コナラの樹洞に作られたニホンミツバチの巣

2017.06.13(Tue)

富津で出会った生き物シリーズ、まだ続きます。ニホンミツバチの巣に案内して頂きました。


(20170607 富津市)

巣箱をご覧になったことのある方は多いと思いますが、樹洞に構えられた野生の巣に近づく機会はそうそうありません。ここではコナラの木に巣を作っています。19世紀末にヨーロッパから導入されたセイヨウミツバチに対し、ニホンミツバチは元来日本列島に生息していた在来種です。大ざっぱに言って、生産性や飼育のしやすさなどの点ではセイヨウミツバチの方が様々な点で勝っているのですが、その蜂蜜そのものの質は一歩も劣るものではない、というお話は、養蜂をなさっている方に伺えば色々と教えてくださることでしょう。

また、セイヨウミツバチと異なり、ニホンミツバチは「蜂球」を作ってオオスズメバチと戦う能力を有しています。ただし、一部でどこかのバカが道徳の授業に用いて少しだけ話題になったように、その能力はニホンミツバチにしかないというのは真っ赤な大嘘です。ニホンミツバチはトウヨウミツバチの亜種でして、この能力はトウヨウミツバチはみんな持っているもの、イコール中国や韓国のミツバチも普通にこれをやります。動物の生態を恣意的に捻じ曲げて子供に変なことを教えることは、決してあってはならないと私は思います。そのような事例こそが、むしろ道徳というものは何かを考えさせる材料そのものになることでしょう。

▽ニホンミツバチに関する過去の記事
ニホンミツバチ 2008.3.9

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Category: 昆虫類・ハチ目

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クロヤマアリ、アオオサムシの鞘翅を単独で巣に運ぶ

2017.05.20(Sat)

クロヤマアリが、アオオサムシらしきオサムシの鞘翅を大顎でくわえて運んでいます。人間がサーフボードを運んでいるようにも見えますが、このサーフボードは身長の倍以上の長さがあり、重さも相当ありそうです。


(20170515 四街道市)

カメラで追うのが時に困難なほど物凄いスピードで引きずり、時折、垂直面も上ります。体重の5倍くらいのものは持ち運べるというクロヤマアリ。この程度は軽いのかもしれません。

4分5秒くらいで仲間のアリが登場し、「こっちだよ」という感じで明らかに何か言っているようです。その後、鞘翅を運んでいたアリはまっすぐに巣に向かい、無事に搬入し終えるのでした。

▽クロヤマアリに関する過去の記事
クロヤマアリ、ウシアブを巣に運ぶ 2014.9.2

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Category: 昆虫類・ハチ目

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トガリハチガタハバチ

2017.05.19(Fri)

ムモンホソアシナガバチが、葉の上で何やら双翅目の昆虫を捕えている・・・と思いきや、よく見ると胴体にくびれがなく、模様のパターンや全体の雰囲気も微妙に異なっています。これはハチガタハバチ、いや、触角の先の方が白いので、トガリハチガタハバチです。

20170515IMG_7164.jpg 20170515IMG_7167.jpg
(20170515 四街道市)

ハチガタハバチ、というのはなんだかめちゃくちゃな名前ですが、要するにアシナガバチのような強いハチに擬態しているハバチ、というわけです(ハバチは毒針を持たない)。幼虫は植物の葉を食べるのですが成虫はご覧の通り虫を襲ったりします。体つきもけっこうがっちりしていて、別にアシナガバチのふりをしなくても強そうです。個体数は意外と少ないようで、私自身、県内で出会ったのは初めてでした。

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Category: 昆虫類・ハチ目

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ヒゲナガハバチ

2017.05.12(Fri)

谷津田の林縁でヒゲナガハバチに出会いました。

20170512IMG_6918.jpg
(20170512 千葉市若葉区)

体長は1.5cmほど。鼈甲色と黒のコントラストが鮮やかな、なかなか美しいハバチです。幼虫はスミレ類の葉を食べて成長します。ハバチの仲間というのは原始的なハチで、毒針も持っていません。国内だけで1000種ほどもいると思われ、未記載の種もまだまだいるようです。ひょっとしたら、皆様にもまだ知られていない種に出会うチャンスがあるかもしれませんね。

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22:11 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

クロオオアリ

2017.04.27(Thu)

ちっちゃなアリの中でも、クロオオアリは体長が7~12mmほどあり、日本で最大の種のひとつです。開けた庭や陽当たりの良い土手など、身近な場所で普通に観察することができます。

20170427IMG_6757.jpg
(20170427 千葉市若葉区)

このような働きアリは、ひとつの巣の中に多ければ1000匹ほどもいます。巣の中には当然、女王アリがおり、これは10年から20年も生き、その間、子供を産み続けます。いっぽう働きアリの寿命は1、2年。地下の巣の中には高度に組織化された社会が広がっています。じっとこちらを見上げていたこの写真のアリは、どのようなものを見、何を感じ、どのように暮らして死んでいくのでしょうか。

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プロフィール

大島健夫

Author:大島健夫
1974年11月20日生まれ。千葉生まれ千葉育ち。美浜区在住。

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