ヤマアカガエルの繁殖行動

2017.02.01(Wed)

この日は、前日に雨が降り、かつ急に温かくなったというのがミソでして、湧水が流れ込む谷津の奥の池にはついに冬眠から覚めたカエルが集まってまいりました。ヤマアカガエルです。

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(20170130 袖ヶ浦市)

1頭や2頭ではなく、数百頭はいるかというおびただしい数です。しかも見ている間にどんどん増えていきます。これが、近隣の池がある全ての谷津の奥で同じように繰り広げられているのです。

まだ日が高いというのに繁殖行動が繰り広げられています。啼き、争い、抱接しと文字通りの蛙合戦。凄まじいことになっています。動画でどうぞ。



鳴嚢は頬に一対あります。トウキョウダルマガエルなどに比べるとちょっと後ろの方にあるように見え、この写真などだとほとんど腕の付け根ですね。

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(20170130 袖ヶ浦市)

上の動画から30分後に見に行ってみると、早くも卵塊が。

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(20170130 袖ヶ浦市)

このあたりの谷津にはニホンアカガエルとヤマアカガエルが同所的に生息しているのですが、ヤマアカガエルの方が早く、水源に近いところに産卵することがこれで確かめられたのでした。2017年の春がいよいよ始まるのです。

※ヤマアカガエル
千葉県RDB・C(要保護生物)


▽ヤマアカガエルに関する過去の記事
ヤマアカガエル 2011.10.3

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ヌマガエル

2016.10.31(Mon)

香月泰男美術館周辺の田んぼを歩くと、畦道の草むらからたくさんのヌマガエルが飛び出してまいりました。

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(20161019 山口県長門市)

ヌマガエルは、ツチガエルによく似ていますが、ツチガエルほどイボが目立たず、つるんとした姿をしています。時には上の写真の右のように、背中線のある個体もいます。

元来南方系のカエルで、琉球諸島から本州にまで自然分布しているただ一種のカエルでもあります。本来は中部地方以西に生息しているはずなのですが、近年、関東地方にも人為的に移入された個体群が定着してしまっており、千葉県内でも繁殖が確認されています。「国内外来種」と呼ばれる生き物のひとつです。

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Category: 両生類

23:41 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

越冬明けのウシガエルのオタマジャクシ

2016.03.31(Thu)

ウシガエルはオタマジャクシで越冬します。成体が20cm近くにも達することのあるウシガエル、オタマジャクシもやっぱり大きくなります。

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(20160329 袖ヶ浦市)

谷津田の入り口の池からすくい上げたこの個体も、余裕の全長10cm越えでした。

ウシガエルが食用目的でアメリカから日本に導入されたのは1918年ということですから、もうじき100年が経ちます。環境変化に強く、繁殖力旺盛で口に入るものならなんだって食べてしまうウシガエルは、今では日本全国の水辺でウーウー鳴いています。このウシガエルの餌として、1927年に日本に導入されたのがアメリカザリガニ。結果的に捕食者と被捕食者をセットで導入してしまったことが、在来生態系の大転覆(といっても差し支えないでしょう)を招いています。

特定外来生物・ウシガエル。こうして捕まえても、許可なく飼うことやよそに持っていくことは法律で厳しく禁止されています。

もともと食用として導入されたウシガエルです。食べればウマいのは、食べたことのある人なら誰でもうなずくことでしょう。人間が持ち込んだものであり、かつ、放っておけば在来生態系に被害を与える一方であるとすらなら、この上はもはや、人間が責任をとって駆除して、当初の目的通り食べるより他、その数を減らす道はないのではないでしょうか。ウシガエル料理で町おこし村おこし、房総でなんとかできないでしょうか。料理の仕方は、いま70歳以上の農村出身の人ならだいたい知っているはずです。

※ウシガエル
特定外来生物


▽ウシガエルに関する過去の記事
ウシガエル・雄同士の決闘 2013.7.19
ヤマカガシ、ウシガエルを捕食する 2012.8.9
ウシガエル、ヤマカガシを捕食する 2012.7.17
ウシガエルに抱接するアズマヒキガエル・2012年 2012.4.16
ウシガエル集合 2011.6.7
ウシガエルの日光浴 2011.4.3
アズマヒキガエル、ウシガエルに抱接する 2010.3.18
ウシガエルのオタマジャクシ 2010.3.5
千葉市の両生類 2010.1.24
ウシガエルの幼体 2009.10.16
ウシガエル@泉自然公園 2009.10.5

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タゴガエル

2015.08.25(Tue)

タゴガエルは山地性のカエルです。房総半島では、南部の丘陵地帯の渓流沿いで暮らしています。

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(20150824 大多喜町)

写真でもわかる通り、その姿はヤマアカガエルにたいへんよく似ています。しかし、水かきがあまり発達していないこと、また引っくり返してみると顎の下に細かい黒いまだら状の模様があり「網かけ」みたいになっていることで区別できます。ヤマアカガエルの顎の下には、だいたいの場合、はっきりした黒い紋が点在しています。また、タゴガエルには、ヤマアカガエルの大きな個体ほどに巨大になるものはいません。

日本固有のカエルであり、その名前は動物学者の田子勝弥先生にちなんでいます。主に渓流の伏流水などに産卵し、オタマジャクシは餌をとらず、カエルに変態するまで卵黄だけで成長することができるという特徴を持っています。その生態にはいまだ謎が多く、また現在タゴガエルとされているものの中には複数の「隠蔽種」が含まれており、今後いくつかの種に分けられる可能性も多くあるようです。ひょっとしたら、いつの日かこの房総半島の個体群にも、新しい名前が冠せられる日が来るかもしれません。

※タゴガエル
千葉県RDB・B(重要保護生物)


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ニホンヒキガエルの幼体

2015.08.14(Fri)

大分で出会った生き物の第三弾です。体長3cmほどのヒキガエルの幼体。関東地方の皆様もこういったカエルを林床などでしばしば見かけるでしょうが、東日本にいるのはアズマヒキガエル、西日本にいるのはニホンヒキガエルです。アズマヒキガエルはニホンヒキガエルの亜種にあたります。

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(20150807 大分県宇佐市)

形態、生態はニホンヒキガエルもアズマヒキガエルもほとんど違いはありません。成長すると、アズマヒキガエルのほうがやや鼓膜が大きくなります。日本在来のヒキガエルとしては、他にナガレヒキガエル、ミヤコヒキガエルがあり、いずれも全て日本固有のカエルであります。お近くの公園や民家の庭先などをうろうろしているあの大きなヒキガエルは、実はみんな、日本でしか見られないカエルなのです。

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プロフィール

大島健夫

Author:大島健夫
1974年11月20日生まれ。千葉生まれ千葉育ち。美浜区在住。

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