モンスズメバチの巣

2016.10.04(Tue)

さて、舞台は房総半島に戻ります。

谷津田の奥の斜面林にスズメバチの巣がある、ということで案内して頂きました。スギの木の根元の裂け目にあるのは、モンスズメバチの巣でした。



ちょうど小雨が降りけむっており、多数の働きバチが巣の入口で待機状態です。モンスズメバチはこうした樹洞や民家の壁の中など、閉鎖空間的なところに好んで巣をこしらえます。夜間も働きバチが活動するのも特徴で、暗くなってからも飛んでいます。セミをよく狩り、肉食性も強いハチです。巣の中の「育房」は、大きな巣だと4000を越える数になります。

▽モンスズメバチに関する過去の記事
コナラの樹液を吸うモンスズメバチ 2015.9.18

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コナラの樹液を吸うモンスズメバチ

2015.09.18(Fri)

このところ海辺の生き物の記事が続いていましたが、今日はいったん里山の生き物の記事に戻ります。

モンスズメバチは、雑木林に多いスズメバチです。北海道から九州までの平地から低山地に分布し、樹洞や建物の隙間などに営巣します。

コナラの樹液をなめているのに出会い、動画に撮影してみました。モンスズメバチは樹液を好み、しばしばやってきます。時には夜もやってきます。



スズメバチだからと言って、なんでもかんでも刺しに来るというものではありません。こうして採餌をしている時や吸水している時は、けっこう近寄っても大丈夫な場合が多いです。それに、攻撃してくる際は、(興奮している場合や、巣に何かしようとするような場合を除いて)いきなり刺すのではなく、まず威嚇してきたり体当たりしてきたりします。そういうことをしてきたら、あわてずに静かに急いでその場を離れましょう。

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20:32 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

アメリカジガバチ

2015.06.18(Thu)

アメリカジガバチは、その名の通りアメリカからの帰化昆虫です。それも終戦後に進駐軍と一緒に入ってきて居着いてしまったという、比較的新しい帰化種です。

20150618.jpg
(20150618 袖ヶ浦市)

姿かたちは、在来種であるキゴシジガバチとよく似ています。識別するには胴体部分を見ることで、体のまんなかあたりで細ーく伸びた『腹柄』の部分が、このアメリカジガバチは黒く、キゴシジガバチは黄色をしています。この両者は生活も似ており、同じような泥の巣を作り、クモを狩ってきて幼虫の餌とします。そのキゴシジガバチの方は、アメリカジガバチの勢力拡大とともに各地で減少しており、地域によっては絶滅が危惧されているところもあります。大日本帝国が戦争への道をひた走り、挙げ句に敗亡したという現実は、今もなお、在来生態系に、つまり国土そのものに、じわじわと目立たない影響を与え続けているのです。

***

6月17日、マイナビよりAmazon Kindleストアにて、拙著「ちょっと少なくなってしまった里山の生き物たち」が発売の運びとなりました。

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今回は、かつては身近な存在でありながら、今では絶滅危惧種となってしまった20種類の生き物たちにスポットを当て、写真とともに紹介しております。

明治維新以降、近代化の波とともに、数多くの野生動物の姿がこの国から消えていきました。

そして、今も、日本の里山からはかつては身近だった生き物の姿が日ごとに消え続けています。里山とは、この国の先人たちが深い叡智とともに維持・管理を続けてきた、まさしく日本が世界に誇るべき生態系モデルです。そこに生きる動植物たちが消えてゆくということは、間違いなく、この国の行く末とも深くかかわりのあることです。

今後、日本の第一次産業を取り巻く状況はますます厳しくなってゆくでしょう。その結果としてこの国から里山なるものが失われるということは、経済的な損失、自然科学的な損失にとどまらず、取り返しのつかない文化的損失でもあります。

私は学者ではありません。個々の生き物に関して深い知識は持たず、ただ、生き物が好きで千葉の里山を歩き回っているだけの人間です。そうして歩き回っている里山において、このような生き物たちがそこに存在していたという事実、そしてそれは私たちの人生とも関係があるのだという事実について知って欲しいがために、この本を書きました。ご一読頂ければ、心から幸いに思います。定価500円です。

*Kindleをお持ちでなくても、スマートホン、タブレット、そして PCからでも、無料アプリをインストールすることによりお読み頂けます。



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22:38 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

クロムネアオハバチ

2015.05.03(Sun)

クロムネアオハバチもまた、体長13mmほどに達する、大型のハバチです。「黒胸青葉蜂」というのはなんとも即物的すぎる命名ですが、その薄いブルーと黒のコントラストは実に美しいものです。

20150503.jpg 201505031.jpg
(20150425 山口県美祢市)

ここでは、タブノキの花にたくさん集まっていました。私は蜜を集めているのだとばかり思っていたのですが、あとで調べてみるとこのハチの雌はハムシなどを食べる肉食とのこと。中には蜜じゃないものを求めて来ているのもいたのかもしれません。


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23:16 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

キコシボソハバチ

2015.05.01(Fri)

キコシボソハバチは体長1cmを越える、やや大型のハバチです。

20150501.jpg
(20150425 山口県美祢市)

幼虫の食草はハコベのようなナデシコ科の植物。成虫は4月から5月以降に出現します。黄色・黒・赤の三色の配置が鮮やかで、ハバチの中でも美麗種のひとつとされることが多いハチです。日光に照らされてとまっているところをじっくり見ると、なるほどやっぱり綺麗ですね。千葉県にもふつうに生息しているハチなのですが、初めて訪れる土地で見ると初めて見る虫のような気がしてくるから不思議です。

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23:21 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

プロフィール

Author:大島健夫
1974年11月20日生まれ。千葉生まれ千葉育ち。美浜区在住。

記述の中に間違いや誤解を見つけた方、またそれ以外にも何かございましたら、どうか
inaka_jikan@yahoo.co.jp
まで送っていただけると幸いです。

大島健夫公式サイト

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