コナラの発芽

2011.02.24(Thu)

コナラは素晴らしい木です。薪炭として、あるいはシイタケの原木として、クヌギ と並んで昔から日本の里山で利用され、人々の生活に深くかかわってきました。


秋に熟したドングリが、一冬を越えていよいよ発芽し始めています。


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(20110224 千葉市若葉区)


根っこが生えて地面に刺さり、それがだんだん伸びてくると、ドングリはゆっく~り割れ始め、そして・・・


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20110224 千葉市若葉区)


殻が外れて中から出てきた、この部分が双葉となります。ほうっておけば20mくらいまで大きく育つコナラの木も、はじまりはこんなもんです。赤い色が鮮やかです。


林縁を見渡せば、あちこちにこれがにょきにょき生えています。みんな大きく育っちゃったらえらいことになりますが、当然そうはならないのが世の常。コナラは「陽樹」といって、成長するのに比較的多くの光を必要とする樹木です。ですから当然、親木の真下に発芽してしまったものは大きくなれませんし、低木層が発達してしまった山では、充分な日光を受けられずに多くが死んでいってしまうのです。よく「雑木林の管理不足による荒廃」などというフレーズが目につくのは、里山において、このような高木層をなす樹木の生育サイクルが、人の手が入らなくなったことによって機能不全に陥っていることをも指すのです。



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Category: 樹木

20:00 | Comment(6) | Trackback(-) | EDIT

イソシギ

2011.02.23(Wed)

この時期、鹿島川ではよくイソシギの姿を見かけます。「磯」シギといっても海辺にだけいるわけではなく、河川、池沼などの淡水にも普通に現れます。


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(20110222 千葉市若葉区)


たいへんに警戒心が強く、「チリリー」というような鳴き声とともに、すごい速さで水面上を飛び去ってしまうので、なかなか写真が撮れません。この日はたまたま、見晴らしのいいところで撮れました。


体長は20cmくらいと、ムクドリよりもちょいと小さい、小柄なシギです。この細長い嘴を使って、水生昆虫や小型の水生動物を捕えて食べます。体の下面が白く、それが肩のところで三角形に上方に食い込んでいるのが、他のシギと簡単に見分けるポイントです。


※イソシギ

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Category: 鳥類

11:29 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

ニホンアカガエルの卵塊・2011年

2011.02.19(Sat)

厳しい寒さも底を打ったのでしょうか。谷津の奥の浅い池で、今年もニホンアカガエル卵塊 を見つけました。


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(20110219 千葉市若葉区)


付近を調べてみましたが、この一個だけでした。今年は少しゆっくりめのようです。今月中旬の冷え込みのせいでしょうか。


アカガエルの卵を見ると、ああ、ここからは春なんだなあという気持ちになってきます。ほどなく、ヒキガエルも産卵を始めるでしょう。カエルたちを追うようにして、ヘビも姿を現すでしょう。オタマジャクシが泳ぎ回る頃には、水棲昆虫も姿を見せるでしょう。たくさんの生き物たちが元気に動き回る季節が、今から始まるのです。


※ニホンアカガエル

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Category: 両生類

19:31 | Comment(4) | Trackback(-) | EDIT

ムクドリの採餌

2011.02.18(Fri)

近頃更新が滞り気味になっておりますが、いつもできるだけカメラは持ち歩いております。路上にムクドリ が歩いていたので、あとをつけてみました。


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(20110218 千葉市中央区)


行き着く先は数メートル先の集水マス。その蓋のところに数羽集まっており、みんなでしきりになんか突ついていました。


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(20110218 千葉市中央区)


ムクドリは雑食性で、こうして地表の浅いところの餌をあさります。蓋の網目の中に端から順番に顔を突っ込み、何か引っ張り出しては食べています。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20110218 千葉市中央区)


雨上がり、蓋はどろどろに汚れています。このどろどろの中に、小さな無脊椎動物でもいるのでしょう。この後、人がすぐ横を通ったためみんな逃げてしまい、私は近寄ってこのどろどろを少し棒でかき回したりしてみたのですけれど、ムクドリが正確に突ついていた何かは、人間の目にはどうも簡単には見つからないようでした。


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Category: 鳥類

18:23 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

ホトケノザの花をクローズアップ

2011.02.11(Fri)

「春の七草」にかぞえられるところのホトケノザというのは、現在私たちがホトケノザと呼んでいる、今回も取り上げるこの植物 のことではなく、キク科のタビラコの仲間です。そちらはおいしいんだそうですが、こっちは食用には適するものではありません。微量ですが毒性もあるとかないとか。ある日出来心で「ホントの七草粥をつくろう!」とか思い立っても、これを煮たりしないでください。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20110209 千葉市若葉区)


さて、こちらのホトケノザは、シソ科の植物です。


普段、道端に咲いていて「きれいだな」とは思っても、何しろ小さいので、なかなかまじまじと覗き込む機会はありません。ひとつ接写してみましょう。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20110209 千葉市若葉区)


・・・意外に複雑で精緻な形状をしています。花の上側の、庇みたくなった部分の下に、橙色の雄蕊がついています。蜜を吸いに来たハナバチなどの背中に花粉がくっつけて、運んでもらおうという仕組みです。ホトケノザの花は縦長の筒状になっているので、蜜を吸えるのは一部の口吻の長い虫だけです。花粉は運んでもらいたいけど、簡単には蜜はやらないというわけで、植物というのは受け身なようで実は必ずしもそうでもないのです。



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Category: 山野草

17:40 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

カイツブリ(冬羽)

2011.02.09(Wed)

先日紹介したカイツブリ は、まだわりあいに夏羽のフレイヴァーを残した色合いでした。典型的な冬羽では、このような姿になります。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20110209 千葉市若葉区)


頸から頬にかけての赤みが消え、黄褐色になります。体の下半分も同じような黄褐色に覆われ、黒かった嘴も色が薄くなります。そして、全体にちょっぴりもこもこした印象です。


DAYLIGHT RAMBLER  

(20110209 千葉市若葉区)


カイツブリってけっこう目つきの鋭い鳥です。警戒心が強く、カメラに気づくとすぐ潜ってしまうので、なんだかふとこうして目が合うと「何撮ってんだよ、このやろー」と言われているような気持になってしまいます。


※カイツブリ

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Category: 鳥類

17:04 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

2011年・ホソヒラタアブ出現

2011.02.07(Mon)

成虫越冬のホソヒラタアブ も、春先最も早くに姿を現す昆虫のひとつです。だいたい、庭のフクジュソウ(残念ながら園芸種です)が咲き出すと、それにつられるようにして飛び回り始めます。


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(20110206 千葉市若葉区)


だいたい毎年、「これが咲き出すとこれが出てくる、これが出てくるとああいうのも見られる」という方程式は一定しているものです。しかし、それが急激に崩れつつあるのを感じています。「これが咲き出したのにあれが出てこない、これが出てこないのにこんな変なのが出てきた」といったように。結局のところ、それは在来生態系のサイクルの崩壊というものを端的に現した事象なのでしょう。それはすごくおかしいことなのですが、もしかしたら同じくらいおかしいのは、人々が、第一次産業に従事している人々までもが、そういったことに鈍感になっているように思える瞬間があることです。思い過ごしだといいのですが。


DAYLIGHT RAMBLER  

(20110206 千葉市若葉区)


ホバリング中のところをパチリ。この際、ホソヒラタアブは大変な高速で翅を動かしています。体の下側に指をそーっと近づけてみると、ちゃんと風が伝わってきます。こんな1cmくらいの小さな虫なのに、です。機会があったら試してみてください。



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Category: 昆虫類・ハエ目

19:11 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

2011年・ウヅキコモリグモ出現

2011.02.06(Sun)

毎年、ハコベ の花が咲き出す頃になると、ウヅキコモリグモ が姿を現します。


捨ててある古いサンダルの上で、数匹が日光浴をしていました。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20110206 千葉市若葉区)


春先、最も早くから活動を始めるコモリグモのひとつです。このクモが日なたで日光浴をするようになると、後を追うようにしてポツリポツリといろいろな虫たちが出てきます。立春というのはよくしたもので、ここを過ぎると本当に地面の風景が変り始めるのです。



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Category: 鋏角類

19:58 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

コガモの逆立ち採餌

2011.02.01(Tue)

日本最小のカモ、コガモ

$DAYLIGHT RAMBLER 
(20110201 千葉市若葉区)

今日はその採餌の模様を動画で紹介いたします。こちらをどうぞ。

 
(20110201 千葉市若葉区)

息継ぎをしては逆立ちして前半身を水面下に突っ込み、植物質の餌を嘴で漉しとって食べています。逆立ちしている間もちょこまかと働いている短い肢がカワイイです。「水鳥は表面は穏やかに見えても、肢は常に激しく水を掻いている」なんて言いますけれど、こういうのを見るとその意味がよくわかります。これだけのことをやっているにもかかわらず、あまりグショグショに濡れているように見えないのは、「尾脂腺」というところから出る脂を羽に塗りつけているからです。カモの仲間が羽づくろいをよくしているのは、実はそういうわけなのです。


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Category: 鳥類

20:11 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

プロフィール

大島健夫

Author:大島健夫
1974年11月20日生まれ。千葉生まれ千葉育ち。美浜区在住。

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まで送っていただけると幸いです。

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