コチャバネセセリ

2008.07.31(Thu)

地味なのが多いセセリチョウの中でも、コチャバネセセリはさらにひときわ渋いですが、太陽の下で見ると、光の微妙な加減で翅の色がさまざまな味わいを見せます。



   

(20080729 千葉市若葉区)


セセリチョウの例に漏れず飛ぶのが速く、あっという間にギュイーンと飛んでゆきます。この戦闘機のようなデルタ翼型の翅は航空力学的にも優れているのでしょう。幼虫はササなんぞを食べていますが、成虫は花の蜜を吸い、地面で水を飲んだり、時には犬のウンコに集まっていたりします。翅の白い斑紋はないのもいるようです。


それにしても、このブログを始めてからつくづく思います。チョウだけをとっても、ほんの身近に、何と多種多様な種類がいるのだろう、と。

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Category: 昆虫類・チョウ目

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シオカラトンボ(♀)

2008.07.30(Wed)

シオカラトンボの雌は、いわゆるムギワラトンボとして知られていますね。



  

(20080728 千葉市若葉区)


ご覧の通り、青白い雄とは大分、異なった姿をしています。眼の色とかもちょっと違います。ただし、雄も羽化してすぐはこれに似た姿で、成長するに従って見分けやすくなります。


田んぼとか池とか溝とか水たまりとか、けっこうどこにでも産卵してしまいますが、雌が産卵している間、雄はその上空を飛んで守ります。このムギワラトンボが折り曲げたお尻の先で水面をツンツンしているのを見つけたら、そのちょっと上を見てください。おそらく青白い雄の姿があるはずです。

Category: 昆虫類・トンボ目

22:54 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

ヘクソカズラ

2008.07.29(Tue)

ヘクソカズラ、あるいはクソカズラ。屁屎葛に屎葛ですよ。大変ひどい名前です。



 

(20080727 千葉市若葉区)


そこら中あちこちに絡みついている蔓性の多年草で、サオトメバナなんていうかわいらしげな別名もありますが、やはりヘクソカズラという方が通りがいいようです。どうしてクソなんて言われるかというと臭いからで、そのまま鼻を近づけてクンクンしてもあまり臭いませんが、葉や蔓を切ったりくしゃくしゃにしたりして嗅ぐと、まあこんな名前でも仕方ないかと感じさせるものがあります。



   

(20080727 千葉市若葉区)


ご覧の通り花はけっこう可憐なのですが、これもなんだかお灸の痕のヤケドのように見えることから「ヤイトバナ」などとも呼ばれています。どっちに転んでも気の毒な命名です。秋に実る実は、霜焼けや皸の薬になるということですが・・・

Category: 山野草

21:49 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

シュレーゲルアオガエルの幼体

2008.07.29(Tue)

最初、アマガエルの幼体だと思いましたが、よく見ると耳の後ろの筋がありません。シュレーゲルです!



  

(20080725 千葉市若葉区)


尻尾が消えてまだ間もない、指の第一関節ほどの大きさですが、既に逞しい手足とりりしいお顔です。



  

(20080725 千葉市若葉区)


生存競争は厳しいでしょうが、こんな顔で見られるとつい肩入れしたくなってしまいます。おっきくなったらまた会おうね。

Category: 両生類

21:39 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

ヤマユリ

2008.07.28(Mon)

しぃちゃんよ、そしてそのママよ、ヤマユリはこっちだよ。←話の流れについてはノカンゾウ の項を参照



   

(20080725 千葉市若葉区)


とにかく立派で素晴らしい匂いのするヤマユリですが、花が大きくて重たいので、時々こういうことになってたりとかします。



 

(20080725 千葉市若葉区)


明治時代、ヤマユリはヨーロッパへの大事な輸出品のひとつで、大量の球根が海を渡り、かの地で品種改良を受けて様々なユリが生み出されました。このでかい花を最初に見たヨーロッパ人はさぞ驚いたことでしょう。


今でもせっせと盗掘してゆく人が多いのは困りものです。ヤマユリはたくさんの種子を風力で飛ばしますが、こうして開花を迎えられるようになるまでには数年かかるのです。自生のヤマユリは、なるべく見て楽しむようにしたいものです。

Category: 山野草

21:00 | Comment(5) | Trackback(-) | EDIT

トホシテントウ

2008.07.27(Sun)

テントウムシというと、いつもアブラムシとかを食べているというイメージがありますが、実際には草食のテントウムシもいます。中でもトマトやナスの葉を丸坊主にしてしまうニジュウヤホシテントウなどは害虫として名が通っていますが、このトホシテントウもやはり草食テントウムシの仲間です。



  

(20080725 千葉市若葉区)


大体のテントウムシは体がピカピカしていますが、トホシテントウは体に細かい毛が生えていて艶消しっぽく見えます。カラスウリの仲間の葉を食べるので特に害虫ということもありませんけれど、幼虫はトゲトゲですごく気持ち悪いというかいろんな意味でとんがった姿をしています。あいにく写真がないので、気になる方はグーグル検索などなさってみてください。

Category: 昆虫類・甲虫目

19:32 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

ヤブカンゾウ

2008.07.25(Fri)

22日のブログで取り上げたノカンゾウ とあわせてご覧ください。こちらがヤブカンゾウです。



   

(20080723 千葉市若葉区)


見れば一目瞭然、こちらは八重咲き、あちらは一重咲きです。名前の通り、ノカンゾウは野に、ヤブカンゾウは藪のようなところに・・・生えているということなのですが、鹿島川流域の谷津には、農道の脇とかに両者がほとんど隣り合って生えていたりするので、私には何とも言えませぬ。


ノカンゾウと同じく、やはり一日花で、朝咲いた花は日が落ちる頃にしぼんでしまいます。両者とも史前帰化植物で、ごく古い時代に中国方面から入ってきたもののようです。

Category: 山野草

19:09 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

コウヤツリアブ

2008.07.25(Fri)

上半分だけが黒く、透明部分に黒斑の入った長い翅。腹部の末端に生えた白い毛。若干異様な姿をしたこの虫は、コウヤツリアブといいます。



  

(20080723 千葉市若葉区)


体長も13mm前後あり、けっこう大きいです。ツリアブの仲間というのは、幼虫の間は他の昆虫の体に寄生しそれを食べて育つというちょっと禍々しい生態をもつのですが、このコウヤツリアブの幼虫も、やはりドロバチやハキリバチなど、二十種類を越えるハチの幼虫に寄生するそうです。ハチが巣を作っている近所に成虫が卵を産みつけ、卵から孵った幼虫はハチの幼虫にとりついてしまうというのです。そうして成虫になると、のんきに花の蜜など吸って暮らすのですが・・・

Category: 昆虫類・ハエ目

18:48 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

オンブバッタの幼虫

2008.07.24(Thu)

畑や草むらをピンピンと跳ね回っております、オンブバッタの幼虫です。体長はまだ1cm足らず。



   

(20080721 千葉市若葉区)


赤ジソの葉の上に乗っかっていたのがあまりかわいいのでパチリ。来月には成虫の姿も見られるでしょうか。


親が子をオンブしているのだと思われがちなオンブバッタですが、実際には上に乗っているちっちゃいのが雄、乗っけている大きいのが雌です。乗っかっている間雄はほとんど飲まず食わずだそうで、おんぶライフもそれほど安楽なものではなさそうです。

Category: 昆虫類・バッタ目

18:29 | Comment(4) | Trackback(-) | EDIT

アカタテハ

2008.07.24(Thu)

ヒメアカタテハとよく似ていますが、後翅に褐色の部分が多いので区別できます。



  

(20080721 千葉市若葉区)


ヒメアカタテハとは幼虫の食草が異なるためか(ヒメアカタテハの幼虫はキク科の、アカタテハの幼虫はイラクサ科の葉を主に食べる)何となく棲み分けができているようで、同じ水域の谷津でも、ある地点を境にこっち側はヒメアカタテハ、こっち側はアカタテハ、という感じになっていたりしてなかなか面白いです。心なしか、こちらの方がカメラを近づけても逃げにくいようです。

Category: 昆虫類・チョウ目

18:13 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

ノカンゾウ

2008.07.22(Tue)

内陸部のカンゾウにはノカンゾウとヤブカンゾウがありますが、ノカンゾウはきりっとした6弁の一重咲き、ヤブカンゾウはややデコラティヴな八重咲きなので区別できます。



  

(20080720 千葉市若葉区)


この時期、谷津田の縁の土手などにこのような大輪の花を咲かせております。花の直径は10cm近くにもなり、大変力強く美しいのですが、朝花が咲き、夕方にはしぼんでしまいます。どうでもいいですがこれを撮影している時、どっかの母娘連れが通りかかり、母親が「しぃちゃーん、お兄さんがヤマユリの写真撮ってるよ~」


・・・ちょっと違うと思います。まあカンゾウもユリ科ですけどね。

Category: 山野草

18:52 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

ツマグロヒョウモン(♀)

2008.07.21(Mon)

大変美しいツマグロヒョウモンですが、日本列島においては元来は東海以西に生息していたチョウで、この十数年で関東地方に入り込んできたようです。そう言えば私の子供の頃はこんなのいませんでした。これも地球温暖化の副産物ですね。



   

(20080717 千葉市若葉区)


このように前翅にブルーグレーの部分があるのは雌です。後翅の下端に黒い縁取りがあるのが「褄黒」ヒョウモンの名の由来です。メスグロヒョウモン と同じく、幼虫はかなりすさまじい姿をしたトゲトゲの毛虫です。ただし、毒はないそうです。


飛び方が(特に雌は)非常に優雅で、それだけでも何やら貴げな感じがします。美しい模様をひらめかせながらゆっくりと飛ぶ姿は、思わずおひねりの小銭を投げてやりたくなります。投げないけど。

Category: 昆虫類・チョウ目

18:03 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

ツバキの木のシューゲルアオガエル

2008.07.19(Sat)

ツバキの木に、立派なシュレーゲルアオガエルを見つけました。



   

(20080717 千葉市若葉区)


鼻先から尻まで6cm。立派な個体です。しかも、とても太っています。水場が近いためにものすごくカの多いところなので、栄養たっぷりなのでしょう。ナンテンの花びらが背中にくっついているのが非常にオシャレです。



 

(20080717 千葉市若葉区)


シュレーゲルアオガエルは、その気になれば素晴らしい大ジャンプを見せ、ほとんど滑空するかのような三次元移動能力を誇りますが、必要がなければ日がな一日じっとしています。ほとんど身動きもしません。朝見つけたカエルが、夕方になってもまだ全く同じところにいたなんてのはザラです。夜になるとどこかに行きますが、次の朝が来るとだいたいまたほとんど同じ場所に戻ってきます。そしてこの顔で「・・・。」という感じでずーっと座っているのです。

Category: 両生類

21:11 | Comment(4) | Trackback(-) | EDIT

ヒメアカタテハ

2008.07.16(Wed)

この時期、鹿島川流域の水田地帯では、タテハチョウとしてはキタテハ とヒメアカタテハの姿を多く見ます。


キタテハはかなり近づくのが易しく、撮影も容易なのですが、ヒメアカタテハはわりあいに警戒心が強く、なかなかいいところまで近づけません。しかししょっちゅうどこかにとまるので最終的には撮れます。



   

(20080715 千葉市若葉区)


そして実は私、ヒメアカタテハは表より裏側が好きでして。この複雑なグラデーションが何というか、たまりません。



 

(20080715 千葉市若葉区)


イチモンジセセリ と同じく、このチョウもやはり、あの『死滅回遊』を行うチョウです。


暖かい季節の間にどんどん北上するのですが、寒冷地では冬を越すことができず死に絶えてしまい、しかし、それでも再び秋が来ると、ヒメアカタテハは北へ北へと旅してゆくのです。日本においては、越冬可能なのは関東地方以南のようです。


毎年繰り返されるこの不思議な北上行動を支えるのは、このチョウの桁外れの飛翔能力です。とてもそんなことができそうには見えませんが、時に群れを成して海を越え、1000キロに及ぶ渡りをさえ行います。世界中の温帯に幅広く分布し、南極以外の全ての大陸にその姿を現すのです。ヒメアカタテハはどこにでもいます。世界中のほとんどどこででも舞っています。そして、これからはもっともっと、どこででも舞う姿が見られるようになるかもしれません。


それに手を貸しているのはまごうかたなき我々人類です。


きわめてゆっくりとした速度でではありますが、彼らの北への旅は、死ぬための旅ではなく、生き残る可能性のある旅へと変りつつあるのです。地球の温暖化によって。北へ北へと飛び、天文学的な世代を繰り返し、膨大な犠牲を払いながら、彼らは一ミリ、また一ミリと越冬可能な土地の面積を増やしてゆきます。

Category: 昆虫類・チョウ目

22:42 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

ゴマダラカミキリの交尾

2008.07.16(Wed)

ゴマダラカミキリは、通常人里近くで最も目にする機会の多いカミキリムシだと思います。体長は3cmくらいですが触角が大きく立派なためかなり大きく見えますし、いろいろな木にいます。



   

(20080714 千葉市若葉区)


柑橘類の樹皮や葉を食害したり、街路樹を弱らせたりするのでだいたいは害虫として扱われています。単体で見るとこんななんですが、



 

(20080715 千葉市若葉区)

黒白の斑模様のみと思いきや、脚が薄いブルーだったりしてけっこう美しい虫です。胸の部分をこすり合わせてキーキー音を立てるのは、子供の頃捕まえてみた方ならご存知ですね。


カミキリムシは中国語だと「天牛」、英語だと”Longhorn Beetle”と呼びます。どちらもこの大きな触角から牛の角のイメージを導き出しているのですが、”Longhorn Beetle”って、なんかスタン・ハンセンがワーゲンに乗っている図を彷彿とさせますね(←私だけ?)。


Category: 昆虫類・甲虫目

21:31 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

ニホンカナヘビ

2008.07.15(Tue)

こっちのほうを「トカゲ」だと思っている方が多いのではないでしょうか。ニホンカナヘビです。


 

(20080712 千葉市若葉区)


ニホントカゲとは、まず肌の質感で区別できます。カナヘビのほうがずっとざらついた感じです。そして、尻尾が細長いです。やはり自切をするので途中で切れちゃったりしてることも多いですが。


たいへん素早く動きますが、このニホンカナヘビをじっくり観察しようと思ったら(ニホントカゲも同じですが)、朝が比較的良いでしょう。石の上とかで日光浴をしています。


日本列島の固有種です。そしてこの種を記載したのも、シュレーゲルアオガエルでおなじみの、あのシュレーゲルさんなのです。

Category: 爬虫類

19:17 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

シオヤアブ(♀)

2008.07.15(Tue)

スズメバチやオニヤンマさえも襲って一撃で仕留めてしまう、恐ろしいシオヤアブ 。雌は雄と異なり、お尻の白い房毛がありません。



   

(20080712 千葉市若葉区)


栄養がいいのか(何を食ったんだか・・・)、よく太ってますねえ。飛ぶ時は「ブーン」という重低音の唸りを発し、対戦車ヘリみたいな迫力があります。見通しのいいところで、獲物が現れるのをじーっと待っているのです。


甲虫を食べている姿をよく見かけます。アメリカにマメコガネ が侵入した時、セットでこのシオヤアブも渡海していれば、ことによるとその大発生を少しは抑えられた・・・なんてことも、もしかしたらあったりなんかして。

Category: 昆虫類・ハエ目

19:06 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

ヨツスジハナカミキリ

2008.07.14(Mon)

アジサイにはいろんな虫が集まっています。これは花目当てでやってきているヨツスジハナカミキリです。



 

(20080712 千葉市若葉区)


黄色と黒の虎模様がよく目立ち、飛んでいるとハチみたいに見えます。例の『ベイツ型擬態』です。ハチと異なり動きは速くなく、のんびりと花粉を食べておりました。しかし、これも2cmないくらいの小さな虫ですが、テントウムシばかり眺めた後ではなんだか化け物みたいにでっかく感じてしまいます。

Category: 昆虫類・甲虫目

20:48 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

マメコガネ

2008.07.13(Sun)

今まで、このブログでは動物・植物を問わず、外来生物が日本の自然環境に与えた影響についてけっこう言及してきましたが、実際には日本がその「外来生物」の発信元になることだってあるのです。



 

(20080711 千葉市若葉区)


マメコガネ。体長1cm前後、見ての通り、なかなか美しい虫です。元来、日本の固有種なのですが、20世紀の初めに何かに紛れ込んで北アメリカ大陸に渡ってしまうと、さあ大変。大発生に次ぐ大発生を繰り返して大豆を初めとする様々な農作物を食害しまくり、「ジャパニーズ・ビートル」と呼ばれて悪魔のように恐れられる存在になってしまったのです。


マメコガネは大食漢であることに加え、大量の卵を産みます。日本ではだいたいその大半が成長段階で肉食昆虫などによって淘汰されてしまうのですが、天敵の少ないアメリカでは生存率が日本とは比較にならないくらい高くなってしまい、気がつけばどこの畑もマメコガネだらけということに・・・。


因果応報・輪廻転生(それは違うか)。日本産の生き物では、他にもコイやワカメなどが海外で侵略的外来種として扱われていますし、西ナイル熱を媒介するヒトスジシマカだってもとは日本のカです。私たちは物事を考える時、どんなことであっても、つい被害者という観点、もしくは一方向的な視点からのみ入りがちですが、だいたいの現象というものは多方向的な素因の上に成り立っているものであるという認識の上に立たないと、時には解決への糸口はより遠くなってしまうでしょう。

Category: 昆虫類・甲虫目

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オオヒラタシデムシの交尾

2008.07.13(Sun)

野山の掃除屋・オオヒラタシデムシも、せっせと子孫繁栄に励んでおります。



  

(20080711 千葉市若葉区)


この虫の交尾はよく見ると、不思議なことに、上に乗ってる雄が、必ずと言っていいほど雌の触覚を口でくわえてるんですよ。ちょっと離れたところで別のカップルもよろしくやっていたのですが、そちらも下の写真の通り、雄が雌の触覚をくわえていました。



 

(20080711 千葉市若葉区)


なぜなのでしょうか。彼らの中ではきっと、きちんと意味のあることなのでしょう。


 

(20080711 千葉市若葉区)


そうして生まれた幼虫はこの通り、三葉虫のような姿をしています。

Category: 昆虫類・甲虫目

21:03 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

イチモンジセセリ

2008.07.12(Sat)

地味なちっちゃいガだと思っている方も多いでしょう。しかし、イチモンジセセリはセセリチョウ科に属する立派なチョウです。



  

(20080710 千葉市若葉区)


これはアカツメクサの蜜を吸ってるところですが、キマダラセセリなどと同じく、翅はデルタ翼+垂直尾翼二枚の形なのが右の写真でお分かりいただけるかと思います。


市街地からかなり高い山の上までどこにでも見られる、たいへんありふれた虫ですが、それだけに不明な部分も多いのです。この蝶は幼虫で越冬するのですが、それが可能なのは関東以南であり、暖かい季節の間に世代を繰り返して北上していった成虫が秋に産んだ卵は寒さのために死んでしまいます。それでも、イチモンジセセリは北上をやめず、中には毎年、遠く北海道にまで渡ってゆくものさえいるのです。そのような、越冬限界点を越える不思議な北上行動は『死滅回遊』と呼ばれるものであり、蝶類では他にウラナミシジミやヒメアカタテハなどが行うことが知られています。


この日は運が良く、求愛行動が見られました。



  

(20080710 千葉市若葉区)


下のが雄です。一生懸命雌のお尻をつついて迫っているのですが、雌には今のところあまりその気がなく・・・。しばらく見ていましたが新展開が何もないので失礼させていただきました。

Category: 昆虫類・チョウ目

19:19 | Comment(7) | Trackback(-) | EDIT

ハグロトンボ(♂)

2008.07.11(Fri)

雌は黒褐色系の色合いが強いハグロトンボですが、雄はこのように青系メタリックの艶があります。



 

(20080709 千葉市中央区)


ハグロトンボは歩い程度近づくのは比較的に簡単なのですが、いざカメラを目前まで近づくと、「ふわあっ」と飛びます。トンボの仲間はわりとみんな「ギュイーン」という飛び方ですが、ハグロトンボは昔のプロペラ機が離陸するような、瞬発力を感じさせない飛び方です。私はこの「ふわあっ」という感じが好きで、その時の前翅と後翅を互い違いにゆっくり動かしたりしている様子を見ると「今日もいいものを見たなあ」という気持ちになります。



  

(20080709 千葉市中央区)

上二枚はその「ふわあっ」の直前の様子です(飛ぶ瞬間は取り損ねた)。


このトンボが育つには、ヤゴの時代を過ごすための、水生植物の多い、ゆったりとした水の流れが必要です。直線的な三面張り護岸とかをしている場所と、比較的自然の流れの形が残っている場所では、はっきりと数が違います。

Category: 昆虫類・トンボ目

21:19 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

シオヤアブ

2008.07.10(Thu)

シオヤアブは、そんなに大きな虫ではありません。せいぜい3cmくらいで、形もすごく目立つというほどでもないですし、顔もこの通り毛むくじゃらで眼ばかりデカい変な顔です。



   

(20080709 千葉市中央区)


が、しかし、実はこのシオヤアブというのは、非常に恐ろしいのです。以前紹介したマガリケムシヒキ などと同じムシヒキアブの仲間で、ということは当然の肉食なのですが、強烈に獰猛で、何とスズメバチやオニヤンマ、カマキリさえも襲って食べるというとんでもない虫なのです。それも、毒を用いるのではなく、鋭く尖った口吻を相手の急所に突き刺して文字通りの一撃で倒し、しかるのちに体液を吸ってしまうという必殺仕事人みたいな戦い方です。


そういうわけで当然ながら、人間がうかつに手を出すと刺されることがあるようです。私は刺されたことはないが、経験者に話を聞くとやはり相当に痛いそうで。


写真の通り、雄には腹の先端に白い房毛が生えておりまして(雌にはない)、それが塩みたいに見えることから『塩屋虻』と名づけられたものだそうですが、その実、どんな性格の虫であるか知っていたら、昔の人もそんなのんきな名前は付けなかったかもしれません。


この虫の交尾は、お尻とお尻をくっつけ合う文字通りの『交尾』ですが、驚愕すべきことにその最中にも何か物を(つまり獲物を)食べていたりします。昆虫というのはまことにすさまじいですね。

Category: 昆虫類・ハエ目

18:44 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

ヤマトシリアゲ

2008.07.09(Wed)

シリアゲムシって、体長も2㎝くらいしかないし、なんかアンバランスでぶざまな格好をしていますが、実は大変古くからいる虫で、なんとペルム紀、すなわち恐竜時代到来以前の二億数千万年前には既に今と大差ない形で存在していたのだそうです。



  

(20080708 千葉市若葉区)


完全変態(幼虫→蛹→成虫という過程をたどる変態。幼虫から蛹にならず成虫になる変態 ―― バッタやカマキリのようなもの ―― のことは不完全変態と呼ぶ)をする昆虫としては最古の仲間に入るという、それはすごい生き物です。


雌はあんまり尻尾が上がってませんが、雄はこの通りいかにも「シリアゲ」の名にふさわしいヒップアップっぷりで、


 

(20080708 千葉市若葉区)


写真ではよくわかりませんが、その尻尾の尖端にはサソリのような二股の突起がありまして、英名はスコーピオン・フライ、すなわち「サソリバエ」です。ただし、別に毒はないようです。


飛翔能力も低く、「ぷにゃーん」という感じでえっちらおっちら飛びますが、肉食で、死んだ虫、時には生きている虫を襲うこともあります。そして雄は餌のある場所で雌を待ち伏せ、雌が食事に夢中になっている間に交尾を完遂するという、なんとも頭脳的で姑息な性行動を行うのです。おそらくは、二億数千万年前からずっと・・・

窓ガラスのシュレーゲルアオガエル

2008.07.08(Tue)

うちの庭にはだいたい四匹くらいのシュレーゲルアオガエルがいます。昨年までは三匹でしたが、今年になって新しい小さいのが一匹加わりました。


んで、こいつは従来からいる三匹の中の一匹です。キッチンの窓ガラスにへばりついておりました。



  

(20080707 千葉市若葉区)


対称形がうっすらとガラスに映り込んでいるのがほのぼのとしていますね。アマガエルに比べると腕も脚も指も長く逞しいのがわかります。さすがは樹上性のカエルです。


角度を変えて見るとこれでけっこう全身筋肉隆々です。下半身もがっちりとしています。



  

(20080707 千葉市若葉区)


大きさですが、この通り体長5cm程度です。



 

(20080707 千葉市若葉区)


物の本によるとシュレーゲルアオガエル警戒心が強いのだそうですが、そこらへん私にはどうもよくわかりません。私の周囲のシュレーゲルはこんなのばっかりだからです。一応、触らないことだけは気をつけてますが、こういうことしても全然逃げる気配もないです。その気になれば全然余裕でつかまえられます。つかまえないけど。


 

(20080707 千葉市若葉区)


カエルは顔が大きいので表情が豊かです。日がな一日じーっとしてますが、一体何を考えているのでしょうかね。

Category: 両生類

20:40 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

スジグロシロチョウ

2008.07.07(Mon)

モンシロチョウと間違えられがちなスジグロシロチョウですが、パカッと開いてみると翅の模様がかなり違うため、容易に見分けがつきます。


スジグロシロチョウはこうです。このチョウはなんか若干ボロくなってますがあまり気にしないように。



  

(20080704 千葉市若葉区)


んでもって、こっちがおなじみのモンシロチョウ。



 

(0080622 千葉市若葉区)


うちの近辺でも総体数的にはモンシロチョウのほうがずっと多いですが、場所によってはこのスジグロシロチョウのほうが多数いるところもあります。幼虫の食草の豊富さ等も関係しているのでしょうが、スジグロシロチョウは茂みや森の多いところによくいるようです。

Category: 昆虫類・チョウ目

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ツバキシギゾウムシ

2008.07.06(Sun)

ちょっとおもしろい虫でしょ。私も久しぶりに見ました。場所は私の自宅の真ん前なのですが。



  

(20080703 千葉市若葉区)


象さんのような、大変長い鼻というか口吻が特徴で、しかもその口吻の途中から触角が生えているという摩訶不思議な姿です。シギゾウムシの仲間には何種類かありますが、このツバキシギゾウムシは、長い口吻でもってツバキの実に穴をうがち、そこに産卵するのです。ちなみにこの写真の真上には立派なツバキの木があります。


大きさがどのくらいかというと、


 

(20080703 千葉市若葉区


しばしばこのブログに物差し代りに登場する私の左手の人差し指と比べてこのくらいです。つまり1cm以下です。とても小さな虫です。

Category: 昆虫類・甲虫目

21:16 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

キマダラセセリ

2008.07.04(Fri)

田んぼに沿った農道に、キマダラセセリが何匹もいる一角がありました。



  

(20080702 千葉市若葉区)


日頃、あまり見かけないチョウなので、ちょっぴり嬉しいです。このチョウは大変素早く飛ぶのですが、その秘密は翅にあり、



  

(20080702 千葉市若葉区)


デルタ翼戦闘機のような形状です。垂直尾翼が二枚あるところは、スホーイSu-33とかに似てますね。そう言えば、かつて日米間で三菱F-1の後継機となるFSXが問題になったときも、当初の日本側のイメージスケッチは、やはりこういうデルタ翼&垂直尾翼二枚の姿でした。人間の科学文明の発展など、ある面においては所詮は今いる生き物の形態に追いつこうとする歴史でしかないのかもしれません。


正面から見ると、さらに飛行機的です。



 

(20080702 千葉市若葉区)

Category: 昆虫類・チョウ目

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ウスキツバメエダシャクの避暑

2008.07.04(Fri)

ウスキツバメエダシャク(とおぼしきガ)は先週取り上げたばかりですが、この日は、ツバキの葉陰で昼の日光を避ける様子が実によかったので改めてご紹介。



 

(20080701 千葉市若葉区)


生き物っていいですね。なんの動きもなく、じーっとしているだけでも、ほんとうにいつまで眺めていても飽きません。なぜでしょう。どうしてでしょうね。

Category: 昆虫類・チョウ目

23:04 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

チャドクガの幼虫

2008.07.03(Thu)

以前にも書いた通り、実は毛虫がどうも苦手な私。


私には、生理的にこのてのものがダメな人の気持ちはよくわかります。画像など見たくないと思います。しかし、だからこそ見ておいた方がいいと思います。見て、覚えておいたほうがいいです。なぜなら、このチャドクガの幼虫は時と場合によっては危険な生き物だからです。毛虫にも毒があるのとないのがあり、実際には毒のないほうがずっと多いのですが、これにはばっちり毒があります。



  

(20080701 千葉市若葉区)


この写真のはツバキの葉にいたやつですが、たいていはこのように複数でまとまっています。庭木などで見つけたら、駆除する際には葉っぱごと切り取って、何か乗っけて(毛が飛び散らないように)踏み潰すなり焼却するなりしましょう。殺虫剤をかけて殺しても、死骸にも毒があるので結局は除去しない限り無意味です。


刺されると非常にかゆく、皮膚に炎症を起こします。爪でがりがり掻いたりすると、皮膚に刺さった目に見えない微細な『毒針毛』が拡散しさらに悲惨なことになります。セロテープとかでまず刺された場所をくっつけてできるだけ『毒針毛』を除去し、水で洗いましょう。抗ヒスタミン剤の入った軟膏を塗布すると良いです。炎症がひどかったり目にでも入った場合は病院へ。

Category: 昆虫類・チョウ目

21:36 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

プロフィール

Author:大島健夫
1974年11月20日生まれ。千葉生まれ千葉育ち。美浜区在住。

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