トラツグミ

2011.12.28(Wed)

トラツグミは、今年度の千葉県レッドデータブック動物編の改定により、ランクが「D(一般保護生物)」から一気に「A(最重要保護生物)」へと引き上げられました。県内におけるトラツグミは房総半島南部で少数が繁殖していますが、その個体群の絶滅のおそれが高いと判断されたためです。


冬鳥としては、県内の各地で観察できます。今朝出会った個体は、林縁の斜面で地面をほじくり回していました。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20111228 千葉市若葉区)


写真右、ジャノヒゲの青い実をくわえているのが写っています。秋から冬の非繁殖期にはこうした植物の種子や昆虫の幼虫など、繁殖期には主にミミズを採食するようです。


日本産ツグミ類の中では最も大きく、小さめのハトに近いほどの体格があります。名前の由来となっているトラのような縞は、こうした暗めの林床では保護色ともなり、実によく周囲に溶け込んでいます。


※トラツグミ

千葉県レッドリスト・A(最重要保護生物)

千葉市レッドリスト・C(要保護生物)



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Category: 鳥類

21:11 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

フクロウ

2011.12.27(Tue)

六歳の姪が泊まりに来ております。買い物に連れ出し、「田んぼで遊んでから帰ろっか?」「うん!」というわけで、市内某所の谷津田の奥でモミジの落葉など拾っておりますと、少し先の枝の上で大きな鳥がこっちを見ています。フクロウです!

DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20111227 千葉市)


二人でじーっと座って眺めていると、フクロウは一度地面に飛び降り、また元の枝に戻り、首を回してきょろきょろしたりしています。フクロウの体のサイズは実際にはカラスと大差ないのですが、頭が大きくてぽっちゃりしているので、かなり貫禄があります。樹洞で繁殖し、ネズミ類を中心とした小動物を捕食して生活しています。「○○にいる」という噂が立つとすぐカメラを持った人たちが押しかけてしまう傾向のある鳥なので、場所に関する問い合わせには応じられませんので悪しからず。千葉市のレッドデータブックでは「A(最重要保護生物)」にランクされています。


しばし眺めた後、遠回りしてその場を離れました。姪は都会っ子ですから、当然野生のフクロウなんて見たことありません。帰りの車の中ではずーっとフクロウの話をし、しまいには「田んぼって楽しいのにどうして誰もいないんだろうね」なんて言っていました。


※フクロウ

千葉県レッドリスト・B(重要保護生物)
千葉市レッドリスト・A(最重要保護生物)



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Category: 鳥類

23:16 | Comment(3) | Trackback(-) | EDIT

オナガ

2011.12.20(Tue)

川沿いの枯れ藪に、オナガの群が来ていました。ギーギーガーガー、ピーピーチーチーとたいへんにぎやかです。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20111219 千葉市若葉区)


名前の由来はもちろん、この水色の尾羽が長いから。そのせいでかなり大きな鳥にも見えますが、頭と体自体はヒヨドリやムクドリと同じくらいです。派手なカラーリングからは意外なことに、カラス科に属しています。


オナガというのは不思議な分布を示す鳥で、アジアの極東地域、そしてぐーっと西のイベリア半島に生息しています(このような分布の仕方を『隔離分布』といいます)。ただし、最近の研究により、どうもイベリア半島のものは数万年前に既に分化していた別種とされそうな雲行きです。氷河期の間にユーラシア大陸中央部の個体群が絶滅してしまい、両方の端っこにだけ残ったのではないか、というお話のようです。


日本では本州の北部で留鳥です。里山周辺の他、市街地でもその姿を見ることができます。種子や果実、昆虫などさまざまなものを食べる雑食性です。



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Category: 鳥類

19:53 | Comment(4) | Trackback(-) | EDIT

婚姻色のカワウ

2011.12.19(Mon)

今年の初めにも婚姻色のカワウを取り上げました が、そのときはちょっと写真の距離が遠かったので細部がわかりにくかったと思います。今回はより近くで写真が撮れたので改めて紹介いたします。


最初、川の対岸の電柱の上に、こんなふうにとまっているのを見つけました。


DAYLIGHT RAMBLER  

(20111219 千葉市若葉区)


繁殖期を迎えると、カワウはこうして頭の後ろから白くなり始め、「全身真っ黒」ではなくなるのです。さっそく川を渡って接近してみます。


・・・のこのこと電柱の真下までやってきてしまいました。羽づくろいをしています。

DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20111219 千葉市若葉区)


頭部だけでなく、肢の根元も白くなっているのがわかります。頭はまるでモヒカン。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20111219 千葉市若葉区)


りりしくなりました。エメラルド色の瞳がとても綺麗です。いいパートナーが見つかるといいね。


DAYLIGHT RAMBLER  

(20111219 千葉市若葉区)


このブログは、折々にこうして撮影させてくれる協力的な動植物の皆様のお力で成り立っております。ありがたいことです。


※カワウ

千葉県レッドリスト・D(一般保護生物)



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Category: 鳥類

21:40 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

ハシビロガモの採餌

2011.12.16(Fri)

ハシビロガモは英語で”shoveller”といいます。無論、このへらべったい嘴からの命名です。どこの国の人も見るところは同じですね。

さてこの嘴は、このカモの食事の方法と大いに関係があります。その採餌法にはざっくり言って二種類あります。

まず、一直線に水面を進みながら、嘴でプランクトンや藻類を濾しとって食べる方法。嘴の中はブラシ状になっているのです。大きさはずいぶん違いますが、クジラみたいなものですね。

$DAYLIGHT RAMBLER 
(20111215 千葉市中央区)

そして、ぐるぐると円を描くように泳ぎながら採餌する方法です。



じーっと見ているとなんだか目が回ってきます。しばしば逆立ちをしますが完全に潜水することはありません。このカモ、基本的には一夫一妻傾向が強いそうですが、一夫多妻や一妻多夫の場合もあるとかないとか。こんな顔で油断のならないひとたちです。


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Category: 鳥類

12:06 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

冬のヒメゲンゴロウ

2011.12.13(Tue)

ヒメゲンゴロウ は成虫で越冬するようです。このところ、湧水があって水温があまり低くならないような場所の抽水植物の根元や水底の落ち葉の陰などに網を入れると、よく見つかります。←しょっちゅうそういうことをしている人


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20111213 袖ヶ浦市)


ゲンゴロウの仲間の鞘翅はみな工芸品のような美しさですが、ヒメゲンゴロウもたいへん精緻な模様をしていて、つい見とれてしまいます。その翅も伊達についているわけではなく、こうして越冬するなど季節によって様々な水場を移動する彼らには、飛翔能力は不可欠なものなのでしょう。撮影後に放してやると、またゆっくりと水底に積もった落葉の下に戻っていきました。



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Category: 昆虫類・甲虫目

17:24 | Comment(4) | Trackback(-) | EDIT

湧水のドジョウ

2011.12.12(Mon)

ドジョウ は寒い冬、泥や砂の中にじっと身をひそめて過ごします。しかし、暖かい日には外に出てきもしますし、湧水があったりして温度が一定以上に下がりにくい場所では気温がかなり低くてもその姿を見ることができます。


この写真の個体もそんな湧水のある土水路からすくい上げました。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20111212 千葉市若葉区)


胸鰭が大きく発達しているので、男の子です。体長は10cmほど。


ちょうど同じ場所でホトケドジョウ も網に入ったので、体形を比較してみましょう。


DAYLIGHT RAMBLER  

(20111212 千葉市若葉区)


一目瞭然、ドジョウのほうがずっとスマートで、ホトケドジョウはまるでドラえもんみたいですね。


ドジョウの寿命は意外に長く、野生では5年から10年、飼育下では20年以上生きることもあるそうです。ただし、飼育する際は入れ物にご注意ください。ドジョウは脱走の名人で、短い距離なら陸地を這うこともできます。野生下でも雨の日など、畦を越えて隣の田んぼに行くくらいのことは簡単にやってのけるのです。



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Category: 魚類

19:07 | Comment(4) | Trackback(-) | EDIT

ハキダメギク

2011.12.08(Thu)

師走の訪れとともに気温も下がり、道端に咲いている花の数と種類も限られるようになってきた今日この頃。


林縁の落葉の中から、かわいらしいハキダメギクが顔をのぞかせていました。


DAYLIGHT RAMBLER  

(20111207 千葉市若葉区)


「掃溜菊」という、このあんまりな名前の命名者は、かの牧野富太郎大先生です。牧野先生が世田谷は経堂のゴミためで発見したということで、それがそのまま名前になってしまったのです。元来が熱帯アメリカ原産の帰化植物で、日本には大正年間に渡来したと言われています。


よく見れば黄色の筒状花も三裂した白い舌状花もなかなか可憐な花です。しかし繁殖力が強いので、「かわいいからちょっと抜かずに・・・」なんて思っていると、ごく短期間ですごく増えます。その繁殖力を生かして、現在ではほぼ全世界に拡散しています。



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Category: 山野草

17:06 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

羽を乾かすカワウ

2011.12.07(Wed)

「尾脂腺」というものがあります。これは名前の通りに鳥の尾羽の付け根にある、脂を分泌する器官で、鳥はここから出る脂を嘴ですくいとって羽に塗り、撥水性を維持するのです。

カワウは水中に潜って魚などを捕らえる水鳥ですが、これが発達していません。潜ると羽は濡れてしまいます。じゃあどうするか。拡げて乾かすのです。



・・・まるで洗濯物です。

急いでいるのか、派手にバタバタして水気を切ろうとしています。ここは都市公園の池なものですから、周囲にはいろんな人がいます。通りすがりのカップルがこれを見て「あれきっと、逃げないように足を縛りつけてあるから飛べないんだよ」「かわいそう~」という会話をしておりました。素晴らしい想像力だと思いました。

※カワウ
千葉県レッドリスト・D(一般保護生物)



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Category: 鳥類

14:05 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

アカネズミの死体

2011.12.06(Tue)

アカネズミは、北総の里山では多くの地域でもっともポピュラーなノネズミです。と言っても夜行性でもあり、なかなか「野外でばったり」なんてことはありません。


農道のアスファルトの上で、実に綺麗な死体を見つけました。以前、ニホンジネズミの項 でも書きましたが、このような小さな哺乳類の無傷の死体はそうそうそこらへんに転がっているものではないのです。変な話ですが、これも何かの縁なのでしょう。

DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20111206 千葉市若葉区)


まるで眠っているようです。よく似たヒメネズミとの最大の相違点は尻尾の長さで、ヒメネズミの尻尾はだいたいにおいて頭胴長よりも長く、アカネズミは短い場合が多いのです。


車に轢かれたら気の毒なので、そーっと路肩の落葉の上に移しました。やっぱり眠っているようです。

DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20111206 千葉市若葉区)


私の左手との比較でわかる通り、頭胴長は10cm前後です。地中に巣穴を掘り、ドングリや様々な種子、昆虫などを食べて暮らしています。日本の固有種です。


※アカネズミ
千葉市レッドリスト・C(要保護生物)



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Category: 哺乳類

20:19 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

オスクロハエトリ(♂)

2011.12.05(Mon)

オスクロハエトリは、その名の通り雄はダークな金銅色の無地、雌はヤハズハエトリの雌に似た縞模様が入った姿をしています。竹筒の上でひなたぼっこしている雄を発見しました。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20111205 千葉市若葉区)


雄の体長は7、8mm程度ですが、雌は1cmを越えることもあります。細長い体つきと、非常に長く逞しい第一脚が特徴的です。日光があたる明るいところで見ると、むしろ「オスキンハエトリ」と名づけるべきだったのではないかと思うほどキラキラしています。私はハエトリグモがけっこう好きなんですけれど、その中でも好きなクモの一つです。



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Category: 鋏角類

22:17 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

プロフィール

Author:大島健夫
1974年11月20日生まれ。千葉生まれ千葉育ち。美浜区在住。

記述の中に間違いや誤解を見つけた方、またそれ以外にも何かございましたら、どうか
inaka_jikan@yahoo.co.jp
まで送っていただけると幸いです。

大島健夫公式サイト

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