先日クロイトトンボ を撮影した池に、もう一度追跡調査に行きました。
結果、クロイトトンボは見つからなかったものの、ウチワヤンマが水上を飛行しているのを発見。私の腕+SX110isでは飛んでいるところを撮るのは困難なのでひたすらじーっと見ていると、岸辺に沿って空中に設定したかのような、一周数十mほどの楕円形のコースを、ぐるぐるぐるぐる周回しています。時折、池にたくさんいるコシアキトンボとバトルをしたり、突風で吹き流される時の他はほとんどそこから外れることもありません。やがて植物上にとまったので近づいてパチリ。
(20110710 千葉市若葉区)
この、お尻の近くに半円形の突起があるのが「団扇」ヤンマの名の由来です。とまるときは、胸のあたりに足場を抱え込むような、ちょっと変ったスタイルです。体も大きくて立派ですがヤンマ科ではなく、サナエトンボ科に属しています。
さらにじーっと見ていると、周回の途中でとまるときには、必ず同じ植物上にとまることにも気づきました。斜め後ろから見るとこんな感じです。真横から見ているとわかりませんが、「団扇」は一対、ふたつあります。
(20110710 千葉市若葉区)
ウチワヤンマは、ちょうどこの池のような、挺水植物の多い、開けた水面を持つ水辺を好むトンボです。千葉市のレッドリストでは「A(最重要保護生物)」にランクされており、出会う機会もそう多くありません。初めてゆっくり観察できてとても嬉しかったです。
※ウチワヤンマ
千葉県レッドリスト・D(一般保護生物)
千葉市レッドリスト・A(最重要保護生物)
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Author:大島健夫
1974年11月20日生まれ。千葉生まれ千葉育ち。美浜区在住。
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