浅瀬で採餌するオシドリ

2012.04.30(Mon)

泉自然公園の池の浅瀬に、雄のオシドリがいました。

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(20120428 千葉市若葉区)

オシドリはわりあい警戒心が強いので、だいたい近づける距離が決まっているのですが、このひとはお食事に夢中だったので、立木の陰などに隠れてそーっと接近。動画も撮ってみました。



動画冒頭に流れている音楽は、公園の来場者に利用上の注意をアナウンスする放送のエンディング部分ですので気にしないでください。

こうして採餌する姿は、いかにもカモの仲間、という感じがしますね。オシドリはやや植物食よりの雑食です。ここでは、池で飼われているハクチョウにまかれた餌や、来場者がコイに投げるパンやなんかの沈殿したものを食べていたのでしょう。

※オシドリ
環境省レッドリスト・DD(情報不足)
千葉県レッドリスト・B(重要保護生物)
千葉市レッドリスト・C(要保護生物)


▽オシドリに関する過去の記事

夏羽のオシドリ 2011.7.21

オシドリのエクリプス 2010.6.30

田んぼのオシドリ 2010.5.12

オシドリ@鹿島川 2009.4.21

オシドリ 2009.1.1
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Category: 鳥類

11:17 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

曇りの日のフデリンドウ

2012.04.29(Sun)

25日の記事で紹介したのとまったく同一のフデリンドウを、ほぼ同時間帯に撮ってみました。ただし、今回は空が曇っておりました。

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(20120428 千葉市若葉区)

前回も記した通り、太陽が出ている時に開く花です。曇りや雨の日はこうして閉じており、その形から「筆」リンドウというわけです。地面から先端までの長さは人間の指ほどですから、ずいぶんとかわいらしい筆ということになりますね。

※フデリンドウ
千葉市レッドリスト・A(最重要保護生物)


▽フデリンドウに関する過去の記事

フデリンドウ 2012.4.25

Category: 山野草

11:15 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

繁殖期のキジ

2012.04.26(Thu)

畑のむこうを、大きな雄のキジが歩いているのが目にとまりました。

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(20120425 千葉市若葉区)

ふつう、こういう時にカメラを向けると、後ろの藪あたりに歩いて逃げ込むのですが、この個体は違いました。逃げるどころか逆にまっすぐこっちに歩いてきて、丸太の上によじ登って睨みつけてきたのです。どうやら私を別の雄のキジかなんかと勘違いしたようです。

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(20120425 千葉市若葉区)

見れば見るほど、なかなか立派な姿のキジです。ちょうど繁殖期に入っているので、目の周囲の赤い「肉腫」は額の上から顎の下まで大きく広がっています。実はキジの骨格というのはカラスとそう大差なかったりするのですが、長い尾と装飾的ですらある全身の羽のせいで遥かに巨大に見えます。

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(20120425 千葉市若葉区)

あんまり堂々としているので、こちらこらもすり足でそーっと近づくと、ぐるりと向き直りました。遮蔽物もなんにもない状態です。

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(20120425 千葉市若葉区)

やおら天を向き、「ケンケーン!」と一声、さらに「ドドドドド」と羽ばたき、いわゆるホロ打ち。

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(20120425 千葉市若葉区)

この「ケンケーン」「ドドドドド」って、翻訳すると要するに

「男はあっち行け、女は俺を見ろ」

ということですので、さんざん間近で撮影させて頂いたことでもありますし、あまり逆らわずそのままそーっと後退してその場を離れました。

ところで、ホロ打ちの「ホロ」は漢字だと「母衣」と書きます。これは中世日本の騎馬武者が身に着けた軍装でして、鎧の背中にくっつけて背後からの矢を防ぐための、竹で骨組みを作り、常に袋状に広がるようにしてある、構造的には布製のエアーバッグみたいなものです。この母衣というのは敵味方、所属部隊の識別のために鮮やかな色に彩色されるのが普通であり、また、これの装着を許されること自体が名誉の証でもありました。いわば単なる防具ではなく、戦場で自分の存在をアピールするための装具でもあったのです。そう考えると、昔の人がキジのこの行動にこの名を冠したのも納得がいきますね。

▽キジに関する過去の記事

キジ@大草谷津田生きものの里 2009.6.10

キジ(♀) 2009.4.27

キジ 2008.6.9


Category: 鳥類

19:51 | Comment(4) | Trackback(-) | EDIT

フデリンドウ

2012.04.25(Wed)

日当たりの良い谷津の斜面林で、フデリンドウを見つけました。サイズこそ小さいけれど、花の形はリンドウそのものです。

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(20120424 千葉市若葉区)

よく似たハルリンドウとは、「根出葉」が目立たないこと、全体にひょろっとしていて葉が対生していること、花自体が小さいことで区別できます。この美しい青紫色の花は日が当たっている時にしか咲かず、曇ったり雨だったりすると閉じてしまいます。その様子が筆みたいなのでその名も「筆竜胆」というわけです。

このフデリンドウも、残念ながら非常に採掘されやすく、それが減少の大きな原因の一つにもなっています。あらかじめ言っておきますと、自然下のフデリンドウは大変微妙な環境の上に成り立って生育している植物で、蘭みたいに菌と共生しているという話もあります。家に持って帰っても普通の人には育てることができませんので、採掘は単に、駄目にするために掘っているのと同じことです。思うに、こういうものを掘りたがる方はおそらくこのブログを読んだりはしないと思いますので、もしも読者の皆様の身近に掘りそうな方がいらっしゃいましたら、一言教えてあげてください。

※フデリンドウ
千葉市レッドリスト・A(最重要保護生物)

Category: 山野草

18:49 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

サクラとニホンアマガエル

2012.04.24(Tue)

何か一気に季節が進んだというか、まるで初夏のような陽気だった今日。冬眠から覚めて繁殖行動のために水辺に集まってきているニホンアマガエルの姿が、あちこちで見られました。

このひとはどういう理由でか、右の後肢に桜の花びらをくっつけています。

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(20120424 千葉市若葉区)

それに合わせているつもりなのか、体色もなんだか桜色になっています。アマガエルは、真皮と表皮の間に黄・黒・青の三種類の色素胞を持っており、ホルモンの分泌によってそれらを調節して体色を変化させることができるのですが、一瞬で変わるというわけにはいかずけっこう時間がかかり、また完全に周囲と同色にはなりません。このひとの場合も、花びらが落ち、緑の葉の上にでものぼったら、数十分から数時間かけてゆっくり緑色っぽく変わっていくことでしょう。

▽ニホンアマガエルに関する過去の記事

寄り添うニホンアマガエル幼体 2011.7.8

ヤマカガシ、ニホンアマガエルを捕食する 2011.5.15

ニホンアマガエルのシーズン到来 2011.5.2

物干し台のニホンアマガエル 2010.10.10

アジサイの花のニホンアマガエル 2010.7.22

シュレーゲルアオガエルとニホンアマガエルの幼体の区別 2010.7.7

ニホンアマガエル・上陸への試練 2010.6.11

ニホンアマガエルの繁殖期 2010.4.23

ニホンアマガエル・2010年も庭に登場 2010.4.13

ニホンアマガエル、尻尾を残したまま上陸 2010.2.17

千葉市の両生類 2010.1.24

ニホンアマガエル・2009コレクション 2009.11.1

ニホンアマガエルの上陸 2009.6.11

ニホンアマガエル 2009.4.30

挙動不審なニホンアマガエル 2008.9.25

ダンゴムシに顎を乗せるニホンアマガエル 2008.9.16

ニホンアマガエルのアクビ 2008.9.10

ニホンアマガエルの保護色 2008.9.5

鳴くニホンアマガエル 2008.9.3

雨の日のニホンアマガエル 2008.8.26

ニホンアマガエルの幼体 2008.6.21

ニホンアマガエルのオタマジャクシ 2008.5.29

フェンスにくっつくニホンアマガエル 2008.5.22

ニホンアマガエル 2008.4.16

Category: 両生類

17:46 | Comment(3) | Trackback(-) | EDIT

イチョウウキゴケ

2012.04.23(Mon)

谷津田のため池に、何やら1cmくらいの半円形をした緑色の葉のようなものが一面に浮いています。

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(20120422 袖ヶ浦市)

イチョウウキゴケです。日本では、水面に浮かんで暮らすコケ類はこれ一種です。拡大してみると、なるほどイチョウのよう。

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(20120422 袖ヶ浦市)

こうした池や水田のような止水に浮かんで暮らし、水がなくなると泥の上で陸生化することもできるというフレキシブルな植物です。この池は昨年の猛暑で一時水がなくなったりしていましたが、それでも生き残ることができた理由はそこらへんなのですね。

しかし、現在このイチョウウキゴケは各地で減少しています。これには乾田化や農薬の問題、水質汚濁などの要因が挙げられ、また千葉県のレッドデータブックには、稲刈り後に刈り取った稲を水田に播く方法が行われるようになったことによって地表部が覆われてしまい、生育しにくくなる、とも記述されています。現在は千葉県内でも、どこででも見られる植物というわけにはいかなくなってきました。

※イチョウウキゴケ
環境省レッドリスト・NT(準絶滅危惧)
千葉県レッドリスト・D(一般保護生物)
千葉市レッドリスト・B-C(重要・要保護生物)

Category: 水生植物

20:07 | Comment(3) | Trackback(-) | EDIT

アライグマの足跡

2012.04.22(Sun)

谷津田の水際の泥の上に、まるで子供の手のような五本指の足跡が残されていました。アライグマです。

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(20120422 袖ヶ浦市)

アライグマといえば、昔のアニメ「あらいぐまラスカル」を思い浮かべる方も多いことでしょう。実際、それがブームの火付け役となり、相当量の個体がアメリカから輸入され、各地でペットとして飼われるようになったのです。

しかし、成長すると体重10kgに達するアライグマは、アニメでの印象やかわいらしい外観とは裏腹に、実のところほぼ猛獣に近い獰猛な性格を持ち、人にもなつきにくく、とても普通の家庭の子供に世話ができるような代物ではなかったのです。おまけにこの足跡からも想像がつく通り、細長い指で器用に物をつかむ能力を持ち、かつ木登りなども巧みで ――― つまり脱走しやすく ――― おびただしい数が野外に逃げ出し、さらに多くは飼いきれないために野外に放たれる結果となりました。

アライグマの雌は生後1年で繁殖能力を持つようになり、毎年春に2頭から8頭の子を産みます。おまけに環境適応能力が強く、日本の自然には彼らの天敵となる動物はほとんどいません。全国の山野に拡散してゆくのは必然であったと言えるでしょう。

千葉県でも年々捕獲頭数・農業被害額ともに増加しており、2011年度には1000から7000頭ほどの生息が推定されました。

アライグマは雑食性で、その存在と増加は、果樹や野菜、とりわけスイカやトウモロコシを中心に大きな被害をもたらします。ですが、それ以上に重要視しなければならないのは、在来生態系への影響という点です。タヌキ、アナグマ、イタチ、キツネといった在来の小型捕食生物との競合においては、アライグマは常に優位に立ち、それらを駆逐します。さらに、サンショウウオやカエル、またイシガメのような水辺の希少な両生類・爬虫類を積極的に捕食し、特に千葉県ではトウキョウサンショウウオやニホンイシガメに対する食害が大きな問題となっています。

かわいらしいアライグマは、様々な地域で、駆除しようとすると愛護団体から抗議の声が寄せられるといった事例が現在でも発生することがあります。

元来が人間の商業主義に利用される形で図らずも本来の生息地ではない場所でその生態系を破壊しつつある結果となっていることは、アライグマにとってはまことに気の毒なことです。その一匹一匹と、人間の側とにどちらがより大きな責任があるかは火を見るよりも明らかなことでもあります。しかし、であるからこそなおさら、ことはもはや感情論に左右されるべきではない危急性を帯びていると言えるでしょう。問題は既に発生し進行しているのであって、放置することの代償はあまりにも大き過ぎるのです。

※アライグマ
特定外来生物

Category: 哺乳類

21:56 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

シオヤトンボの未成熟個体

2012.04.20(Fri)

今年初めて、トンボを見ました。シオヤトンボの雌です。羽化してしばらくは、このように複眼が白濁したような色をしております。

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(20120418 千葉市)

雄は成熟すると全身灰白色の粉に覆われますが、雌はだいたいこのままの色です。幼虫は湿地や水田、ことに湧水の流れ込む休耕田や廃田の浅い泥の中からよく発生します。毎年4月にはこうして成虫が現れ、北総地域では、春先もっとも早くに見られるトンボのひとつです。

▽シオヤトンボに関する過去の記事

シオヤトンボの交尾 2009.5.22

シオヤトンボ(♂) 2009.5.2

Category: 昆虫類・トンボ目

19:59 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

トウキョウサンショウウオの卵嚢

2012.04.19(Thu)

林縁の水路で、トウキョウサンショウウオの卵嚢を見つけました。生息域の内部ではありますけれどもノーマークの場所だったので、ちょっと驚きました。

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(20120418 千葉市)

トウキョウサンショウウオは、日本固有種であり、関東地方及び福島県の相馬地方に分布します。12月から4月に、水源地の近くの湧水の流れ込む浅い止水、もしくは流れの緩やかなよどみなどに産卵します。卵嚢はこのようなバナナ形で、中には数十~百数十個の卵が入っています。ここには一個しか見当たりませんでしたが、普通は二つで一対です。5月の末までには孵化し、幼生は夏から秋にかけて変態・上陸していきます。

房総半島においては、開発等による地形の改変、また心無い人間による採集圧に加え、近年では特定外来生物・アライグマによる捕食圧がその生存を脅かす大きな要因となっています。千葉県には現在、数千頭のアライグマが生息していると推定され、外来生物法に基づく防除の実施が急がれる状態です。

※トウキョウサンショウウオ
環境省レッドリスト・VU(絶滅危惧Ⅱ類)
千葉県レッドリスト・A(最重要保護生物)
千葉市レッドリスト・A(最重要保護生物)


▽トウキョウサンショウウオに関する過去の記事

トウキョウサンショウウオ 2012.2.14

トウキョウサンショウウオの幼生 2010.5.24

Category: 両生類

17:40 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

サシバ

2012.04.18(Wed)

房総半島で、冬季の里山を代表する猛禽がノスリであるなら、夏季の里山を代表するのはサシバでしょう。寒い間は中国南部やフィリピン、東南アジアなどに渡っており、毎年だいたい新年度に切り替わるタイミングで日本にやってきます。

体格はほぼカラスほど。谷津の周辺で好んで営巣し、爬虫類や両生類を主に捕食、とりわけカエル類に依存しているその生活は、かつての房総半島の農村環境に大変よく適応していたのです。

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(20120417 千葉市若葉区)

ということはイコール、乾田化の進行や農薬によってカエルが減少し、谷津田はどんどん耕作放棄され、あるいは開発によって消滅していくという現在の農村環境は、彼らの生息に都合の良い場所ではなくなりつつあるということにもなります。千葉県のレッドデータブックでは、2006年以降「A(最重要保護生物)」にランクされています。

※サシバ
環境省レッドリスト・VU(絶滅危惧Ⅱ類)
千葉県レッドリスト・A(最重要保護生物)
千葉市レッドリスト・B(重要保護生物)

Category: 鳥類

22:14 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

ドバト大接写

2012.04.17(Tue)

なんだかふと公園のドバトが気になり始めまして。

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(20120417 千葉市中央区)

ズリズリと近寄って横顔を接写してみました。

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(20120417 千葉市中央区)

で、ハトの真横にしゃがんでじーっと見ておりますと、実はこれがけっこう表情があるんです。動画を撮影してみました。2分間、ハトの顔だけをえんえんと映し続けるという、あとで見返すとなんだかやけに前衛的なフィルムに仕上がりました。



喜怒哀楽の様々が凝縮されているかのようであります。問題があるとすれば、どのへんが喜でどのへんが怒なのかとかそういうことが私にはさっぱりわからないということくらいです。わかった方はご解説下さると嬉しく思います。

▽ドバトに関する過去の記事

ドバト 2008.4.21

Category: 鳥類

19:52 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

ウシガエルに抱接するアズマヒキガエル・2012年

2012.04.16(Mon)

特定外来生物・ウシガエルを倒すために体格のハンデをものともせずに挑む在来種代表・アズマヒキガエルの図・・・

で、あるわけは無論なく。

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(20120416 千葉市若葉区)

単純に間違えて抱きついてるのであります。

繁殖期のカエルの雄というのは全体的に見境がなくなる傾向があり、たまたまそこらへんにいた、同種の雌以外のものに抱きついてしまうこともしばしばです。とりわけ、同種の雄に抱きついてしまうことが多いのですが、この場合、抱きつかれた側が「解除音」というある種の声を発して、「間違えてんじゃねーよ」ということを知らせます。しかし、別種のカエルに抱きつかれてしまいますと、言葉が通じないためなかなか解放してもらえないどころか、ついには締め殺されてしまうこともあります。

この写真のケースの場合、抱きつかれて目を白黒させているのは別種であるウシガエル、しかもこれも雄(ウシガエルは雄の鼓膜が大きいのです)という、もう全部が不正解としか言いようのないかわいそうな状態です。コミュニケーションがとれないということは、ことほどさように不便なものなのです。

※アズマヒキガエル
千葉県レッドリスト・C(要保護生物)
千葉市レッドリスト・C(要保護生物)


▽アズマヒキガエルに関する過去の記事

アズマヒキガエルの繁殖行動・2012年 2012.4.5

アズマヒキガエルの休眠 2011.6.2

アズマヒキガエルの幼生が上陸間近 2011.5.19

アズマヒキガエルの幼生 2011.4.26

アズマヒキガエルの繁殖行動が最盛期 2011.3.30

アズマヒキガエルの繁殖行動・2011年 2011.3.18

アズマヒキガエル、ウシガエルに抱接する 2010.3.18

産卵後のアズマヒキガエル 2010.3.16

鹿島川沿いの田んぼにおけるカエルの卵塊 2010.3.13

アズマヒキガエルの卵塊 2010.3.8

アズマヒキガエル出現 2010.3.3

千葉市の両生類 2010.1.24

アズマヒキガエルの繁殖行動 2009.3.25

アズマヒキガエルの午睡 2008.4.15

アズマヒキガエル 2008.3.19

Category: 両生類

20:18 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

春のアカハライモリ

2012.04.13(Fri)

2009年の11月に発見してからフォローし続けている、市内某所のアカハライモリ生息地。

雨上がりの朝、湧水の流れ込む集水マスに、2匹のイモリが姿を現しました。

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(20120412 千葉市)

冬眠から覚めたアカハライモリは、春先に水中で繁殖行動を行います。雄は尻尾を曲げながら雌に近づいて「精包」を落とし、雌はそれを体内に取り込んで受精して水草などに産卵するのです。

千葉市内では、このように恒常的にイモリを観察できる場所は非常に少なくなっています。今後、新たな生息地が確認されたとしても、やはりそれは小規模なものでしょう。そして残念ながら、この場所も決して先行き安泰とは言い切れないようです。さしあたって私が心配する大きな問題は、この場所の湧水の水位低下です。それは毎年、確実に進んでいます・・・

※アカハライモリ
環境省レッドリスト・NT(準絶滅危惧)
千葉県レッドリスト・A(最重要保護生物)
千葉市レッドリスト・A(最重要保護生物)


▽アカハライモリの過去の記事

アカハライモリの轢死体 2011.11.12

アカハライモリを水中撮影 2011.8.28

田んぼのアカハライモリ 2011.5.26

アカハライモリ・2010 2010.10.25

千葉市の両生類 2010.1.24

アカハライモリ 2009.11.29

Category: 両生類

16:49 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

キシタトゲシリアゲ

2012.04.12(Thu)

完全変態をする昆虫としては最古の歴史を持つ、シリアゲムシの仲間。ヤマトシリアゲは日頃かなり見かけますが、こんなのもいます。キシタトゲシリアゲです。

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(20120410 袖ヶ浦市)

谷津の最深部の藪の中で遭遇しました。ヤマトシリアゲに比べほんの少し華奢な体格で、赤い口吻が印象的です。山地性のシリアゲムシで、成虫は早春に出現します。千葉県ではまだデータそのものがそう多くないようです。実は私も、こうして間近で見て写真に撮るのは初めてだったのでした。

※キシタトゲシリアゲ
千葉県レッドリスト・B(重要保護生物)

クサイチゴ

2012.04.11(Wed)

谷津の斜面に、クサイチゴが白い五弁花を咲かせています。

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(20120410 袖ヶ浦市)

大きくなっても60cm程度にしかならないのですが、これは実際には木イチゴの仲間でして、れっきとした落葉小低木なのであります(地域により、落葉しない場合もあります)。どう見ても木じゃなくて草にしか見えないから「草」苺、というわけです。地下茎で増え、刈り取りにも強い植物です。

春にはこのような、なかなか清楚で優美な花をつけ、たくさんの昆虫たちが集まります。5月以降に直径1cmくらいの、なるほどいかにも木イチゴという感じの赤い実をつけ、これは食べられます。けっこう甘いです。

Category: 樹木

17:37 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

シュンランに残るノウサギの食痕

2012.04.10(Tue)

木漏れ日の射し込む雑木林。木の根元あたりに鮮やかに連なって咲くシュンラン。この季節には千葉の里山でよく見られる光景です。

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(20120409 千葉市若葉区)

しかし、ちょいと引いてみると、この株、葉がほとんどすべて途中からぶつりと切られています。

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(20120409 千葉市若葉区)

これはノウサギの仕業です。ノウサギはシュンランの葉を好んで食べるのです。

前にも書きましたが、野生の哺乳類というのは、確かにそこに生息していても実物と野外で遭遇する機会というのはそう簡単にはありません。ノウサギのような夜行性の動物ならなおさらです。しかし、本当にそこにいるのなら、彼らは必ず何らかの生活の痕跡を残していきます。それを探し、それと出会うことは、時には実物との出会いと同じくらい楽しいことです。なぜなら、姿が見えない分だけ、そこには想像が介在する余地があるからです。

※ノウサギ
千葉市レッドリスト・B(重要保護生物)


▽ノウサギに関する過去の記事

ノウサギの糞 2012.3.2

ノウサギ 2010.3.28

Category: 哺乳類

21:34 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

アオサギの営巣

2012.04.09(Mon)

アオサギは国内では増加傾向にあり、2011年の千葉県のレッドデータブックの改訂では、従来「D(一般保護生物)」として記載されていたのが、ついにリストそのものから外されました。

春が来て、サギ類はあちこちで繁殖行動に入っています。アオサギは普通、樹上に枝で組んだ皿状の巣をこしらえます。同種の仲間、また他のサギ類と一緒「サギ山」をつくっていることも多くあります。

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(20120409 千葉市若葉区)

一夫一妻です。ただし、シーズンごとにつがいは解消される・・・ようです。

他のサギ類が減少する中、なぜアオサギだけが増えているのでしょう。その原因はいまだ謎に包まれていますが、餌となるブラックバスのような外来魚の増加、生活雑排水の流入による河川の富栄養化などが取りざたされます。いずれにしても人為的なファクターが関係しているというわけです。

実際に野外で見ていると、アオサギは他のサギに比べると、段違いに大きな獲物を捕食する能力を持っています。巨大なウシガエルや、時にはコイなども捕食します。さらには他の鳥類の雛を襲うことさえもあり、千葉の里山では水辺の生態系の頂点近くに位置する存在です。

▽アオサギに関する過去の記事

アオサギ@谷津干潟 2010.4.9

アオサギ 2008.12.19

Category: 鳥類

20:45 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

ヒヨドリ、サクラの花から吸蜜する

2012.04.08(Sun)

どこにでもいてギャーギャーうるさいヒヨドリは、実は日本列島とその周辺にしか分布しません。それがために海外からわざわざこの鳥を見に来るマニアな人もいるのだそうです。

雑食性のヒヨドリは、甘いものが大好きです。ちょうど満開のサクラの花にやってきて吸蜜しているところに行き会いました。

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(20120407 千葉市若葉区)

こうしてサクラの花に囲まれているところを見ると、確かにフジヤマ・ゲイシャ・アキハバラなどの系譜に連なる、「外国人が想像した日本」的なオリエンタルな情緒があるのかもしれないという気がしないこともないように思えなくもないかもしれません。

動画も撮影してみました。



こうして花の蜜を吸っている際に、やはり蜜を求めてやってきた昆虫をとらえ、ついでのように食べていることもよくあります。臨機応変です。

▽ヒヨドリに関する過去の記事

ヒヨドリ@泉自然公園 2010.1.2

ヒヨドリ 2009.12.17

ヒヨドリの水浴び 2009.5.12

ヒヨドリ 2008.4.25

Category: 鳥類

12:47 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

ハクビシンの足跡

2012.04.07(Sat)

雨上がりの朝。農道の路肩の乾いた泥の上に、獣の足跡が残っていました。

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(20120406 千葉市若葉区)

大きさはネコほどですが、ネコでないのはすぐにわかります。五本残った指の跡、丸い肉球。この、子供が落書きした「どうぶつのあしあと」みたいなのを残していったのは、ジャコウネコ科のハクビシンです。

帰化種か在来種かいまだに議論がある、しかしどうやら帰化種である可能性の方が濃厚らしいハクビシン。現在ではほぼ千葉県全域に分布しています。雑食性で、農村部では特に果樹に対する被害が増えており、都市部にも進出しているようです。現に私は昨年の春、真夜中に西千葉駅のすぐ近くで遭遇したことがありますし、やはり昨年、知人が千葉みなとでやはり真夜中に「真っ黒い大きなイタチを見た」と言っており、特別胴長短足なネコでなかったとすればそれもやはりハクビシンではなかったかと思います。何でも食べる、どこにでも登れる、夜行性、繁殖力旺盛など、都会に適応しやすい条件をよく備えた動物なのです。ことによるともう数十年もすると、ハクビシンは哺乳類の中のカラスみたいな存在になっていくのかもしれません。

▽ハクビシンに関する過去の記事

ハクビシンの幼獣(死体) 2009.10.1

Category: 哺乳類

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ニョイスミレ

2012.04.06(Fri)

この時期、田の畦などでよく見かける、白くてちっちゃなこのスミレ、学名Viola verecunda。和名だと「ツボスミレ」と「ニョイスミレ」の二つがあります。和名には「こっちでなければならない」という決まりがなく、図鑑によってどちらかの名前だったり両方が併記されていたりしますが、私は「ニョイスミレ」、「如意菫」の方が何となく言葉の響きとして好きなので、そちらを用いさせて頂きます。

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(20120405 千葉市若葉区)

そもそも語源としては、「ツボスミレ」とは「坪菫」で、庭に生える菫の意、「如意菫」は仏具の如意に似ているからということで、牧野富太郎先生の命名によります。

「花弁の直径は〇〇mm」とか言うよりも、私の手の指と比べた方がスケール感がイメージしやすいでしょう。葉はほぼ完全なハート形です。

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(20120405 千葉市若葉区)

小さくて背が低く、おまけに微妙に下を向いて咲いているので、ちょっとした群落をなしていてもなかなか目につきにくい植物ではあります。世間では上を向いて歩こう、と申しますが、私は、こうした花に出会うためには、たまには下を向いて歩くのもいいと思います。第一、田んぼで上を向いて歩いていたらほぼ確実に落ちますしね。

Category: 山野草

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アズマヒキガエルの繁殖行動・2012年

2012.04.05(Thu)

うんと遅く感じた昨年よりさらに遅れて、アズマヒキガエルの繁殖行動がピークを迎えております。めちゃくゃな天気だった3日から一夜明けた4日、谷津の奥の池には多数のカエルが現れ、パートナー探しにいそしむ姿が見られました。

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(20120404 千葉市若葉区)

出てくればうんと目立つこのひとたち、この春はあまりにも出てこないので、「みんな死んだんじゃないか?」と心配になるほどでしたが、元気だったようで何よりです。

ひも状の卵塊は、直線に伸ばすと5mを超えるそうで、中には数千個の卵が含まれております。

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(20120404 千葉市若葉区)

繁殖行動が遅れた原因の一端は、春先の寒波にあるでしょう。しかし、私が深刻だと思うのはむしろ「乾燥化」です。特に房総半島が世界に誇る「谷津田地形」の奥の、湧水に由来する池や水路、水たまりのようなところでは、「昨年までの同時期には水があったが今年はカラッカラ」という場所があまりにも多すぎます。そしてその傾向は年ごとに強まっています。ヒキガエルに限らず、こうした環境にどれだけの生き物が依存しているかを考えると、それは非常に深刻な問題です。

※アズマヒキガエル
千葉県レッドリスト・C(要保護生物)
千葉市レッドリスト・C(要保護生物)


▽アズマヒキガエルに関する過去の記事

アズマヒキガエルの休眠(2011.6.2)

アズマヒキガエルの幼生が上陸間近(2011.5.19)

アズマヒキガエルの幼生(2011.4.26)

アズマヒキガエルの繁殖行動が最盛期(2011.3.30)

アズマヒキガエルの繁殖行動・2011年(2011.3.18)

アズマヒキガエル、ウシガエルに抱接する(2010.3.18)

産卵後のアズマヒキガエル(2010.3.16)

鹿島川沿いの田んぼにおけるカエルの卵塊(2010.3.13)

アズマヒキガエルの卵塊(2010.3.8)

アズマヒキガエル出現(2010.3.3)

千葉市の両生類(2010.1.24)

アズマヒキガエルの繁殖行動(2009.3.25)

アズマヒキガエルの午睡(2008.4.15)

アズマヒキガエル(2008.3.19)

Category: 両生類

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プロフィール

大島健夫

Author:大島健夫
1974年11月20日生まれ。千葉生まれ千葉育ち。美浜区在住。

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