シュンラン

2011.03.31(Thu)

春の蘭と書いてシュンラン。この季節、地面の乾いた明るめの雑木林に、小さな人が両腕を広げているような姿の独特の不思議な花を咲かせます。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20110330 千葉市若葉区)


北海道から九州まで、ほぼ全国に分布する、代表的な野生蘭のひとつです。ご多分に漏れず、千葉では乱採掘の犠牲となったり森林環境の悪化の影響を受けたりで年々減少を続け、市のレッドリストでは「B(重要保護生物)」にランクされています。それにしてもレッドデータブックというのは、動物も植物も、改めて見返すとほんの二十五年ばかり前、私が子供だった頃には普通にいたものばかりが記載されていて、寂しい限りです。


今年は特に少ないようです。この撮影場所も例年、七つ八つはすぐに見つかるところで、しかしながら今年はたったこれ一つしか咲いていないという状態でした。近いうちにもういっぺん、あたりを探してみようと思います。


※シュンラン

千葉市レッドリスト・B(重要保護生物)



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Category: 山野草

20:52 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

アズマヒキガエルの繁殖行動が最盛期

2011.03.30(Wed)

昨夏の猛暑の影響でしょうか。今年は、あちこちの田んぼの「いつもならこの季節に必ず水がたまっている・しみ出している」場所に全く水がない、というケースが非常に多く見受けられます。そのせいもあってか、ニホンアカガエルの卵塊 は現状、例年よりぐっと少なく、とても心配です。


一方、アズマヒキガエル は、私がカウントしているポイントでは、出現こそやや遅かったものの、どこもほぼ例年並みの数が出てきています。水面の面積が減った分、むしろ密度が濃くなっている感もあります。


このような、いわゆる「抱接」中のカップルもあちこちで見られます。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20110329 千葉市若葉区)


繁殖期、アズマヒキガエルの雄は背中のイボが消え、このように肌がツルツルになるのです。抱接によって産卵を促された雌は、紐状の寒天質に包まれた卵塊を生みます。


DAYLIGHT RAMBLER  

(20110329 千葉市若葉区)


そして毎年、こうした光景にも出会います。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20110329 千葉市若葉区)


集水マスの底で、大量の卵塊に埋もれるようにして、一匹のカエルが死んでいます。繁殖シーズンの際には、産卵時に力尽きたり、絞め殺されてしまったり、溺死したりするカエルが必ず出るのです。


DAYLIGHT RAMBLER  

(20110329 千葉市若葉区)


孵化したばかりのオタマジャクシたちが、親と知ってか知らずでか、早くも遺骸を食べ始めていました。

※アズマヒキガエル

千葉県レッドリスト・C(要保護生物)

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Category: 両生類

18:15 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

カタクリの開花

2011.03.29(Tue)

陽当たりの良い里山の斜面で、例年より少しだけ遅めに、カタクリの開花 が始まっています。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20110328 千葉市若葉区)


非常に残念なことながら、ここ千葉において、このカタクリという植物は、「盗掘」ということを抜きにしては語ることができません。これはカタクリだけでなく、シュンラン、キンラン、リンドウなども同様です。かつては普通であったはずのこれらの植物は、鑑賞目的あるいは転売目的での盗掘により、毎年すさまじいスピードで減少しています。


たいていの犯罪行為というのは、知識の不足、あるいは衣食住が十分でないことに起因します。私は声を大にして、「希少な野草を掘って持って帰る行為は大変恥ずべきものです」と言いたいところですが、情けないことに、こうした野草を掘ってゆく人たちの中には、それが良いことでないとわかっているのに、なおかつ、「この綺麗な花を手元に置いておきたい」という自分の単純な欲求を充足させたいがために掘り返してゆくというタイプの人間がいます。彼らのほとんどは中高年であるにもかかわらず、まことに幼稚で、これは正直に言ってしまえば性犯罪を犯す人間の精神構造と大差ないように思います。私の知人は、自分の持ち山に自生しているカタクリを夜間盗みに来る男がいるので張り込んで捕まえたところ、それは近所に住む退職した校長先生だった・・・という笑えない話もあります。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20110328 千葉市若葉区)


生態系の中で、ひとつの種が消えるということは、その種に付随した生命活動を行っている他の種が、すべてダメージを受けるということです。そしてそれは、最後には必ず人間に跳ね返ってきます。


どうか皆様、希少な野草を家に持ち帰ろうとしないでください。ご家族や親しい友人の誰かがそのようなことをしたら、「それはいけないことなんですよ」とお話してあげてください。悪いことだと知らずにやっていた人たちは、きちんと話せば大抵わかってくれます。ただし、私が先に挙げたようなタイプの人間は、――― どんなに穏やかに話しても ――― かなりの確率で逆ギレしたり開き直ったりします。それは、自分のしていることが良くないことだとわかっているからです。その時は言ってやってください。「あなたはそれでも大人ですか?」と。


※カタクリ

千葉県レッドリスト・B(重要保護生物)

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Category: 山野草

18:04 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

キランソウ

2011.03.28(Mon)

ここ数日、春の野の花が次々と開花し始め、モノトーンだった道端も様々な色に彩られるようになってきました。セイヨウジュウニヒトエが水平方向に拡散したような姿のキランソウ も咲き出しました。

DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20110328 千葉市若葉区)


別名をジゴクノカマノフタ、「地獄の釜の蓋」といいます。昨年の春にこの植物を取り上げた際、「なぜそういう別名なのかはいろんな説があってよくわからない」と書きました。そして一年が経ち、今でもやっぱりよくわかりません。薬効があり、地獄に蓋をして病人を死なせないほどなのでそう名づけられたとも、墓地などによく生育し、その格好が死者の霊をあの世に閉じ込めておくようだからだとも。


よくわからないと言えば、別名の方だけでなく、本名の「キランソウ」という名前も、漢名に由来するとされますが、その起源はやはりなんだかよくわかっていないようです。こう見えて謎だらけの花なのです。


※キランソウ

千葉市レッドリスト・C(要保護生物)



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Category: 山野草

18:11 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

ジョウビタキ(♀)

2011.03.26(Sat)

ジョウビタキの雌は、派手な雄 とは異なり、なかなか渋い、ちょっとモズのようなカラーリングです。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20110326 千葉市中央区)


日本のほとんどの地域では冬鳥で、ユーラシア大陸から渡ってきます。漢字で書くと「尉鶲」。およそヒタキとつく鳥は、キビタキとかルリビタキとか、体色からの命名が多いんですが、「尉」っていったい何でしょう。


実はこれ、昔の中国の官名で(日本の官制にも取り入れられていて、例えば「左衛門尉」なんていうのがありますね)、そこから転じて「老人」を指すのだとか。ではなぜこの鳥が老人と結びつけられるのかというと、前に取り上げた雄の頭が黒地に白銀色で、白髪みたいに見えるから・・・というお話なのでした。しかし、この雌のほうは全然老人ぽくは見えませんね。


杭の上や開けた場所に面した枝などにとまって縄張りの見張りをしている姿はなかなかかわいいものです。一方でけっこう気の強いところのある鳥で、縄張りに入ってくる他の鳥などにも向かっていき、相手が自分より大きくても追い払ってしまうこともあります。



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Category: 鳥類

20:09 | Comment(4) | Trackback(-) | EDIT

ジロボウエンゴサク

2011.03.24(Thu)

よく「ジロボウエンゴグサ」と紹介されることがありますが、実はそれは厳密にいうと間違いで、正しくは「ジロボウエンゴサク」、漢字で書くと「次郎坊延胡索」なのです。ケシ科に属しています。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20110324 千葉市若葉区)


「延胡索」っていうのはケマンソウの根のことで、漢方の生薬です。確かにこの花、ムラサキケマン にそっくりですね。では「次郎坊」というのは何かというと、昔はスミレのことを地方によって「太郎坊」ともいい、これとスミレとで距の部分を引っかけて、引っ張りっこして遊んだから・・・と、ものの本には記されております。距というのは、花弁が袋状に伸びて長くなっている部分です。


本州では関東地方以西の、山野や河岸で見ることができます。花は、時に紫みが薄く、ほぼ白に近いものにも出会うことがあります。



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Category: 山野草

15:18 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

アカタテハ出現・2011年

2011.03.21(Mon)

少しずつ、少しずつ、野外で見られるチョウの種類が豊富になってきました。アカタテハ もやはり成虫で越冬するチョウです。成虫越冬のチョウは、春に出てきたときにはボロくなっているのが多いのですけれど、このひとなどは比較的きれいな翅を保っていますね。


DAYLIGHT RAMBLER  

(20110319 千葉市若葉区)


幼虫は主としてイラクサ科の植物を食草とし、葉を折るというか丸めるように糸で綴じた、独特の巣を作ります。よく似たヒメアカタテハ の幼虫もやはり「巣作り」をしますが、その食草はキク科植物です。個人的には、警戒心の強いヒメアカタテハに比べると、アカタテハの方が写真を撮らせてくれやすいように感じます。



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Category: 昆虫類・チョウ目

16:13 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

フラサバソウ

2011.03.20(Sun)

フラサバソウは、ヨーロッパ・アフリカ原産の帰化植物です。明治初年には長崎で報告されているといいますから、帰化植物の中では古株な方に属します。


その、長崎で初めてこれを採集し、ヨーロッパのものと同じであることを報告したフランス人の学者さんというのが「フランシェ」さんと「サヴァチエ」さんで、そのお二人の名前を合わせて「フラサバソウ」という折衷的な名前になったわけです。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20110319 千葉市若葉区)


陽当たりの良い、畑の隅っこや道端などに群生します。大きさは、このくらい。


DAYLIGHT RAMBLER  

(20110319 千葉市若葉区)


・・・全体が毛むくじゃらですね。オオイヌノフグリ に似ていますが、同じゴマノハグサ科に属しています。私の行動範囲では、比較的少ない植物です。



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Category: 山野草

20:38 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

タチツボスミレ・2011年

2011.03.19(Sat)

日本の多くの地域でもっとも普通に見られる野生のスミレ、タチツボスミレ 。これまた例年よりやや遅くはありますが、陽当たりの良い土手などに美しい薄紫色の花を咲かせ始めています。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20110319 千葉市若葉区)


国内では北海道から沖縄まで、海を隔てて朝鮮半島や中国大陸の一部にも分布しています。似た種が様々あり、区別するのはなかなか困難なことです。


万葉集には、「つほすみれ」を詠んだ歌が二首、収められています。牧野富太郎博士は、このつほすみれとは今のタチツボスミレだろうと考えました。文学史と自然科学史とは時に血を分けた肉親のような面があり、切っても切り離せないものです。和歌のように、しょっちゅう多種多様な生物が登場するものはなおさらです。


山吹の 咲きたる野辺の つほすみれ この春の雨に 盛りなりけり (高田女王)


茅花抜く 浅茅が原の つほすみれ 今盛りなり 我が恋ふらくは (大伴田村大嬢)


というのがその二首です。田村大嬢の歌は、浅茅が原のツボスミレみたいに私の恋もまさに今が盛りだ、という歌、高田女王の歌の方は一見するとただの情景描写ですけれど、万葉集に収録されているこれ以外の彼女の歌はすべて「今城王」という人に贈った恋歌です。この歌にうたわれている、ヤマブキの色彩も鮮やかな野辺で春雨の中に咲き誇るスミレの姿にも、何らかの彼女の心情が投影されていたのかどうか。1200年以上が経った今になっても、万葉の歌の数々は私たちにいろいろなことを想像させ続けています。



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Category: 山野草

17:38 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

アズマヒキガエルの繁殖行動・2011年

2011.03.18(Fri)

蓮田の泥の中で、冬眠から覚めたアズマヒキガエル の繁殖行動が始まっていました。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20110317 千葉市中央区)


上から抱きついているのが雄、抱きつかれているのが雌です。これは「抱接」という行動で、前にも書いた通り、いわゆる交尾とは違います。雄は雌に抱きつくことによって産卵を促し、雌が産んだ卵に体外受精するのです。よく見るとこの雌は既に産卵に入っているのがわかります。水がないのが気がかりですが・・・


このカップル以外にも、付近にはパートナーを求めてやってきたカエルの姿が散見されました。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20110317 千葉市中央区)


この蓮田は、3月13日にアップした記事 と同じ場所です。その記事にも書いた通り、私は11日にここでセグロセキレイの写真を撮った後、電器店で買い物をし、そこで地震に遭遇しました。本当に大きな揺れでした。それから6日が経ち、再び訪れると、目に飛び込んできたのがこの光景でした。


ここ千葉でも、今も計画停電が続いています。被災地で、原発で、今この時、数多くの方々が数多くのことと戦っていらっしゃることでしょう。そして、ご自分は直接被災なさらなくても、大切な人や大切なものを失い、その痛手に耐えていらっしゃる方もまた数多いことでしょう。


どうか、皆様に次に訪れる一瞬が、少しでも光の多いものでありますように。そのことを心よりお祈り申し上げます。

※アズマヒキガエル
千葉県レッドリスト・C(要保護生物)

千葉市レッドリスト・C(要保護生物)



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Category: 両生類

15:27 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

マヒワ

2011.03.17(Thu)

この間、この鳥について、「何という種類ですか?」という質問を受け、うっかり「マフィアですね」と言ってしまいました。発音のしにくい鳥、マヒワです。


DAYLIGHT RAMBLER  

(20110314 千葉市若葉区)


日本では北海道の一部などを除き、大陸から飛来する冬鳥です。このところうちの近所に群れで現れ、地上の種子などを突ついたり、並んで枝にとまったりしています。この写真の二羽はどちらも雌で、雄はもう少し黄色みの強いカラーリングで、こんな感じです。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20110314 千葉市若葉区)


綺麗だけど、なんか頭はモヒカンぽいですね。


マヒワのヒワは漢字だと「鶸」と書きます。「鶸色」という色があり、黄色寄りの黄緑色というか、緑みの強めな黄色のような色で、このマヒワの雄の体色を模したものとされています。その起源は鎌倉時代にまで遡れるようで、古来、日本人に身近な鳥であったことが窺えます。



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Category: 鳥類

20:10 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

セグロセキレイの採餌

2011.03.16(Wed)

田んぼの泥の中をセグロセキレイ がうろついています。ここは圃場整備済みの乾田ですが、一角だけ水が浸み出していて一年中たまっているのです。


DAYLIGHT RAMBLER  

(20110313 千葉市若葉区)


おそらく、いろいろな水生小動物の避難所になっているのだと思います。そしてその分、それを目当てにこのような捕食者も集まってきます。


なんか見つけました。引っ張り出そうと試みています。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20110313 千葉市若葉区)


無理でした。疲れたのか、嘴を開けたり閉じたりしています。


DAYLIGHT RAMBLER  

(20110313 千葉市若葉区)


気を取り直して、今度は近くの洲に決然と上陸。


DAYLIGHT RAMBLER  

(20110313 千葉市若葉区)


そして、ここで今度こそ獲物をゲット!何かイモムシ型の幼虫のようです。かなりでかいぞ。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20110313 千葉市若葉区)


食べ終わると、また次なる食料を求めて泥の中に降りていきました。


DAYLIGHT RAMBLER  

(20110313 千葉市若葉区)


私はいつも畏敬の念に打たれるのですが、こうした鳥や獣たちは、どうして獲物のいる場所がわかるのでしょう。私など、自分でいうのもなんですが人間の中では比較的に生き物を見つけるのが得意な方だと思います。それでも、彼らが見ているものはほとんど何も見えません。カワセミが獲る水中の魚、モズが枝の上から見つける地虫。ひとつも見つけられないのです。一度、ダイサギがドジョウを獲っているのを、その後ろをついて歩くようにして、1mほどしか離れていないそばから観察しました。しかし、サギが的確にくわえ上げるドジョウを、その前に私が見つけることはどうしてもできませんでした。


※セグロセキレイ

千葉県レッドリスト・D(一般保護生物)

千葉市レッドリスト・C(要保護生物)



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Category: 鳥類

15:56 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

キタテハ出現・2011年

2011.03.15(Tue)

ルリタテハ が現れるということは、当然にキタテハ も出てきています。やはり、例年よりも少し遅い出現です。


DAYLIGHT RAMBLER  

(20110313 千葉市若葉区)


キタテハもルリタテハと同じような生活サイクルを持ち、枯草の間などで成虫越冬します。おもしろいのは、キタテハもルリタテハも越冬時には頭を下にして逆さにとまっていることで、これはタテハチョウの多くに共通の特徴でもあります。


野山にも田畑にも、人の姿はほとんどありません。


藪の中から、まだへたくそなウグイスのさえずりが聴こえます。私しか知らない秘密の場所で、カタクリが蕾をつけています。


地震の発生から、今日で四日が経ちました。


直接被災していない皆様も、そろそろ疲れが出てくる頃だと思います。食料品やガソリンも手に入りにくくなっており、原発関連のニュースは次第に深刻さを増しています。人身攻撃や不平不満もそろそろ発生してくることでしょう。しかし、犠牲になった方たちは、決してそのようなことは望んでいなかったに違いありません。


今、私たち一人一人は無力な存在であり、できることも限られています。せめて、笑顔を忘れず、周囲と和して生きてゆければと思います。



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Category: 昆虫類・チョウ目

13:32 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

ルリタテハ出現・2011年

2011.03.14(Mon)

今年は様々な春の生き物の出現が昨年よりやや遅くなっています。成虫越冬で、毎年最も早く現れるチョウのひとつであるルリタテハ も、ようやく飛び回り始めました。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20110313 千葉市若葉区)


チョウの越冬中の姿を見たことのある人は、意外に少ないことでしょう。ルリタテハは、樹皮やなんかで越冬するようです。こうして早春に目覚めた個体は繁殖したのちに寿命を迎え、初夏には新しい成虫が羽化します。そして秋には次の世代へと命が受け継がれ、羽化した成虫は一冬を越え、また次の早春に繁殖するのです。



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Category: 昆虫類・チョウ目

13:55 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

セグロセキレイ

2011.03.13(Sun)

都市公園や商店街なんかでもよく見かけるハクセキレイ に比べ、セグロセキレイ は郊外の田園地帯を好む傾向があり、絶対数自体もハクセキレイに比べると少ないです。千葉市のレッドリストには、「C(要保護生物)」として記載されています。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20110311 千葉市中央区)


蓮田の泥の中を歩き回り、採餌していました。昆虫食傾向の強い雑食性です。意外に警戒心の強い鳥で、こうして近づいて撮れるのは珍しいことです。ハクセキレイは世界中に分布する鳥ですが、セグロセキレイは日本列島とそのわずかな周辺にしか生息記録がありません。これでなかなか、世界的に見るとレアな存在なのです。


東北地方太平洋沖地震が起こったのは、この写真を撮って三十分後のことでした。


※セグロセキレイ

千葉県レッドリスト・D(一般保護生物)

千葉市レッドリスト・C(要保護生物)



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Category: 鳥類

11:41 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

モズ(♂)

2011.03.09(Wed)

モズの雌雄は、実はけっこう容姿が異なっています。今回は雄を紹介いたします。先日紹介した雌 と比べてみてください。


DAYLIGHT RAMBLER  

(20110308 千葉市若葉区)


このように、雄は目の横を通る帯、「過眼線」が黒くてぶっとく、背中が灰色で、こうして羽を閉じていると体の両サイドに白い斑点が見えます。そして、おなかの鱗模様はありません。この四点を覚えておけば、見間違うことはそんなにないと思われます。雄と言えば、宮本武蔵の墨絵に描かれたところのモズも、どうやらみな雄のようです。武蔵と言えば観察眼と用意周到さの権化みたいな人ですから、自分が描く画題の雌雄もわからなかったなんてことはまず絶対にありえません。意図して雄を描いたに違いないのです。


折しも、モズは繁殖期を迎えています。カワセミ やコアジサシなどと同じく、モズのもまた「求愛給餌」を行います。これは、超単純に言うと、雄が雌に食べ物をあげて仲良くなろうとする、まことにわかりやすい行動です。


武蔵さんはそういったことも知っていたでしょうか。彼は生涯結婚もせず、『独行道』では「恋慕の道思いよる心なし」なんて言っており、これだとまるで浮世の欲望と無縁の聖人君子のように見えますが、実際には、五十歳を過ぎてなお遊女屋に入りびたり、島原の乱にはなじみの遊女のところから直接、出陣したという話もあり、さらには彼が兵法の伝書の終りにしたためたという、こんな歌が伝わっています。


「恋をせば 文ばしやるな歌よむな 一文たりとも銭をたしなめ」


恋をしたなら、ラブレターなんか書くな、歌なんて詠むな、そんなことより一円でもいいから金を貯めろ、というなんともすさまじい歌です。伝書の終りにしたためたということは、これが弟子向きに教える「恋愛の勝ち方」のつもりだったのでしょう。武蔵という人はあまりにも度外れてリアリスト過ぎてロマンチストになってしまったのか、それともあまりにも度外れてロマンチスト過ぎてリアリストになってしまったのかよくわからないところがあり、そこが魅力的でもあります。



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Category: 鳥類

17:41 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

ニホンアカガエルの孵化・2011年

2011.03.08(Tue)

今年初めてニホンアカガエルの卵塊を確認 してから20日ほど経ち、鹿島川・都川系の湿田ではあちこちでニホンアカガエルの卵塊、さらにはアズマヒキガエルの卵塊も見られるようになってきました。しかし、まだまだ寒い日も多く、昨日などは雪も降ったりしています。あまり寒い日があると、せっかくの卵塊も凍りついて死んでしまうこともあります。


しかし、今日見回ったところ、早くも孵化が始まっている場所もありました。


DAYLIGHT RAMBLER  

(20110308 千葉市若葉区)


嬉しい光景です。これがなくっちゃ春は始まりません。


私は昨年に引き続き、今年も干上がりそうな場所に産卵されたやつを選んで、ニホンアカガエルの卵塊を育ててみるつもりです。その経過はまたこのブログでも随時お伝えいたします。


※ニホンアカガエル

千葉県レッドリスト・A(最重要保護生物)

千葉市レッドリスト・A(最重要保護生物)



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Category: 両生類

17:28 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

カラスノエンドウ@青葉の森公園

2011.03.05(Sat)

今日は生物多様性センター 主催の「生命のにぎわい調査フォーラム」というものがありまして、県立中央博物館 に行っておりました。


終了後、駐車場に向かって歩いていると、道端に一輪だけカラスノエンドウ が咲いていました。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20110305 千葉市中央区)


私のPCはこれをかたくなに「カラスの遠藤」と変換したがります。私の知人には「遠藤さん」がけっこう大勢いるので、なんだか申し訳ない気持ちになる半面、いろいろな遠藤さんを集めて「カラスの遠藤」、「ムクドリの遠藤」、「オナガガモの遠藤」などからなる鳥類系特撮戦隊ものを制作したら面白いかも・・・などとしょうもないことが頭に浮かぶこの春です(冗談ですので怒らないでください)。


このカラスノエンドウはソラマメの仲間で、食べようと思えば食べることができます。料理法についてはネットで調べると出てきますので、興味のある方は試してみてください。ただし、道端や野原の草ですので、くれぐれも農薬にはご用心。



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Category: 山野草

20:28 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

アズマキシダグモ

2011.03.04(Fri)

午後の太陽のあたるブロックの壁面で、アズマキシダグモが日光浴をしていました。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20110304 千葉市若葉区)


体長はおよそ1cm。寒いせいもあるのか、レンズを近づけても微動だにしません。


キシダグモは網を張らない徘徊性のクモで、その名前は岸田久吉博士にちなんでいます。昭和43年に亡くなった岸田博士は日本のクモ学の草分けというか開拓者的存在で、また哺乳類学上の業績でも知られています。



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Category: 鋏角類

17:38 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

オランダミミナグサ

2011.03.01(Tue)

オランダミミナグサもまた、春来て道端や田畑に咲き始める、白い小さな花です。その名の通りに外来植物で、明治時代後期にヨーロッパから移入されたもののようです。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20110225 千葉市若葉区)


ナデシコ科に属しています。在来種の「ミミナグサ」というのもあり、枕草子にも登場する由緒正しい花ですが、そちらはこれに押されて数を減らし、なかなか見つけにくくなっています。ミミナグサはオランダミミナグサに比べて葉の緑色が濃く、花柄が萼片より長いことなどで区別できます。


どうでもいいですが、今年に入ってから、アメブロの画像アップロードが正常にできないというトラブルが三回もあり、この記事もそれでアップが遅れてしまいました。画像がちゃんと上げられないのでは生き物ブログはできません。本気で引っ越しを考えています。



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Category: 山野草

11:53 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

プロフィール

大島健夫

Author:大島健夫
1974年11月20日生まれ。千葉生まれ千葉育ち。美浜区在住。

記述の中に間違いや誤解を見つけた方、またそれ以外にも何かございましたら、どうか
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まで送っていただけると幸いです。

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