キンクロハジロ@綿打池

2009.10.31(Sat)

さて、綿打池にはそろそろ冬のカモが集まってきています。キンクロハジロ のみなさんもここで越冬生活に入ったようです。



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(20091028 千葉市中央区)


漢字で書くと「金黒羽白」。これが雄で、



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(20091028 千葉市中央区)


こちらが雌。



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(20091028 千葉市中央区)


後頭部の毛は、寝癖ではなく冠羽です。遠目ではスズガモに似ている場合がありますが、スズガモにはこの冠羽はありません。シベリアから渡ってきた彼らはよほど大変なこともあったはずですが、カモの仲間というのは苦労があまり顔に出てないところが偉いと思います。<勝手なこと言うな

ホシハジロ の姿もぽつぽつと見えます。



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(20091028 千葉市中央区)


これから徐々に、冬鳥の種類、数ともに増えてゆくことでしょう。そんなわけで明日からいよいよ十一月です。



▽キンクロハジロの過去の記事はこちら からどうぞ(携帯では正常に表示されない場合があります)

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Category: 鳥類

21:43 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

コサギ、魚釣りをする

2009.10.30(Fri)

久々に千葉公園の綿打池をのぞいてみました。

水際にコサギが一羽。

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(20091028 千葉市中央区)

じーっと池の中を凝視していたと思ったら・・・


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(20091028 千葉市中央区)

奇妙な行動を始めました。水面に嘴の先端だけをつけ、カチカチと細かく開閉して同心円状の波紋を生じさせているのです。

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(20091028 千葉市中央区)

実はこれ、こうして波紋を起こすことで小魚を誘引しようという、極めて頭脳的な漁法なのです。コサギは他にも、脚を細かく震わせて魚をおびき寄せるといったような漁も行なうそうですが、それに比べてもこの方法は、おびき寄せる→捕える→食べる、というところまでを一動作で行なうことができる点で優れていると言えるでしょう。

動画で見るとこんな感じです。

 
(20091028 千葉市中央区)

途中で画面左上から魚ではなくカメが近づいてくるのがおかしいです。バッテリーが心もとなくなってきたため動画では捕食の瞬間を捉えられませんでした。静止画でどうぞ。

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(20091028 千葉市中央区)

見事に一尾GET!魚の種類はなんでしょうか。すかさずごくんと飲み込みます。喉がちょっぴり膨れます。おいしいかな?

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(20091028 千葉市中央区)

一方、こちらは失敗の巻。逃げられた~

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(20091028 千葉市中央区)

見ているといつも成功するとは限らなくて、確率は七割くらいのようです。やはり魚釣りには気の長さも必要なのかもしれません。


▽コサギの過去の記事はこちらからどうぞ(携帯では正常に表示されない場合があります)

Category: 鳥類

19:06 | Comment(4) | Trackback(-) | EDIT

オオカマキリ、アキアカネを捕食する

2009.10.29(Thu)

家を出る。数歩歩く。忘れ物に気づく。戻る・・・

よくあることだと思います。少なくとも私はしょっちゅうです。そんなわけでこの日も家の前の道で回れ右をして戻りました。玄関のドアを開けようとすると、ドアの横の壁で雌のオオカマキリがアキアカネを狙っているのが目に入ってきたのです・・・

AmebaVisionにアップするにはファイルサイズが大き過ぎたのでYouTubeにアップしました。画面右側が上になります。


(20091028 千葉市若葉区)

ゆっくりゆっくり、前の肢を出しては後ろの肢を引きつけ、アキアカネの真下から一歩ずつ一歩ずつ接近していきます。途中、縮めていた前肢の鎌を伸ばしてジャブのようにアキアカネに触れ、アキアカネがビクッとなるシーンがあります。なぜ、そのときに飛び立って逃げないのでしょう。きっとそれはたまたまではなく、「逃がさないように仕向けている何か」があるに違いありません。


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(20091028 千葉市若葉区)

鎌が的確に獲物の体の主要な部分を捉えています。一度捕まった獲物は、もう逃げることはできません。

忘れ物を部屋から取ってきて戻ってくると、既にこの状態になっていました。

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(20091028 千葉市若葉区)

同種の生き物による争い、例えば繁殖期の雄同士の闘争や縄張り争い、力比べなどは大抵かなり長くかかり、種類によっては何時間にも渡って続く場合があります。しかし、ある生き物が別の生き物の生命を奪い、自分の栄養に変えようとして襲うとき、失敗するにせよ成功するにせよ、肉体的格闘そのものは多くの場合、短時間で終ってしまうのです。


▽オオカマキリの過去の記事はこちらからどうぞ(携帯では正常に表示されない場合があります)

Category: 昆虫類・カマキリ目

17:33 | Comment(8) | Trackback(-) | EDIT

クツワムシ

2009.10.28(Wed)

「クツワムシは人為的に管理された里山のやぶや屋敷林などに生息するが、非常に個体数が少ない」


『千葉市の保護上重要な野生生物 -千葉市レッドリスト-』の昆虫類・バッタ目の項からの抜粋です。そのような状況で、クツワムシは千葉市のレッドリストでは「A(最重要保護生物)」、千葉県のリストでは「C(要保護生物)」として記載されています。


鹿島川沿いの農道で、雌と出会いました。


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(20091027 千葉市若葉区)


その体躯はキリギリスの仲間のうちでも屈指の立派さで、体長は5cmから7cmにも達します。体色にはこのような褐色タイプと緑色タイプがあります。


夜、工場の機械の作動音みたいな声で鳴くため、別名ガシャガシャとも呼ばれているのがこの虫です。マメ科、主にクズの葉を食し、動作は鈍く、おっとりとしています。大きな体とあいまって、そのたたずまいはどこかゾウガメのような、減少してゆく生き物の哀愁さえ感じさせます。危機的状況にある他の多くの生き物と同様、開発による生息地の改変と分断を防ぐこと、そして里山環境そのものの再生が、彼らの絶滅を防ぐ手立てとなるのでしょう。


ちなみに、千葉市のレッドリストはこちらから、千葉県のレッドリストはこちらから、それぞれダウンロードすることができます。興味のある方は是非、ご覧ください。「えーっ」と思うような身近な動植物もたくさん記載されていますよ。

Category: 昆虫類・バッタ目

18:07 | Comment(4) | Trackback(-) | EDIT

ハクセキレイ@平川幹線排水路

2009.10.27(Tue)

トラクターで田んぼを耕したあとには、掘り起こされたミミズや昆虫が地表近くまで出てきています。そこで、それを狙ってハクセキレイ が集まってきます。



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(20091027 千葉市若葉区)


千葉市では他にセキレイ科の鳥としてはセグロセキレイ、キセキレイ、季節によりビンズイやタヒバリなどが見られますが、様々なシチュエーションで一年を通じて一番よく見られるのは、やはりハクセキレイです。



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(20091027 千葉市若葉区)


人工的な環境にもかなり適応しており、カラスやスズメと同様、都市部でも見かける機会の比較的多い鳥です。街中の公園とかで出会うハクセキレイは人を恐れず、平気で近寄ってきたりするケースもしばしばです。しかし、田園地帯で出会うハクセキレイは往々にして警戒心を残していることが多く、近づけばきちんと逃げる傾向がある程度はあるように思います。そのあたりもまたカラスやスズメと同様で、鳥の世界にも都市には都市の、田舎には田舎の生き方というものがあるのでしょう。



▽ハクセキレイの過去の記事はこちら からどうぞ(携帯では正常に表示されない場合があります)

Category: 鳥類

18:40 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

ミスジマイマイ

2009.10.26(Mon)

公衆便所で用を足して手を洗おうとしたら、洗面台の隅をミスジマイマイの子供が這っていました。



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(20091025 千葉市若葉区)


殻の直径は1cm少々。日本中で数百種類もいるというカタツムリの仲間の中でも、ミスジマイマイというのは関東地方で普通に見かける種類です。殻に筋が三本入っていることが多いために「ミスジ」なのですが、一本しかないのもいれば横向きの模様が入っているのもいるといったふうに、様々なバリエーションがあります。軟体部の背中中央には、だいたい濃い色の縦筋があります。


便所の外へ出ると、おとなの貝が道路横断にチャレンジしていました。



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(20091025 千葉市若葉区)


湿った日、雨の日になるとどこかから出てきて活動を始めます。今夜は時あたかも台風接近中。彼らは何を考え、どのように過ごしているのでしょか。

Category: 貝類

19:14 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

ツクバトリカブト

2009.10.25(Sun)

十月も残りあと一週間。めっきり涼しくなってきました。雑木林の中の小道で見つけたのは・・・



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(20091025 千葉市若葉区)


ツクバトリカブトです。


トリカブトといえば言わずと知れた猛毒植物。だいたいにおいてキンポウゲ科の植物はほとんど有毒ですけれど、古来から毒矢に用いられ、近年でも保険金殺人等にまで使われるのはこのトリカブトくらいのものでしょう。毒は根に多く含まれ、その主成分はアルカロイドの一種、アコニチンで、解毒剤は現在でも発見されていないため、致死量以上に服用してしまうと助かる見込みは薄いそうです。もっとも、地域によって毒性に差があり、場所によってはほとんど毒性のないものもあるとか。一方で、毒になるものは薬にもなり、漢方の世界では減毒加工を施した上で薬用としても使われてきた歴史も。


有名な狂言の演目で「附子(ぶす)」というのがあります。主人が太郎冠者と次郎冠者に「この桶には附子という毒があるから気をつけろ」と言って出てゆくものの、実際には桶の中身は砂糖で、二人はそれを全部舐めてしまい・・・というお話ですが、その附子というのは、このトリカブトの根から作製した毒なのです。



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(20091025 千葉市若葉区)


舞楽で使う「鳥兜」に由来する、この特徴的な花は一度見れば他のものと間違うことはないでしょう。にもかかわらず誤食による事故が後を絶たないのは、葉がヨモギやゲンノショウコ、ニリンソウなどと似ているせいです。若芽の季節には十分に注意しましょう。

Category: 山野草

19:06 | Comment(4) | Trackback(-) | EDIT

セスジツユムシ

2009.10.24(Sat)

なにげに他の昆虫を襲って食べたりするような獰猛な虫の多いキリギリス科の中でも、セスジツユムシは純粋な草食性です。そのせいか、ほっそりとした優しげな姿をしています。



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(20091023 千葉市若葉区)


この写真の個体のように、背中に薄い色の筋が入っているのが雌で、雄はもっと濃い色の筋が入っています。体長は3.5cm程度。



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(20091023 千葉市若葉区)


本州から沖縄まで幅広く分布しています。主に夜、植物の葉の上などで「チチチチチ・・・」という声で鳴きます。このセスジツユムシは雌も鳴き、これはバッタ目の中でも少数派です。

Category: 昆虫類・バッタ目

16:49 | Comment(4) | Trackback(-) | EDIT

路上のシュレーゲルアオガエル

2009.10.23(Fri)

木から落ちたのか、それとも午後のアスファルトの温度が高いのが気持ちいいのか、はたまた寒くて動けないのか。農道の真ん中でシュレーゲルアオガエルが寝ていました。



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(20091020 千葉市若葉区)


晩秋になり、気温が低くなってくると時々、こういうのを目にします。そんなとこで寝てると車に轢かれて死ぬぞ!こら、起きろ!



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(20091020 千葉市若葉区)


「ほっといてくれ」と言いたげなこの顔・・・


基本的に野生の生き物の生活には干渉しないよう心がけていますが、このままだと絶対にぺしゃんこになるので、問答無用でつまみあげて道路脇に移します。



DAYLIGHT RAMBLER DAYLIGHT RAMBLER 

(20091020 千葉市若葉区)


五秒後に軽自動車が一台、ちょうどこいつが寝てたあたりを駆け抜けてゆきました。まったく、危ないから寝たけりゃちゃんと穴にもぐって冬眠に入れ、と言いたいところです。季節的に、もしかしたら次にシュレーゲルと野外で出会うのは来春になるかもしれません。


▽シュレーゲルアオガエルの過去の記事はこちらからどうぞ(携帯では正常に表示されない場合があります)

Category: 両生類

18:16 | Comment(10) | Trackback(-) | EDIT

ツヅレサセコオロギ(♀)

2009.10.22(Thu)

ツヅレサセコオロギは、エンマコオロギと並んで全国的にメジャーなコオロギです。



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(20091020 千葉市若葉区)


ツヅレサセとは「綴れ刺せ」で、秋に鳴いているこの虫のリーリーという声を耳にして、昔の人は「冬物を早く縫わなければ」と考えた・・・と説明されています。暖房の発達していない頃のことです。冬支度をさぼったら命に関りますからね。


古今和歌集に、在原棟梁の


「秋風に ほころびぬらし藤袴 つづりさせてふ きりぎりす鳴く」


という歌が収められております。この時代はコオロギのことを「きりぎりす」と呼んでいたそうで、一方、今のキリギリスは「はたをり」と呼ばれていたとか。在原棟梁とは『伊勢物語』の在原業平の息子であり、父ほど著名ではないものの、中古三十六歌仙のひとりに数えられている人物です。


ちなみにこの写真のコオロギはお尻の産卵管が示すとおり雌なので、いくら見ていても鳴くことはありません。平安の風情を感じたい方は雄のコオロギにお願いしましょう。

Category: 昆虫類・バッタ目

17:15 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

セイタカアワダチソウ

2009.10.21(Wed)

セイタカアワダチソウといえば外来生物界の雄。動物界のブラックバス、植物界のセイタカアワダチソウってなもんです。



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(20091020 千葉市若葉区)


キク科の植物で、原産地は北アメリカ大陸です。最初に日本に持ち込まれたのは意外に古く、明治時代末期のことで、そのときは何と園芸植物として扱われていたようです。第二次世界大戦後に一気に拡散し、日本中の草原や河原に満ち満ちて大群落を形成するようになりました。



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(20091020 千葉市若葉区)


このセイタカアワダチソウの特徴として、アレロパシー効果、日本語では「他感作用」を有していることが挙げられます。すなわち、地下茎からポリアセチレン化合物を分泌し、周囲の他の植物の発芽・生長を抑制してしまうのです。セイタカアワダチソウが、各地で在来のススキなどを一気に駆逐することのできたポイントはそこにあります。


しかし、アレロパシーは諸刃の剣で、ついには他の植物だけでなく自らにも作用してしまうため、圧倒的に見えたセイタカアワダチソウもやがては勢力が衰え、また他の様々な要因もあって、ススキなどの在来植生が回復するというケースが増加しています。盛者必衰、諸行無常です。

Category: 山野草

22:15 | Comment(4) | Trackback(-) | EDIT

アオダイショウの幼蛇

2009.10.20(Tue)

庭の片隅に転がっていた余り物の敷石を何気なくひっくり返してみたら、なんとアオダイショウ の子供が出てきました。



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(20091019 千葉市若葉区)


幼蛇の時代はこのようにハシゴ上の模様を持ち、一見するとマムシ 風ですが、マムシよりも細長く、斑紋の形も違います。何より、アオダイショウの瞳はほぼ真円形、マムシのそれは猫みたいな縦長なので簡単に区別することができます。


手元にある文一総合出版のポケット図鑑「日本の爬虫両生類157」によれば、アオダイショウは6月から8月に産卵し、孵化までは約60日、孵化時の全長は35から40cm、ということですから、この子はまさしく生まれたてということになるでしょう。



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(20091019 千葉市若葉区)


寝込みを起こしてしまったせいか不機嫌で、口を開けてしきりに威嚇してきます。怒っててもカワイイです。今年はどうも庭にカエルが少ないと思ったら、アオダイショウが繁殖していたというわけですね。合点がいきました。


いつでも嫌になったら出ていっていいよ。でも良ければ好きなだけうちにいておくれ。車に気をつけるんだよ。猫にも気をつけるんだよ。人間の子供にも気をつけるんだよ。たくさん食べて大きくなって、うんと長生きするんだよ。



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Category: 爬虫類

17:19 | Comment(6) | Trackback(-) | EDIT

ツマグロヒョウモン(♂)

2009.10.19(Mon)

ツマグロヒョウモンは千葉では年々増加している昆虫のひとつです。このチョウもまたアフリカ、オーストラリア、東南アジアなどに幅広く分布する南方系のチョウでして、地球温暖化に伴い生息圏を北方向に拡大しているという、おなじみのあのパターンに属しています。



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(20091015 千葉市若葉区)


雄は とは異なり前翅にブルーグレーの部分がなく、ただし後翅の縁が「褄黒」の名の通り黒いので、他のヒョウモンチョウとは簡単に区別できます。



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(20091015 千葉市若葉区)


幼虫の食草はスミレ類で、このことから、パンジーやビオラのような園芸植物の普及が増加に拍車をかけているという部分もあるようです。ほんの少し前までは千葉ではほとんど見られなかったチョウなのに、今ではすっかり普通種になってしまいました。他のヒョウモンチョウの多くが減少してゆく一方で・・・


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Category: 昆虫類・チョウ目

22:06 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

ゴイサギの幼鳥

2009.10.18(Sun)

午後四時半。イロハモミジの枝で、何か大きな鳥が寝ています。こいつ誰?



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(20091014 千葉市若葉区)


白い斑紋の入った焦げ茶色の羽。いかつい足。どことなく猛禽のようなたたずまいです。



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(20091014 千葉市若葉区)


おもむろに起き出してきたのは・・・



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(20091014 千葉市若葉区)


ジャーン。ゴイサギ の幼鳥です。これが成鳥になるとこうなるのですから、



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(20090429 千葉市若葉区)


全く違うカラーリングです。このため幼鳥は「ホシゴイ」とも呼ばれます。基本的には夜行性(昼間も田んぼなどでよく見かけますが)の鳥なので、夕方まではこうして木の上で寝ていたりするのです。成鳥になるまでは約三年かかるとのこと。こう見えても醍醐天皇からもらった五位の位階を持っており、宮中に参内することだってできる という、由緒正しい鳥であらせられるのです。



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Category: 鳥類

21:43 | Comment(4) | Trackback(-) | EDIT

アオイトトンボ

2009.10.17(Sat)

さて、昨日のウシガエル の記事の続きです。誤情報で脱力した私はとぼとぼと池の周りを歩くうち、イトトンボの集団を見つけました。


オオアオイトトンボ


いや、アオイトトンボです!



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(20091013 千葉市若葉区)


オオアオイトトンボよりもほんの少し小柄で、雄は成熟すると胸部に白い粉を吹きます。コバルトブルーの複眼が実に美しいです。



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(20091013 千葉市若葉区)


秋になって、こうしてこの池に集まってきているのは繁殖のためです。産卵の仕方も、水面にオーバーハングした木の枝に産卵するオオアオイトトンボとは微妙に違い、こちらは主として池や沼の、ガマやヨシのような水中から伸びる植物の茎に産卵します。

オオアオイトトンボと比べると都川・鹿島川流域ともその個体数・産卵場所とも少なく、出会う機会もあまりありません。羽化はおそらく来年の五月頃でしょう。折々に再訪したいと思っています。アオイトトンボは、千葉県のレッドリストでは「C(要保護生物)」、千葉市のリストでは「B(重要保護生物)」にランクされています。

Category: 昆虫類・トンボ目

19:01 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

ウシガエルの幼体

2009.10.16(Fri)

「〇〇の池にツチガエルがいるよ」という、知人からのタレコミがあったのです。


元々千葉ではそう数多くなかったツチガエルは、九十年代を境に市内から姿を消しており、市のレッドリストでも「X(消息不明・絶滅生物)」にランクされています。


問題の「〇〇の池」というのは私もまんざら知らない場所ではありません。まさかそんなところに、という半信半疑、というよりも一分信九分疑くらいで、でもいたらいいなーと思いつつ現地に向かった我々取材班(いや、私だけですが)が見たものは・・・



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(20091013 千葉市若葉区)


・・・(脱力)。


確かに色と大きさはツチガエルと似てますが、どう見てもウシガエル の幼体です。本当にありがとうございました。


とにかくアホみたいにざくざくいたので念のため写メを撮り、情報提供者に「君の言っていたのはこれか?」というメールを送ってみたところ、十秒で返信が来て、「これだよ!間違いないよ!見つかってよかったね」と。


・・・(また脱力)。


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(20091013 千葉市若葉区)


この個体はまだ尻尾の痕跡がかすかに残っていますね。ウシガエルのオタマは形がどうというよりもたいそう大きいので、他のカエルのオタマとはすぐ見分けがつきます。繁殖期は五月から九月で、オタマジャクシはだいたいオタマのままで越冬し、翌年変態してカエルとなります。確かに昔はこの池にもツチガエルがいたのかもしれません。しかし、今ではウシガエル以外のカエルは影も形もありません。寂しく、また残念なことです。


予想されたこととはいえアテの外れた私は、がっくりしつつ池の周囲をとぼとぼ歩いているうちに、ひょうたんから駒じゃないけど、ちょっといいものを見つけてやや元気を回復することになるのですが、それについてはまた明日。



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Category: 両生類

12:28 | Comment(4) | Trackback(-) | EDIT

ニホントカゲ、コバネイナゴを襲う

2009.10.15(Thu)

ところは昨日の、ウラナミシジミ の記事と同じ都川沿いの農道です。道路脇の草むらがカサカサするのを覗いてみたら、


太ったニホントカゲ が、



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(20091010 千葉市若葉区)


しきりにコバネイナゴ を襲っています。



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(20091010 千葉市若葉区)


動画を撮影してみましたのでご覧ください。


script_ameba_vision_movie,http://visionmovie.ameba.jp/mcj.php?id=30s52qg75nW:bhae:Og:cd:z3C64zlos203df7/xmLbhbbWTogKJUd:Dx/P:yq:OR:XQO/UFHYcS22fhckOmiMq/&width=320&height=240&skin=gray 

(20091010 千葉市若葉区)


素早い動きで何度もアタックしては咬みつき、身体をツイストさせてねじ切ろうとしています。確かにスピードは十分ですが、例えば猫や蛇のように一撃必殺とはいかず、こんなにしっかり咬みついても、致命傷を与えるには至らないようです。



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(20091010 千葉市若葉区)


これでは時間もかかり、エネルギーも消耗するし、他の生き物に獲物を横取りされたり、下手をすると反撃にあって怪我をする確率なども低くないでしょう。決して効率的な狩りとは言えない気がします。


そして、結論から言うとこの狩りは失敗し、コバネイナゴはかなりズタズタにされながらも最終的に逃走してしまったのです。


しばらく諦めずにあたりを捜索する様子が哀れを誘います。



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(20091010 千葉市若葉区)

やがて、疲れたのか日光浴を始めました。これではまったくの骨折り損みたいで少し気の毒です。いったい、ニホントカゲの狩りの成功確率はどのくらいなのでしょうか?



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(20091010 千葉市若葉区)


尻尾に再生した跡があります。危ない橋を渡ったこともあるのでしょう。



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(20091010 千葉市若葉区)


この間まで夏だったというのに、冬はだんだん近づいています。そろそろ冬眠にも備えなければなりません。



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Category: 爬虫類

18:08 | Comment(4) | Trackback(-) | EDIT

ウラナミシジミの交尾

2009.10.14(Wed)

「春から秋の間に死ぬまで移動を続け………北のはてに生みつけたタマゴは、寒い冬を越せずに死んでしまうのや………なのに毎年、南から北へとちいさな羽で飛んでくる。いつか自分たちが北の果てでも生きられることを信じて、つらい旅を続けるの」


このセリフの出典が即座にわかった人は、七十年代前半生まれの人か、剣道をやっている人でしょう(ちなみに私は両方該当しています)。村上もとかの『六三四の剣』で、六三四のライバル・東堂修羅の母親が、修羅がつかまえたウラナミシジミを逃がしてやったときに言った言葉です。


そのウラナミシジミとはどんなチョウか。こんなチョウなのです。都川に沿った農道の道端で交尾していました。



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(20091010 千葉市若葉区)


修羅の母親が説明したこのチョウの北上行動は、このブログでもイチモンジセセリヒメアカタテハ などの項で何度か言及してきた『死滅回遊』と呼ばれるものであり、このような生態のため、ウラナミシジミは西日本の温暖な地域などではほぼ一年中観察できるものの、東日本では秋に多く観察されます。基本的には東南アジアやアフリカ、オーストラリアにさえ分布している南方系のチョウで、文字通り北へ北へと生息地を伸ばしてきたわけです。


現在のところ、関東地方での越冬限界点は、伊豆や南房総に限られているようです。それを信じるならば、このカップルの生んだ卵も、ここ千葉市ではやはり冬を越せずに死んでしまうのでしょう。そして来年もまた、秋になると彼らは「生きられることを信じて、ちいさな羽で飛んでくる」ことでしょう。地球温暖化がさらに進行し、この地でも冬が越せるようになるまでは・・・

Category: 昆虫類・チョウ目

20:56 | Comment(8) | Trackback(-) | EDIT

ハナグモ(♀)

2009.10.13(Tue)

このタラコ唇の人面めいた腹部の模様は一体何のためにあるのでしょう。



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(20091009 千葉市若葉区)


ハナグモ は体長わずか数ミリの小さなクモで、長い前肢からわかるようにカニグモの仲間です。みんながこんな模様というわけではなく、様々なパターンの変異があり、加えて腹部が膨らんでいるときとしぼんでいるときでもかなり見かけが違うので、全然別種に見えるほど差異がある場合もあります。


名前の通り、植物上で小さな獲物を待ち受け、昆虫などを捕食しています。ハエトリグモもそうですが、このハナグモも時折、どう考えても体力的に不釣合いに思えるくらい大きな獲物を捕食しているときがあり、その捕食能力は非常に高いようです。



▽ハナグモの過去の記事はこちら からどうぞ(携帯では正常に表示されない場合があります)

Category: 鋏角類

17:58 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

コカマキリの交尾

2009.10.12(Mon)

鹿島川沿いの農道に、無数のコカマキリ が現れ、あちこちでカップルが誕生しています。



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(20091009 千葉市若葉区)


総じて雄(上に乗ってる小さいほう)はカメラに無関心ですが雌は気になるらしく、「撮ってんじゃねえよ」と言いたげにじーっとこっちを見ています。


ちょっと笑ったのはこのカップルで、



DAYLIGHT RAMBLER  

(20091009 千葉市若葉区)


雌が何か食べてます。Hしながら物を食うなよ!



DAYLIGHT RAMBLER  

(20091009 千葉市若葉区)


悲しいのは、なぜかみな、見通しのいい農道の中央付近で交尾しているため、車が一台通りかかると、ほとんどがブルドーザーでならしたように轢き殺されてしまうことです。轍のあとは大量虐殺のような有様で、なんとかならないものかなあと考えてしまいます。



▽コカマキリの過去の記事はこちら からどうぞ(携帯では正常に表示されない場合があります。)

Category: 昆虫類・カマキリ目

09:23 | Comment(4) | Trackback(-) | EDIT

カトリヤンマの産卵・撮り直し

2009.10.11(Sun)

先日、カトリヤンマの産卵 を見た例の谷津田にまた足を運んでみました。


台風の後のせいか、前回とは比べ物にならない、たいへんな数のカトリヤンマが土水路を飛び回り、あちこちで産卵しています。



DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20091008 千葉市若葉区)


薄暗い土水路の壁面の泥の中に、尻を折り曲げて産卵する様子を動画に撮ってみました。少しずつ場所を変えながら、丁寧に産みつけていきます。


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(20091008 千葉市若葉区)


近づくとすーっと逃げるものの、いざ産卵行動が始まれば間近でじっくりと観察できます。ほんとうはいけないことなんだろうけど、心の中で「ごめんね、ちょっと照らすよ」と言いながらフラッシュ撮影。



DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20091008 千葉市若葉区)


黄緑色に輝く複眼。そして胸部。なんて綺麗なんだ!



DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20091008 千葉市若葉区)


そう遠くない昔、日本の田んぼがみな湿田であった時代には、そこかしこでこのような光景が展開されていたことでしょう。しかし、今では彼らが産卵できる環境はどんどん限られたものになりつつあります。


卵で越冬し、羽化はおそらく来年の初夏でしょう。三十代も半ばになるとだんだん年をとりたくなくなってくるけれど、先々にそういう光景が待っているのなら、早く来年が来てもいいな、とつい思ってしまいます。



▽カトリヤンマの過去の記事はこちら からどうぞ(携帯では正常に表示されない場合があります)

Category: 昆虫類・トンボ目

20:08 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

ケラ

2009.10.10(Sat)

台風一過の青空の下、ケラが一匹、農道を横断していきます。



DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20091008 千葉市若葉区)


なんとこう見えてもバッタ目の一員で、コオロギなどの親類に当たるのです。体長は通常、3cmくらいですが、この個体はもう少しありそうです。この太く逞しい前肢で穴を掘って暮らす地中生活者で、空も飛べ、泳ぎもなかなかうまいです。以前、コシマゲンゴロウ を「水・陸・空と制覇するSF兵器のような生き物」と紹介したことがありますが、ケラはそれに加えて地中をも制覇しているという、さらにすごい虫です。


しかし、それだけいろんなことができても、やはり人為的な環境改変にはかないません。悲しいことにこのケラもまた、「子供の頃の記憶から、たくさんいるとばかり思っていたのに、実際にはすごく減っていることがわかった」生き物のひとつです。



DAYLIGHT RAMBLER  

(20091008 千葉市若葉区)


私のナイキにもぐろうとしています。無理だってば!



DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20091008 千葉市若葉区)


何とか渡り終えると、けっこうなスピードで地中に消えていきました。よく「ミミズの鳴き声」と言われる「ジー」という声は、実はこのケラの声です。

Category: 昆虫類・バッタ目

17:13 | Comment(4) | Trackback(-) | EDIT

ニッポンマイマイ

2009.10.09(Fri)

ニッポンマイマイは、殻の中心部が高くなっており、横から見ると円錐形、というよりもドリフのコントに出てきた「巻きぐそ」のような形をしています。子供に見せるとPTAが怒るかもしれません。


雨の中、垣根を移動しながらぐーんと伸びて・・・(左写真の、殻が見えやすいように押さえてる指は私です)



DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20091006 千葉市若葉区)


体(軟体部)がよく伸びるのはニッポンマイマイの特徴のひとつなのですけれど、さすがにいささか伸びすぎであったことは否めなかった模様で、このあとボテッと地面に落下してしまいました。ちょっと間抜けです。



DAYLIGHT RAMBLER  

(20091006 千葉市若葉区)


右往左往しているので、つまみ上げて元の場所に戻してやりました。


DAYLIGHT RAMBLER  

(20091006 千葉市若葉区)


懲りずにまた伸びてます。名前に「日本」とついているのは偉そうだけど、湿った草むらなどでひっそり生きる、控えめなカタツムリです。

Category: 貝類

17:39 | Comment(6) | Trackback(-) | EDIT

ホオジロ

2009.10.08(Thu)

ミゾソバ を撮っていたら、川の対岸のフェンスでホオジロが声高に鳴き出しました。



DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20091005 埼玉県秩父郡横瀬町)


行き当たりばったり的に埼玉で撮っておいてなんですが、ホオジロは千葉県の「県の鳥」だったりします。これは昭和四十年五月十日に選定されたもので、県内に生息し、県民に最も親しまれている鳥・・・として選ばれたものだそうです。ちなみに埼玉県の鳥はシラコバト、東京都の鳥はユリカモメです。神奈川県の鳥はカモメで茨城県の鳥はヒバリなのであります。鬼神のような文章力がある人なら、そこからどうにかして各県の県民性の違いを導き出してみせるのでしょうが、私にはちとばかし無理でござりまする。



DAYLIGHT RAMBLER  

(20091005 埼玉県秩父郡横瀬町)


鳴き声を録りたかったのですが、へまをして動画は撮れませんでした。でも、美しい声です。

Category: 鳥類

18:10 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

ミゾソバ

2009.10.07(Wed)

三日のブログに書いたとおり、秩父オープンマイクフェスタの二日目の司会を仰せつかったため、四日から一泊で秩父に行っておりました。ありがたいことにフェスタは盛況でございまして、何とか無事に役目を終え、帰る途中、ふと「待てよ」と。


このまままっすぐ帰るとブログのネタのストックがなくなることに気づき、ちょいと車を停めて横瀬川の河原に下りてみました。


イヌタデと並んで、ミゾソバが美しく咲いています。



DAYLIGHT RAMBLER DAYLIGHT RAMBLER 

(20091005 埼玉県秩父郡横瀬町)


田の畦や湿地、川沿いなどに群生し、見かけがソバっぽいことから「溝」「蕎麦」というわけです。タデ科の一年草です。



DAYLIGHT RAMBLER DAYLIGHT RAMBLER 

(20091005 埼玉県秩父郡横瀬町)


白と淡紅色のツートーンのかわいい花。ところがこの花弁に見える部分は実際には萼であり、花弁はないのです。何やらややこしいですがこれはタデ科の特徴のひとつです。



DAYLIGHT RAMBLER DAYLIGHT RAMBLER 

(20091005 埼玉県秩父郡横瀬町)


茎には棘があり、素手で握ったりするとちょっぴり痛いです。同じタデ科で、もっとすごい逆棘がついたこれにそっくりな草があり、それには「ママコノシリヌグイ」つまり「継子の尻拭い」という、字面だけで肛門が痛くなるような強烈な名前がついています。もしかしたら実際にやった鬼母がいたのかもしれません。なんともはや、おそろしいことです。

Category: 山野草

11:40 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

ヒダリマキマイマイの道路横断

2009.10.06(Tue)

激しい雨の中、なかなか立派なヒダリマキマイマイ が道路を横断してゆきます。



DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20091003 千葉市若葉区)


水に浸かりながら、道路の反対側のどこかを目指してゆきます。幅数メートルの農道とはいえ、雨でも降らなければ一気に横断するのは彼らにはなかなか難しいことでしょう。水たまりで立ち往生しているバッタなどを尻目に、巨体を揺らしてぐいぐいと進みます。何か大型軍艦のような、「全速前進!」という号令が聞こえてきそうな迫力です。(でも遅い)



DAYLIGHT RAMBLER  

(20091003 千葉市若葉区)


平川沿いの谷津にいるヒダリマキマイマイにはかなり大きなものがいて、中にはこれの1.5倍くらいあるやつもいます。殻の色合いも渋いですね。



DAYLIGHT RAMBLER  

(20091003 千葉市若葉区)


さて、その眼に映っているものはなんでしょうか?



▽ヒダリマキマイマイの過去の記事はこちら からどうぞ(携帯では正常に表示されない場合があります)

Category: 貝類

17:29 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

ウシガエル@泉自然公園

2009.10.05(Mon)

近年、泉自然公園 で目につくカエルというと、アマガエル がまあ普通におり、あとは繁殖期にアズマヒキガエル が姿を現すくらいで、とにかく池という池に大量のウシガエル が生息しています。とりわけ谷津の奥にあたる「蓮池」「湿性植物園」「上の池」などでは、池のそばを歩くと「ウッ」とか「キュッ」とかいって岸辺から水に飛び込む大小のウシガエルが尋常ではない数です。



DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20091001 千葉市若葉区)


大柄な個体の中には、体長20cmほどに成長する化け物のようなのもいます。鼓膜が大変に大きいのも特徴のひとつで、雄ではこの写真のように眼より遥かに大きく、雌でも眼と同じほどあります。


ウシガエルというのはとにかく口に入れば何でも食べるカエルで、解剖しようと腹を裂いたら胃の中からカワセミ が出てきた・・・なんていう恐ろしい話も聞いたことがあります。自然公園内で動物の捕獲・採集はもちろん禁止なのだけれど、ことウシガエルに関しては、在来種、生態系そのものに与える影響ということから考えてもそろそろ何とかした方がいいのじゃないのか、と思えてなりません。いっそ捕獲して食用として販売し、売り上げは公園の維持管理費の一環に・・・なんてのはダメでしょうかね?



▽ウシガエルの過去の記事こちら からどうぞ(携帯では正常に表示されない場合があります)

Category: 両生類

20:14 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

ベッコウシリアゲ(♂)

2009.10.03(Sat)

先日取り上げた雌 に引き続き、ヤマトシリアゲ夏型の雄です。やはり春型に比べ赤っぽい色彩です。いつの間にうちの中に入り込み、網戸にひっついていました。



DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20091001 千葉市若葉区)


前にも書きましたが、雄のこの巻き上がった尻尾のため、英名は「スコーピオン・フライ」といいます。尻尾の先は鋏のようになっていて、これは交尾の際に雌をつかまえたり、雄同士の争いに用いたりするようです。


どうでもいいことですが、私はこの虫の顔を見ると、どうも「ドラえもん」に出てきた、「ウマタケ」という道具(竹馬に乗れないのび太のためにドラえもんが出した、二十二世紀の科学が産んだ馬と竹のあいのこという、もはや道具ですらない無茶&危険な道具)が思い出されてなりません。突き出た目玉といい細い面立ちといい実によく似ています。ほんとにどうでもいいことですが。



▽ヤマトシリアゲの過去の記事はこちら からどうぞ(携帯では正常に表示されない場合があります)


☆☆☆


なお、明日は秩父オープンマイクフェスタのMCを務めることになっておりまして、現地で一泊しますので更新を一日休みます。

カトリヤンマの産卵

2009.10.02(Fri)

夏の間ずっとオニヤンマが飛び交っていた、湧水と土水路のある小さな谷津田に、千葉ではちょっぴり珍しいトンボがやってきました。


カトリヤンマです。しかも産卵行動をしています!



DAYLIGHT RAMBLER DAYLIGHT RAMBLER 

(20090928 千葉市若葉区)


尻尾を曲げ、土水路の湿った壁面に産卵しています。これは「接泥静止産卵」というやり方です。暗かったため、写真が若干不鮮明なのが惜しまれるところです。<撮ったのおまえだろう


くびれた腹部と美しい緑色の模様が特徴のカトリヤンマは、名前の通りカをよく捕食し、植物の多い、薄暗い水辺を好んで生息するトンボです。そして、そのような環境に生きる他の多くの小動物と同じように、生息環境を失い、次第に減少しつつあります。


秋の夕暮れ、遅くまで低空を飛び交う姿はどこか奇妙な哀しさのような懐かしさのようなものを感じさせます。来年の夏、ここで羽化を見られたらいいな。

Category: 昆虫類・トンボ目

19:20 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

ハクビシンの幼獣(死体)

2009.10.01(Thu)

その死体は土曜の早朝、近所のお宅の庭に転がっていました。

「イタチじゃないしモグラじゃないし・・・これは何でしょうね?」


朝起きたら見たことのない獣が庭で死んでいたら、誰だって不安になると思います。これは、ハクビシンの幼獣です。



DAYLIGHT RAMBLER  

(20090926 千葉市若葉区)


朝六時の段階ではまだ柔らかく、死後ほとんど時間が経っていないようです。目立った外傷はありません。自然死でしょうか。それともネズミ捕りの毒でも食べたのでしょうか。計測してみると、



DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20090926 千葉市若葉区)


頭胴長が20cmちょっとなのに対し、体重は315gほどとスマートです。成長したハクビシンは頭胴長50cm、体重3kgあまりになります。猫なみの大きさというわけですが、尻尾がたいへん長く、脚が短いので全体のプロポーションはよほど異なっています。



DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20090926 千葉市若葉区)


鼻筋が白いのが、「白鼻芯」の名の由来です。足の指は前後とも五本。


ハクビシンはジャコウネコ科の動物です。戦前に中国から毛皮目的で輸入されたものが逃亡し、拡散した外来種とされることが多いものの、在来種ではないかという声も根強くあります。手元にある保育社刊の「原色日本哺乳類図鑑」にも、明治時代から捕獲されていたとの話もあり真相不明である旨の記述があります。ついでに付け加えると、日本産のハクビシンの頭骨は、大陸産のものとは大分、相違があるようなのです。


たびたび家族のことを書くのもなんですが、私の母が少女時代、既に母の実家近辺で「ハクビシンが天井を歩いてうるさい」という話を聞いたことがあったそうです。家に帰った母が祖母に「ハクビシンって何?」と訊ねると、祖母は「テンみたいなものだよ」と答えたそうです。確かに千葉県にいる獣の中で、大きさや形の点で比較的似ているのはテンでしょう。


この話からわかることは、少なくとも1950年代初めには房総半島中部に既にハクビシンが生息していたこと、そういう獣がいることもそれ以前から知られていたこと、しかしその生息数は多くなかったということです。だとするとハクビシンが1940年以降に初めて日本に移入されたという話は、額面通りに受け取るのが疑わしくなってきます。


現在、母の実家近辺には多数のハクビシンが生息して農業被害も出ており、現在では千葉市内にもそれこそ各所に出没しているようです。もっぱら害獣として扱われることの多いハクビシンですが、私はこの獣がいつから、どのようにして日本に、あるいは千葉にいるのか、ちょっと興味があります。この項を読んだ皆様の中で、お住まいの地域のハクビシンの現在と過去の生息状況について(言い伝え程度のことであっても)情報をお持ちの方がいらっしゃいましたら、どうぞコメントを下さるか、


inaka_jikan@yahoo.co.jp


までメールを頂ければたいへん幸いに存じます。


なお、この後、写真の死体は畑の隅に埋葬しました。合掌。


☆☆☆


生き物図鑑コラム を更新しています。(携帯からは正常に表示されない場合があります)

Category: 哺乳類

19:55 | Comment(6) | Trackback(-) | EDIT

プロフィール

大島健夫

Author:大島健夫
1974年11月20日生まれ。千葉生まれ千葉育ち。美浜区在住。

記述の中に間違いや誤解を見つけた方、またそれ以外にも何かございましたら、どうか
inaka_jikan@yahoo.co.jp
まで送っていただけると幸いです。

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