コキクガシラコウモリ

2017.03.16(Thu)

コキクガシラコウモリは、昨日紹介したキクガシラコウモリよりさらに二回りほど小さく、体長は4cmほどしかありません。洞窟の天井からぶら下がっていると、大きな耳とあいまって、角度によってはまるで猫のおもちゃか何かのようにも見えます。

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(20170314 いすみ市)

空を飛ぶコウモリというのはたいへん体重が軽くできていて、このコキクガシラコウモリの場合、5gから9gくらいしかないそうです。これは500円硬貨一枚分程度の重さでしかありません。この洞窟ではやはり多数が冬眠中で、ほとんど身動きもせずにじっとぶら下がっておりました。

コウモリという動物は不思議なもので、どのような過程をたどってこの形態になったのかは実のところよくわかっていません。最古のコウモリの化石は5000万年以上前のものですが、その時にはすでに我々の知っているこのコウモリの姿をしていたのです。近年の遺伝子解析による研究からは、何と奇蹄目や食肉目にわりあい近縁であるらしいことが示されています。このコウモリと馬が遠い親戚筋にあたるとは、いやはや自然界というのはすごいものですね。

※コキクガシラコウモリ
千葉県RDB・C(要保護生物)
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Category: 哺乳類

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キクガシラコウモリ

2017.03.15(Wed)

たまあーと創作工房のこまちだたまお先生にお誘い頂きまして、房総のコウモリ研究の泰斗・大藪健先生のご案内のもと、洞窟探検に行って参りました。

まずは冬眠中のキクガシラコウモリが、天井からぶら下がっておりました。

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(20170314 いすみ市)

体長は7cmほどですので、見た目のボリュームは大きなガぐらいしかありません。それでも体毛が生えた姿はまごうかたなき哺乳類で、まことにかわいらしいものです。こうした洞穴をねぐらとし、夜間行動して昆虫を採食するという暮らしをしています。先に書きましたように現在は冬眠中ですので、あんまり動きません。

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(20170314 いすみ市)

ほんのわずかな岩の凹凸に、うまいこと足の指の爪を引っかけてぶら下がっています。間近で観察しますと、この足の爪はなかなか鋭く、忍者の使う道具のような機能性を感じさせます。

この日はこのようなコウモリを数百頭単位で観察することができ、夜もコウモリの夢を見るくらい圧倒的な経験をさせて頂きました。大藪先生、皆様、ありがとうございました。もう一種類、コキクガシラコウモリも観察することができましたが、それとこの洞窟で出会った他の生き物についてはまた明日以降。

※キクガシラコウモリ
千葉県RDB・C(要保護生物)

Category: 哺乳類

23:08 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

ノウサギ

2016.07.08(Fri)

森の中を歩いていて、開けたところに出た瞬間、10mほど先にノウサギが草を食べているのとばったり遭遇しました。

20160708.jpg
(20160706 千葉市若葉区)

立ち止まり、そーっとカメラを取り出して撮影します。ノウサギは明らかに私に気づいており、警戒もしていますが、だからと言って食べるのをやめるということはなく、横目で私を見ながらはむはむと口の中の草を噛み続けています。

動画も撮ってみました。



立派な成獣です。日頃糞や足跡、食痕で確認していても、こうして日中出くわすのは、前にも何度か書いていますけれどやはり珍しいことです。食べ終わったウサギは、座ったまま私の方を気にしています。背中の筋肉が時折ぴくりと動くのも見えます。私としてはじーっと不動のまま観察するより他ありません。

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(20160706 千葉市若葉区)

およそ3分ほどこの状態で「お見合い」していました。その後、ウサギはぴょんと飛んでさらに10mほど離れた林縁に移動。なんだか道を譲られたような格好になった私は、そのまま「じゃ、またね」と言ってそろそろと通り過ぎたのでした。

▽ノウサギに関する過去の記事
トレイルカメラに映ったノウサギ 2016.2.6
ノウサギの足跡 2013.10.5
ノウサギの「ため糞」 2012.9.6
シュンランに残るノウサギの食痕 2012.4.10
ノウサギの糞 2012.3.2
ノウサギ 2010.3.28

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Category: 哺乳類

19:17 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

ハクビシン

2016.06.29(Wed)

谷津の奥に設置したトレイルカメラに、立派な成獣のハクビシンが写っていました。

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(20160617 袖ヶ浦市)

ほぼ完全な夜行性のハクビシン。これまで、この谷津でも何度もカメラに写っていましたが、いずれも夜間でした。この写真は午前10時頃撮影されたもので、こんな日中にうろうろしているのはかなり珍しいことです。

太く長い尻尾、そして顔の特徴的な白い模様もかすかにのぞいています。近辺には作業小屋などもありませんから、この個体はおそらく樹洞か何かで暮らしているのでしょう。そして、夜になると果実や小動物を探しているに違いありません。ハクビシンは都会でもしばしばその姿を見ることがありますが、心なしか、自然豊かな環境で暮らしている個体は体の線も野性味が溢れているような感じがしますね。

▽ハクビシンに関する過去の記事
手すりの上のハクビシンの糞 2013.7.27
ハクビシンの糞 2012.11.11
泥の上に残るハクビシンの足跡 2012.6.10
ハクビシンの足跡 2012.4.7
ハクビシンの幼獣(死体) 2009.10.1

Category: 哺乳類

22:00 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

夜間、水辺に現れたニホンイタチ

2016.03.29(Tue)

谷津田の春。まずはアカガエルが産卵に現れ、地域によってはトウキョウサンショウウオも現れ、次にヒキガエルも・・・と次々と両生類が水辺に現れるのは、周囲の環境が良く、田んぼが荒廃していないひとつの証左。それらの両生類は、様々な捕食動物を誘引し、その餌ともなります。

こうしてイタチもやってきます。


(20160229 袖ヶ浦市)

この時設置していたトレイルカメラには、この映像以外にも、イタチが水中を泳ぎ回る素晴らしいシーンが撮影されており、何とかそれをアップロードしたかったのですが、トラブルでアップできませんでした。

魚、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類。様々な小動物を巧みに捕食し、時には自分より大きな獲物さえ倒してしまう小さな猛獣・イタチ。カメラを回収に行った時、泥の上には小さなモミジのような足跡が残されていました。

▽ニホンイタチに関する過去の記事
ニホンイタチの轢死体 2012.7.13
ニホンイタチの足跡 2012.6.11
ニホンイタチ 2010.12.21

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Category: 哺乳類

20:11 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

プロフィール

Author:大島健夫
1974年11月20日生まれ。千葉生まれ千葉育ち。美浜区在住。

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まで送っていただけると幸いです。

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