ヤマトクサカゲロウ

2014.02.28(Fri)

気温が上がってくるとともに、少しずつ少しずつ、様々な昆虫が活動を始めます。谷津田の林縁で、ヤマトクサカゲロウらしいクサカゲロウに出会いました。

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(20140226 袖ヶ浦市)

背中に黄緑色の筋が一本入った、なかなか鮮やかな姿です。体長は2cmほど。越冬型では赤褐色になったりしますが、この個体は綺麗な緑色ですね。春来てこれから繁殖行動に入るのでしょうか。この虫の卵は糸で植物体から吊るした美しいもので、「優曇華の花」とも呼ばれます。興味のある方は検索してみてください。


▽ヤマトクサカゲロウに関する過去の記事

ヤマトクサカゲロウ(越冬型) 2010.1.7
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キクメハシリグモ

2014.02.27(Thu)

この日は谷津田の水路調査ミッション。水底の落葉の中に網を入れていると、巨大なクモが出てきました。

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(20140226 袖ヶ浦市)

キクメハシリグモです。この谷津田で調査をするようになって2年半になりますが、このひとと対面するのは初めてです。キクメハシリグモは大陸では普通種である一方、国内では21世紀に入るまで記録が少なく、近年になって国内のあちこちから見つかっています。キシダグモ科ですから網は作らず、水辺で待ち伏せ型の捕食行動を行い、魚や両生類までも餌にします。潜水も巧みです。ちょいと物差しをあててみると、

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(20140226 袖ヶ浦市)

ご覧の通り、体長だけで3cmになんなんとする、なかなかの大きさ。ちなみに顔はこう!

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(20140226 袖ヶ浦市)

その生態にはいまだよくわかっていない点が多いようです。一つ言えるのは、こんな大きな個体がこの季節に見つかるということは、この地では成体で越冬しているということです。時あたかも両生類の繁殖の季節。それに合わせて出てきたのでしょうか・・・

Category: 鋏角類

16:32 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

ヒゲジロハサミムシ

2014.02.20(Thu)

さてさて、ヒメツチハンミョウの項でも書いた通り、冬に虫に出会うには、何はさておき物陰を探ることです。庭石や植木鉢の下などはたいへんよろしいでしょう。

「考えるな、庭石を引っくり返せ」(ブルー〇・リー)
「国産車にも、欧州車並みに庭石を引っくり返すような思想の車が現れることを私は期待してやまぬ」(徳〇寺有恒)
「想像してごらん、庭石を引っくり返してみるんだと」(ジョン・〇ノン)
「庭石はわしが育てた」(〇野仙一)

などと、えらい方もおっしゃっておられます。いや、私はそのような言葉を聴いたような気がするような気がしないこともないという気がします。そんなわけで、今朝もてきとうなのをひとつ、引っくり返してみました。

20140220.jpg 201402201.jpg
(20140220 千葉市若葉区)

わらわらとハサミムシが出てまいりました。触角の先端付近に白い節があり、また脚が白く付け根付近が黒いことから、ヒゲジロハサミムシだと思います。体長は2cm弱ほどです。

ハサミムシというのは名前の通り、クワガタを前後逆にしたような立派な鋏をお尻に備えています。この鋏は伊達にくっついているわけではなく、護身から交尾までいろいろなシチュエーションで活用しているようです。だいたいが人目につかない暗い場所に棲み、動物の死体から植物まで幅広く食べて暮らしているのですが、欧米にはこの虫が寝ている人の耳の穴に入り込むという気持ち悪い迷信が広くあるそうで、耳の穴から入ったハサミムシが脳の中に産卵してしまい死んだ人がいる・・・などというメシがまずくなりそうな話を、私も都市伝説の本で読んだことがあります。しかし実際には、ハサミムシは人畜無害なばかりか、雌が献身的に卵と幼虫の世話をするという性質を持っているのですから、そんな風評被害みたいな話が広まっているのは気の毒な感じがいたします。

もっとも、日本でもこの虫に「チンポ切り」なんていう別名がついている地方もあったりするのですから、我々もあまり人のことは言えませんね。

Category: 昆虫類・ハサミムシ目

20:21 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

ヒメツチハンミョウの越冬

2014.02.17(Mon)

関東地方にむちゃくちゃな大雪が続くこの頃。越冬中の虫たちはどのように過ごしているのでしょうか。庭に転がっていたブロックをひとつ、引っくり返してみました。

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(20140217 千葉市若葉区)

モリチャバネゴキブリの幼虫やワラジムシがカサカサっと逃げる中、ひとり残っていたのはヒメツチハンミョウの雌。このブロックの下の落葉の間で冬越しを試みていたようです。

落葉ごと明るいところに引っ張り出してみると、たちまち体を丸め、脚を縮めて動かなくなりました。

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(20140217 千葉市若葉区)

「擬死」です。すなわち死んだふり。ツチハンミョウの仲間はこうして死んだふりをし、かつ、脚の関節から毒物を分泌して身を守るのです。その毒はカンタリジンというもので、皮膚につくと炎症を起こします(もっとも、私は何度かこの虫に触っていますが、炎症を起こしたことはありません。時と場合によるようですね)。

この擬死はけっこう長く続くので、またそーっと元の場所に戻し、2時間半ほど経ってからまたブロックを引っくり返してみました。

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(20140217 千葉市若葉区)

ばっちり生き返っていました。今週はもう一度雪が降るようですが、がんばって春を迎えて欲しいものです。

※ヒメツチハンミョウ
千葉県レッドリスト・C(要保護生物)


▽ヒメツチハンミョウに関する過去の記事

ヒメツチハンミョウ(♂) 2011.11.12

ヒメツチハンミョウ 2010.5.7

Category: 昆虫類・甲虫目

17:47 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

オカヨシガモ

2014.02.03(Mon)

オカヨシガモも、越冬のために渡ってきています。この池では昨年は見られませんでしたが、今年は20羽くらいが観察できます。

こちらが雄で、

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(20140203 千葉市緑区)

こちらが雌です。

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(20140203 千葉市緑区)

なんとも地味なのですが、よくみるとこれがなかなか味があり、光の当たり方によって様々な色の表情があります。体のサイズはコガモより大きく、カルガモよりはちょいと小さいといったところ。水面をゆったりと旋回しては、藻を濾しとって食べていました。

繁殖地はユーラシア大陸や北米大陸。日本では北海道と本州の一部で繁殖しています。千葉市内では、出会うことのできる場所はわりあい限られています。

※オカヨシガモ
千葉県レッドリスト・C(要保護生物)
千葉市レッドリスト・C(要保護生物)

Category: 鳥類

21:43 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

プロフィール

Author:大島健夫
1974年11月20日生まれ。千葉生まれ千葉育ち。美浜区在住。

記述の中に間違いや誤解を見つけた方、またそれ以外にも何かございましたら、どうか
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まで送っていただけると幸いです。

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