ヤマガラ

2012.02.23(Thu)

ヤマガラは、シジュウカラ科の中でも可憐で美しい小鳥です。好きな方も多いことでしょう。


DAYLIGHT RAMBLER  

(20120222 千葉市若葉区)


冬季、時にシジュウカラの群などに交じって、広葉樹林で木々の間を飛び回る姿はとても鮮やかです。以前、あるお年寄りがこの鳥を前にして、「あたし、目が悪いから、赤い色だけヒュンヒュン飛んでるように見えるの」と言っていました。素敵な表現だなあと思いました。


「ツーツーピー」というさえずりもなかなかいい声です。大変に頭の良い鳥で、日本では平安時代以降、様々な芸をさせるために飼われてきた歴史もあります。中でも神社でおみくじを引かせる「小鳥占い」は比較的近年まで残っていました。もちろん、現在では鳥獣保護法により、野生の個体を捕獲することは厳しく禁止されています。


※ヤマガラ

千葉市レッドリスト・C(要保護生物)



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Category: 鳥類

17:34 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

スズガモ@千葉ポートパーク

2012.02.22(Wed)

この日は夜にちょいと大事なレコーディングがあったので、野鳥を見て景気をつけてから行こうと千葉ポートパークに立ち寄りました。


スズガモ の群は通常、わりあい沖合にいるのですが、この日は波打ち際から10mほどのところまで来ていました。


DAYLIGHT RAMBLER  

(20120221 千葉市中央区)


左下が雄、右上が雌です。雄は腹部が白く、背中はその白地に波状の模様が入っており(ここでキンクロハジロ と簡単に見分けられます)、頭部には緑色の光沢があってなかなか綺麗です。


スズガモは潜水ガモです。水中に潜って甲殻類や貝類などを好んで食べます。潜るときはいったん体を浮かせて逆Uの字を描くようにして「ぐるん」と首を水面下に突っ込みます。こんな感じです。


DAYLIGHT RAMBLER  

(20120221 千葉市中央区)


こうして潜ると水の抵抗が少ないのか、あまり波飛沫も経ちません。数十秒も潜っていることもあります。下の写真は一仕事終えて得意げな雄。


DAYLIGHT RAMBLER  

(20120221 千葉市中央区)


ここでの群は数十羽程度でしたが、時と場所によっては十数万羽もの群を形成することもあるそうです。


※スズガモ

千葉県レッドリスト・D(一般保護生物)

千葉市レッドリスト・C(要保護生物)



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Category: 鳥類

19:51 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

ミズムシ

2012.02.15(Wed)

ミズムシといっても、おとうさんの足にできるあれのことではありません。また、カメムシ目に属する水生昆虫にも同名のものがいますが、今回取り上げるのはこれです。


DAYLIGHT RAMBLER  

(20120214 袖ヶ浦市)


見ての通り、ワラジムシの仲間です。淡水に棲むワラジムシは、国内ではこれだけです。体長は1cm程度。


水質汚染に極端に強く、見るからにドブみたいなところで大発生することがあります。「汚い水」の指標生物ともされますが、だからといって綺麗なところにはいないかというとそんなことはなく、さまざまな水環境で見ることができます。止水や、流れの淀んだ場所の水底の落葉などをすくうと出てきます。そういうところで、腐敗しつつある堆積物やなんかを食べているのです。



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Category: 等脚類

17:46 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

トウキョウサンショウウオ

2012.02.14(Tue)

千葉県に生息するサンショウウオは、トウキョウサンショウウオ一種類のみです。トウキョウサンショウウオは群馬以外の関東各県と福島県相馬地方に分布し、地域、気候によって変動はあるものの、房総半島においては12月下旬から4月上旬にかけて繁殖期を迎えます。


繁殖の場所は、主に山間の、湧水のある湿地や水たまり、谷津の奥の田んぼなどです。そうした場所で、日中は水底などに隠れ、夜間に交尾・産卵行動を行うのです。

DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20120214 袖ヶ浦市)


そうして産まれた卵嚢は、二つで一対のバナナ型で、一つの卵嚢に数十から百数十個ほどの卵が入っています。孵化した幼生 は初夏には変態を開始し、夏にはだいたいが上陸して地上生活に移ります。成体は繁殖期以外はほぼ水には入らず、その近辺の湿った林床などに分散し、主として小型の無脊椎動物を捕食して暮らすのです。サンショウウオというとオオサンショウウオのイメージが強い方もいらっしゃるかもしれませんが、あんなに大きいのは日本ではオオサンショウウオだけで、このトウキョウサンショウウオは最大でも16cm程度、他の種もまあほぼ似たり寄ったりの大きさです。房総半島の方言で、「ハタケドジョウ」なんていう異名もあります。畑を耕作している最中に掘り起こされたり、落葉の層の中から見つかったりすることがあるからです。


つまり、この種を保全するためには、繁殖場所である水辺と、それに連結する森林をセットで保全することが必要とされるのです。トウキョウサンショウウオもまた、谷津田での稲作と伝統的な里山環境に適合した生物のひとつであると言えるでしょう。


そうした環境そのものの荒廃、またアライグマやアメリカザリガニのような外来生物による成体、幼体、卵嚢への捕食圧が近年の減少に拍車をかけています。房総半島においては、一度野生絶滅もしくはそれに近い状態になってから狩猟目的で人為的に放獣されて爆発的に増加したイノシシによる捕食と地形改変による影響も無視できません。2011年度の千葉県レッドデータブック改訂により、そのランクは「B(重要保護生物)」から「A(最重要保護生物)」へと引き上げられています。


※トウキョウサンショウウオ

環境省レッドリスト・VU(絶滅危惧Ⅱ類)

千葉県レッドリスト・A(最重要保護生物)

千葉市レッドリスト・A(最重要保護生物)



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Category: 両生類

21:27 | Comment(3) | Trackback(-) | EDIT

アオバト

2012.02.12(Sun)

本日はとあるワークショップに参加するために鴨川市は内浦山県民の森に行っておりまして。


プログラムの途中で、参加者のSさんが私をつかまえ、「鳥、お詳しいですか?」と言います。変なハトがいるというのです。様子を聞くとどうもアオバトのようです。たまたま県民の森のスタッフのYさんもそこにいらっしゃいましたので、「ここ、アオバトいますかね」と尋ねると、いることは確かだが、滅多に姿を見ることはないとのこと。


・・・即座に三人で、Sさんがハトを見たという木立の奥に入ってゆくと、


DAYLIGHT RAMBLER  

(20120212 鴨川市)


本当にいました。しかもわざわざ、手前の枝にとまってポーズをとってくれるというサービスの良さ。


アオバトはキジバト などとほぼ同大で、青というより黄緑色に見えます。海岸に塩水を飲みに行く習性があり、ここでもそうした行動が確認されているとのこと。房総丘陵では周年見られ、繁殖もしているようですが、その生息状況はいまだ詳らかではないようです。


「良かったですね~」「素晴らしい~」などと無邪気に喜んでいた我々三人ですが、当然はたから見れば、プログラム中にいつの間にか消えていたことになるわけです。山の中で三人もいっぺんに蒸発してしまったため、他の参加者の皆様の間では、「あの人たちはどこへ行ったんだ!?」と軽い騒ぎになっていたそうです。申し訳ありませんでした。


※アオバト

千葉県レッドリスト・B(重要保護生物)



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Category: 鳥類

20:44 | Comment(6) | Trackback(-) | EDIT

ニホンアカガエルの卵塊・2012年

2012.02.10(Fri)

寒波の影響か、それ以外の要因も関係しているのか、今年はニホンアカガエルの産卵行動 が例年よりややスローです。それでも今月に入ってから、谷津田の奥の水たまりではぽつぽつと卵塊が見られるようになってきました。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20120210 千葉市若葉区)


この卵塊は、数百から時には3000個もの卵が寄せ集まってできています。長かった冬の終わりが見え始めた頃に流れのない浅い水の中に産みつけられ、温かくなると孵化するというサイクルです。このニホンアカガエルの繁殖パターンは、日本人が古来続けてきた水田耕作に実によく適合していました。日本人が田んぼをつくる民族でなかったら、アカガエルはごく一部の湿地にだけ分布する珍種とされるようなカエルになっていたかもしれません。


しかし今、圃場整備による乾田化のため、冬季には田んぼの水が抜かれてしまうようになり、アカガエルは現代の田んぼから割り算のようなスピードで姿を消しつつあります。このままでは近い将来、アカガエルは本物の珍種になってしまうでしょう。


こういう言い方を、不用意に扇動的あるいは情緒的に用いることは大変に危険であることはよくわかっているのですが、私には、やはり野生の動物にも意志や思考があるように思えてならないのです。もっとはっきり言えば、見れば見るほどそうとしか思えないのです。例えそれが人間の意志や思考の形態とは大きく異なったものであるにせよ、彼らは彼らなりに目の前の状況に対して文字通り必死で選択を下し、進むべきだと思う方向に進んでいるように、私には見えるのです。


孵化して卵の寒天質を破って水の中に泳ぎ出す時、変態して上陸していく時、そっと息をひそめて冬眠する時、春の訪れとともに目覚める時、そして死んでいく時、彼らはどのような風景を見、何を考えているのでしょう。彼らの目に映る世界は、一体どのようなものなのでしょう。


※ニホンアカガエル

千葉県レッドリスト・A(最重要保護生物)

千葉市レッドリスト・A(最重要保護生物)



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Category: 両生類

17:30 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

プロフィール

大島健夫

Author:大島健夫
1974年11月20日生まれ。千葉生まれ千葉育ち。美浜区在住。

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