ウスタビガ(♂)

2011.11.25(Fri)

ウスタビガは、ヤママユガ科に属する美しい大型のガです。今回取り上げる雄は開張7~9cmほど、雌はより黄色みの強い色合いで、開張10cmを超えます。


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(20111125 千葉市若葉区)


ウスタビガは、晩秋に成虫が現れるガです。幼虫はクヌギ、コナラ、ケヤキなどの葉を食べて育ち、10月から11月にかけて羽化します。羽化後はあわただしく交尾・産卵を行い、それが済むと死にます。オオミズアオ などと同じく、羽化した成虫は一切ものを食べることはありません。子孫を残し、死ぬためだけに羽化して飛ぶ能力を獲得するのです。そうして生まれた卵はそのまま越冬して春に孵化し、6月頃に繭となります。


幼虫の食草からわかるように、雑木林環境の悪化に伴って姿を消しつつあるガです。千葉市のレッドデータブックには、「B(重要保護生物)」として記載されています。


※ウスタビガ

千葉市レッドリスト・B(重要保護生物)



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Category: 昆虫類・チョウ目

18:46 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

ヒメツチハンミョウ(♂)

2011.11.22(Tue)

すっかり寒くなってきました。さきほど風呂の燃料タンクに灯油を入れようと、ポリタンクを抱えて外に出ると、玄関の壁に雄のヒメツチハンミョウがくっついていました。

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(20111122 千葉市若葉区)


以前紹介した雌 に比べると、雄は腹部が小さく、そしてまるで途中でこんがらがっているかのような触角の形状が何とも独特です。これは求愛行動の際に雌の触角をつかまえるのに用いるそうです。見てみたいものです。


屋外の気温は余裕で10度を下回っています。既に物陰で越冬に入っていても何ら不思議はないのですが、私にブログネタを提供するためだけに寒さをこらえて出てきてくれたのかと思うと胸が熱くなります。←そんなはずはない


以前にも書きましたが、このツチハンミョウの仲間はカンタリジンという強い毒を持っています。おもしろい形だなーと思っても、素手で扱うことはなるべくお避け頂いた方が安全です。


※ヒメツチハンミョウ

千葉県レッドリスト・C(要保護生物)



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Category: 昆虫類・甲虫目

23:14 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

タコノアシ

2011.11.17(Thu)

タコノアシは湿った場所に生育するユキノシタ科の多年草です。秋が深まると茎も実も赤くなり、名前の通り、茹でダコの脚みたいな姿になります。


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(20111117 袖ヶ浦市)


こうなる前は全草が普通に緑色で小さな白っぽい花をたくさんつけており、あまりタコっぽくありません。花が終わってさく果が熟してくるとだんだんタコめいてくるという流れです。


このタコノアシ、実は全国各地で減少が著しく、絶滅の危機に瀕している地域も多々あります。水辺環境の改変に加え、セイタカアワダチソウ との競合などがその要因として挙げられています。


※タコノアシ

環境省レッドリスト・NT(準絶滅危惧)

千葉市レッドリスト・C(要保護生物)



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Category: 山野草

22:21 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

群れるヒメジュウジナガカメムシ

2011.11.16(Wed)

赤と黒が鮮やかなヒメジュウジナガカメムシ は、越冬の際以外にもよく群れています。


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(20111115 千葉市中央区)


全く保護色になっていないというか、むしろどうしようもないくらい目立ちます。動きもゆっくりで有力な武器も持たないのにこれでいいんだろうかと思ってしまいすが、実はこれは「警戒色」といい、派手な色を見せつけることで、鳥などの天敵に対して「こいつ毒があるんじゃねーか」と疑わせる効果があるのです。この「赤と黒」のパターンの警戒色を持つ小動物は自然界にかなり多く、例えば身近なところではナナホシテントウ なんかもそうです。


※ヒメジュウジナガカメムシ

千葉県レッドリスト・D(一般保護生物)



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Category: 昆虫類・カメムシ目

16:12 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

マヤラン

2011.11.15(Tue)

11月も半ばだというのに、谷津の奥の斜面林で一輪のマヤランに出会いました。


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(20111114 長生郡)


マヤランは神戸の摩耶山で初めて発見されたためにこの名前がついています。マヤ文明とはとくに関係ありません。種子植物のくせして葉を持っておらず、自前で光合成をする能力がなく、菌類と共同生活をすることで栄養を得る、いわゆる「腐生植物」です。


マヤランの場合、特定の樹木と共生している菌に依存しており、しかもその菌についての研究はいまだ途上です。掘り返して周りの土と一緒に自分の家に持って帰っても絶対に枯れてしまいます。いわゆる「愛好家」による採掘が後を絶たず、それが減少の大きな原因の一つともなっておりますが、正直に言わせてもらえば、「マヤランは自宅の鉢では育てられない」という、本の一ページを読むかwebサイトの一つも閲覧すれば簡単にわかる程度のことさえ学習しようとせずに野外にのこのこと採掘に出かけるような人間に、物事を「愛好」していると形容される資格があるかどうかは疑問であるように思われます。


※マヤラン

環境省レッドリスト・VU(絶滅危惧Ⅱ類)

千葉県レッドリスト・C(要保護生物)

千葉市レッドリスト・B(重要保護生物)



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Category: 山野草

21:45 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

イネクロカメムシ

2011.11.14(Mon)

名前の通り、イネの害虫として知られる艶消しブラックのカメムシです。体長は1cmほど。


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(20111113 千葉市若葉区)


成虫で越冬するため、かなり秋遅くなっても見られる場合があります。田んぼの周辺の林床の落葉の下などで越冬し、翌年の夏になるとまた田んぼに現れ、イネの茎から吸汁します。これが甚だしいと穂の「出すくみ」や白穂の原因となります。本州・四国・九州、そして中国大陸にも分布しています。



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Category: 昆虫類・カメムシ目

18:23 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

スナヤツメのアンモシーテス幼生

2011.11.13(Sun)

魚類観察ケースというものがあります。アクリル板とかでできていて、つかまえた魚を横からよく観察したり撮影したりできるものです。しかしこれ、お店で買うと何千円とかします。材料を買ってきて自作しようとしても、アクリル板自体けっこう高くてやっぱり千円をすぐ越えてしまいます。


そもそも、私が普段相手にしているのは(今のところ)小型の魚類ばかりです。もっと簡単なもので十分間に合います。そんなわけで百円ショップに行って、収納用品売り場で長さ20cmくらいのアクリルケースを買ってきました。


さっそく今日、水路の調査でデビュー登板です。ホトケドジョウ を入れるとこう。


DAYLIGHT RAMBLER  

(20111113 千葉市若葉区)


メダカ を入れるとこう。


DAYLIGHT RAMBLER  

(20111113 千葉市若葉区)


・・・十分実用になるみたいです。唯一の問題は、浅いのでスジエビ を入れたら飛び出して逃げてしまったことくらいです。これで今後は、魚などを紹介するときにちゃんと横からの写真をつけられ、形態についてよりわかりやすく述べられると思います。


ということでほくほくと調査を続行するうち、先日取り上げたスナヤツメ の、今度はアンモシーテス幼生に出会いました。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20111113 千葉市若葉区)


うしろに見えるユニクロの袋は、このような高級な機材の数々を収納するのに用いているものであります。あんまり気にしないでください。


成魚に変態する前のアンモシーテス幼生は、まるでミミズのような顔つきをしています。


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(20111113 千葉市若葉区)


成魚と大きく異なる点ですが、まず、目がありません。そして口は「漏斗」のような形をしています。 これで水底の砂泥の中で有機物を摂取するのです。3年間のアンモシーテス幼生生活ののち、成魚に変態したスナヤツメは、目を獲得し、世界を見ることができるようになります。しかし、変態後はもはや食物を摂ることはなく、円盤状に変化した口は、吸盤としての役にしか立ちません。秋に変態した成魚は翌年の春に繁殖行動を行い、次代の子孫を残すとともに死んでゆくのです。


※スナヤツメ

環境省レッドリスト・VU(絶滅危惧Ⅱ類)

千葉県レッドリスト・A(最重要保護生物)

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Category: 魚類

22:36 | Comment(4) | Trackback(-) | EDIT

アカハライモリの轢死体

2011.11.12(Sat)

野外で希少な生き物に出会うのは嬉しいものです。しかし、それが既に死体であり、なおかつ人間の作為、あるいは不作為によるものであれば、辛いものです。


二年前に発見し、その後ずっとフォローし続けてきた、市内のアカハライモリ 生息地付近の農道で、轢死体に遭遇しました。


DAYLIGHT RAMBLER  

(20111112 千葉市)


これだから、私は狭い田舎道を車で走るとき、前方の地面を見ながらゆっくりとしか走れないのです。やはり市内の別のイモリ生息地では、近辺に自動車道路が開通すると季節によってイモリの轢死体が大量に見つかるようになり、その後生息数が激減したという事例があるそうです。イモリはいつも同じ水の中にいるわけではなく、多くの両生類と同じように季節的に、また成長サイクルの中で移動する上、雨の日などはかなり広い範囲を歩き回るのです。昨夜もやはり雨でした。


この個体は8cmほどの、まだ小さな個体でした。イモリは再生能力の強い生き物で、足などがちぎれても再生する能力を持っています。しかし、いくら体組織の再生能力が強かろうが生き物基本ルールとして、一度死んだものは生き返りません。残念です。


DAYLIGHT RAMBLER  

(20111112 千葉市)


あとほんの数十cmで道路を越え、田んぼに入ることができたのですが・・・。この近辺には、あと何匹のイモリが生き残っているのでしょう。嘆いてばかりはいられません。保全の手だてを探るためにも、私もできることをしなければ。もっと調べてみなければ。


※アカハライモリ

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Category: 両生類

21:15 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

トウヨシノボリ

2011.11.11(Fri)

ヨシノボリはハゼ科の魚です。トウヨシノボリは、房総半島では河川の上流~下流、また池沼など、多くの淡水環境で見られるヨシノボリです。


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(20111108 袖ヶ浦市)


図鑑等には、全長は最大で10cm程度となっておりますが、房総半島のものはなぜかだいたいそれほど大きくならず、この個体も5cmほどです。


トウヨシノボリの「トウ」とは「橙」と書き、尾鰭に橙色の部分があるのがその名の由来なのですが、この橙色の模様はないものも多くおり、体色そのものも地域その他によって千差万別です。そもそも、ヨシノボリの仲間の種別自体、まだまだ議論があり、今後新たな分け方が発生する可能性が高いようです。

DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20111108 袖ヶ浦市)


雑食性で、水棲小動物や藻類などを幅広く食べます。水底を這うような動きは見た目にもなかなかおもしろいものです。


※トウヨシノボリ

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Category: 魚類

14:35 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

サワガニ

2011.11.10(Thu)

淡水のカニといえば、多くの人にとって真っ先に思い浮かぶのがサワガニでしょう。実のところ、サワガニは千葉県産、いや日本産のカニの中で唯一、一生の間、海と行き来をしない純淡水産のカニなのです。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20111108 袖ヶ浦市)


房総半島には写真左のような青い個体が多産しますが、これは他の地域ではけっこう珍しいものです。


日本固有種で、本州から九州までの湧水のある水質の良い場所に生息しています。純淡水産であり、移動能力が低いということは、地域ごと、もっと言えば河川ごと、沢ごとというレベルで遺伝的分化が進んでおり、また環境変化によって地域絶滅を起こしやすいということを意味します。つまり、一度その地域のものが絶滅してしまったら、それはもう「取り返しのつかない」ことです。その個体群を再び復活させる手立ては全くなくなってしまうのです。


※サワガニ

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Category: エビ・カニ類

11:19 | Comment(4) | Trackback(-) | EDIT

トゲナナフシ

2011.11.09(Wed)

トゲナナフシは、名前の通りトゲのついた木の枝にそっくりです。体長は6、7cmほど。単為生殖を行い、野外では長らく雌しか知られていなかったという聖母マリア様のような昆虫ですが、近年になって雄も発見されました。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20111108 袖ヶ浦市)


この写真の個体は無論雌です。


元来が南方系の昆虫で、千葉県は分布の北限に当たります。アザミ、ヤツデ、バラなど、食草とするのも棘の生えた植物が多いです。動きは非常にゆっくりとしており、身体に生えたトゲも捕食者に刺さるほどの鋭さはありません。もっぱら擬態によって身を守っているのです。


※トゲナナフシ

千葉県レッドリスト・C(要保護生物)



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Category: 昆虫類・ナナフシ目

11:54 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

泥中の有機物を食べるドジョウ

2011.11.08(Tue)

ドジョウは、漢字で書くと「泥鰌」あるいは「泥生」となります。要するに、ドジョウといえば泥です。浅い水底の泥に棲み、そこで有機物や小動物を食べて暮らしている、というのはよく知られるところ。

刈取りが終わった昔ながらの湿田には、何匹ものドジョウが這いずり回っていました。手近なやつの動きを動画に撮ってみました。


(20111107 千葉市若葉区)

胸鰭をまるで腕のように、実に巧みに使っていることがわかります。実際、ドジョウは雨の日など、短い距離なら畦道を這ったりすることができるのです。また、口元をフヒフヒという感じで動かしているのも見て取れます。このドジョウの10本からあるヒゲは伊達についているのではなく、なんとここには味を感じるセンサーがあり、口に入れなくたって食べ物があるかどうかわかるのです。観察すればするほど、ドジョウというのは非常に高性能のハイテクなマシンのような魚に思えてきます。


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Category: 魚類

19:54 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

シロマダラの幼蛇(死体)

2011.11.05(Sat)

シロマダラ は、どうやら県下全域に分布しているようです。しかし、


・小さい(最大でも70cmを越えない程度)

・夜行性

・個体数そのものが多くない


と三拍子そろっているため、野外で出会うことは滅多になく、死体を見かけることもそれほど多くありません。この個体は、私の靴(26cm)と比較した右写真でわかる通りの幼蛇ですが、何かに轢かれたらしくぺちゃんこに潰れていました。歩道で轢かれるとは運の悪い子です。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20111104 千葉市若葉区)


シロマダラは、6~8月に産卵し、45日ほどで孵化するということですから、この子は最初の冬を越せなかったことになります。全くの無毒であり、主として林床でトカゲなどを食べて暮らしているようです。まだまだその生態には謎な部分の多い、日本固有のヘビです。


※シロマダラ

千葉県レッドリスト・B(重要保護生物)

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Category: 爬虫類

20:02 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

ジョウビタキ(♂)

2011.11.04(Fri)

ジョウビタキ がユーラシア大陸から渡ってきています。二、三日前から、なかなかかっこうのいい雄がうちのテレビのアンテナのてっぺんにとまり、ヒッヒッヒッカッカッカッとしきりに鳴いているようです。「人んちででかい声で鳴きやがって。撮ってやる」と思いつつ機会がなく、今朝がたガラス戸をそーっと開けてカメラを突き出し、ついにカシャリ。


DAYLIGHT RAMBLER  

(20111104 千葉市若葉区)


非常に縄張り意識の強い、また気も強い鳥です。ああして鳴いているのは、このアンテナは自分のものだ、と主張しているわけです。このひとはとりわけ気が強そうで、私が上の写真を撮った直後、すぐ目の前の物干し竿に降りてきて私を威嚇するように鳴き、たいへん驚きました。もしかすると私のことも、へんな鳥くらいにしか思っていないのかもしれません。しかしながら脅かされたからといって私が家を出ていくわけにもいかないので、なんとかこの冬いっぱい共存していきたいと思います。



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Category: 鳥類

18:50 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

ニホンヤモリの幼体

2011.11.02(Wed)

ニホンヤモリ は、通常秋に孵化します。今の季節、時折かわいらしい幼体が屋内に入ってくることがあります。

DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20111101 千葉市若葉区)


指にあるのは、いわゆる「吸盤」ではありません。幅の広い鱗のような「指下板」が発達しており、さらに無数の細かい毛が密生しているため、垂直面でも自由自在に動き回り、小昆虫を捕食することができるのです。要するに超優秀なマジックテープがついているようなものです。


加えて体が縦方向に薄いため、ごく狭い空間にも入り込むことができます。とりわけ日本家屋というものはどこかに数ミリくらいの隙間はあるものですから、ヤモリたちにとっては時と場合に応じて屋内と屋外とを往復することなど簡単です。


もうじき寒さが強まると、彼らも冬眠に入ります。戸袋や植木鉢、壁の裏側のような場所をよく利用しています。ニホンヤモリは日本に自然分布していたものではなく、ごく古い時代に人間活動の中で大陸から渡来してきたものと考えられています。人間の居住空間への巧みな適応は、それを証明しているかのようです。


※ニホンヤモリ

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Category: 爬虫類

13:31 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

プロフィール

大島健夫

Author:大島健夫
1974年11月20日生まれ。千葉生まれ千葉育ち。美浜区在住。

記述の中に間違いや誤解を見つけた方、またそれ以外にも何かございましたら、どうか
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まで送っていただけると幸いです。

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