アマナ

2014.03.31(Mon)

早春の草地をひっそりと彩るアマナ。林縁の土手で一輪だけ見つけました。

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(20140331 千葉市若葉区)

ユリ科アマナ属の多年草です。六弁の涼しげな花は日光によって開き方が変り、夕方日が落ちると閉じるという性質を持っています。千葉県では北総を中心に分布しています。残念なことにこの花も、里山環境の荒廃や鑑賞目的の採掘などが原因で近年少なくなっており、千葉市内でも目にすることのできる場所は限られています。

※アマナ
千葉県レッドリスト・C(要保護生物)
千葉市レッドリスト・C(要保護生物)


***

たびたびで申し訳ありませんが、前回のエントリーに引き続いてコマーシャルです。

29日より発売の私めの電子詩集「神さまの人生」に加え、長編物語詩「みいらの世界」、やはりマイナビより本日発売の運びとなりました。

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表紙・挿絵は「神さまの人生」と同じく大崎メグミさんにお願いしております。やはり定価238円です。自分で言うのもなんですが、どちらも読みやすくて面白いので、ご興味を持たれた方は是非お買い求めくださいませ。両方買ってもワンコイン以下ですので、ラーメン一杯食べたつもりになって詩と物語の世界に遊んで頂ければ幸いです。

Amazon kindleストアにて販売しております。こちらよりご注文ください。

(なお、Amazon kindle書籍の買い方、読み方については、こちらをご参考になさってくださいませ)

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Category: 山野草

22:33 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

スッポンの「赤田さん」・2014年

2014.03.29(Sat)

さてさて、今年もスッポンが冬眠から目覚めて姿を現す季節がやってまいりました。期待とともにいつもの川に向かいます。

対岸に、何やらひらべったいビニールパックのようなものがあります。

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(20140329 千葉市若葉区)

ふっふっふ、しろうとさんはごまかせても、長年貴様らを追いかけているこの私はごまかされんぞ。貴様はゴミじゃない。スッポンだ。そして「赤田さん」だ!(この川のスッポンの個体識別と名前についてはこちらを参照)

この「赤田さん」は、春先はのんびりしており、相当近づいても逃げ出さないことも経験で知っているので、すぐさま数百メートル走って橋を渡り、対岸へ。真上から見下ろすとこんな感じです。

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(20140329 千葉市若葉区)

「赤田さん」はつややかな赤みを帯びた背甲が特徴的なのですが、今年はなんだかいつもより痩せており、傷も多いようです。昨年秋の台風による大増水、冬の大雪と水生生物にとっては苦難が続いていたことでしょう。正直なところ、会えただけでもホッとしています。ちなみにこの「赤田さん」が、私が2010年の5月にこの川で初めて出会ったスッポンです。あの時の驚きと喜びは忘れられません。

少し斜めから見ると、まるで団扇のような天地に薄い体つきと、ヒレ状に進化した手足など、その姿が水中での生活によく適応していることがわかります。眼だけはきょろきょろ動かしていますが、この体勢のまま微動だにしません。

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(20140329 千葉市若葉区)

それにしても、この「赤田さん」、毎年、日光浴に現れるポイントが10mとずれていません。これはこの川で私が観察を続けている他の3頭、「大田さん」「青田さん」「小田さん」もだいたい同じです。都市公園の池などに住んでいるスッポンはともかく、千葉の河川で見るスッポンは、日中は晴れていれば多くの時間を日光浴に費やし、夜に動き回っているようです。とりわけ、朝から午前中には、このようにほとんど不動で陽光を浴びている光景をしばしば目にします。見慣れればかなり遠くからでもそれがわかるのですが、スッポンは川岸の泥そっくりな体色の上、半分体を水面から出していてさえ、ゴミが浮かんでいるように見えたりもします。私は一通り写真を撮ったあと、かなり離れた場所から見ていたのですが、その間に「歩こう会」みたいな方たちが数十人単位で真上を通ったにもかかわらず、誰一人としてこのスッポンには気づいていませんでした。

***

さて、生き物とは特に関係ありませんが、ここでちょっとお知らせです。マイナビさんの企画で、電子書籍を出版いたしました。12篇入りの詩集です。

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大島健夫詩集「神さまの人生」本日3月29日より発売中です!Amazon kindleストアよりご注文下さい。日頃このブログをご愛顧頂いている皆様にも、ご一読頂ければ心より幸いに思います。

(なお、Amazon kindle書籍の買い方、読み方については、こちらをご参考になさってくださいませ)

※スッポン
環境省レッドリスト・DD(情報不足)
千葉県レッドリスト・情報不足
千葉市レッドリスト・X(消息不明・絶滅生物)


▽スッポンに関する過去の記事

スッポンの「青田さん」 2013.3.29

清澄庭園のスッポン・2012年7月 2012.7.18

清澄庭園のスッポン 2012.6.8

スッポンの「小田さん」 2012.5.25

スッポン・2012年 2012.3.30

スッポンの日光浴・その2 2010.7.28

スッポンの日光浴 2010.7.16

スッポン 2010.5.13

Category: 爬虫類

17:11 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

脚が再生したウヅキコモリグモ

2014.03.28(Fri)

房総半島の多くの地域ではもっともふつうに観察できるコモリグモ、ウヅキコモリグモ。旧暦の4月である「卯月」という名前を持ち、春先早くから出現します。ブロックの上でひなたぼっこをしていたこの個体、よく見ると右の第三脚が薄い色をしています。

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(20140328 千葉市若葉区)

実はこれ、いったん欠損した脚が再生したあとなのです。皆様も、よく見ると脚の数が足りないクモを見かけたことがあるかもしれません。例えばネコや鳥などに襲われたり、なんだりかんだりという理由で、クモの脚というのはちぎれる時にはちぎれるものです。ところが、あら不思議、次に脱皮をするとちゃんと写真のように脚がまた再生するのです。トカゲの尻尾のように徐々に伸びてくるわけではなく、一気にだいたい元の大きさの脚が戻ります。このクモもたぶん、もう一回脱皮すれば色も含めて元に戻ることでしょう。ちなみに、1本や2本脚が欠けても、クモの生活にはただちに致命的な影響はないようです。8本もあるのはバックアップ的な意味合いもあるということでしょうか。

もっとも、再生するのは脚だけ。おなかや頭がちぎれたらそれまでなのは言うまでもありません。お子様が実験しようとしたら、かわいそうなのでやめさせてあげてください。


▽ウヅキコモリグモに関する過去の記事

2011年・ウヅキコモリグモ出現 2011.2.6

ウヅキコモリグモ出現 2010.2.28

ウヅキコモリグモ 2008.2.28

Category: 鋏角類

18:28 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

ウシカメムシ

2014.03.25(Tue)

ぽつぽつと桜も咲き始め、一気に春めいてきた今日この頃。ちょっと珍しい昆虫に出会いました。ウシカメムシです。

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(20140325 千葉市若葉区)

左右にぐっと張り出した前胸部の突起が「牛」カメムシという名前の由来。それにしても「牛亀虫」って漢字で書くと、何の生きものだかさっぱりわかりませんね。

体長は1cm弱ほど。アセビやシキミなどの汁を吸い、林内や林縁で暮らすカメムシです。成虫で越冬し、これからいよいよ繁殖に入るというわけです。幼虫もたいへんおもしろい模様をしているので、興味の沸いた方は検索してみてください。

Category: 昆虫類・カメムシ目

18:33 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

アズマヒキガエルの繁殖行動・2014年 ~蛙合戦~

2014.03.20(Thu)

いよいよアズマヒキガエルが冬眠から覚め、繁殖行動に入っています。谷津の奥の池では、そこここでこのような光景が。

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(20140319 千葉市若葉区)

この日は近辺のいくつかの池を回りました。ヒキガエルの発生には場所ごとに年によって増減があり、昨年ほとんどヒキガエルが来ていなかったある池では、50匹以上が集合し、大混乱に陥っていました。

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(20140319 千葉市若葉区)

だいたい雌雄の個体数の比率は、雌1に対して雄が6とか7とかいう割合なので、いわゆる「蛙合戦」が起きるわけです。動画に撮ってみました。



すったもんだの騒ぎの中、いつの間にか雌に抱接することに成功していた雄に、他の雄が次々と挑みかかります。ところが抱接に成功した雄はやたらと足が効き、近づいてくる他の雄をそのままの体勢からばったばったと蹴り倒し、大立ち回りを演じています。日頃のそのそしているヒキガエルでも、その脚の力の強さにはおそるべきものがあります。

上の動画でも、間違えて他の雄に抱接しようとする雄の姿が散見されますが、通常、ヒキガエルはそうして間違えて抱きつかれると「解除音」という声を発し、「間違えるんじゃねえ」ということを相手に伝えます。ところが、うっかり他の種類に抱きついてしまうと言語が通じないため、悲劇が起こります。

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(20140319 千葉市若葉区)

これもまた別の池で撮影したものです。上の写真、何がどうなってるのかおわかりになりますでしょうか。ヒキガエルが3匹がかりでウシガエルに抱きついた挙げ句に締め殺してしまい、それでもまだ気がつかずに全員で抱きつき続けているのです。あんまりにも哀れなので木の枝でつついて離してやりましたが、離れたあとのウシガエルは、とてもここには写真を載せられないような気の毒な姿になっておりました。

※アズマヒキガエル
千葉県レッドリスト・C(要保護生物)
千葉市レッドリスト・C(要保護生物)


▽アズマヒキガエルに関する過去の記事

アズマヒキガエルの上陸 2013.5.15

アズマヒキガエルの繁殖行動・2013年(2013.3.19)

アズマヒキガエルの繁殖行動(2012.4.5)

アズマヒキガエルの休眠(2011.6.2)

アズマヒキガエルの幼生が上陸間近(2011.5.19)

アズマヒキガエルの幼生(2011.4.26)

アズマヒキガエルの繁殖行動が最盛期(2011.3.30)

アズマヒキガエルの繁殖行動・2011年(2011.3.18)

アズマヒキガエル、ウシガエルに抱接する(2010.3.18)

産卵後のアズマヒキガエル(2010.3.16)

鹿島川沿いの田んぼにおけるカエルの卵塊(2010.3.13)

アズマヒキガエルの卵塊(2010.3.8)

アズマヒキガエル出現(2010.3.3)

千葉市の両生類(2010.1.24)

アズマヒキガエルの繁殖行動(2009.3.25)

アズマヒキガエルの午睡(2008.4.15)

アズマヒキガエル(2008.3.19)

Category: 両生類

20:18 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

アシブトハナアブ(♂)

2014.03.13(Thu)

寒い冬が終り、春になって少しずつ花が咲き出し、虫たちが出てくるこの季節は、やっぱり毎年嬉しいものです。野外に出ると、今日は一種類、明日は二種類というふうに、観察できる虫がだんだんに増えていきます。

成虫越冬のハナアブの仲間も、徐々に目覚めて活動を始めました。

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(20140312 千葉市若葉区)

雌に比べて腹部が細くひらべったく、縞模様も少し異なっています。ハナアブの仲間はミツバチっぽい姿をしていますが、これは武器を持たない弱い生き物が強い生き物のふりをして身を守ろうという、例の「ベイツ型擬態」。実際には刺すための針もなければ噛みつくための牙もなく、成虫は花に集まり、幼虫は水中で植物質の堆積物を食べるという、攻撃性のない暮らしをしています。

▽アシブトハナアブに関する過去の記事

アシブトハナアブ 2010.4.1

Category: 昆虫類・ハエ目

18:28 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

カルガモの水浴び・羽づくろい・羽ばたき

2014.03.12(Wed)

水鳥はなんで水に浮くか。それは、お尻にある「尾脂腺」というところから分泌する脂を、羽に塗っているからです。よく原油事故などで水鳥が油まみれになって死んでゆく映像などが流されますが、ああいう状態になるとその脂が役に立たなくなってしまい、水をはじくことも羽毛の間に空気をためることも、さらには体温を調節することもできなくなってしまうので、そのままだと死んでいってしまうわけです。

であるからして、水鳥にとって羽づくろいはとても重要です。カルガモの場合を動画に撮ってみました。


)
(20140312 千葉市若葉区)

羽をきれいにし、脂を塗り、羽ばたいて水分を切るという一連の動作。いつ見てもバシャバシャとなかなか気持ち良さそうです。人間で言うとお風呂に入っているようなものかもしれませんけれど、人間はお風呂にしばらく入らなくても汚くなるだけで命まではとられないのに対し、野生の彼らは死活問題ですから、生活の中におけるその重みはやっぱりちょっと比べ物になりません。

▽カルガモに関する過去の記事

カルガモの幼鳥 2013.5.13

カルガモの羽づくろい 2010.9.15

カルガモの食事 2010.1.20

カルガモ@泉自然公園 2010.1.1

カルガモ+コガモ 2008.4.4

Category: 鳥類

22:41 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

マクラギヤスデ

2014.03.04(Tue)

さてさて、いつも庭石を引っくり返してばかりでは芸がないので、今日はプランターを引っくり返してみました。

何やら2cmほどの、ワラジムシを縦方向に足していったような生きものが出てきました。

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(20140304 千葉市若葉区)

これはオビヤスデ目の「マクラギヤスデ」です。日本全国の朽木の下や物陰などに普通に見られるヤスデで、名前の「マクラギ」はもちろん、鉄道の「枕木」に似た姿なことからの命名です。かっこうは気持ち悪がられるけれども、いたっておとなしく咬みつきもしなければ毒もなく、枯葉などを分解して豊かな土壌を形成する役割を果たしています。

Category: 多足類

21:42 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

プロフィール

大島健夫

Author:大島健夫
1974年11月20日生まれ。千葉生まれ千葉育ち。美浜区在住。

記述の中に間違いや誤解を見つけた方、またそれ以外にも何かございましたら、どうか
inaka_jikan@yahoo.co.jp
まで送っていただけると幸いです。

大島健夫公式サイト

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