ミナミアオカメムシ

2017.10.05(Thu)

体長1cmほどのミナミアオカメムシは、もともと南方系のカメムシです。近年に至るまで、日本国内では九州や四国をその分布北限としていたのですが、温暖化によるおなじみのパターンでもってこの数年で関東地方にも進出してまいりました。千葉県での初確認は2010年のことだそうですが、今ではずいぶんあちこちの農耕地で見かけるようになってきました。

20171005IMG_9251.jpg
(20171005 袖ヶ浦市)

ここでは畑のエダマメにたくさんついていて、様々な段階の幼虫も見つけることができました。

20171005IMG_9249.jpg 20171005IMG_9253.jpg
(20171005 袖ヶ浦市)

左が四齢幼虫、右が五齢です。

ミナミアオカメムシは、よく似たアオクサカメムシなどと同様「広食性」で、様々な植物につきます。とりわけイネの害虫として、
しばしば話題になるところです。しかし、綺麗と言えばなかなか綺麗な虫ですね。
スポンサーサイト

Category: 昆虫類・カメムシ目

22:16 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

ヤママユ

2017.10.02(Mon)

夕方5時過ぎ。暗い林床に突然鮮やかな色彩が現れました。

20171001DSC_6301.jpg
(20171001 袖ヶ浦市)

ヤママユです。開張15cmになんなんとする立派な個体。その目玉模様とあいまって、極めて大きい印象を受けます。

幼虫の食草がブナ科のクヌギやコナラで、雑木林に生きるヤママユは、ヤママユガの仲間の常で、羽化した後は口が退化しており、いっさいものを食べません。次世代に子孫を残すために翅を獲得して空にはばたき、そして死んでゆくのです。

▽ヤママユに関する過去の記事
ヤママユ 2013.8.8

Category: 昆虫類・チョウ目

13:07 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

ニホンマムシの死骸に集まるツマグロヒョウモン、ウラギンシジミ

2017.09.30(Sat)

谷津田の農道で、少し変わった光景に出会いました。ニホンマムシの死体に、たくさんのチョウが群がっているのです。


(20170929 袖ヶ浦市)

この谷津にはこの2日ほど誰も入っていないそうですから、マムシは農家の人に踏み殺されたりしたものではありません。頭部が噛み潰されて裂けたようになっていましたから、そこらへんに足跡がたくさん残っているイノシシの仕業だったかもしれません。

やってきているチョウは、ツマグロヒョウモンの♂が1頭、それにたくさんのウラギンシジミです。どちらもこうした動物の死骸によく集まるチョウです。とりわけウラギンシジミはそうです。こうして死骸や獣糞などからミネラル分を補給しているのです。谷津田の水と土に生きたマムシは、チョウたちによって空に昇ってゆくのでしょうか。そしてこのチョウたちは、いつか土と水の中に帰ってゆくのでしょう。

※ニホンマムシ
千葉県RDB・B(重要保護生物)


▽ニホンマムシに関する過去の記事
ニホンマムシ 2009.9.29

▽ツマグロヒョウモンに関する過去の記事
ツマグロヒョウモン、セイタカアワダチソウで吸蜜する 2012.11.5
ツマグロヒョウモン(♂) 2009.10.19
ツマグロヒョウモン(♀) 2008.7.21

▽ウラギンシジミに関する過去の記事
ウラギンシジミ(♂) 2011.6.21
ウラギンシジミ(♀) 2010.2.3



Category: 昆虫類・チョウ目

11:56 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

イソヒヨドリの若鳥

2017.09.13(Wed)

葉っぱをくわえたイソヒヨドリが、どういうつもりなのかすぐ足もとまでとことこ近寄ってきました。

20170913IMG_9015.jpg 20170913IMG_9024.jpg
(20170913 習志野市)

一見、雌のような羽の具合ですが、おなかにばっちりと臙脂色の部分がありますので、これは若い雄です。葉っぱをくわえたまま私を見上げます。くれる気なのでしょうか。ネズミを持ってきたネコじゃあるまいし。そもそもなんで葉っぱをくわえているのかもよくわかりません。若いやつのすることはわからん、という感じです。

2mばかりの距離で、このまま一分ほどお見合いしておりましたが、この若鳥君はやがてくるりときびすを返し、海の方へ飛んでいきました。

※イソヒヨドリ
千葉県RDB・C(要保護生物)


▽イソヒヨドリに関する過去の記事
イソヒヨドリ(♀) 2015.10.7

本当は美しい里山の生き物たち本当は美しい里山の生き物たち
大島 健夫

マイナビ出版 2015-12-19
売り上げランキング : 194648

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

Category: 鳥類

19:09 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

ハサミムシ

2017.09.12(Tue)

庭石をひっくり返していて、こんな光景に出会ったことはありませんか?

20170911IMG_9002.jpg
(20170911 千葉市緑区)

物陰のあるところにならどこにでもよくいるハサミムシは、雌が卵を守り育てるという習性を持っています。こうして石の下などに隙間をこしらえて産卵し、卵が孵化するまでずっと一緒にいて保護するのです。体長2、3cmの親と比べて、卵のサイズ感がお分かりになると思います。白く透き通った、美しい卵です。母ハサミムシは(なんか「は」の字がいっぱいですね)卵を外敵から守るだけでなく、舐めて綺麗にし続けます。つまり、この「子育て」をしている最中、物も食べないということになります。

このハサミムシがいたレンガの近隣のレンガもいくつか引っくり返してみると、アリの巣はあるわムカデは出てくるわゴミムシはうろうろしているわ、これでは確かに親が保護しなければこんな卵は一瞬で食い尽くされてしまうでしょう。

ちなみに父親は・・・ハサミムシの場合、子育てにはかかわらない模様です。

愛すべき里山の生き物たち 第4集 ~繁殖行動の秘密編~愛すべき里山の生き物たち 第4集 ~繁殖行動の秘密編~
大島 健夫

マイナビ出版 2015-02-26
売り上げランキング : 192824

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

Category: 昆虫類・ハサミムシ目

22:50 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

プロフィール

大島健夫

Author:大島健夫
1974年11月20日生まれ。千葉生まれ千葉育ち。美浜区在住。

記述の中に間違いや誤解を見つけた方、またそれ以外にも何かございましたら、どうか
inaka_jikan@yahoo.co.jp
まで送っていただけると幸いです。

大島健夫公式サイト

ツイッター

カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
学問・文化・芸術
494位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
自然科学
48位
アクセスランキングを見る>>

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR
↑