キアシナガバチの狩り

2013.06.29(Sat)

足元の植え込みで「バリッ!」という音がしたので覗き込んでみると、キアシナガバチとカマキリの幼虫が戦っていました。

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(20130629 千葉市若葉区)

と言っても、キアシナガバチの大顎はカマキリの首にがっちり食い入っており、どうやら既に勝負ありです。さっきの「バリッ!」というのは、ハチがカマキリを襲って飛びついた時の音だったようです。

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(20130629 千葉市若葉区)

幼虫とは言え、カマキリの方も体格的にはハチにそう劣らず、鎌だって持っています。おとなのカマキリはスズメバチを捕食することだってあります。しかし、動物の格闘基本原則、「背後をとられたらほとんど負け」「首を極められたらほとんど負け」に両方とも該当していてはもうどうしようもありません。

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(20130629 千葉市若葉区)

精一杯もがくカマキリ。しかしこの後は肉団子にされて巣に運ばれ、ハチの幼虫の餌にされるという運命が待っています。

キアシナガバチはアシナガバチの中では大型で、黒と黄色のコントラストが鮮やかな美しい身体をしています。巣はいわゆる、子供がステレオタイプに落書きする「はちのす」みたいな、お皿を引っくり返して上から吊るしたような形状。攻撃性はやや強いので、いじめたり刺激したりしないように気をつけましょう。
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Category: 昆虫類・ハチ目

14:18 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

ヤマカガシ幼蛇vsツチガエル軍団

2013.06.26(Wed)

おそらく今年生まれたばかりであろう、全長30cm足らずのヤマカガシの幼蛇が、水辺を這っています。行く手には数多くのツチガエルが。接近遭遇に次ぐ接近遭遇。その時何が・・・?

動画でご覧ください。



※ヤマカガシ
千葉県レッドリスト・D(一般保護生物)
千葉市レッドリスト・C(要保護生物)

※ツチガエル
千葉県レッドリスト・A(最重要保護生物)
千葉市レッドリスト・X(消息不明・絶滅生物)


▽ヤマカガシに関する過去の記事

ヤマカガシ、ウシガエルを捕食する 2012.8.9

ウシガエル、ヤマカガシを捕食する 2012.7.17

ヤマカガシ、ニホンアカガエルを捕食する 2011.10.12

泳ぐヤマカガシ 2011.9.18

威嚇するヤマカガシ 2011.5.23

ヤマカガシ、ニホンアマガエルを捕食する 2011.5.15

ヤマカガシのとぐろ 2010.11.1

田んぼのヤマカガシ 2010.5.26

ヤマカガシ、ニホンアカガエルを捕食する 2010.3.4

ヤマカガシの幼体 2009.8.24

ヤマカガシの多い日 2009.7.7

ヤマカガシ@原田池 2009.5.4

ヤマカガシ 2008.5.30

▽ツチガエルに関する過去の記事

ツチガエルがモリアオガエルに抱接し、そして・・・ 2012.7.3

ツチガエル 2011.6.18

ツチガエル 2010.5.22

Category: 爬虫類

20:33 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

ホシベニカミキリ

2013.06.25(Tue)

ホシベニカミキリは、漢字にすると「星紅天牛」という名前の通り、オレンジ寄りの紅色の体に黒い斑点のあるカミキリムシです。体長は2cmちょっとくらいです。

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(20130625 鴨川市)

成虫はタブノキやクスの葉などを食べ、その枝に穴を開けて産卵します。千葉県北部では個体数は少ないものの、房総丘陵ではまだ比較的多くが生息しています。

この虫のおもしろいところは、黒い斑点の入り方が左右非対称だということです。たいていの昆虫はだいたい左右対称の模様を持つ中、これはけっこう珍しいことです。また、個体間の斑紋の入り方の差もかなりバラエティがあるのです。

※ホシベニカミキリ
千葉県レッドリスト・D(一般保護生物)
千葉市レッドリスト・C(要保護生物)

Category: 昆虫類・甲虫目

22:34 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

ヒメアトスカシバ

2013.06.23(Sun)

「ベイツ型擬態」というものがあります。ものすごく乱暴に言うと、弱い生き物が強い生き物に姿を似せて身を守ろうとするというたぐいの擬態です。人間でもたまに「喧嘩〇〇戦無敗」とか「武術の奥義を窮めた」とか言って自慢しつつ実はやったことない人とかいますが、考え方としてはああいうのに近いと言えなくもありません。

しかし、人間だったらウソがばれても周りから叩かれるか、せいぜい強い人にぶちのめされるくらいのところで、謝ればまさか命までとられるということはあまりないでしょうけれど、自然界では常に命がかかっているので、ばれたら一巻の終わりです。そのウソというか擬態の重さはまさしく命の重みです。

ヒメアトスカシバは、武器もない開張2.5cmほどの弱いガです。そこで、同じような大きさでありながら誰もが恐れるハチに擬態しています。

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(20130623 千葉市若葉区)

黄色と黒の模様は、とまっている時もさることながら飛んでいるとかなりハチそっくりに見えます。名前の「スカシバ」というのは「透かし羽」であり、ガでありながら鱗粉を欠いており透明な翅を持っているところもハチっぽいです。主に梅雨の季節以降、林縁の葉上などでその姿を見ることができます。

Category: 昆虫類・チョウ目

18:40 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

サビキコリ

2013.06.17(Mon)

漢字で書くと「錆木樵」という、あまりにも渋すぎる名前を持つサビキコリは、体長1.5cmくらいのコメツキムシの仲間です。

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(20130617 千葉市若葉区)

くすんだ茶褐色をしており、全体にざらざらした質感で、確かに錆びているように見えます。林縁の植物上などによく見られ、樹液や花粉などに集まります。

幼虫は土中で暮らし、成虫になるまで2年間を要します。地味に見えますが、こうした昆虫も羽化して空を飛ぶ能力と繁殖能力を得るまでには、それなりのストーリーを経てきているのです。

Category: 昆虫類・甲虫目

22:04 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

トウキョウダルマガエルの鳴嚢

2013.06.07(Fri)

先月末に家のわりあい近くでトウキョウダルマガエルのいる田んぼを発見して以来、4時起きしては通う日々です。トウキョウダルマガエルの雄は縄張りを持ち、水面で雌を待っています。

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(20130607 千葉市若葉区)

その姿はなかなか堂々としたものです。口元にアメンボがくっついてますけど。

両頬の下側に黒い部分があるのがお分かりになると思います。これが鳴くための袋・・・「鳴嚢」です。鳴く時にふくらますとこうなります。

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(20130607 千葉市若葉区)

ただぷかぷか浮かんで待っているだけでは雌は来ませんので、自分から声を出して呼ぶわけです。そこで肺いっぱいに吸い込んだ空気をこの鳴嚢で反響させて大きな声を出すのです。十分にふくらむとまるでボール。

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(20130607 千葉市若葉区)

カエルの鳴嚢の位置は種類によって違い、身近なところではトウキョウダルマガエルやヤマアカガエルでは頬の横に一対あり、ニホンアマガエルやシュレーゲルアオガエルは顎の下に大きいのが一つあります。ニホンアカガエルなどはほとんど鳴嚢を持たず、わずかに顔の両側をふくれさせるだけです。



いまや、私のようにしょっちゅう田舎をうろうろしている人間にとってさえ、トウキョウダルマガエルは「見つかると嬉しい」生き物になってしまいました。おそらく、いま50歳以上の、農村で育った人に上の動画を見せれば、ほぼ全員が全員、「昔はよく聴いたけど・・・」と言うのでしょうが・・・

※トウキョウダルマガエル
環境省レッドリスト・NT(準絶滅危惧)
千葉県レッドリスト・B(重要保護生物)
千葉市レッドリスト・A(最重要保護生物)


▽トウキョウダルマガエルに関する過去の記事

田んぼで鳴くトウキョウダルマガエル 2013.5.30

三面張り水路のトウキョウダルマガエル 2011.7.29

千葉市の両生類 2010.1.24

トウキョウダルマガエルのオタマジャクシ 2009.8.1

トウキョウダルマガエル 2009.6.19

Category: 両生類

17:54 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

庭のシュレーゲルアオガエル・2013年

2013.06.06(Thu)

私の家の庭には、2009年までは毎年たくさんのシュレーゲルアオガエルが訪れていたのですが、2010年にはほとんど見られなくなり、2011年以降は1頭も現れなくなっていました。それが実に久々に姿を現しました。

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(20130606 千葉市若葉区)

私の家は鹿島川系の平川幹線排水路と都川の、ちょうど中間あたりの台地上に立っています。都川とうちの間には国道が通っていますので、うちに来るシュレーゲルはおそらく平川の田んぼで生まれたものでしょう。これは、シュレーゲルが季節的に数百メートルから1キロもの移動を行うことを示しています。

あくまでも仮説ですが、うちにシュレーゲルが現れなくなった時期は、私の家と平川を直線で結ぶ地点に広がる草地に大量の除草剤が撒かれていた時期と符合します。私はカエルたちがそれを嫌った可能性は高いと思っています。その草地から一歩平川側に入った林縁までは、毎年シュレーゲルアオガエルがちゃんと来ていたのです。

いずれにしても、両生類の多くは季節的にかなり大規模な移動を行います。道路建設や薬剤散布、伐採など、そのような移動を分断する人為的な行為が、彼らの減少の大きな原因であるのは間違いありません。

※シュレーゲルアオガエル
千葉県レッドリスト・D(一般保護生物)
千葉市レッドリスト・C(要保護生物)


▽シュレーゲルアオガエルに関する過去の記事

水路に集まるシュレーゲルアオガエル・2013年 2013.5.9

水路のシュレーゲルアオガエル 2012.5.8

シュレーゲルアオガエル、水路に集まる 2011.5.14

路上で寝るシュレーゲルアオガエル 2010.11.13

シュレーゲルアオガエルの幼体 2010.8.28

斑紋のあるシュレーゲルアオガエル 2010.8.23

やっぱりシュレーゲルアオガエル 2010.8.20

シュレーゲルアオガエルとニホンアマガエルの幼体の区別 2010.7.7

シュレーゲルアオガエルのオタマジャクシ 2010.6.4

シュレーゲルアオガエル・2010年初目撃 2010.5.28

千葉市の両生類 2010.1.24

シュレーゲルアオガエル・2009コレクション 2009.12.31

シュレーゲルアオガエル@いずみの森 2009.11.11

路上のシュレーゲルアオガエル 2009.10.23

台風前夜のシュレーゲルアオガエル 2009.8.31

シュレーゲルアオガエルの昼寝 2009.7.28

ミカンの木のシュレーゲルアオガエル 2009.7.26

シュレーゲルアオガエルの上陸 2009.6.30

シュレーゲルアオガエル・今年初目撃 2009.5.24

シュレーゲルアオガエルの幼体・その2 2008.8.31

シュレーゲルアオガエルの幼体 2008.7.29

ツバキの木のシュレーゲルアオガエル 2008.7.19

窓ガラスのシュレーゲルアオガエル 2008.7.8

Category: 両生類

23:38 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

プロフィール

大島健夫

Author:大島健夫
1974年11月20日生まれ。千葉生まれ千葉育ち。美浜区在住。

記述の中に間違いや誤解を見つけた方、またそれ以外にも何かございましたら、どうか
inaka_jikan@yahoo.co.jp
まで送っていただけると幸いです。

大島健夫公式サイト

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