オオイトトンボ

2011.07.31(Sun)

アナグマの一件で気持ちが騒ぎ、中央博からの帰り道も、運転しながらどうも落ち着きません。少し頭を冷やそうと、最近よくトンボを調べに行く例の池 に行ってみました。


・・・いきなり出てきたのが、これ。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20110728 千葉市若葉区)


スカイブルーの模様が美しい、体長3cmちょっとのイトトンボです。実はこのようなルックスのイトトンボにはムスジイトトンボ、セスジイトトンボ、オオイトトンボの三種類があり、区別はなかなか難しいのです。家に帰って専門書と首っぴきで調べ、目の後ろの「眼後紋」が大きく、左右のそれをつなぐ「後頭条」があること等からオオイトトンボと判断しました。念のためにいつもお世話になっている日本トンボ学会のT先生にメールでお伺いを立てたところ、オオイトトンボで間違いないとのことでした。ついでに、この池での記録は初めてとのこと。


平地あるいは丘陵地の、挺水植物の多い止水に発生するトンボです。県内では近年減少が著しく、このたび刊行された2011年版の千葉県レッドデータブックでは、従来の「D(一般保護生物)」から「B(重要保護生物)」にランクが引き上げられています。


※オオイトトンボ

千葉県レッドリスト・B(重要保護生物)

千葉市レッドリスト・B(重要保護生物)



(ブログランキングに参加しています。気が向いた方はクリックを)

人気ブログランキングへ





スポンサーサイト

Category: 昆虫類・トンボ目

18:01 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

ニホンアナグマの轢死体

2011.07.30(Sat)

28日の朝、路上に動物の轢死体を見つけました。「タヌキかな?」と思って車を停めて降りてみて、腰を抜かしそうになりました。ニホンアナグマだったからです。


イタチ科に属するアナグマは、千葉市のレッドリストでは「X(消息不明・絶滅生物)」にランクされています。そこから引用すると、


「アナグマは1984年が最終確認である・・・(中略)・・・アナグマは森林内に巣穴を作り森林に強く依存して生活をしている。この生活を支えられる森林や草原といった環境がすでに千葉市にはないということを物語っているのであろう」


ということです。アナグマは、タヌキと比べさらに人里離れた環境に生活する動物なのです。しかし、この死体を見つけた場所は、すぐそばを鹿島川が流れ、何本かの谷津が枝分かれしたかなり深い山林を背後に控えています。このアナグマはそのあたりで生きていたのでしょうか。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20110728 千葉市若葉区)


「動物」というよりむしろ「野獣」という表現がしっくりくるような迫力があります。雨が降っていた前夜のうちに轢かれたもののようです。現場は高速道路のインターチェンジがわりと近くにあり、車がかなりの速さでビュンビュン通っています。このままにしておくと二度轢きされるかもしれないし、誰かがタヌキか変なイヌだと思って捨ててしまうかもしれません。それに何と言っても真夏だから、もたもたしているとあっという間に状態が悪くなってしまいます。幸い、車の中にたまたま段ボールと大きなタオルが入っていました。私は急遽、日中の予定を全部キャンセルしてアナグマを車に積み込み、家に飛んで帰ってビニール袋に詰め、そのまま県立中央博物館 に突撃しました。


まさにここしかない、というタイミングだったわけですが、さらに幸いなことに動物生態学・哺乳類学がご専門のO先生がちょうど在館していらっしゃいました。写真を見せると「あ、アナグマですね」ということで、すぐ対応して頂けました。


DAYLIGHT RAMBLER  

(20110728)


体重6.6kgの雄でした。もう少しずっしりと重い感じがしたのですけれど、死ぬと重く感じるようになるのは人間も動物も同じなのですね。このくらいだと普通の大きさだそうです。重さだけだと最大級のネコくらいですが、それよりずっとがっしりとしています。秋になると体重はさらに増えるとのこと。頭蓋骨は事故の際に砕けてしまっていました。


DAYLIGHT RAMBLER  

(20110728)


前脚です。この長い爪のついた逞しい足が、タヌキとの外見上の大きな相違です。これを使って地中に長い巣穴を掘るのです。1979年、千葉市動物公園の建設予定地近くでアナグマの巣穴が発見されたという事例もあります。その当時まで、アナグマは市内の各所に生息していたのでしょう。


現在でも県南部の房総丘陵地帯にはまだまとまった数がおり、狩猟捕獲もされています。しかし、近年では先に書いた通り絶滅扱いになっていた千葉市のみならず、県北部を通じて記録はきわめて少ないそうです。ということで、このアナグマは中央博に標本としてお納めしてきました。貴重な命を交通事故で散らしてしまったのは残念だけれど、本当にたまたま私が通りかかったことで、全くの無駄死ににはさせずに済むお手伝いができたのではないか、と少しホッとしています。O先生ありがとうございました。


※ニホンアナグマ

千葉県レッドリスト・C(要保護生物)
千葉市レッドリスト・X(消息不明・絶滅生物)



(ブログランキングに参加しています。気が向いた方はクリックを)

人気ブログランキングへ



Category: 哺乳類

17:16 | Comment(8) | Trackback(-) | EDIT

三面張り水路のトウキョウダルマガエル

2011.07.29(Fri)

その一生涯を通じて大きく稲作農業によって形作られる環境に依存し、しかも水辺から遠く離れることのないトウキョウダルマガエル にとって、田んぼそのものの構造の変化は死活問題です。


中でも、夏季に田んぼの水を抜いてしまう「中干し」と、水路の三面張り護岸は、各地でこのカエルを絶滅の淵へと追いやっています。中干しによりオタマジャクシが育つことができず、また三面張り護岸により、移動の自由と避難場所を失い、そしてもっと端的には、一度落ちると這い上がれないのです。


DAYLIGHT RAMBLER  

(20110727 いすみ市)


私の少年時代、母の実家の井戸によくトウキョウダルマガエルが落ちていましたが、彼らは垂直登坂能力を持たないため、足がかりのない水に落ちると、行く末は死あるのみです。


DAYLIGHT RAMBLER  

(20110727 いすみ市)


このカエルも、どこかになだらかになった斜面を見つけない限り、脱出することはおぼつかないでしょう。ひとつ助け上げてやろうと思い、そーっと手を伸ばしてみたら、一目散に潜ってしまいました。手じゃなくて帽子を脱いですくえば良かった、とちょっぴり後悔しています。


※トウキョウダルマガエル

環境省レッドリスト・NT(準絶滅危惧)

千葉県レッドリスト・B(重要保護生物)

千葉市レッドリスト・A(最重要保護生物)



(ブログランキングに参加しています。気が向いた方はクリックを)
人気ブログランキングへ


Category: 両生類

17:26 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

カラスハエトリ(♂)

2011.07.28(Thu)

カラスハエトリは、このブログでも今までに二回取り上げています がいずれも雌でした。実はこのクモ、雌に比べて雄が少なく、なかなか写真を撮る機会がないのです。


が、この日ついに路上で実に立派な雄を発見!(とは言え体長は5、6mmほど)


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20110726 千葉市若葉区)


「カラス」と名付けられるもととなっているそのカラーリングは、奇抜な模様のものが多いハエトリグモの中でもかなり先鋭的です。第一脚がカニのように逞しく、体も上下に平べったいので、一見して他のハエトリグモとはかなり異なった姿です。


DAYLIGHT RAMBLER  

(20110726 千葉市若葉区)


指を出したら乗っかってくれました。これ多分威嚇してるつもりなんでしょうね。かなりカワイイんですけど。


☆☆☆


何の関係もありませんが、昨夜、今までに何本の記事をここにアップしたのか気になって数えてみたところ、昨日の記事でちょうど千本でした!従ってこの記事が千一本目ということになります。いつも読んで下さっている皆様、またお世話になっている皆様、本当にありがとうございます。どうかひとつ、今後とも宜しくお願い申し上げます。



(ブログランキングに参加しています。気が向いた方はクリックを)
人気ブログランキングへ



Category: 鋏角類

17:44 | Comment(5) | Trackback(-) | EDIT

サキグロムシヒキ

2011.07.27(Wed)

サキグロムシヒキは、オレンジ色の腹部とその先端の黒い交尾器が特徴のムシヒキアブです。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20110726 千葉市若葉区)


都川沿いの林縁で出会いました。この周辺では比較的珍しく、マガリケムシヒキシオヤアブ と比べると、見かける機会はかなり少ないのです。体長は2.5cm程度。


他の昆虫を狩り体液を吸い取るムシヒキアブの仲間は、獲物を背後上空から襲うという特徴を共通して持っています。植物上などで待ち伏せし、一気に飛び出して口吻を突き刺すことで仕留めるのです。このため、自分より体の大きい、または恐ろしい武器を持っているような相手にも、ほぼ反撃されることはありません。大型のトンボやハチの仲間も、その餌食になるのです。



(ブログランキングに参加しています。気が向いた方はクリックを)

人気ブログランキングへ



Category: 昆虫類・ハエ目

20:39 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

オスグロトモエ

2011.07.26(Tue)

オスグロトモエは、翅を拡げると6cmを越える、大型のトモエガです。トモエガはヤガの仲間であり、漢字で書くと「巴蛾」となります。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20110725 千葉市若葉区)


前翅の両側に、勾玉みたいなオタマジャクシみたいな模様がついていますね。これがその名の由来となっている日本古来の「巴紋」です。なんでこんな目立つものがついているかというと、要するに目玉を模したもので、鳥などの天敵をびびらす効果がある・・・というのですが、こうして地面にじっとしている時も常に翅を開いて見せつけているのですから、実際に効果がないこともないのでしょう。もっとも、オスグロトモエの場合、このようなはっきりした模様が見えるのは雌であり、雄はもっとダークな色彩で、巴紋も薄いです。


そして、話をややこしくしていることに、このオスグロトモエの雌には、ハグルマトモエというそっくりさんがいます。本当にそっくりで同定はかなり難しいのですが、オスグロトモエの方が巴紋が小さく、翅の白い波状紋が比較的不明瞭で、全体の色のコントラストが弱い傾向があるということ、そして実物を見た時の「多分こっちだろう」という勘というか視覚的印象で、この個体はオスグロトモエの雌と判断させて頂きました。もしも間違いであり、それに気づいた方がいらっしゃいましたら、訂正をお願いいたします。



(ブログランキングに参加しています。気が向いた方はクリックを)

人気ブログランキングへ




Category: 昆虫類・チョウ目

17:14 | Comment(4) | Trackback(-) | EDIT

クロアゲハ(♂)の吸水行動

2011.07.25(Mon)

このブログでは、現在までにクロアゲハをはじめ、何種類かのアゲハチョウの吸水行動を紹介しています。

今朝も、落ち葉のたまった谷津田の土水路で雄を一頭見つけました。

$DAYLIGHT RAMBLER 
(20110725 千葉市若葉区)

動画だとこんな感じです。



口からはどんどん水を吸いつつ、お尻からはどんどん排泄します。このような吸水行動は、水分の循環による体温調節、そして塩分を初めとするミネラルの摂取が目的である、と通常説明されます。しかし実際のところ、吸水行動を行うチョウはそのほとんどが雄、しかも若い雄です。これは、生殖行動のために雌を探して飛ぶのにミネラルを必要とするからだと考えられています。肥溜めや、人間や動物の糞尿のあるようなところにこれらのアゲハチョウが好んで吸水に現れることがあるのは、実のところそういう理由なのですね。


(ブログランキングに参加しています。気が向いた方はクリックを)
人気ブログランキングへ

Category: 昆虫類・チョウ目

20:21 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

コノシメトンボ

2011.07.24(Sun)

先日、ウチワヤンマ に出会った池のほとりの割石の上で、コノシメトンボ を見つけました。コノシメトンボもやはり、開けた水面を持つ挺水植物の多い池沼を好むトンボですからいても不思議はないのですが、実はこの池で見たのは初めてです。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20110723 千葉市若葉区)


コノシメトンボは、千葉県・千葉市ともにレッドデータブックに記載されている種ではあるけれど、こと千葉市内に関しては、むしろここ二、三年、増加しているような印象を受けます。今後とも注意深く記録をとっていきたいと思います。


※コノシメトンボ

千葉県レッドリスト・D(一般保護生物)

千葉市レッドリスト・C(要保護生物)



(ブログランキングに参加しています。気が向いた方はクリックを)

人気ブログランキングへ


Category: 昆虫類・トンボ目

21:40 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

路上のヤマトタマムシ

2011.07.23(Sat)

真夏の暑い日、雑木林の林縁ではこのひとたちが高いところを飛ぶ姿はまるで昼間の花火のようにきらめいて見えます。一匹、路上に下りてきていました。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20110722 千葉市若葉区)


なんだか翅がへこんでいますが、元気にしゃかしゃか動いています。正面に回ると、顔はこんなふう。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20110722 千葉市若葉区)


・・・このあと、また飛んでいってしまいました。


なぜ、タマムシが高いところをよく飛んでいるのかというと、ニレ科を主とした木の葉を食べているからです。幼虫はこれらの枯木の材質を食べて成長しますから、まさしくその生活史を通じて雑木林に依存した昆虫であるということが言えます。ですから、一見緑の深い山でも、スギやヒノキばかりが植林された森では、どう頑張っても彼らは生活してゆくことができないのです。


※ヤマトタマムシ

千葉市レッドリスト・C(要保護生物)



(ブログランキングに参加しています。気が向いた方はクリックを)
人気ブログランキングへ



Category: 昆虫類・甲虫目

20:40 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

夏羽のオシドリ

2011.07.21(Thu)

冬から春は雌雄が一目瞭然なオシドリも、夏も盛りになるとほぼ同じルックスになってしまいます。

DAYLIGHT RAMBLER DAYLIGHT RAMBLER 
(20110720 千葉市若葉区)

群れているところを物陰から撮影してみました。こういう機会は意外とレアなのでちょっと嬉しいです。嘴が赤いのが雄、というくらいが辛うじてはっきりした識別点です。

動画で見るとこんな感じです。



冬羽と比べて地味ではあるけれど、

DAYLIGHT RAMBLER DAYLIGHT RAMBLER 
(20110720 千葉市若葉区)

これはこれでなかなかカワイイですね。

※オシドリ
環境省レッドリスト・DD(情報不足)
千葉県レッドリスト・B(重要保護生物)
千葉市レッドリスト・C(要保護生物)



(ブログランキングに参加しています。気が向いた方はクリックを)
人気ブログランキングへ

Category: 鳥類

18:21 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

樹洞のアオダイショウ

2011.07.20(Wed)

以前、マダラカマドウマの記事で取り上げた のと同じ木のうろ。今日はアオダイショウ が詰まっていました。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20110720 千葉市若葉区)


ぐるぐるになってお昼寝中です。本州で一番大きなヘビ、アオダイショウは、一番木登りが得意なヘビでもあります。枝から枝を伝って鳥の巣を襲い、都市部では高いビルにさえ生息していることがあります。その秘密は、腹板の両側にある角ばった出っ張り、「側稜」にあります。


DAYLIGHT RAMBLER  

(20110720 千葉市若葉区)


腹部と体側部の境目が、キール状に角ばって見えるのがそうです。これを引っかけて、いろんなところに登ることができるのです。


ちなみに、今日もカマドウマはやっぱりいました。


DAYLIGHT RAMBLER  

(20110720 千葉市若葉区)


奇妙な同居です。


※アオダイショウ

千葉県レッドリスト・D(一般保護生物)
千葉市レッドリスト・C(要保護生物)



(ブログランキングに参加しています。気が向いた方はクリックを)

人気ブログランキングへ




Category: 爬虫類

19:56 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

マルボシハナバエ

2011.07.19(Tue)

マルボシハナバエは、体長6~9mmくらい。花によく集まる、なかなかかわいらしい姿のハエです。


DAYLIGHT RAMBLER  

(20110718 千葉市若葉区)


しかし実は、その生活史はけっこう恐ろしいものなのです。マルボシハナバエはヤドリバエの仲間で、雌はチャバネアオカメムシ などに卵を産みつけ、幼虫は生きて動いているカメムシの体内組織を食べながら成長します。さらにこの際、神経系統など生命維持のための器官は避けて体内を食べ、宿主のカメムシをぎりぎりまで生かし続けるのです。


このようなヤドリバエの仲間は、世界中でざっと8500種、日本にも数百種がいるとされています。まだ研究の進んでいない部分が多い分野であり、未記載の種もまだまだたくさんいるようです。



(ブログランキングに参加しています。気が向いた方はクリックを)

人気ブログランキングへ


Category: 昆虫類・ハエ目

18:13 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

ウスバカゲロウ

2011.07.18(Mon)

ウスバカゲロウは、アリジゴクの成長した姿です。アリジゴクは砂地にすり鉢状の巣をつくり、その底辺にひそんで獲物の小型節足動物を待ち構え、クワガタのような大顎で捕獲して体液を吸い取るという恐ろしい習性を持っていることは皆様ご承知の通りです。餌さえ与えられれば飼うのもわりかし簡単なので、育てた経験のある方も多いことでしょう。アリジゴクは、変態前のアリジゴクでいる間は一切、排泄行為をしないと言われていましたが、最近、千葉県内の小学生(!)がそれに対する反証を発見し、今後通説が引っくり返る可能性があります。


さて、成虫の方はこんな姿です。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20110716 千葉市若葉区)


トンボを弱々しくしたようなパタパタした飛び方をし、生息環境も薄暗いところでいかにもはかなげに思えるけれど、実はウスバカゲロウは成虫になってから2週間から3週間ほど生きるそうです。カゲロウと言えば短命の代名詞的な存在で、確かにカゲロウ目の昆虫の中には羽化後数時間ほどしか生きないものもいます。しかし、そもそもアミメカゲロウ目とカゲロウ目は分類学的に全然違う仲間なのです。間違っていたり片面的だったりする情報や概念も、数多く流布するといつの間にかそれが真実として扱われるようになってしまいます。イメージ先行というのは恐ろしいものです。



(ブログランキングに参加しています。気が向いた方はクリックを)

人気ブログランキングへ




オオフサモ

2011.07.17(Sun)

オオフサモは、元来南米原産ですが、日本に最初に持ち込んだのはドイツ人であったと言われています。それは大正年間のことで、観賞目的だったということです。


以来、関東以西に広範囲にわたって帰化し、繁殖しています。つい最近まで、熱帯魚屋さんなんかで「パロットフェザー」として売られていました(現在では外来生物法に基づき「特定外来生物」に指定されているため、原則として販売や譲渡はできません)。


雌雄異株で、日本にあるものは全て雌株です。しかし、有性生殖できるかどうかとかいうことよりも、そもそもちぎれた切れ端などからも増えるという無限増殖めいた性質を持つので、駆除は非常に困難です。


ここは都川系のとある水路です。約3kmほど、全域にわたって埋め尽くされております。

DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20110715 千葉市若葉区)


そもそも、アマゾン原産の水生植物が千葉でこれほどまでにはびこることができるのは、ここでも地球温暖化が関係しています。


水中をのぞくとアメリカザリガニが動き回り、ウシガエルの声が響いています。ここはどこだ!と叫びたくなるほどです。ここでは在来生態系は完璧なまでに失われています。実のところ、これは大変なことなのです。冗談ではないくらい大変なことなのです。


※オオフサモ

特定外来生物



(ブログランキングに参加しています。気が向いた方はクリックを)

人気ブログランキングへ




Category: 水生植物

18:29 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

コシアキトンボ

2011.07.16(Sat)

漢字だと「腰空蜻蛉」と書きます。雄の胴体にある白い部分が、そこだけ空いているように見えることからの命名です。


DAYLIGHT RAMBLER  

(20110713 千葉市若葉区)


雌はこの白い部分が黄色く、オオシオカラトンボの雌にちょっと似ています。挺水植物の多い、周囲に森林がある池などに多く、かなり水が汚いようなところにも発生します。雄は縄張り意識が強く、よく空中でとっくみ合いをしています。この写真の個体も、翅がボロくなっているのはそのせいかもしれません。いつも飛んでいてあまりとまることがなく、いるところに行けばたくさんいる割にはなかなか撮影のしにくいトンボでもあります。


※コシアキトンボ

千葉市レッドリスト・C(要保護生物)



(ブログランキングに参加しています。気が向いた方はクリックを)

人気ブログランキングへ



Category: 昆虫類・トンボ目

15:15 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

ウシアブ

2011.07.15(Fri)

ウシアブは、体長2.5cmを越える大型のアブです。このように左右の複眼がくっついているのが雄で、雌は目と目が少しだけ離れています。


DAYLIGHT RAMBLER  

(20110713 千葉市若葉区)


この雄は樹液や花などに集まるのですが、雌は牛馬、時には人間にまとわりついて血を吸うところから「牛」アブの名があります。刺されるとその時は痛く、当分の間、痒みが続きます。


それにしても、改めて見るとなかなか綺麗な目をしています。


DAYLIGHT RAMBLER  

(20110713 千葉市若葉区)


複雑な光沢をもつ緑色の複眼の、中央あたりに赤みがかったラインが横切ってるところなんざ何とも言えませんね。翅音は「ブゥーン」という低音で、いかにも大型のアブという感じです。



(ブログランキングに参加しています。気が向いた方はクリックを)

人気ブログランキングへ



Category: 昆虫類・ハエ目

18:27 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

セスジスズメ

2011.07.14(Thu)

以前、一度幼虫を紹介した セスジスズメ。成虫になるとこうなります。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20110712 千葉市若葉区)


朝、うちの網戸にひっついていました。翅を拡げると7、8cmにもなる、逞しい体をした大柄なガです。こうしてとまっているところを上から見るとほぼ三角形で、まるでデルタ翼の戦闘機みたいですね。縞模様も豪快です。


成虫は初夏から秋にかけて複数回発生します。昼間はじっと休んでいることが多く、夜になると燈火にも集まります。



(ブログランキングに参加しています。気が向いた方はクリックを)

人気ブログランキングへ



Category: 昆虫類・チョウ目

11:50 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

チョウトンボ

2011.07.13(Wed)

昨日の記事で取り上げたコフキトンボ を撮影した池には、非常に多くのチョウトンボがいました。コフキトンボの項で書いた、「挺水植物や浮葉植物の多い、開けた水面のある止水」という環境は、チョウトンボの好む環境でもあるのです。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20110711 千葉市緑区)


危険なので池にはいらないでください、の看板にとまったところをパチリ。光線の当たり方により、その蝶のように幅広い翅は黒から紫、あるいは緑と様々な色に輝きます。昆虫愛好者の中でも、この美しいトンボにあこがれる人は多いことでしょう。実際、水面上をひらひらとゆっくり舞う姿は幻想的ですらあります。一方で、縄張り意識が強く、他の個体と交錯すると「ギュイーン」という感じで俄然素早く動き、空中で音を立ててとっくみ合いさえします。この写真のトンボもよく見ると右の前翅が少し傷ついていますね。


正面から見るとこの通り、やっぱりトンボだな、という顔つきです。


DAYLIGHT RAMBLER  

(20110711 千葉市緑区)


残念ながら、このような「挺水植物や浮葉植物の多い止水」環境は、千葉に限らず全国でどんどん減少しつつあります。特定の環境に発生する生き物は、ある場所で一見、たくさんいるように見えても、その場所が人為的に改変されてしまうと以後それっきりいなくなってしまう、というパターンで地域的に姿を消してゆくことが多いのです。


※チョウトンボ

千葉県レッドリスト・D(一般保護生物)

千葉市レッドリスト・B(重要保護生物)



(ブログランキングに参加しています。気が向いた方はクリックを)

人気ブログランキングへ







Category: 昆虫類・トンボ目

18:58 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

コフキトンボ

2011.07.12(Tue)

コフキトンボは、挺水植物や浮葉植物の多い開けた水面のある水辺に発生する、シオカラトンボ を寸詰まりにしたような体型のかわいいトンボです。

DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20110711 千葉市緑区)


成熟すると体に青灰色の粉を吹いてくることが「粉吹き」トンボの名の由来です。特に雄は十分に成熟すると全身に粉を吹き、こんな感じになります。


DAYLIGHT RAMBLER  

(20110711 千葉市緑区)


これだとむしろ、オオシオカラトンボ にも似ていますね。もっとも、コフキトンボの方が二回りほど小柄で、オオシオカラトンボが体長5~6cmに達するのに対し、コフキトンボは4cm程度です。そして、複眼は真っ黒です。


市内では分布が局地的で、全体の生息数もそれほど多くありません。千葉市のレッドリストでは「C(要保護生物)」にランクされています。


※コフキトンボ

千葉市レッドリスト・C(要保護生物)



(ブログランキングに参加しています。気が向いた方はクリックを)

人気ブログランキングへ




Category: 昆虫類・トンボ目

19:06 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

アオモンイトトンボ

2011.07.11(Mon)

アオモンイトトンボは、アジアイトトンボ と並んで千葉市内の水辺で比較的普通に観察できるイトトンボです。この二種類は外観も非常によく似ており、体長も強いて言えばアオモンイトトンボの方が少し長いかな、というくらい。しかも、この両者、しばしば同じ環境に同居したりとかしています。


しかし、写真さえ撮れれば判別はできます。この両者はどちらも尾部に青い部分があるのですが、アオモンイトトンボは腹部第8節がリング状に青く、第9節の下半分が青いのに対し、アジアイトトンボは第9節がリング状に青く、第10節の下半分が青いのです。また、実際に野外で見ると、アオモンイトトンボの方が、尾部の青い部分が細長く感じます。また、脚なんかも逞しいです。


ということでこれがアオモンイトトンボで、


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20110710 千葉市若葉区)


こっちがアジアイトトンボ。


DAYLIGHT RAMBLER  

(20110710 千葉市若葉区)


ただし!


この判別法は、アオモンイトトンボ、アジアイトトンボともに雄である場合、あるいはアオモンイトトンボの「同色型」と呼ばれる、雄と同じカラーリングをした雌の場合にしか適用できないのでご注意ください。アオモンイトトンボの、雄と異なるカラーリングの「異色型」の雌と、アジアイトトンボの雌とは尾部が青くなく本当にそっくりで、アオモンイトトンボの異色型雌の場合、腹部第1節が淡色である、とかその程度の差でしかありません。非常にややこしいです。


多分、私のこの説明だけでは読者の皆様もわかりかねると思います。グーグル様などに頼むと、もっと丁寧に図解してあるサイトもたくさんあります。また、とにかく野外でたくさんトンボを見ることが第一です。上の方にも書きましたが、不思議なことに野外で両者を数多く見ると、どこがどうということではなしに何となく見分けられるようになってくるのです。さらに私の場合は、そうして野外で両者を見ながら直接、専門家の先生にお教え頂いたことも大きかったです。


アオモンイトトンボ、アジアイトトンボとも、挺水植物の多い池沼、あるいは湿地、水田など幅広い環境の止水に発生します。アオモンイトトンボの場合、ほとんど汽水のような場所でも発生します。



(ブログランキングに参加しています。気が向いた方はクリックを)

人気ブログランキングへ





Category: 昆虫類・トンボ目

19:24 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

ウチワヤンマ

2011.07.10(Sun)

先日クロイトトンボ を撮影した池に、もう一度追跡調査に行きました。


結果、クロイトトンボは見つからなかったものの、ウチワヤンマが水上を飛行しているのを発見。私の腕+SX110isでは飛んでいるところを撮るのは困難なのでひたすらじーっと見ていると、岸辺に沿って空中に設定したかのような、一周数十mほどの楕円形のコースを、ぐるぐるぐるぐる周回しています。時折、池にたくさんいるコシアキトンボとバトルをしたり、突風で吹き流される時の他はほとんどそこから外れることもありません。やがて植物上にとまったので近づいてパチリ。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20110710 千葉市若葉区)


この、お尻の近くに半円形の突起があるのが「団扇」ヤンマの名の由来です。とまるときは、胸のあたりに足場を抱え込むような、ちょっと変ったスタイルです。体も大きくて立派ですがヤンマ科ではなく、サナエトンボ科に属しています。


さらにじーっと見ていると、周回の途中でとまるときには、必ず同じ植物上にとまることにも気づきました。斜め後ろから見るとこんな感じです。真横から見ているとわかりませんが、「団扇」は一対、ふたつあります。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20110710 千葉市若葉区)


ウチワヤンマは、ちょうどこの池のような、挺水植物の多い、開けた水面を持つ水辺を好むトンボです。千葉市のレッドリストでは「A(最重要保護生物)」にランクされており、出会う機会もそう多くありません。初めてゆっくり観察できてとても嬉しかったです。


※ウチワヤンマ

千葉県レッドリスト・D(一般保護生物)

千葉市レッドリスト・A(最重要保護生物)



(ブログランキングに参加しています。気が向いた方はクリックを)
人気ブログランキングへ






Category: 昆虫類・トンボ目

21:06 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

チャイロオオイシアブ

2011.07.09(Sat)

もこもこしたオレンジ色の毛で覆われ、パッと見にはハナバチの仲間かなんかのようにも見えます。しかし実際には、チャイロオオイシアブはムシヒキアブ科に属する、他の昆虫を捕えて体液を吸い取る肉食性のアブなのです。

DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20110709 千葉市若葉区)


しかも体長2.5cmにも達する、たいへん大きな体をしています。翅音は「ブーン」という、まるでスズメバチのような重低音。なかなかの迫力です。


ちなみに名前の「オオイシアブ」というのは、「大きなイシアブ」ということで、「大石さんのアブ」というわけではありません。ムシヒキアブ科、イシアブ亜科に属しています。



(ブログランキングに参加しています。気が向いた方はクリックを)

人気ブログランキングへ



Category: 昆虫類・ハエ目

18:56 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

寄り添うニホンアマガエル幼体

2011.07.08(Fri)

変態・上陸したニホンアマガエル は、しばらくの間、水辺から遠く離れません。今の季節、畦道を歩けば、指の関節ひとつ分くらいの小さなカエルがピョンピョンと足元を跳ね回っております。そして、林縁の田んぼの周囲の植物上にも、たくさんの子ガエルが座っています。


このふたりはなんだかよく似ています。兄弟姉妹でしょうか。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20110708 千葉市若葉区)


正面から見るとこう。


DAYLIGHT RAMBLER  

(20110708 千葉市若葉区)


やがてもう少し成長すると、このひとたちも森の中に入って散ってゆき、単独生活をするくことになります。幼体の時期を過ぎてしまうと、こういうツーショットもなかなか見られません。


シュレーゲルアオガエルの幼体 も、やはり林縁にぽつぽつと姿が見えます。


DAYLIGHT RAMBLER  

(20110708 千葉市若葉区)


大きさはニホンアマガエルの幼体とほぼ同じです。アマガエルよりもやや警戒心が強く、カメラを近づけると敏感に反応します。肌の質感なども、アマガエルとはちょっと違うのです。



(ブログランキングに参加しています。気が向いた方はクリックを)

人気ブログランキングへ





Category: 両生類

18:21 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

シマアメンボ

2011.07.07(Thu)

先月から市内の某小学校の子供自然教室のアドバイザーを仰せつかっておりまして、七夕の今日も田んぼで子供たちと遊んでまいりました。


普段、一人でうろうろふらふらしている私ですが、多人数で歩くのも、目がたくさんある分だけいろいろなものが見つかってなかなか楽しいものです。用水路で誰かの網にこんなのがかかりました。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20110707 千葉市若葉区)


体長は5、6mmほど。これはシマアメンボです。私はその名前の「シマ」の部分がとっさに出てこず、「家に帰って調べてきます」という身もふたもないことを言ってしまったわけですが、そんなわけで今しがたあらためて調べました。シマアメンボは湧水から通じているような水質の良い流水に生息するアメンボで、名前の通り体には美しい縞がはいっているのであります。その縞模様は、拡大してみると京劇の隈取りというか鬼の面というか、なかなか味わい深いです。


同じ千葉市内でも、日ごろ私がうろちょろしているテリトリーでは滅多に見かけない種類のアメンボなので、つい名前が出てこなかったのです。「アホか」と思うでしょ?偉そうに生き物ブログなんかやっていても、私程度だとけっこうこういうことは年中あるんです。また、こういうことはその生き物についてちゃんと調べる良い機会でもあります。小なりと言えども人にものを教えるということは、それ以上に自分が教わり、勉強するということなのだと改めて感じます。ありがたいことです。


とにかく、これで今後はどこでこの虫に出会っても、さも昔から知り抜いていたかのような顔で「これはシマアメンボで・・・」と威張ることができるわけです。むはははは。<調子に乗るな



(ブログランキングに参加しています。気が向いた方はクリックを)

人気ブログランキングへ


Category: 昆虫類・カメムシ目

19:05 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

コガネグモ(♀)

2011.07.06(Wed)

体長2cmを越え、虎パンツみたいないかつい黄色と黒の縞がよく目立つコガネグモ 。しかし、実はこういうルックスなのは雌だけで、雄は体長5mm程度しかなく、色も茶色で大変地味なのです。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20110705 千葉市若葉区)


草原や河川敷、林縁や水路のそばなどに垂直円網を張り、獲物を待ち受ける姿はまことに立派で、長い間、ジョロウグモ と並んで日本でも最もポピュラーなクモでした。しかし21世紀の現在、草原環境の消失や農薬の問題などで年々数を減らし、むしろ多くの地域で「見つけると嬉しいクモ」になってしまっています。現在、コガネグモは千葉県のレッドリストでは「C(要保護生物)」、千葉市のレッドリストでは「B(重要保護生物)」に指定されています。


※コガネグモ

千葉県レッドリスト・C(要保護生物)

千葉市レッドリスト・B(重要保護生物)



(ブログランキングに参加しています。気が向いた方はクリックを)

人気ブログランキングへ




Category: 鋏角類

11:17 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

オオシオカラトンボの交尾・2011年

2011.07.05(Tue)

ホトケドジョウ を見つけた谷津の奥で、集水マスから這い出すと目の前でオオシオカラトンボ が交尾の真っ最中でした。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20110630 千葉市若葉区)


このようにつながった状態のままで、羽音とともにゆったりと飛び回ります。開けた場所を好むシオカラトンボ に比べると、背後に森を控えたような場所に多く、雄はよく林縁の溝の上などで「見張り」をしているので、雌よりよく人目につきます。


産卵は、植物の多い浅めの水面に、雌がお尻を叩きつける「打水産卵」方式で行われます。このカップルがとまっている枝の真下には、ちょうどおあつらえ向きの溝が流れていました。



(ブログランキングに参加しています。気が向いた方はクリックを)
人気ブログランキングへ


Category: 昆虫類・トンボ目

17:02 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

ホトケドジョウ再び

2011.07.01(Fri)

先日ホトケドジョウを撮影した 、谷津のどん詰まりの集水マスをもう一度調べにいきました。今回はSP800よりもマクロ撮影がしやすくて小さいSX110isを持ち、濡れても大丈夫な靴を履くという万端の準備であります。


くだんの集水マスは地面より1.5mほど掘られております。まるで井戸にでも下りるようにしてその集水マスと水路をつなぐ段差のところにもぐりこみ、じっとしゃがんで待つこと数分。底にたまった堆積物の陰から、ホトケ様が姿を現しました。


DAYLIGHT RAMBLER  

(20110630 千葉市若葉区)


体長6cmほどでしょうか。ナマズの子供のような太短い格好をしており、動きは鷹揚でゆったりとしています。


三面張りの集水マスとはいえ、砂や落ち葉がかなり堆積しており、カワニナがたくさんいます。手を突っ込んでみると水温はかなり低く(ホトケドジョウは高温に弱いそうです)、水深も深いところでは20cmほどあります。落ちたり流れ込むミミズや昆虫が多いようで、水面や水底でもがいているのがいっぱいいます。目が慣れてくると、2、3cmくらいの稚魚が物陰づたいに泳ぎ回っているのも見えてきました。どうやらこの小さなマスだけでかなりの数が生息しているようです。


DAYLIGHT RAMBLER  

(20110630 千葉市若葉区)


やがて、私のカメラの真下に一匹やってきました。

DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20110630 千葉市若葉区)


口髭は四対八本。そのうち一対は鼻の穴から生えていてちょっとおかしいです。私は集水マスって大好きで、良さげなところを見つけるとつい覗いてしまうのですが、こういうところは時と場合によっては大変危険で、下りたはいいが上がれなくなったり、足をとられて水路や暗渠に流されたりする可能性があります。この写真を撮った場所だって、懸垂ができなくてかつ小柄な人だったら自力脱出は無理です。それに田舎って、大声を出しても誰にも聞こえない場合もあります。水辺にはくれぐれもお気をつけ下さい。


※ホトケドジョウ

環境省レッドリスト・EN(絶滅危惧ⅠB類)

千葉県レッドリスト・C(要保護生物)

千葉市レッドリスト・A(最重要保護生物)



(ブログランキングに参加しています。気が向いた方はクリックを)

人気ブログランキングへ



Category: 魚類

18:06 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

プロフィール

大島健夫

Author:大島健夫
1974年11月20日生まれ。千葉生まれ千葉育ち。美浜区在住。

記述の中に間違いや誤解を見つけた方、またそれ以外にも何かございましたら、どうか
inaka_jikan@yahoo.co.jp
まで送っていただけると幸いです。

大島健夫公式サイト

ツイッター

カレンダー

06 | 2011/07 | 08
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
学問・文化・芸術
683位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
自然科学
69位
アクセスランキングを見る>>

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR
↑