カトリヤンマの産卵・2010

2010.09.30(Thu)

昨年のこの時期、市内の谷津田でカトリヤンマの産卵を写真と動画に撮影しました。下の二本の記事がそうです。

カトリヤンマの産卵

カトリヤンマの産卵・撮り直し

実はこれ、千葉市内でカトリヤンマの繁殖行動が撮影された最初であったそうで、これが縁で日本蜻蛉学会のT先生と知り合うことができまして、何度も調査に同行させていただき、今でもいろいろと教えていただいています。

そして一年経って今年。雨が続いたあとの晴れの日の夕方産卵に現れているのではないかと、昨年撮影した地点付近を調べてみました。

いました、いました。

こんなような林縁の溝の、

$DAYLIGHT RAMBLER 
(20100929 千葉市若葉区)

岸辺の草むらに、それこそ数mおきに雌のカトリヤンマがとりついており、歩いていくと端から順番に飛び上がって森の中へ逃げてゆくような状態です。ここだけで数十頭、いやもっといるでしょうか。

産卵の方法は、例の「接泥静止産卵」です。卵で越冬し、孵化した幼虫は水中まで移動し、梅雨の季節以降に羽化して成虫となるのです。

DAYLIGHT RAMBLER DAYLIGHT RAMBLER 
(20100929 千葉市若葉区)

動画でもご覧ください。

 
(20100929 千葉市若葉区)

昨年に引き続いてほぼ同一地点で記録することができ、これでこの地でのカトリヤンマの継続的な発生を裏付けることができたと思います。嬉しいことです。

私はトンボに関しては「見つけ運」みたいのに恵まれており、今年に入ってからもヤブヤンマの産卵をこれまた市内で初めて撮影することができたりしました。それもT先生などに教えを頂く中で、トンボに対してセンシティヴになっていたからこそ見つけられたのでしょう。感謝です。今後もできるだけ勉強を重ねつつ、頑張ってうろうろしていこうと思います。

※カトリヤンマ
千葉県レッドリスト・B(重要保護生物)



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17:33 | Comment(4) | Trackback(-) | EDIT

ニホントビナナフシ

2010.09.29(Wed)

ニホントビナナフシは、ナナフシでありながら小さな翅があり、飛ぶことができます。体長は5cmほど。水源地の森でたくさん見つけました。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20100929 千葉市若葉区)


幼虫・成虫ともにシイやカシの葉を食べる、雑木林に生きる虫です。ナナフシモドキ やエダナナフシと比べると動きも少し敏速です。千葉市のレッドデータブックを開いてみますと、ナナフシ目の項には「千葉市からナナフシ目は、ナナフシ(ナナフシモドキ)とエダナナフシの2種が文献に記録されているが・・・」という記述がなされていますが、してみるとこのニホントビナナフシ、市内ではちゃんとした記録に残されていなかったのでしょうか。



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Category: 昆虫類・ナナフシ目

21:43 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

オオカマキリ、ナガサキアゲハを捕食する

2010.09.28(Tue)

雨に濡れたヒガンバナ の花の中に、雌のナガサキアゲハ の翅が見えます。最初、私は蜜を吸っているんだと思いました。


DAYLIGHT RAMBLER  

(20100928 千葉市若葉区)


しかし、それは全然違っていたのです。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20100928 千葉市若葉区)


小雨の降り煙る九月末の午後、サンスクリット語で「天上界の赤い花」を意味する「曼珠沙華」という別名を持ち、また「死人花」「幽霊花」とも呼ばれる、美しいヒガンバナの上で繰り広げられていた生死のドラマ。心が締めつけられるような、それでいて不思議に幻想的な光景でした。



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Category: 昆虫類・カマキリ目

17:13 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

ニホントカゲの幼体

2010.09.27(Mon)

この週末、「ちちぶオープンマイクフェスタ」の司会を務めるため、秩父に行っておりました。


日曜の朝に帰途につき、途中、八千代のラーメン店で昼食をとり、車に戻ろうとしたところ、駐車場の敷石にこのひとが。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20100926 八千代市)


大きさからしてこの夏に生まれたばかりのようです。ニホントカゲ は性成熟までに雄で二年、雌ではそれ以上かかります。この綺麗な色もその間だけです。なぜにこんなに目立つ色をしているのか不思議にもなりますが、実はこれ、天敵に襲われた際に「自切」をして尻尾を切り離し、この派手な尻尾がしばらく単体でのたうち回っているのに敵が目を奪われている隙に逃げてしまおうという算段なのです。田舎で猫なんか飼ってる方はそんなシーンを見たこともおありでしょう。うちの猫もよくトカゲを襲っては尻尾と格闘し、本体の方は取り逃がしておりました。


※ニホントカゲ

千葉県レッドリスト・B(重要保護生物)

千葉市レッドリスト・B(重要保護生物)



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Category: 爬虫類

19:30 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

ハナトラノオ

2010.09.23(Thu)

ハナトラノオは、北米はバージニア原産で、日本には大正年間に園芸植物として渡来・・・したはずなのですが、暑さ寒さに強く繁殖力旺盛で地下茎でどんどん増え、ご多聞にもれずあちこちで野生化しています。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20100922 千葉市若葉区)


基本的に日当たりの良い場所を好むものの、この写真のようにわりあい暗い森の中でも平気で生育します。名前に「トラノオ」がつく植物としては、このブログでは以前にオカトラノオ を取り上げました。このハナトラノオはシソ科、オカトラノオはサクラソウ科であり、類縁関係は全然ありません。要するに、こうやって花がたくさんついて尻尾みたいに見える植物に「虎の尾」という名前が冠されることが多いんです。他にはヌマトラノオ、ウミトラノオ、ルリトラノオなんてのがあります。



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Category: 山野草

16:27 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

ギンヤンマの産卵・動画編

2010.09.22(Wed)

今月初めに紹介したギンヤンマの産卵風景、別の場所で改めて、今度は動画撮影することができました。

 
(20100921 千葉市緑区)

ギンヤンマの連結産卵はあまり動きもなくとても静かで、穏やかに進行・・・とは行かず、他の雄が上空からしきりにちょっかいをかけてきます。トンボの雄というのは大体において、雌を拉致したり交尾や産卵中に略奪しようとしたり、刑事立件ものなことを平気でやるんですね。

DAYLIGHT RAMBLER DAYLIGHT RAMBLER 
(20100921 千葉市緑区)

場所を何度か変え、小さな池のあちこちに卵を産んでいきます。このようなヤンマの仲間で、雌単独でなく雌雄連結して産卵する種類は、実は珍しいのです。

※ギンヤンマ
千葉市レッドリスト・C(要保護生物)



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Category: 昆虫類・トンボ目

16:20 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

ヒメカメノコテントウ

2010.09.21(Tue)

ヒメカメノコテントウは、体長4mmほどの、小さなテントウムシです。スタイルもほっそりしているので、テントウムシというよりはむしろハムシの仲間のように見えます。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20100920 千葉市若葉区)


こうして見ると、ヤブガラシ の花がものすごく巨大に見えますね。蜜の多いヤブガラシにはいろいろな小昆虫が集まりますが、ヒメカメノコテントウは肉食。アブラムシを狙っているのです。


ナミテントウ ほどではないにしても、翅の模様にはかなり変異があり、色の濃淡の他(この個体はかなり赤みが薄い)、中にはこのような「亀の子紋」がない、単色に近いような個体もいます。



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Category: 昆虫類・甲虫目

18:25 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

ヤマトタマムシ

2010.09.20(Mon)

古来から日本を代表する甲虫のひとつ、タマムシもDAYLIGHT RAMBLERに初登場です。雑木林などでしょっちゅう見かけはするものの、高いところの木の枝にとまっていたり飛んでいたりすることが多く、たまに路上などに落ちているのはだいたいが死んでいるか瀕死のものなので、なかなかいい写真が撮れなかったのです(このブログ、網で捕まえて撮るってことを基本的にしないものですから・・・)。


この日は、それほど弱っていないやつが農道のアスファルトの上を歩いているのに出会うことができました。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20100917 千葉市若葉区)


タマムシといえばこの美しい鞘翅。光の当たり方によって見え方が変化するところから、「玉虫色」という色名にまでなっています。


法隆寺の大宝蔵院にある「玉虫厨子」は、推古天皇が仏具として用いていたもので、そこには数千匹分ものタマムシの翅が使われていたそうです(今ではほとんど剥落しています)。子供の頃、その話を本で読んで、「ひどい!なんて残酷なんだ!」と思い、殺されて翅をはがれたタマムシのことを考えて眠れなかった記憶があります。自分もせっせと生き物を捕まえていたくせに、人間というのは勝手なものですが、食べたり実用にするためでなく、偉い人が拝むために生き物を犠牲にするというのは、正直今でも私の感覚とはあんまり合いません。


実際のところ、タマムシは雑木林環境の消失に伴って各地で減少しています。果たして、玉虫厨子が製作された7世紀の日本の自然というのは、どのようなものだったのでしょうか。そこにはどんな生き物がいたのでしょうか・・・


※ヤマトタマムシ

千葉市レッドリスト・C(要保護生物)



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Category: 昆虫類・甲虫目

18:12 | Comment(6) | Trackback(-) | EDIT

ミドリヒョウモン

2010.09.19(Sun)

ようやく涼しくなり始め、千葉の里山ではミドリヒョウモンが見られるようになりました。アザミの蜜を吸いに集まっています。

DAYLIGHT RAMBLER DAYLIGHT RAMBLER 
(20100917 千葉市若葉区)

ミドリヒョウモンは大型の美しいヒョウモンチョウです。関東南部では初夏と秋に姿を現し、暑い夏の間は休眠しているとも、移動をしているとも言われます。かつては関東南部でもっとも普通に見られるヒョウモンチョウでした。しかし現在では、その座は地球温暖化に伴いぐんぐん北上しているツマグロヒョウモンに明け渡し気味です。

吸蜜の模様を動画に撮影してみました。

 
(20100917 千葉市若葉区)

翅をゆったりと動かしながら、回転しつつ蜜を吸う様子が何とも優雅です。黄色いチョウなのにミドリヒョウモンとはこれいかにと言えば、それは発見者の奥様が「緑さん」という名前だったのでそれにちなんで・・・というのは今私が思いついた出まかせでして、実際にはこの映像には映っていない翅の裏側が緑っぽく見えるからなのでした。

※ミドリヒョウモン
千葉県レッドリスト・C(要保護生物)
千葉市レッドリスト・B(重要保護生物)



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Category: 昆虫類・チョウ目

11:11 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

キバラヘリカメムシの幼虫

2010.09.18(Sat)

キバラヘリカメムシは、幼虫・成虫ともにマユミ、ニシキギ、ツルウメモドキなどに群れをなします。成虫は背中が濃色の翅で覆われるのでわりあい地味にも見えるのですが、黄色い腹部が露出した幼虫はなんとも派手!


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20100917 千葉市若葉区)


体長は1.5cmほどなので、そんなに小さいわけではありません。拡大すると、


DAYLIGHT RAMBLER  

(20100917 千葉市若葉区)


いや、あらためてすごい配色ですね。このような派手な色は、「危険かもしれないから食べないで~」というメッセージを捕食者に送る警戒色であると同時に、マユミの実は黄色いので保護色効果もあるようです。生き物の身の守り方もいろいろですね。



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Category: 昆虫類・カメムシ目

10:23 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

オニヤンマのヤゴ

2010.09.17(Fri)

谷津田の湧水が流入する集水マスに、オニヤンマ のヤゴがいました。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20100915 千葉市若葉区)


オニヤンマは、ヤゴも巨大です。くびれのないずんぐりしたスタイルをしており、羽化前には5cmにまでなります。これはそのくらいありそうですから、ちょっと遅めですけれどこれから羽化しようというところなのかもしれません。


以前、泥の中に産卵する姿 を紹介しましたが、幼虫は水底の泥の中で、5年間もかけて成長するのですから、ほとんどセミ並です。この夏はご存知の通りの猛暑で、例年オニヤンマがよく発生する浅い水路などがカラカラに乾いてひび割れているのをあちこちで目にしました。そこで暮らしていた生き物たちは無事にどこかに避難できたのかどうか、考えるととても気になります。



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Category: 昆虫類・トンボ目

16:30 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

ジョロウグモの雌雄

2010.09.16(Thu)

立派なジョロウグモ の巣に、もう一匹、小さなクモが居候しているようです。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20100914 千葉市若葉区)


実は、この上にいる小さいほうのクモが、ジョロウグモの雄なのです。改めて個別に拡大すると、これが雌で、


DAYLIGHT RAMBLER  

(20100914 千葉市若葉区)


これが雄。


DAYLIGHT RAMBLER  

(20100914 千葉市若葉区)


雌の半分以下のサイズしかない上、この雄は右側の脚が二本ほど欠損しており、さらに哀れを誘います。今頃から10月にかけてがちょうど繁殖・交尾のシーズンで、時には複数の雄が雌の巣に同居しているのも見かけます。


ジョロウグモの雄にとって、雌との交尾は命がけです。雄は雌が食事をしていたり脱皮をしていたりする隙をついて素早く交尾を済ませようとします。理由はもちろん、そういう時でないと食べられちゃう可能性があるからであることは言うまでもありません。



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Category: 鋏角類

20:14 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

カルガモの羽づくろい

2010.09.15(Wed)

昨日の記事に引き続き、舞台は千葉公園の綿打池です。スズメの水浴びの次はカルガモの羽づくろい風景をどうぞ。

 
(20100912 千葉市中央区)

水鳥にとって、羽づくろいはとても大切です。鳥には尾羽の根元あたりに尾脂腺というものがあり、カモなどでは特によく発達しています。ここから出る油を身体に塗り、水を弾くようにするのです。特に体の下側は念入りに羽づくろいを行います。時折、水に嘴をつけて口をゆすぐような動作をしています。なぜかミシシッピアカミミガメがやってくるのはご愛嬌。

・・・自転車のおじさんが通りかかったので中断。続きはこちらです。

 
(20100912 千葉市中央区)

無事終了。池に繰り出し、大きく羽を広げてばたばたっと羽ばたいてフィニッシュ。心なしか、気持ち良さそうな顔つきに見えますね。


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Category: 鳥類

18:02 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

スズメの水浴び

2010.09.14(Tue)

秋になってもやっぱり暑い今日この頃。12日の朝、千葉公園の綿打池では、中ノ島の岸辺でスズメ の集団が水浴びをしていました。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20100912 千葉市中央区)


頭から飛び込んだり派手に水をはね散らかしたり、ずいぶん楽しそうです。水浴びには寄生虫退治や羽をきれいにするなど様々な意味があるそうですが、やっぱりなんだか遊んでるように見えてしまいます。もっとも、暑いときにやるというわけではなく、冬でも水浴びをしている姿を見かけます。まあ、人間だって夏でも冬でもお風呂に入りますもんね。


スズメは水浴びの他、「砂浴び」もします。この両方を行う鳥は、実はけっこう珍しいのです。


☆☆☆


私事ですが、このたび小説を出版することになりました。


「そろそろ君が来る時間だ 10の小さな物語+1」というタイトルで、来る10月10日(日)、詩遊会出版より刊行されます。定価1500円、B6版で全148ページです。


ちょっとだけ中身を明かしますと、最初の章のみ人間の話で、次の章でその人間の飼っていた犬の話になり、その次の章ではその犬小屋のそばに住んでいるダンゴムシの話になり・・・というふうに、様々な身近な生き物が一章ごとに主役を入れ替わりつつ登場いたします。


既に予約を開始しております。詳しくは こちら をご覧ください。いつもこのブログを読んでくださっている、生き物が大好きな皆様にお読み頂ければ、心より幸いに思います。


大島健夫 拝



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Category: 鳥類

11:44 | Comment(4) | Trackback(-) | EDIT

アシダカグモの幼体

2010.09.13(Mon)

うちには非常に大きなアシダカグモが一匹住み着いており、時折その姿を見せる ので「大先生」と呼んでうやまっております。


なぜにうやまう必要があるかと言えば、このクモ、ゴキブリを好んで捕食してくださるからなのです。成長すると大人の掌大となり、その寿命は数年にも達するとか。


ただしもちろん、最初から大きいわけではありません。卵から孵化したときは2mm程度しかないので、慣れていないと他のクモと見分けがつかないでしょう。


この夜、私は物置部屋にあった古い本棚をひっぱり出そうとしてゴチョゴチョしておりました。すると足元になんかいます。


DAYLIGHT RAMBLER  

(20100911 千葉市若葉区)


・・・さすが物置部屋。思いっきりホコリが写ってて申し訳ありません。このあと雑巾かけましたので許してね。


形状はもうおとなのアシダカグモと同じですね。これではスケール感がわからないと思うので定規を持ってきました。


こんな感じです。


DAYLIGHT RAMBLER  

(20100911 千葉市若葉区)


ご覧の通り、脚を拡げると2cmほどある一方、胴体部分は数mmしかありません。おとなのクモにしても、最大級の大きさを持つものでも、実は体長そのものは3cmくらいなのです。アシダカグモは南方系のクモで、全世界の熱帯、亜熱帯に広く分布しています。



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Category: 鋏角類

17:02 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

ブドウトリバ

2010.09.10(Fri)

ヤブガラシの花 にとまっている、この宇宙生物みたいのは何でしょう?

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(20100908 千葉市若葉区)


これはドリバガ科、カマトリバガ亜科の「ブドウトリバ」というガなのです。一見してガに見えないどころか、ほとんどどの昆虫にも見えませんね。ズームアップしたヤブガラシの花とあいまってSF的ですらあります。


翅を拡げた大きさは1.5cmほど。夏から秋に現れるガです。幼虫はブドウ科の葉を食べて成長します。ヤブガラシもブドウ科ですね。エキセントリックな姿ではあるものの無毒・無害であり、動作も比較的ゆったりしています。



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Category: 昆虫類・チョウ目

18:02 | Comment(4) | Trackback(-) | EDIT

ヤブミョウガの花

2010.09.08(Wed)

ようやく雨が降りました!ありがたいことです。


1月に実を紹介したヤブミョウガ 、今はちょうど花を咲かせています。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20100908 千葉市若葉区)


地下茎で増え、やや日陰の林縁などを好みます。「ミョウガ」という名前はついていますが、葉の形が似ているというだけで分類上特にミョウガとは関係なく、ツユクサ科です。ついでに付け加えておきますと、ヤブミョウガは食べられません。一つ一つの花を見ると、確かにツユクサ の親戚という感じがしますね。この花は一日花で、朝咲いたら夕方にはしぼんでしまいます。出会いは一期一会です。


☆☆☆


さて、今度の土曜日、9月11日に、千葉・栄町のWiCANアートセンター におきまして、ポエムコンシェルジュのイダヅカマコトさん と共同で、現在千葉で唯一のオープンマイク朗読イベント、「千葉詩亭」の第六回を開催いたします。スペシャルゲストには舞踏家・朗読詩人、鶴山欣也さんをお招きしております。開場16:00、開演17:00。入場料は300円です。ご都合の宜しい方は是非、どなたもお気軽に遊びにいらっしゃってください。


詳細はこちら をご覧ください。



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Category: 山野草

17:59 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

アミメクサカゲロウ

2010.09.07(Tue)

ハクレンの葉の裏にそーっととまっているのは、大型のアミメカゲロウ、アミメクサカゲロウです。


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(20100905 千葉市若葉区)


何、どこにいるかわからないですと?わかるまで廊下に正座!それではちょいと寄ってみましょう。


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(20100905 千葉市若葉区)


いやはや、この周囲への溶け込み方はたいしたものです。透明な翅に細い胴体。おまけに必ず葉脈に沿ってとまるので、翅を拡げると5cmにもなる虫なのに、見つけにくいことおびただしいです。こんなふうに隠れるのが得意な虫は、そんなに強くないものと相場が決まっています。このアミメクサカゲロウも、パタパタと頼りない飛び方をし、食べるものもアブラムシの甘露、つまり糖分の多い排泄物なんからしいです。


いかにもはかない感じですが、幼虫は白いゴミみたいのを全身にまとった不思議なルックスで、甘露ではなくアブラムシそのものを捕食するのです。



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ギンヤンマの産卵

2010.09.06(Mon)

このブログには、今までギンヤンマが登場したことは一度もありません。近所にいないからではありません(けっこういっぱいいます)。いつも飛んでばかりいて物にとまらないため、鮮明な写真が撮りにくいからです。


手元にたまっていくのは、このような、高速で縄張り水域の上空をパトロールする雄の写真ばかり、ということになります。

DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20100831 千葉市若葉区)


それでも、きっと時間さえかければちゃんとした写真が撮れるでしょう。子供の頃から大好きなトンボだし、何しろ綺麗なので、そのうちじっくり腰を据えて撮ろうと思っていた矢先、たまたま自転車で通りかかった橋の上で、連結して飛ぶカップルを見つけました。さっそく自転車を下り、川沿いに追いかけると、なんかゴミみたいなものの上に着水し、産卵を始めました!


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20100903 千葉市若葉区)


単独で産卵することの多いクロスジギンヤンマ と異なり、ギンヤンマは連結産卵です。雌はまるで赤トンボのように腹部が赤く見えます。雄は前翅の先端が欠損しており、歴戦の苦労をしのばせます。ギンヤンマの雄は、産卵中のカップルにも平気でちょっかいをかけたりするのです。


通常、植物の組織内などに産むはずですが、朽木や泥、浮遊物、こういうゴミなどを利用する場合も時にはあるようです。この後もつながったままでしばらく飛んでは、場所を変えながら産卵していました。


※ギンヤンマ

千葉市レッドリスト・C(要保護生物)



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Category: 昆虫類・トンボ目

18:24 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

クズ

2010.09.05(Sun)

クズの花が咲き出す季節です。その花穂は下から上へと咲いていきます。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20100902 千葉市若葉区)


言わずと知れたマメ科の蔓植物。その繁茂力は非常に強く、


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20100902 千葉市若葉区)


あっという間に斜面林などを覆い尽くしてしまうこともしばしば。かつては澱粉の採取、家畜の飼料などに幅広く用いられてきましたが、今ではそういう目的で里山のクズが利用されることはほとんどありません。


このクズ、「世界の侵略的外来種ワースト100」のひとつに選定されています。


特にアメリカでは日本から飼料等の目的で持ち込まれたものが爆発的に増え、いろいろと問題を引き起こしています。何度もこのブログで書いているように、外来種による侵略という点では、日本も被害者にばかりなっているわけではありません。また、一方では日本産のクズがフィリピンのピナトゥボ火山噴火後の緑化に用いられたりもしています。砂漠緑化に利用する研究と試みも行われています。


生物が人間のためにある目的で運用される場合、現地の状況の把握と、その目的及び当該生物に関する知識の共有、そしてその場限りでない長期的な視野に立った管理ということが適切であるか否かが、先々の運命に大きくかかわってきます。私が考えるに、自然に関する活動をしてゆく人間は、その人のそれぞれの立場において、それが重かろうが軽かろうが、勉強することをやめること、満足して立ち止まることは決して許されないでしょう。なぜなら相手は自然なのですから。私もまあ、言ってみれば「屑」みたいな存在ではありますが、それを忘れずに精進したいと思います。



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Category: 山野草

16:45 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

サカマキガイ

2010.09.04(Sat)

サカマキガイは、漢字で書くと「逆巻き貝」となります。これは、殻が巻貝の多数派である右巻きではなく、左巻きであることに由来します。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20100830 千葉市若葉区)


殻高は1cmほど。在来種のモノアラガイと似ていますが、前述のように殻の巻き方が逆です。元来ヨーロッパ原産であり(北米原産とも)、日本には第二次世界大戦以前に既に観賞魚のための水草などにまぎれて侵入していたようです。現在では北海道から沖縄まで幅広く生息しています。


水中からも空気中からも酸素を取り込むことができ、溶存酸素の少ない水や汚染された水に非常に強く、下水の溝のような場所ですら姿を見ることができます。また、モノアラガイに比べ繁殖速度も速いようです。


現在でも、水草などに付着しての拡散は続いています。金魚鉢などで、突如ガラス面などに膜に包まれた透明なブツブツが多数出現して「うぎゃー」となった方も多いことでしょう。あれがこれの卵なのです。その環境耐性と繁殖力、またサイズの小ささから、一旦拡散すると野外環境において駆除することはとても困難な生き物なのです。



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Category: 貝類

21:05 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

コシマゲンゴロウ

2010.09.03(Fri)

用水路で記録したゲンゴロウ、三種類目はコシマゲンゴロウ です。ここでは文句なしに最大勢力でした。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20100830 千葉市若葉区)


写真右、水面での呼吸の様子がわかります。ゲンゴロウの仲間は翅と腹部の間に空気を溜め込んで潜水し、時々こうしてお尻を水面に突き出して空気を入れ替えるのです。


さて、長さわずか数十メートルのこの用水路は、三十年ばかり前に全面的に耕作放棄された谷津田から流れ込む水を受ける集水マスから始まり、田んぼの脇をくねくねと曲がりながら川へと流入しています。マルガタゲンゴロウ の項で触れましたが、その水質は上流部と下流部で異なっているようです。


上流部ではマルガタゲンゴロウの姿が多く見られ、下るに従ってコシマゲンゴロウしか見られなくなります。そして、ある地点から下流ではゲンゴロウ類は全く生息していません。


その、「ゲンゴロウが消える地点」付近から、サカマキガイが急に増えてきます。サカマキガイといえば、汚い水の指標生物。見た目にはむしろ上流部のほうが水が濁っており、下流部は澄んでいます。ということは、逆に考えれば、下流部は化学的な汚染などで微生物が棲めない環境になっている可能性があります。どうやら今度は別な種類の調査をする必要がありそうですね。


サカマキガイとコシマゲンゴロウがちょうど並んだのでツーショット。


DAYLIGHT RAMBLER  

(20100830 千葉市若葉区)


私の拙い写真では半分も伝わらないだろうけれど、コシマゲンゴロウの背中の、なんと美しいことでしょう。時々、生き物を見ていると、誰か人智を超越したものがいるのではないかと思えてなりません。


なお、次回はサカマキガイについて取り上げます。



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Category: 昆虫類・甲虫目

17:20 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

ヒメゲンゴロウ

2010.09.02(Thu)

引き続き、30日の調査の際に用水路で出会ったゲンゴロウについて紹介していきます。


以前、このブログで一度、雨の日に路上を這っている姿を紹介したヒメゲンゴロウ 。今回は、ゲンゴロウらしく水中で餌をとっているシーンです。かぶりついているのはもちろん、例の煮干


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20100830 千葉市若葉区)


この用水路で確認した三種類のゲンゴロウのうち、全域に渡ってもっとも数が少なかったのがこのヒメゲンゴロウでした。とは言え一般的には普通種で、例えば皆さんが千葉市内の田んぼや水路でマルガタゲンゴロウ に出会うチャンスが一つあるとすれば、このヒメゲンゴロウに出会うチャンスは三つくらいあるでしょう。体長は1~1.2cm。紡錘形の身体はいかにも水の抵抗が少なそうです。肢の形状も見るからに泳ぐのに適しています。しかしこんなことを言ってはなんですが、種名を漢字で「姫源五郎」って書くと、なんだかおかまみたいですね。



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Category: 昆虫類・甲虫目

18:09 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

マルガタゲンゴロウ

2010.09.01(Wed)

さて、昨日紹介したアジアイトトンボの産卵シーンを撮影できたのは実はおまけみたいなもんでして、ここでの私の真のミッションは水生昆虫、とりわけ小型ゲンゴロウ類の調査だったのであります。

事前にざっと下見をした際、この用水路には数種類のゲンゴロウがいるようでした。三面張りの水路とは言え砂泥がたまって微妙に彎曲した流れを作り出しており、植物も生えています。しかしこのところの日照りで水が少なくなっており、あちこち断流している箇所があります。分断された水たまりのような状態のところにいろいろな生き物が隠れて寄り集まっているようです。そんな中に長靴で踏み入って網でかき回したりするのはあまり気が乗りません。むしろこの際、向こうから集まってきてくれるようにお願いしてみましょう。

・・・煮干をひとつかみ用意しました。

まず最初に選んだ水たまりに三本の煮干を設置して待つこと三十秒。何が起こったかというと・・・

 
(2010830 千葉市若葉区)

パーティータイムです。それにしてもなんという動きの速さでしょうか。

一番多いのはコシマゲンゴロウですね。ヒメゲンゴロウもいます。そしてそれらより一回り大きく、黒っぽい姿をしているのが今回紹介するマルガタゲンゴロウです。

改めて写真で見てみましょう。これがそうです。

DAYLIGHT RAMBLER DAYLIGHT RAMBLER 
(20100830 千葉市若葉区)

コシマやヒメより大きいといっても、体長は1.4cmほど。背中の模様はまるで漆工芸品のようです。千葉県・千葉市ともレッドリストへの記載はないのですが、環境省のレッドリストには「NT(準絶滅危惧)」として記載されています。あまり水質の悪いところには棲まず、全国各地で減少傾向にあるようです。この用水路には高密度でまとまった数が棲息しており、貴重です。しかし、明日以降の記事で述べていく予定ですが、同じ一本の水路でも、ここからわずか数メートル下流では全くその姿が見られなくなるという状況があり、環境に対する敏感さをうかがわせます。

※マルガタゲンゴロウ
環境省レッドリスト・NT(準絶滅危惧)



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11:08 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

プロフィール

大島健夫

Author:大島健夫
1974年11月20日生まれ。千葉生まれ千葉育ち。美浜区在住。

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