オオゲジ

2017.03.17(Fri)

洞窟に住んでいるのはコウモリだけではありません。洞窟の入り口に近いところでは、このようなオオゲジも壁にたくさんたたずんでいました。

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(20170314 いすみ市)

通称ゲジゲジともいうゲジの仲間は、ムカデ綱ゲジ目に属しています。日本産のゲジには、ゲジとオオゲジがおり、このオオゲジはその大きいほうです。体長は4~6cmほどですが、脚も含めるとその2倍、3倍の長さがあります。その脚は15対あるのですが、敵に襲われたりすると自切するので、全部揃っていないことも多いです。

このおどろおどろしい外見から嫌われがちで、不快害虫という扱いを受けることも多いゲジの仲間。しかし別段、人間に悪さをするわけではなく、かえってゴキブリなどを捕食するのですから益虫とも言えるわけです。よく見ればなかなか見事な造形をしており、そこはかとない機能美のようなものも漂ってきますね。
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Category: 多足類

22:39 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

ヤケヤスデ

2014.06.24(Tue)

この季節、雨っぽい日に建物の壁などにこのような2cmくらいのヤスデが上がってきているのをよく見かけます。これがヤケヤスデです。

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(20140624 千葉市若葉区)

ヤスデとムカデの違い、というのはしばしば子供さんなどに聞かれるところ。ムカデには体節一つにつき一対の脚が生えていますが、ヤスデには二対生えています。ムカデには毒牙がありますがヤスデにはありません。ムカデをつついていじめると咬みついてくるか逃げるかしますが、ヤスデはだいたい丸まって身を守ろうとします。ムカデは他の小動物を襲って食べて暮らしていますが、ヤスデは腐植質を食べて分解して暮らしています。大量に発生したりすると気持ち悪がられ、不快害虫として扱われてしまいがちなのですが、言ってみれば、せっせといい土壌を形成するために働いているわけです。

さて、この季節にヤケヤスデが建物の壁などに上がってくるのは、雨が降ると地面の中の水分が多くなるからです。湿ったところは好きですがあんまり水っぽいと溺れてしまうというわけですね。

Category: 多足類

21:22 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

マクラギヤスデ

2014.03.04(Tue)

さてさて、いつも庭石を引っくり返してばかりでは芸がないので、今日はプランターを引っくり返してみました。

何やら2cmほどの、ワラジムシを縦方向に足していったような生きものが出てきました。

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(20140304 千葉市若葉区)

これはオビヤスデ目の「マクラギヤスデ」です。日本全国の朽木の下や物陰などに普通に見られるヤスデで、名前の「マクラギ」はもちろん、鉄道の「枕木」に似た姿なことからの命名です。かっこうは気持ち悪がられるけれども、いたっておとなしく咬みつきもしなければ毒もなく、枯葉などを分解して豊かな土壌を形成する役割を果たしています。

Category: 多足類

21:42 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

トラフババヤスデ

2013.05.02(Thu)

ヤスデはしばしば、ムカデと一緒くたにされて恐れられたり嫌われたりしますが、実のところムカデ類とヤスデ類の形態はけっこう異なっています。

ヤスデには、ムカデのような毒牙はなく、噛みつくこともありません。そもそもムカデが小動物を襲って食べているのに対し、ヤスデは腐りかけた落葉などを食べているのですから、毒牙などあろうはずがないのです。生態系の中でムカデは捕食者、ヤスデは分解者なのです。

また、ムカデには体節一つにつき一対の脚が生えていますが、ヤスデには二対生えています。ヤスデというのは世界でももっとも脚の多い生き物で、北米にはなんと750本もの脚をもつ種が知られています。

そんなわけで、大量に発生したキシャヤスデが群で線路を横断して列車を止めてしまった・・・というような特殊な場合を除き、ヤスデというのは基本的には人間にとって全く無害な生き物なわけです。むしろ先に述べたように分解者として豊かな森林土壌を形成する役目を担っております。かっこうが気持ち悪いからといって殺虫剤を賭けたりしないであげてください。

このトラフババヤスデは、千葉と茨城でしか記録されていない、全国的に見るとちょっぴり珍しいヤスデです。

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(20130502 千葉市若葉区)

・・・写真右側が頭です。

体長は3.5cmあまり。なかなか堂々とした姿です。ゆっくりとした動きで、林床の落葉の中へと消えていきました。

※トラフババヤスデ
千葉県レッドリスト・A(最重要保護生物)
千葉市レッドリスト・A(最重要保護生物)

Category: 多足類

21:44 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

セスジアカムカデ

2012.12.12(Wed)

足がたくさんあるから多足類。セスジアカムカデの足は、23対あります。

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(20121212 袖ヶ浦市)

北海道から南西諸島まで、幅広く生息している普通種です。体長は大きくても5、6cmほど。この写真の個体は3cmちょっとくらいです。別に、これが大きく成長してあの恐ろしいトビズムカデ(房総半島で「ハガチ」と呼んでるやつ)やなんかになるわけではありません。

普段は樹皮の下や落ち葉の下などで暮らしています。そのため眼は完全に退化しています。やはり毒性は持っているもののさほどではありません。

ちょっとびっくりするようなお話ですが、実は千葉県内にはなんと50種ものムカデが生息しているのだそうです。その中でもこのセスジアカムカデは、野外で比較的ふつうに出会う機会の多いムカデのひとつでしょう。

Category: 多足類

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プロフィール

大島健夫

Author:大島健夫
1974年11月20日生まれ。千葉生まれ千葉育ち。美浜区在住。

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