キイロスズメバチ

2008.11.30(Sun)

さて、このようなスタイルの生き物ブログにはひとつの弱点があります。それは、写真が撮れていない時には更新間隔が空いてしまうという点です。


基本的に、このブログに使用されている写真は、うちの庭で撮ったものであったり、あるいは私が朝散歩したりどこかを移動中だったりしている時に偶然、出会った生き物を撮影したものであるわけです。すなわち、何かの都合で適当な生き物に出会わなかったり、あるいは忙しくて仕事場にこもっていたり連日帰宅が遅れたりすると写真が撮れないため、更新が止まってしまうのです。


また、使用機材と私の腕前の限界という問題もあります。例えば、ここのところ連日、ノスリかと思われるタカの仲間がうちの上空を旋回飛翔している姿が見られるのですが、非常に高いところを飛んでいるのでIXYでは「なんか飛んでる」ということが辛うじてわかる程度の写真しか撮れず、やはり掲載できないのです。


そんなわけで間隔が開きましたが、今回はキイロスズメバチです。前にを取り上げましたが、こちらはご本尊。



  

(20081130 千葉市中央区)


剣道の稽古後、稽古仲間のI氏と「さて、ラーメンでも食うべか」という感じでてくてく歩いていたのですが、その途中で歩道の上をもぞもぞしていて、I氏が踏んづけそうになったのがこれ。オオスズメバチより少しは小さいものの、やはりけっこうな迫力です。



 

(20081130 千葉市中央区)


全身が産毛に覆われているのがお分かりいただけるかと思います。顎も立派ですね。このような働き蜂は冬の寒さを凌ぐことはできず死んでしまい、来年の新しい女王蜂になるハチだけが生き残って朽木の中などで越冬します。そして来春、新しい巣作りが始まるわけです。

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Category: 昆虫類・ハチ目

22:13 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

キゴシハナアブ

2008.11.24(Mon)

ハナアブの仲間には本当にいろんな種類がいるものです。同じくらいの大きさでも模様や色のわずかな違い、そして同一種間でも雌雄で姿がちょっと異なったりするので、花粉を集めに来ているのを見ていると大変にバラエティに富んでいます。



  

(20081122 千葉市若葉区)


これはキゴシハナアブです。体長はざっと1cm程度。名前の通り、腹部の前の方が黄色く、さらに胸部に縦縞が入っていてなかなかお洒落さんなのですが、特徴的なのはその眼で、黄色っぽい斑模様で非常に美しいです。


ナミハナアブホソヒラタアブと比べると数は少ないですが、今頃になっても暖かい日になるとしばしば目にします。

Category: 昆虫類・ハエ目

15:07 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

オオバン

2008.11.21(Fri)

オオバンはツル目のクイナ科で、漢字にすると「大鷭」という、なんだかいかめしい字面になります。これは泉自然公園の池で、水と岸辺をせわしなく往復していたやつ(放し飼いの白鳥とかの餌が岸辺に撒いてあるので)。




  

(20081119 千葉市若葉区)


こうして見るととても太っていて大きく見えますが、確かにバンよりは一回りほど大きいけれど、カルガモなんかと並ぶとぐっと小柄です。バンと一緒だとこんな感じです。



  

(20081119 千葉市若葉区)


バンの足がカギ爪なのに対し、水かきが発達していてより水鳥的です。頭を前後に揺らしながらスイスイとけっこう素早く泳ぎます。時折潜ってはなんか食べたりしているようです。この公園には、バンもオオバンも複数いますが、カウントしてみるとバンの方が倍くらい多い感じです。そう言えばバンは都川の上流~中流域の川やため池で時折見かけますが、オオバンはあまり多くは見かけません。



  

(20081119 千葉市若葉区)


地面をついばむ動きもなんだか妙なリズム感があってちょっとおかしいです。鳴き声はバンよりよく通る大声です。


おまけに、カルガモとのツーショット。目が赤いですね。


 

(20081119 千葉市若葉区)


この池には他にも水辺関係のいろんな鳥がいてなかなか楽しいです。

Category: 鳥類

21:01 | Comment(5) | Trackback(-) | EDIT

ハリカメムシ

2008.11.19(Wed)

この日は太陽の光が暖かく、誘われるようにさまざまな昆虫が姿を見せていました。このハリカメムシもどこからか出てきて、網戸にとまって日光浴。



  

(20081118 千葉市若葉区)


体長は1cm強といったところ。イネ科やタデ科の植物によくくっついています。前胸部の左右が三角に突き出しているのが特徴で、触るとちょっぴり痛そうです。

Category: 昆虫類・カメムシ目

22:11 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

イセリアカイガラムシ

2008.11.18(Tue)

ミカンの木にこのような物が付着しておりました。


昆虫が好きな人か、農業or園芸に造詣のある人以外には、「これは一体何?」という感じだと思います。実はこれ、カメムシ目に属する昆虫、イセリアカイガラムシなのです。大きさはざっと1cm弱。



   

(20081118 千葉市若葉区)


何がなんだかよくわからないと思いますが、虫本体は前半部分でして、後ろの白いソフトクリームみたいな部分は卵嚢なのです。つまり、これは雌でして、雄は翅があり全く異なる姿をしているのです。滅多に観察されることはないそうですが(私も見たことはありません)。つまんでひっくり返すと、ちゃんと脚とかもあり、昆虫であることが納得できます。


元来がオーストラリア原産の帰化昆虫で、日本には二十世紀初頭に柑橘類の苗木にくっついて、まずは静岡県あたりに入り込んできたようです。当時既に世界的に悪名高い害虫で、アメリカではカリフォルニアのミカン農業が大打撃を受け、天敵であるべダリアテントウを利用することでなんとか防除に成功したという事例があったため、日本もイゼリアカイガラムシ侵入の報告とほぼ同時に、さっそく台湾あたりからべダリアテントウを、やっぱり静岡県に導入し、おかげで被害を最小限に食い止めることに成功したのでした。


くだんのべダリアテントウというのは赤と黒のヴィヴィッドな色彩をしたテントウムシですが、やはり私は見たことがありません。ハブ駆除目的で導入された挙げ句、ハブよりもアマミノクロウサギ等を好んで捕食して奄美大島の在来生態系を危機に追い込んでいるマングースなどと異なり、こちらはあまり数を増やすこともなく、奥ゆかしくひっそり生きているようです。

Category: 昆虫類・カメムシ目

20:07 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

オオハナアブ

2008.11.17(Mon)

まるでクマバチやハナバチのように見えますが、これもやはりハナアブの仲間です。



  

(20081114 千葉市若葉区)


名前の通り、他のハナアブ類と比べてまるまると肥えています。体長は1.5cm前後ですからそれほど長いわけではなく、むしろその太さで大きく見える虫です。羽音もブーンというハチ的なものですが、もちろん人間に対する危険は全くありません。ひたすら、せっせと花粉を集めております。

Category: 昆虫類・ハエ目

20:44 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

ヤミイロカニグモ

2008.11.14(Fri)

ハナアブたちがせっせと蜜を集める菊の花びらに、7mmくらいの小さなクモがうずくまり、獲物を待っておりました。



  

(20081114 千葉市若葉区)


多分、ヤミイロカニグモの雌だと思われます。カニグモは似た形のものが多いので、間違いに気づいた方がいらっしゃいましたら、どうかご指摘くださいませ。


名前の通り、カニのような格好です。全身が毛に覆われており、かわいらしい中にもいかつい姿です。ホソヒラタアブあたりの捕食シーンがひょっとしたら・・・と思いましたが、そう簡単にそういうことは起きず、しばらくすると隣の花にゆっくりと移動してゆきました。

Category: 鋏角類

20:09 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

コカマキリの威嚇

2008.11.13(Thu)

コカマキリは身体こそ小さいですが、非常に向こうっ気の強いカマキリです。敵とおぼしき何ものかに出会った時には一歩も引かずに威嚇のポーズをとります。



   

(20081113 千葉市若葉区)


このカマキリもまた、道路上でファイティングポーズをとっておりました。翅を帆のように立て、鎌を揃えて構えます。鎌の内側の模様がはっきりと見えますね。一体何を威嚇していたのでしょうか。十分後、戻ってきますと、彼女は車に轢かれたらしく、ぺしゃんこに潰れていました。この姿勢のままで・・・


「拳聖」と呼ばれた昭和の名ボクサー、ピストン堀口は晩年にはパンチドランカーになっており、酒に酔って線路上を歩いているところを列車に轢かれて壮絶な最期を遂げました。その際、迫ってくる列車に向かってファイティングポーズをとったという伝説が残されています(梶原一騎氏の創作のようですが)。


彼女もまた、車と戦おうとしたのかもしれません。いずれにせよ、これが遺影となります。合掌。

Category: 昆虫類・カマキリ目

22:12 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

オオカマキリの卵鞘

2008.11.10(Mon)

こないだ産卵していたオオカマキリの卵です。



  

(20081110 千葉市若葉区)


すっかり固まり、カマキリの卵らしくなってきましたね。成虫同士がよく似ているチョウセンカマキリの卵に比べると、ずっとかっちりした箱型をしていて、まるでサイコロのようです。ちなみにうちの近辺には圧倒的にオオカマキリが多く、チョウセンカマキリはほぼ全く見かけません。


この卵鞘は地上約1.2mくらいのところに産みつけられています。不思議なことに、このオオカマキリの卵が産みつけられている高さは、その年の冬に積もる雪の量よりも常に少し高い位置になっているのである・・・などという記述をよく見かけますが、雪国ではいざ知らず、千葉あたりでは果たしてどんなもんなのでございましょうか。だって、私が見た感じ、毎年、1m前後の高さに産みつけられているものが多いですが、千葉で積雪1mなんてなったら、そりゃもう大災害レベルですもんね。

Category: 昆虫類・カマキリ目

22:50 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

ホソヒラタアブのホバリング

2008.11.08(Sat)

秋の昆虫は、春の昆虫と似ています。このホソヒラタアブも、春先早くに非常によく目立った虫です。秋も深まり、あちこちで蜜を集めている姿が見られます。今回はそんな彼らの、空中を舞う姿をご紹介。



  

(20081107 千葉市若葉区)


私はこの、指の爪くらいのアブがすごい好きで、ほんとにいつまで眺めてても見飽きません。空中で頻繁に静止するので、要領さえわかればわりあい簡単にカメラを近づけてマクロモードで撮れます。



  

(20081107 千葉市若葉区)


今日みたいに寒くて雨が降っているととんと出てきませんが、晴れた日にはどこからとも鳴く現われ、こうして花の周りを飛び回ります。彼らは成虫越冬なので、真冬でも暖かければ一匹、二匹出てきて飛んでいることがあります。



  

(20081107 千葉市若葉区)

来年の春、いろんな花が咲いたらまた会おうね。

Category: 昆虫類・ハエ目

22:06 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

ウシハコベ

2008.11.07(Fri)

ウシハコベとハコベの違いは、まずウシハコベのほうがでかいことです。全体に一回り大きく、枚数こそ同じですが花弁なども長い感じがします。



 

(20081106 千葉市若葉区)


ですが、一番端的な見分けのポイントは雌しべの花柱にあります。ハコベはここが三つに分かれていますが、ウシハコベでは五つに分かれているのです。拡大するとこのようになっています。



 

(20081106 千葉市若葉区)


道端でも荒地でもしぶとく繁殖するところはハコベと同じです。花は春から見られますが、こんなに寒くなってもまだ咲いています。麦の伝来とともにやってきた史前帰化植物だと言われているそうですから、帰化植物の中でもよほど古いほうに属することになります。

Category: 山野草

20:29 | Comment(4) | Trackback(-) | EDIT

ウスミドリナミシャク

2008.11.05(Wed)

すっかり日が短くなってまいりました。ちょっと前までは午後4時半なんてまだカンカン照りでしたが、今ではすっかり夕方夕方しています。そんな時間帯、うちの玄関脇の白壁に一匹のガがくっついておりました。



 

(20081102 千葉市若葉区)


ウスミドリナミシャクです。開長で2.5cm程度ですが、こういうふうに三角に閉じているともっと小さく見えます。名前の通りくすんだ薄緑色です。発色が綺麗くないのは腕が悪いせいなので撮影者に文句を言うように。<いや、俺だし


触角と重なっている前肢の折り曲げ方がちょっとおもしろいですね。秋になると出てくるガで、幼虫の食草はイヌマキだとか。ところでイヌマキなんてこのへんにあったっけ、と思ってきょろきょろすると、そう言えば向かいの家の垣根がばっちりとイヌマキなのでした。

Category: 昆虫類・チョウ目

22:37 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

オオカマキリの産卵

2008.11.04(Tue)

何やら俄然、カマキリ関係の記事が多くなっている昨今。秋も深まってまいりました。


さて、この大きな雌のオオカマキリ。セイタカアワダチソウに逆さにつかまって何をしているのかと思いきや・・・



 

(20081101 千葉市若葉区)


おお、今まさに卵を産んでいます!



 

(20081101 千葉市若葉区)


地上1m程度でしょうか。拡大してみますと・・・



 

(20081101 千葉市若葉区)


お尻の先端を器用に円運動的に動かしながらクリーム状の泡を巻き、卵鞘を形作っています。ケーキ作りを上下逆にやっているような感じです。カマキリの卵というと茶褐色というイメージですが、製作中はほぼ純白に近いのです。


このような卵鞘は冬の寒さから中の卵を守り抜き、無事に孵化すれば来春には数百匹の幼虫が中から出てきます。出たての幼虫は「前幼虫」といって膜をかぶっており、なんだかエビのような姿をしています。それを自力でやぶいて初めて、小さな小さなカマキリの姿になるのです。そしてその中のほんの一握りが大きく成長し、成虫となります。その生涯で最後の仕事は、生殖活動を行い、次代の遺伝子をこの世に残すことです。

Category: 昆虫類・カマキリ目

21:50 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

ハラビロカマキリの卵鞘

2008.11.02(Sun)

ちょっと太短い体型がかわいい、樹上性のハラビロカマキリですが、その卵はこのような形状をしています。



  

(20081031 千葉市中央区)


なんだか三葉虫の化石のような格好をしていますね。他のカマキリの卵鞘に比べると硬そうに見えます。たいていはこのように木の幹の垂直面に産みつけられていますが、建物とか柱とかに産みつけられている場合もあります。

Category: 昆虫類・カマキリ目

21:58 | Comment(3) | Trackback(-) | EDIT

プロフィール

大島健夫

Author:大島健夫
1974年11月20日生まれ。千葉生まれ千葉育ち。美浜区在住。

記述の中に間違いや誤解を見つけた方、またそれ以外にも何かございましたら、どうか
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まで送っていただけると幸いです。

大島健夫公式サイト

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