カンタン

2009.09.30(Wed)

カンタンは、体長1~2cmほど。この写真の個体がそうであるように、日中はクズの葉の裏などにそっとたたずんでいます。その名は、透明な翅、薄い体と「ルルルル・・・」と聴こえる雄の美しい鳴き声がはかなげであることから、「邯鄲の夢」の故事になぞらえて付けられたものです。



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(20090925 千葉市若葉区)


貧しい若者である盧生は、ある日邯鄲の町の宿屋でひとりの道士に出会い、困窮への不平をこぼす。道士は望みが叶うという不思議な枕を盧生に与え、盧生がその枕で眠ってみると、枕の端に穴が開いている。穴の中の世界に入っていった盧生は、名門の娘と結婚し、推薦を受けて役人となり、目覚しい栄達を遂げる。やがて冤罪で投獄され、また赦され、様々な紆余曲折を経てついに寿命を迎えて亡くなるが、そこでふと目覚めてみると、そこはもとの宿屋で、傍らには例の道士がいる。眠りに就く前に宿屋の主人は黍を蒸していたが、それはまだ蒸し上がっていなかった。数十年にも及ぶ我が身の栄枯盛衰と思えたものの全ては、たった一瞬の夢だったのだ。人生の無常を悟り、欲を捨てた盧生は道士に礼を言い、その場を去ってゆく・・・


「邯鄲の夢」として知られるこの物語は、「枕中記」という、唐代の歴史家であり作家であった沈既済によって書かれた伝奇小説です。彼の作品としては、他にも狐と人間の異種婚姻譚である「任氏伝」が有名です。

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Category: 昆虫類・バッタ目

17:32 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

ニホンマムシ

2009.09.29(Tue)

ハブを別にすれば、マムシは日本でもっとも有名な毒蛇であることは疑いのないところでしょう。しかし、野外でその動く姿を実際に見たことのある人は、もしかしたらそれほどたくさんはいないのではないでしょうか。何しろこれだけうろうろ歩いている私でも、生きたマムシとはそんなにしょっちゅう出会えるというわけではないのですから。



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(20090924 千葉市若葉区)


基本的にマムシは夜行性で、日中に出会うときにはこのように、湿気の多い道の端などにとぐろを巻いていることが多いです。誤解されがちですけれど、マムシは穏やかな性格の、動きの鈍い非力でおとなしいヘビです。こちらからいじめない限り、そうそう咬みつくものではありません。まずいのは、歩いていてうっかり踏みつけてしまったり、何も知らない子供が手にとろうとしたりするような場合です。一、二メートル以上も離れていればまず安全です。じーっと見ていれば、マムシの方が自分から引き下がっていきます。その際、尻尾を震わせて威嚇の動作をすることもありますが、だから飛びかかってくる、という性質のものではありません。通常、人間がマムシを怖がるよりずっと、マムシの方も人間が怖いのです。毒は出血毒で、咬傷を受けた場合の死亡率は1%程度であるということです。万が一の時には慌てず安静にし、すみやかに医療機関へ。



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(20090922 千葉市若葉区)


薄暗い茂みの中に入ると、その姿は目立ちません。体長は40~60cm程度と小柄で、全体に太短い印象です。現在、マムシは減少の一途を辿っています。これは、マムシが捕食者として生息できるような、生物多様性のある健全な自然環境、というよりも里山環境、農村環境が崩壊しつつあることのひとつの証明ではないでしょうか。逆に言えば、今もなおマムシが棲める場所は、間違いなく豊かな場所なのです。


機械に頼らない農業が主流であった時代、マムシは確かに危険なものであったに違いありません。しかし同時に、ネズミを多く捕食することから農業に有益なものともみなされ、あるいは水神信仰と結びついて弁天のお使いとみなされたりしてきた歴史もあります。そしてなんと言ってもマムシは貴重な蛋白源でもありました。私が幼稚園に通っていた頃、兄が入院したため母が病院に詰めることになり、代りに母方の祖母がやってきました。働き者の祖母は私たちの食事の世話だけでなく庭掃除までやっていき、その際にマムシを一匹見つけてやすやすと捕まえ、「じいさんにお土産にする」といって持ち帰っていきました。お土産といっても祖父と二人で眺めて楽しむというわけではもちろんありません。調理して食べるためです。私は残念ながら一度もマムシを食べたことはないのですが、食べた人はみな旨いと言いますから、本当に旨いのでしょう。テレビのようなメディアが平面的でセンセーショナルなシーンだけを垂れ流すようになる前、人々は時には危険な動物とも、地に足の着いた実際的で複合的な関り方をしていたのです。


先に書いた、「じっと見ていれば、マムシの方から引き下がっていく」というのは、祖母が母に教えたことです。母が私に教え、それを実践してきた母も私も、今まで一度たりとも咬まれたことはありません。

Category: 爬虫類

11:38 | Comment(10) | Trackback(-) | EDIT

コガタコガネグモ

2009.09.28(Mon)

コガタコガネグモは、名前の通りコガネグモ に似た、それよりも小型なクモです。雌の体長は、コガネグモの半分程度しかありません。


私が思うに、その特徴の筆頭に上げられるのは、腹部の模様が人の顔みたいだということです。じーっとご覧ください。



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(20090924 千葉市若葉区)


いかがでしょう。見れば見るほど、うすら笑いを浮かべながらこちらを見下ろしている角張った男の顔が浮かび上がってこないでしょうか。この個体はちゃんと鼻があるばかりか、赤い目の中に黒目まであります。写真を撮りながらそのことばかり気になり、左側の肢が二本ほど欠損していることにはPCに取り込んでみるまで気づきませんでした。


円形の網を張り、その中にX字型の隠れ帯を設けます。この写真はカメラを近づけたため巣から逃げ出している状態です。どちらかと言うと、警戒心の強いクモです。

Category: 鋏角類

18:07 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

オオスズメバチ、柿の実に集まる

2009.09.27(Sun)

さらにお彼岸は続き、23日には母方の墓参りに行ってきました。


従兄と二人で母の実家の裏を歩いていると、落ち柿に一匹のオオスズメバチ がぶーんとやってきました。



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(20090923 長生郡長柄町)


ほどなくもう一匹やってきて、一匹が二匹に、



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(20090923 長生郡長柄町)


そして二匹が三匹に。見る見るうちに増えていきます。



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(20090923 長生郡長柄町)


新しいのが来ると、顔を突き合わせて口移しのような動作で挨拶を交わしています。それが妙に可愛らしく、世界最強クラスの昆虫であるということをつい忘れそうになります。


ちょうど三匹めが現れたあたりの動画です。冒頭から冷静に解説しているのが私の従兄の声、「うわーどんどん来るよ」などとややビビってるのが私の声です。揃って「挨拶挨拶」とか言ってるのはあまり気にしないでください。



このとき、カメラとハチの距離は50cmくらい。私が動画を撮っている隣では従兄も携帯でカシャカシャと写真を撮っていました。うちの一族はだいたい平気でそういうことをしますが、秋にはオオスズメバチの活動が活発化し、場合によっては危険なこともあります。ご注意くださいませ。特に、巣に対して刺激を与えるとしばらく緊張状態が続きます。


テレビなどでは、通常、スズメバチが出た→駆除、というような平面的な取り上げられ方しかしません。スズメバチはイモムシを大量に狩り、農業害虫の発生を抑えるという人間にとっても益虫の側面を持ち、生態系の中で上位捕食者として重要な役割を担っています。スズメバチは怖いものです。確かに、家屋内に巣を作った、というような場合は駆除もやむなしでしょう。しかし、いかなる場合もスズメバチは人身にとって危険だから全部駆除しなければならない、というような論理は、あらかじめ固定化された状態で付与されたイメージを思考停止的に受け入れることによって帰結された、ある種幼稚なものだと私は思います。



▽オオスズメバチの過去の記事はこちら からどうぞ(携帯からは正常に表示されない場合があります)

Category: 昆虫類・ハチ目

18:44 | Comment(4) | Trackback(-) | EDIT

ノコギリクワガタ(♂)

2009.09.26(Sat)

この日は彼岸の墓参りに行った帰り、四歳の姪を連れて山に遊びに行きました。


都会っ子の姪は、最初は落ち葉の上を歩くのも怖がっていたものの、小川にかかった丸木橋を渡りきったあたりから急速に力がつき始め、最後の方はもっと他に渡れるスリリングな橋がないかと自分から探し回っていました。


クヌギ の木がありましたので、「こういう木にはよくちょうちょさんがいるんだよー」などと言いつつ樹液の出ているところを覗き込んでみると、確かにクロコノマチョウ などがいたのですが、その隣にはなかなか立派なノコ の雄が。



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(20090922 千葉市若葉区)


フラッシュ撮影したのは夜だからではなく陰になっていて暗かったからで、時刻は午後四時くらいです。体の大きさによって大顎の形状が違うことは、かつて甲虫好きな少年少女だった皆さんがご存知の通りですね。


なんだかノコギリクワガタを見ると、少年時代の友達に出会ったような不思議な感覚を今でも覚えます。昔は捕まえて飼い、カブトムシと戦わせ、あるいは売って小遣いに換えたこともあります(持っていくと買い取ってくれる、仲買人ぽいことをやってる変な兄ちゃんがいた)。


いろいろな理由から、残念ながらかつてよりも減少してしまっているのは事実のようです。そう言えばちょっと以前、かいつまんで要約すると「千葉市内で、7cmある天然ノコギリクワガタが確実に生息している場所を知らないか。知ってるなら教えろ。金になる。謝礼はする」という趣旨のすごい長いメールが来たことがあります。私なんかにそんなこと訊いたってしょうがないんじゃないかと思うのですが、この場を借りてお答えいたします。


「知ってるけど、おまえには教えてやらない」



▽ノコギリクワガタの過去の記事はこちら からどうぞ(携帯からは正常に表示されない場合があります)

Category: 昆虫類・甲虫目

20:39 | Comment(4) | Trackback(-) | EDIT

ベッコウシリアゲ(♀)

2009.09.25(Fri)

ベッコウシリアゲとは、ヤマトシリアゲ の夏型のことです。夏に羽化したヤマトシリアゲは、黒っぽい春型と異なり全体に赤みを帯びており、かつては別種だと考えられていました。



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(20090922 千葉市若葉区)


常々思うのですが、昆虫というのは一般的に非常に機能的な形状をしているものです。しかるにこのシリアゲムシというのは、眺めれば眺めるほど、何がどう機能的なのか疑わしくなってきます。飛び方などもへたくそです。



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(20090922 千葉市若葉区)


しかし、何しろペルム紀、すなわち二億数千万年以上前の地層から化石が出てくるというたいへんな古株です。そういう点から見れば我々哺乳類なんぞは小僧っ子同然。この尖った口で、太古の昔から死んだり弱ったりした昆虫の体液を吸い続けて生き抜いてきたのです。



▽ヤマトシリアゲの過去の記事はこちら からどうぞ(携帯からは正常に表示されない場合があります)


オオアオイトトンボの交尾

2009.09.24(Thu)

初夏に羽化したオオアオイトトンボ も、ひと夏を越え、いよいよ繁殖の季節です。


色あいも硬質な感じになり、どことなく逞しくなってきました。



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(20090921 千葉市若葉区)


交尾期のオオアオイトトンボは、局所的にかなり密度の高い集団をなします。このように連接したペアが、水路沿いの木々の間をいくつもいくつも、ふわふわと飛んでいます。たくさんいるとはいえ細いので、一度視線を切ってしまうと見失いそうです。



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(20090921 千葉市若葉区)


そして、水面にオーバーハングした木の枝にとまり、産卵です。



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(20090921 千葉市若葉区)


この状態から、左側にいる雌がお尻を曲げて枝につけ、樹皮に産卵するのです。なぜ、水面にオーバーハングした枝でなければならないかというと、孵化した幼虫が首尾よく水の中に落下できなければならないからです。もっとも、ちょっとくらいの距離なら跳ねて水中まで移動できます。この木が生えていたのは水路脇の垂直に切り立った土手の上で、うっかりすると私が水の中に落下しそうです。


卵で越冬し、孵化は来春。幼虫はお尻に羽が生えたような形のカッチョいいヤゴです。初夏になると一斉に羽化し、秋来て繁殖し、寒くなると死ぬというのが彼らの生活サイクルなのです。



▽オオアオイトトンボの過去の記事はこちら からどうぞ(携帯からは正常に表示されない場合があります)

Category: 昆虫類・トンボ目

10:57 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

ナガサキアゲハ(♂)の吸水

2009.09.23(Wed)

昨日アップした、マユタテアカネの交尾・産卵 の記事と同所・ほとんど同時刻です。大きな雄のナガサキアゲハ が舞い降りてきて、吸水を始めました。



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(20090920 千葉市若葉区)


吸水のスタイルは、今までに取り上げた、クロアゲハカラスアゲハ の吸水と同じです。動画でご覧ください。


script_ameba_vision_movie,http://visionmovie.ameba.jp/mcj.php?id=xus52qg75nW:bhae:Np:da:07z6HKiwflVPEf7/xmLaqdeQQogKJUd:Dx/P:xt:PO:YU//kdEgVBXOGhckOmiMq/&width=320&height=240&skin=gray 

(20090920 千葉市若葉区)


吸うにつれて、お尻から同時的に排泄もしているのが見てとれます。まことに効率的かつ直截的な体内リフレッシュです。


雄は、雌とは異なり翅の表側に模様がなく、艶やかなブルーブラックです。



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(20090920 千葉市若葉区)


南方系のチョウであるナガサキアゲハの分布北限は、戦前には中国地方東部にすら達していなかったようです。それが、八十年代には大阪に、そして二十一世紀初頭には都内にまで進出し、現在も北関東にじわじわと広がりつつあるのです。ことによるといずれ遠からず、東北地方にその生息域を広げていく日が来るのでしょうか。東南アジアの熱帯雨林を飛び回っていたチョウが、日本の東北地方に生きられるようになる。そんな日が来るとしたら、それには一体、どのような物事が付随してくるのでしょう?


▽ナガサキアゲハの過去の記事はこちら からどうぞ(携帯からは正常に表示されない場合があります)

Category: 昆虫類・チョウ目

21:24 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

マユタテアカネの交尾・産卵

2009.09.22(Tue)

マユタテアカネの愛の季節です。用水路の上で、いくつものカップルが誕生しています。その中から今回紹介する新婚さんはこのお二方。



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(20090920 千葉市若葉区)


赤い方が雄、黄色い方が雌です。この雌は翅の先端に褐色の部分があり、一見ノシメトンボのようですね。この褐色部分は、あるのとないのがいます。交尾が終ると、しっかりと連結しながら産卵です。浅い水面、あるいは泥の中に、バシバシと打ち込むように産卵していきます。あたりには他の雄がぶんぶん飛び回っていて、隙あらば・・・という感じでちょっかいをかけ、小競り合いになったりもします。夫婦揃って心中よろしくナガコガネグモの網に飛び込んでしまう哀れなカップルもいます。ドタバタの大騒ぎですが、子孫繁栄がかかっているので全員真剣です。その光景は、まるで「祭り」のようです。


苦労の末に産みつけられた卵は、卵のままで越冬し、春に孵化してヤゴとなります。無論、親たちはそれを見届けることはありません。


Category: 昆虫類・トンボ目

21:53 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

コサギ@谷津干潟

2009.09.21(Mon)

市川に行った帰りに、一瞬だけ谷津干潟に寄りました。コサギが餌をとりつつ歩いていました。



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(20090917 習志野市)


ダイサギチュウサギ と異なるところは、それらより小さいことです。といっても単体で遠くから見たような場合、なかなか大きさで判断するのは難しい場合もありますよね。そこで、そのような際にコサギを見分けるポイントですが、ズバリ脚です。コサギはダイサギやチュウサギより脚が短く、指が黄色いのです。



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(20090917 習志野市)


また、嘴は一年中黒く、チュウサギに比べて細長い感じがします。婚姻色が出ると、目先がダイサギとは逆にピンク色に染まるのですが、その写真は来春・・・

Category: 鳥類

18:59 | Comment(4) | Trackback(-) | EDIT

アブラゼミの羽化

2009.09.20(Sun)

事の起こりは午後三時二十分。仕事中にいきなり私の母親が何か手に持ってすっ飛んできて、「ね、畑ですごいの見つけちゃった!どうすればいいかな?!」


「ちょっと、どうすればって、駄目だよこんなの持ってきちゃ!!!」


とはいえ持ってきてしまったものは仕方がないので、翅が折れたりしないようにそーっと生け花にとまらせてみる。まさに羽化したばかりのアブラゼミ 。真っ白です。まだ乾いていない翅の筋がまるで葉脈のよう。



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(20090916 千葉市若葉区)


これに入っていたそうです。



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(20090916 千葉市若葉区)


通常、アブラゼミが羽化を開始するのは夕方遅くです。まだ日が高いうちに出てきちゃって大丈夫なのでしょうか。しかももう九月だし・・・。とは言え、七年間も土中にいて、出てきたと思ったら私の老母に捕まったのも運命というものでしょう。運命は大事にせねばなりません。観察します。<仕事はどうした


十分後の三時三十分。翅が伸びてシャープな感じになってきました、腹部はなんだかお菓子の最中のような質感です。


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(20090916 千葉市若葉区)


頭部のアップ。眉間のルビー色の三つの点は単眼です。これで明るさを感じるのです。



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(20090916 千葉市若葉区)


お尻はこうです。翅が透き通っています。



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(20090916 千葉市若葉区)


三時四十分。少しずつですが、色が濃くなってきました。



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(20090916 千葉市若葉区)


三時五十分。上から顔を見てみます。なんかすごい可愛いぞ。



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(20090916 千葉市若葉区)

背中側から見ると、はっきりと色が濃くなってきています。



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(20090916 千葉市若葉区)


腹部も伸びてきました。



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(20090916 千葉市若葉区)


四時二十五分。一時間が経過し、けっこうアブラゼミらしくなってきました。



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(20090916 千葉市若葉区)


四時三十二分。これならもう、誰でもアブラゼミとわかりますね。



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(200900916 千葉市若葉区)


四時五十七分。また上から撮影。頭部の色もすっかり濃くなってきました。



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(20090916 千葉市若葉区)


この後どうしても仕事に戻らねばならず、六時半にまた覗いてみると・・・



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(20090916 千葉市若葉区)


おお、完全にアブラゼミ!


さて、最初の方にも書きましたが、アブラゼミは普通は夕方遅くに羽化を始め、翌朝飛び立ちます。しかるに、このひとはそれよりずっと早く、午後三時なんかに羽化を始めてしまった変なセミなわけで、果たして朝までじっとしているか少々不安になりました。が、まあ大丈夫だろうと思い、電気を消して放っておくことにしました。


一晩経って見にくると、



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(20090917 千葉市若葉区)


無事、そのままいました。


外に出してやると元気に飛んでいきました。じっくり観察させてくれてありがとう!寒いだろうがあと二週間くらい、元気に生きておくれ!



▽アブラゼミの過去の記事はこちら からどうぞ(携帯からは正常に表示されない場合があります)


☆☆☆


まとめサイトコラム を更新しています。(携帯からは正常に表示されない場合があります)

Category: 昆虫類・カメムシ目

19:43 | Comment(10) | Trackback(-) | EDIT

ハグロトンボの翅の開閉

2009.09.19(Sat)

この夏は例年よりハグロトンボが少し多いようでした。水辺をひらひらと舞う様子には、えもいわれぬ品のようなものがあってつい見入ってしまいます。

用水路にかぶさる葉の上で、雌のトンボがゆっくりと翅を開閉していたので、動画を撮ってみました。

 
(20090916 千葉市若葉区)

ほぼ、十秒に一回の割合で開閉を繰り返していました。かすかに青みがかった黒い翅をゆったりと開閉するこの行動は、雄に対する求愛、アピールであると言われています。「あたしをみて~」というわけでしょうか。

DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20090916 千葉市若葉区)


地方により、ハグロトンボは「神様トンボ」と呼ばれることがあります。黒い姿がどこか常ならぬものに感じられるというだけでなく、この翅の開閉の動作が、あたかも拝んでいるように見えることもその名の由来の一部をなしているようです。


Category: 昆虫類・トンボ目

12:47 | Comment(4) | Trackback(-) | EDIT

ナガサキアゲハ

2009.09.18(Fri)

ナガサキアゲハの「長崎」とは、シーボルトが長崎で採集した標本をもとにこのチョウが記載されたことに由来しています。南方系のチョウであり、日本列島においてはもっぱら西日本に分布していたものが、近年の地球温暖化に伴って現在進行形で北上中で、現在では関東地方に広く進出してきています。昨年、うちの庭でも初めて幼虫を観察 しました。


幼虫がいるということは当然、成虫もいるわけです。少々ボロくはなっていますが立派な雌がやってきました。



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(20090914 千葉市若葉区)


モンキアゲハ などと並んで国内では最大級のチョウです。そのモンキアゲハに似ていますが、翅の尾状突起がないことで容易に見分けがつきます。また雌雄を見分けるのも容易で、このような白い紋があるのが雌、全体に黒っぽいのが雄です。綺麗なチョウが見られるのは良いですが、その原因が地球温暖化であり、その後に何がもたらされるかということを考えると、気分はだんだん深刻になってきます。



▽ナガサキアゲハの過去の記事はこちら からどうぞ(携帯では正常に表示されない場合があります)

Category: 昆虫類・チョウ目

18:01 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

クロサビイロハネカクシ

2009.09.17(Thu)

甲虫なのに鞘翅が小さく、腹部が剥き出しになった不思議な姿をしているハネカクシの仲間には、毒があることで知られるアオバアリガタハネカクシなど比較的小さな種が多いのですが、このクロサビイロハネカクシは体長2cmくらいと、それなりの大きさがあります。



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(20090913 千葉市若葉区)


一見してとても甲虫とは思えないというか、まるで大きな羽アリか何かのようですね。この個体は着地したばかりであるため後翅が伸びていますが、通常これは鞘翅の下に折りたたまれています。楕円形の眼、数珠のような触角がなかなかの迫力です。


ハネカクシ科については昆虫の中でも比較的研究が遅れている分野なのだそうでして、国内にも未だに未知・未記載の種が多くいるようです。もしかしたらこの項を読んでくださっているあなたにも、新種発見のチャンスがあるかもしれませんね。

Category: 昆虫類・甲虫目

21:44 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

ヨウシュヤマゴボウ

2009.09.16(Wed)

ヨウシュヤマゴボウは有毒植物です。手元にある平凡社刊・日本自然保護協会編集・監修の「野外における危険な生物」
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によると、「毒成分はアルカロイド、サポニンなどを含み、症状として、嘔気、嘔吐、下痢。大量摂取するとけいれん、呼吸マヒなどとなる」とのことでなかなか強力です。


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(20090913 千葉市若葉区)


「ヨウシュ」は「洋種」で、北アメリカ原産の帰化植物であり、日本には明治時代に入ってきたようです。今では道端にも空き地にもすっかり普通ですね。


この写真のは日光の当たり方の問題か、一株の中にいろんな段階が共存していました。まず、花はこんな感じ。



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(20090913 千葉市若葉区)


ひとつひとつの直径は約5mmくらい。中の子房はカボチャ型です。それが若い実になると、こうなります。



DAYLIGHT RAMBLER  

(20090913 千葉市若葉区)


そして、熟してくると皆さんよくご存知の、この赤紫の美しいような毒々しいような姿に。



DAYLIGHT RAMBLER  

(20090913 千葉市若葉区)


中の汁が服などにつくと落ちにくいのは、小学生の頃に経験済みの方も多いと思います。原産国アメリカでは「インクベリー」という別名もあるそうです。そう言えば昔、ジオラマの中に立てる旗を染めるのに使ってた奴がいたっけ。


ちなみに、山菜の「ヤマゴボウ」というのはモリアザミの根で、これとは全然別物なので注意しましょう。ヨウシュヤマゴボウは有毒植物です。手元にある平凡社刊・・・(以下冒頭にループ)

Category: 山野草

21:38 | Comment(4) | Trackback(-) | EDIT

バンの幼鳥@大百池

2009.09.15(Tue)

「おゆみの道」の終点にあたる大百池は歴史のある池です。戦国時代、このあたりは激しい紛争の地でした。 もともと池の西側には千葉氏の有力な支族である原氏が築城した小弓城があり、池はその防衛ラインの一部をなしていました。


16世紀初め、古河公方足利政氏の子である足利義明がこの城を乗っ取り、「小弓公方」を自称したのです。房総の諸豪を糾合して勢力を増した義明は1538年、下総国国府台に進出して小田原北条氏と関東の覇権を賭けた決戦を行ないました。これが有名な第一次国府台合戦ですが、義明は敗れて戦死してしまい、小弓城は南下してきた北条氏のものとなったのです。その後、第一次国府台合戦では義明方についたものの、義明の死でかえって重石が外れるような格好になった安房の里見氏が北上して勢力を拡大し、この地は今度は北条氏と里見氏の戦いの舞台となりました。小弓城とは大百池を挟んで東側に位置する「城の台(現在の大百池公園の敷地)」にも中世城郭の遺構が残されており、これも当時のものであると考えられています。


江戸時代以降、池は農業用の溜池として利用されてきました。現在の大百池はすっかり整備され、岸辺には割石なんぞが敷かれてしまっています。釣り禁止の看板は立っていますが釣りをしている人が非常に多く目につきます。


バン の幼鳥が、人を恐れずすぐそばまで近づいてきて、水草をすすっていました。



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(20090911 千葉市中央区)


成鳥とそんなに変らない体格にまで成長していますが、羽毛はずっと薄い色で、嘴が額の方まで入り込む「額板」もまだあまり発達していません。そのうち、スーパーの買い物籠らしきものが浮いているのを見つけ、戯れ始めました。



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(20090911 千葉市中央区)


登頂に成功し、なんだか得意げ。



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(20090911 千葉市中央区)


千葉にバンのいる水辺は多くありますが、わずか一、二メートルの距離でまじまじと見たのは初めての経験です。綺麗な目が印象的でした。



▽バンの過去の記事はこちら からどうぞ(携帯では正常に表示されない可能性があります)

Category: 鳥類

22:23 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

サトクダマキモドキ

2009.09.14(Mon)

サトクダマキモドキは、昨年秋に一度取り上げたヤマクダマキモドキととてもよく似ています。



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(20090910 千葉市若葉区)


見分けるポイントとしては、サトクダマキモドキの前肢が緑色であるのに対し、ヤマクダマキモドキの前肢は赤いことか一番わかりやすいでしょう。あとはビジュアル面ではほとんど一緒です。名前の通り、ヤマクダマキモドキのほうが山地性が強いはずですが、うちの近所には両方住んでいます。



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(20090910 千葉市若葉区)


やはり樹上性で、葉っぱに似た姿をしています。枝の中に入ると目立ちませんが、こうしてうっかり日光に照らされて松の木の幹などにとまるとなかなか鮮烈ですね。

Category: 昆虫類・バッタ目

18:30 | Comment(6) | Trackback(-) | EDIT

モリチャバネゴキブリ

2009.09.13(Sun)

さて、DAYLIGHT RAMBLERに、ついに国民的アイドル、G様の初登場です。


といってもこのモリチャバネゴキブリは人家に侵入して人に向かって飛んだりすることはない(飛翔能力はありますが)森林性のゴキブリで、体長も1.5cm以下と小柄です。黒光りもしていません。コワくないよ~。



DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20090909 千葉市若葉区)


雑木林の林床に多く、ときどき花の蜜を吸いに来ていたりします。よく似たチャバネゴキブリは人家で暮らす害虫ですが、それとは胸部の二列の黒い模様が異なっています。チャバネゴキブリはこれが直線的なのに対し、モリチャバネゴキブリでは写真のようにカーブが丸っこく、「()」みたいな形状をしているのです。



DAYLIGHT RAMBLER  

(20090909 千葉市若葉区)


ゴキブリが原始的な昆虫であるというのはしばしば喧伝されるところです。実際のところ、ゴキブリの先祖といわれるプロトファスマという虫が出現したのは石炭紀、つまりざっと三億年くらい前のことです。このプロトファスマは体長10cmを越え、肉食であったそうです。そして、ゴキブリだけでなくカマキリの先祖でもあったと考えられています。そう、ゴキブリとカマキリって実は親戚筋にあたるのですよ。


☆☆☆


まとめサイトが携帯ではうまく表示されないらしいことが判明・・・申し訳ありませんが、対策できるだけのスキルが私に身につくまでお待ちくださいませ。もちろん、PCでは問題なく見られます。

Category: 昆虫類・ゴキブリ目

20:30 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

オオアヤシャク

2009.09.12(Sat)

オオアヤシャクは、夜になると灯火などに集まる大型のシャクガです。こうして昼間休んでいるのを見ると、体が「ぺたっ」としていて、なんだかまるで紙で作ったみたいにえらく薄い感じがします。



DAYLIGHT RAMBLER DAYLIGHT RAMBLER 

(20090909 千葉市若葉区)


表側はこのように渋いカラーリングですが、裏側は翅の根元がオレンジ色で白黒の目玉模様があり、表と全然違っているのがおもしろいです。幼虫はモクレンなどの葉を食べて暮らし、花芽に化けるのが得意なちょっと変ったイモムシです。

Category: 昆虫類・チョウ目

12:39 | Comment(4) | Trackback(-) | EDIT

ニホンイシガメ@不忍池

2009.09.11(Fri)

この日は所用で上野に行ったので、ついでに不忍池に寄ってみました。お目当ては池にいるカメです。


不忍池は縄文時代には東京湾の入り江であったものがその後の海岸線の後退で取り残され池になったという、大変に古い池です。その後様々な人為的改変があり、戦後の一時期には埋め立てられそうになるなどの紆余曲折を経て現在に至っています。


ご多分に漏れず、この池でも最多勢力はミシシッピアカミミガメ です。



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(20090908 東京都台東区)


特に、三つに分かれている池のうち「ボート池」には圧倒的にこれが多く。全くどこの土地へ行っても同じ状況で、本当にもう駆除するなり何なりしないとヤバいんじゃないかと思います。そう言えば三年ほど前にはこの池でなんと産卵中のワニガメが見つかり、騒ぎになったこともありましたね。


「鵜の池」と「蓮池」ではクサガメ もかなり目につきます。



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(20090908 東京都台東区)


そして「鵜の池」で一匹だけ、日光浴をしているニホンイシガメを見つけました。


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(20090908 東京都台東区)


右後ろの甲羅が少し欠けていますが、堂々たる体格です。隣の、見事に甲羅が藻だらけのクサガメに言い寄ってるみたいに見えるのがちょっとオカしいです。



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(20090908 東京都台東区)


顔を拡大してみると、イシガメだってゾウガメみたいな貫禄があります。私が写真を撮っているのをみて話しかけてきた、お年を召された男性によると、「昔はもっともっとイシガメがいたけど、最近はすっかり少なくなったね」とのこと。このカメがかつて都内に自然環境が残されていた時代に生息していた野生のカメの遺伝子を伝えるものなのか、放流された銭亀の成長したものなのかはわかりませんが、少なくともこの場所もまた、在来種のカメが生活するのに適した条件を徐々に失いつつあることは確かなようです。



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(20090908 東京都台東区)


動画も撮影しましたが、日光浴中のカメの動画というのは静止画とほとんど変るところがないので今回はお蔵入り。



▽ニホンイシガメの過去の記事はこちら からどうぞ

Category: 爬虫類

21:44 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

ツクツクボウシ

2009.09.10(Thu)

晩夏から秋の夕暮れを独特の声でにぎやかに彩るツクツクボウシ。なぜかよくヒグラシと混同されますが、鳴き声も模様もかなり違うセミなので、一度覚えれば安心です。



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(20090907 千葉市若葉区)


鳴いているところの動画を撮ってみました。縦のものを横にして撮っているので、モニターを九十度傾けるか、デスクに寝そべってご覧になることを推奨いたします。<無茶言うな


script_ameba_vision_movie,http://visionmovie.ameba.jp/mcj.php?id=GDs52qg75nW:bhae:Np:bh:xz33zIuiik71jf7/xmLaqaXVTigKJUd:Dx/P:xC:NV:VMC8PbQSCA90lhckOmiMq/&width=320&height=240&skin=gray 

(20090907 千葉市若葉区)


ミンミンゼミなどと比べると腹部の使い方がかなり異なっており、伸縮よりもむしろ震動で鳴いているという印象を受けます。後半に向かってだんだんビートが効いていくところがいいですね。


☆☆☆


この数ヶ月、暇を見つけてはちょこちょこ作ってきた、Daylight Rambler まとめサイトがようやく完成いたしました。このブログで取り上げた全ての生き物のデータに加え、ときどき更新の(どのくらいの頻度で更新するかまだ決めてない)コラムも始めましたので、お時間のあるときにでもご覧になってください。

Category: 昆虫類・カメムシ目

17:22 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

センチコガネ

2009.09.09(Wed)

センチコガネというのは漢字だと「雪隠黄金」と書きまして、主として動物の糞を食べる、いわゆるクソムシです。しかし、成虫の身体には艶やかな金属光沢があり、非常に美しい甲虫のひとつです。



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(20090906 千葉市若葉区)


体長は1.5cm程度。体色はこうした赤紫のメタリックから、もっと赤っぽいもの、あるいは緑がかったものなどかなりの個体変異があります。


雌は地下に埋めた糞の中に産卵し、幼虫はそれを食べて成長するという、とにかく一生を糞に依存して生きる虫です。そうすることで生態系の中で、有機物の分解者としてたいへん大きな役割を担っているのです。

Category: 昆虫類・甲虫目

20:37 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

オニヤンマの一休み

2009.09.08(Tue)

以前、産卵を撮影 したのと同じ谷津田の奥で、雄のオニヤンマが一休みしているのを見つけました。



DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20090906 千葉市若葉区)


水路上をひたすらエンドレスで行き来しているように見えるオニヤンマも、たまにはこうして小休止します。その際には他のトンボのように身体を水平にせず、必ずぶら下がるように物にとまるのです。そういうときにはけっこうカメラを近づけて接写しても大丈夫なことが多いです。


黄色と黒の身体や巨大な体格も確かにまことに立派ですが、私は深みのあるエナメルグリーンの眼がとても美しいと思います。



▽オニヤンマの過去の記事はこちら からどうぞ

Category: 昆虫類・トンボ目

21:40 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

ツルボ

2009.09.07(Mon)

ツルボはユリ科の多年草です。秋の訪れとともに日当たりの良い畦や道端に、淡い紫色の、線香花火がはぜているような形の可憐な花を咲かせます。



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(20090903 千葉市若葉区)


写真のはまだ咲き初めで、右側の小さいのなんかはツクシ みたいなかっこうをしています。


上の方まで咲くとこうなります。ハナムグリ君がいい味をかもし出していますね。



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(20090906 千葉市若葉区)


ツルボというのは不思議な名前ですが、私の調べたところによると、その由来はですね・・・よくわかってないそうです。<なんじゃそりゃ



DAYLIGHT RAMBLER  

(20090903 千葉市若葉区)


拡大するとこんな感じ。しかるべく調理すると球根を食べることができ、中世には飢饉の際の非常食としても用いられてきたということです。

Category: 山野草

17:57 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

キンバエ

2009.09.06(Sun)

本日は皆様よくご存知のこのお方をご紹介いたします。世の中に生き物ブログは星の数ほどあれど、カワセミとキンバエを同列に掲載するブログはそう多くはないのではないかと無意味な自負をする次第です。



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(20090903 千葉市若葉区)


このように眼がくっついているのは雄、離れているのが雌です。獣糞や人糞、死骸などに発生し、幼虫はウジムシ・・・であるなどということを誰もが知っているので嫌われていますけれど、ボディーは金緑色の光沢があり、何も知らない人が見たら「きゃー、キレイ♪」なんてことになるかもしれません。問題はそこまで何も知らない人が存在するかどうかですが。


DAYLIGHT RAMBLER 

(20090903 千葉市若葉区)


このようなハエは爪先で味を感じます。ハエの脚には細かな毛があり、それが味覚を司る器官の役割を担っているのです。つまり食べ物の上を歩きながら「うまい!」「まずい!」などと判断しているわけで、良い子のみんな、食べ物を踏んづけるようなお行儀の悪いことをするとキンバエさんが仲間だと思って連れに来るから、くれぐれも気をつけるんだよっ♪

Category: 昆虫類・ハエ目

18:21 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

ニホンアカガエルのいろんな体色

2009.09.05(Sat)

ニホンアカガエル は、いまや千葉県、千葉市ともにレッドリストの「A(最重要保護生物)」として記載されるほどになってしまいました。私が日頃歩き回っている範囲での個人的な感想としては、圃場整備された田んぼであっても、依然としてそれなりの密度で生息している地域がある一方、相当の広範囲にわたって全く姿を見られなくなっている地域もあります。


一口にアカガエルと言っても、その体色はかなり個体ごとの差異があり、なかなかバリエーション豊かです。最近撮った写真の中から、時系列順に見ていきましょう。



DAYLIGHT RAMBLER  

(20090724 千葉市若葉区)


A。鹿島川流域の、千葉市と佐倉市の境界付近の谷津田にいた、おそらくここ数年見た中で最大の、縦も横もヒキガエルみたいにデカいカエル。背中の逆Vの字はほとんど見えない。



DAYLIGHT RAMBLER  

(20090724 千葉市若葉区)


B。Aのカエルの一メートルほど横にいた、普通サイズのカエル。肌は滑らかでやはり背中の逆Vの字は消えているが、より赤みを帯びている。


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(20090727 千葉市若葉区)


C。鹿島川支流の平川沿いの小さな谷津にいたカエル。縞模様が強く隆起も多く、逆Vの字がくっきりしている。



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(20090729 千葉市緑区)


D。村田川系の谷津にいたカエル。Cに似ているが縞よりも隆起が目立つ。



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(20090814 長生郡長柄町)


E。お盆で墓参りに行った際、墓地近くのハーブ畑にいたカエル。かなり大柄だが非常に体色が薄く、オレンジ色に近い。逆Vの字は目立たない。



DAYLIGHT RAMBLER  

(20090820 市原市)


F。瀬又川沿いの田んぼにいたカエル。逆Vの字は大きくてはっきりしている。脚は赤っぽいが胴体はそれほどでもない。



DAYLIGHT RAMBLER  

(20090820 市原市)


G。Fの近くにいたカエルだが、赤みがとても強い。逆V字ははっきりしているが脚の縞は意外に目立たない。



DAYLIGHT RAMBLER  

(20090827 千葉市若葉区)


H。平川沿いの田んぼの中で、一箇所、かなりの高密度でアカガエルが生息している場所があるが、そこにいたカエル。Cと似ている。平川水系で見かけるのはこのようなタイプが比較的多い。



DAYLIGHT RAMBLER  

(20090903 千葉市若葉区)


I。Hと同じ場所で撮ったカエルだが、色は淡くEに似たタイプ。色の薄いカエルは眼の後ろの濃色部分も薄い。


・・・いかがでしたでしょうか。遺伝子って不思議で、ほぼ全て房総半島真ん中よりやや上の内陸部分のカエル、しかもAとB、FとG、HとIはそれぞれ全く同じ場所にいたカエルにもかかわらず、ざっと見ただけでもこれだけ、いやもっともっと様々な色の変異が存在しているんですね。これからもできるだけ、いろいろな地域で出会ったカエルを注意して見てみたいと思っています。



▽ニホンアカガエルの過去の記事はこちら からどうぞ

Category: 両生類

17:38 | Comment(4) | Trackback(-) | EDIT

ウミネコのアクビ

2009.09.04(Fri)

千葉みなとに用事があったのでついでにポートパーク に寄りました。


波打ち際にウミネコ が一羽。いつ見てもウミネコって目つきが鋭いと言うか、なんか悪そうな顔をしています。世間を塩辛く眺めていそうなイメージです。←偏見



DAYLIGHT RAMBLER  

(20090902 千葉市中央区)


突如、大アクビ!



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(20090902 千葉市中央区)


心なしか、アクビも名前の通りちょっぴり猫っぽい感じがします。さすが魚食性だけあって口がよく開きますね。もっとも、魚だけでなく甲殻類や動物の死骸、魚も生きたのから死んだのまでまでいろいろと食べるようです。


繁殖期には、メスが雄をつついて餌をねだり、それに応えた雄が未消化の魚とかを吐き戻して口移しで雌に与えるという、「求愛給餌」という行動を行ないます。何と申しましょうか、いかなる場合でも、食べ物というのは大事なもののようであります。



▽ウミネコの過去の記事はこちら からどうぞ

Category: 鳥類

12:49 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

ワラジムシ

2009.09.03(Thu)

幼稚園児だった頃、ダンゴムシ を丸めるのが病的に好きでした。


とにかく見つければ片っ端から掌に乗せ、指で丸めて遊んでいました。ところが、どうしても丸まらない奴がいるのです。そいつらは他の連中よりすばしっこくて捕まえるのもたいへんで、形もスマートでした。今にして思えば、それは私が実践によって生き物の形態の違いを発見した初めての事例でありました。そしてある日ついに私は思い余って誰か大人に尋ね、それはワラジムシといってダンゴムシとは違う種類であることを知ったのです。



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(20090901 千葉市若葉区)


湿った暗がりや物陰を好む生活シーンも、雑食性の食性もダンゴムシと似ています。幼かった私が感じた通り、ダンゴムシよりも高速でシャカシャカと歩き、横から見るとダンゴムシよりずっと平べったい姿をしています。


実のところ、ダンゴムシとワラジムシは共にワラジムシ目ワラジムシ亜目に属しています。ワラジムシ目のひとびとは陸地・淡水・海水と様々な舞台で繁栄を遂げていて、中にはメキシコ湾などの海底に棲むダイオウグソクムシのように、体長50cmに達するとてつもないのもいます。なんとネコ並みの大きさというわけで、いっぺん生きている実物を見てみたいものですね。

Category: 等脚類

21:27 | Comment(10) | Trackback(-) | EDIT

ハラクロコモリグモ

2009.09.02(Wed)

日暮れ時の道路を横断するハラクロコモリグモ。よく見ると、背中に子供をいっぱいしょっていました。「小さいものがびっしり」系の画像が嫌いな人はクリックしないほうがいいかもしれません。いや、私も必ずしもそういうものに強くなく、コモリガエルの出産シーンなどテレビで見てしまうとダメージが二、三日残るのでお気持ちはよくわかります。このブログは自己責任でもって閲覧していただく性質のブログであります。<そうなの?



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(20090901 千葉市若葉区)


体長そのものは1.5cm程度でしょうか。コモリグモの仲間の多くは網を張らずに地面を歩き回って獲物を捕らえ、卵を産んでから仔グモが成長するまで「子育て」を行ないます。種類によってそれぞれ微妙にやり方が違うのですが、ハラクロコモリグモは地面に巣穴を掘って産卵して面倒を見、孵化後にこのように背中に乗せて守るという方法をとります。



DAYLIGHT RAMBLER  

(20090901 千葉市若葉区)


子供たちに押し潰されそうになりながら何とか歩いていきます。「ハラクロ」の名前の由来は腹部の下側が黒いから。性格が悪いわけではもちろんありません。

Category: 鋏角類

21:16 | Comment(6) | Trackback(-) | EDIT

カワセミ

2009.09.01(Tue)

一眼レフやデジスコを構えた、人生経験豊かな紳士淑女の皆様が集まっているところこの鳥ありと言われています。


今日もそのような皆様を発見したので、大名行列に迷い込む小坊主のようにのこのこと混ざって、ひとりだけコンデジで撮ってみました。



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(20090901 千葉市若葉区)


下嘴がオレンジ色に見えるので、この個体は雌です。雄の嘴は上下同色です。大名行列の方々と比べると、私は年齢・財力・やる気・使用機材のグレードなど全て劣っていますから、当然、撮影した映像も劣ることは否めないわけではありますが、そうは言っても現実のカワセミはやはり綺麗です。コバルトブルーだけでなく、エメラルドグリーン、オレンジ、ホワイトなど、様々な色彩が溢れんばかりに輝きを放っています。大名行列ができるにはそれだけの理由があるのです。



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(20090901 千葉市若葉区)


カワセミは川沿いの粘土質の崖などに巣を作ります。しかし、この一年くらいあちこち歩き回ってわかったのは、実際にはコンクリートの三面張りで護岸された川や用水路のような場所にさえ意外と幅広く生息していることで、カワセミはカワセミなりに、悪化する環境の中で必死に適応して生きていこうとしているのでしょう。



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(20090825 千葉市若葉区)


漢字だと「翡翠」と書くカワセミ。宝石のような鳥。私の取り得は脚が丈夫なことくらいですので、いい写真は撮れなくとも、今後もうろうろする中でいろいろなシーンで彼らに出会えたらいいなーと思っています。

Category: 鳥類

21:38 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

プロフィール

大島健夫

Author:大島健夫
1974年11月20日生まれ。千葉生まれ千葉育ち。美浜区在住。

記述の中に間違いや誤解を見つけた方、またそれ以外にも何かございましたら、どうか
inaka_jikan@yahoo.co.jp
まで送っていただけると幸いです。

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