フデリンドウ・2014年

2014.04.30(Wed)

ひょんなことから、昨年まで知らなかったフデリンドウの群生地を見つけました。日当たりの良い林縁にパッと目についたのが3株、そのあと林の中を歩き回って、全部で7株ほど確認しました。もう少し時間をかければ10株くらいは見つかったかもしれません。フデリンドウは採掘されたりなんだりで年々数を減らしており、このくらい生えている場所は千葉市内ではかなり有力な群生地と言えるでしょう。

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(20140428 千葉市若葉区)

左写真の蕾が、「筆」リンドウという名の由来をよく現していますね。フデリンドウは晴天の時にだけ咲き、雨天や曇天では花を閉じてしまいます。この日は晴れたり曇ったりしている日で、たかだか30分くらいの間にも、微妙に閉じたり開いたりする様子が見られました。

この花のあとにはさく果ができます。おもしろいことに、さく果は花とは逆に、雨の日に開き、晴れの日に閉じるのです。雨水にのって流れ出した種は秋に発芽し、翌年の春に花を咲かせます。


※フデリンドウ
千葉市レッドリスト・A(最重要保護生物)

▽フデリンドウに関する過去の記事

フデリンドウ・2013年 2013.4.8

曇りの日のフデリンドウ 2012.4.29

フデリンドウ 2012.4.25
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Category: 山野草

20:59 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

ニホンアマガエルの抱接

2014.04.29(Tue)

田んぼに水が入り始めると、冬眠から覚めたこのひとたちが集まってきます。谷津田の水路にはたくさんのニホンアマガエルが繁殖行動のためにやってきており、中には抱接中のカップルも見られました。

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(20140428 千葉市若葉区)

・・・雄の口元になんか葉っぱみたいのがついてますね。

この時点で午前11時。一般的に産卵が行われるのは夜です。もしずっとこうしていたら雌はずいぶんと苦しいでしょうし、雄もくたびれることでしょう。周囲の畦道や水路の壁面からは、ゲコゲコと声が響いています。ニホンアマガエルの産卵シーズンはかなり長く、断続的に夏まで行われ、年に二回産卵する雌もいるということです。無事に卵が孵化し、首尾よく変態上陸までこぎつけた場合、ニホンアマガエルの寿命は5年くらいと言われています。飼育下では10年を越えた例もあるということですが、アマガエルというのは何しろ天敵のたくさんいる生き物です。野生下ではなかなかそれほどには達しないことでしょう。


▽ニホンアマガエルに関する過去の記事

サクラとニホンアマガエル 2012.4.24

寄り添うニホンアマガエル幼体 2011.7.8

ヤマカガシ、ニホンアマガエルを捕食する 2011.5.15

ニホンアマガエルのシーズン到来 2011.5.2

物干し台のニホンアマガエル 2010.10.10

アジサイの花のニホンアマガエル 2010.7.22

シュレーゲルアオガエルとニホンアマガエルの幼体の区別 2010.7.7

ニホンアマガエル・上陸への試練 2010.6.11

ニホンアマガエルの繁殖期 2010.4.23

ニホンアマガエル・2010年も庭に登場 2010.4.13

ニホンアマガエル、尻尾を残したまま上陸 2010.2.17

千葉市の両生類 2010.1.24

ニホンアマガエル・2009コレクション 2009.11.1

ニホンアマガエルの上陸 2009.6.11

ニホンアマガエル 2009.4.30

挙動不審なニホンアマガエル 2008.9.25

ダンゴムシに顎を乗せるニホンアマガエル 2008.9.16

ニホンアマガエルのアクビ 2008.9.10

ニホンアマガエルの保護色 2008.9.5

鳴くニホンアマガエル 2008.9.3

雨の日のニホンアマガエル 2008.8.26

ニホンアマガエルの幼体 2008.6.21

ニホンアマガエルのオタマジャクシ 2008.5.29

フェンスにくっつくニホンアマガエル 2008.5.22

ニホンアマガエル 2008.4.16

Category: 両生類

20:34 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

コアオハナムグリ

2014.04.28(Mon)

ハナニラにコアオハナムグリが来ていました。日本列島の多くの地方でもっとも普通に見られるハナムグリです。

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(20140426 千葉市若葉区)

体長は1.5cmほど。ペンキをこぼしたようなゴールドの模様の入ったグリーンの体には、これまた金色の毛がけっこうたくさん生えています。春と秋の二回成虫が発生し、田舎だけでなく都市公園などにも広く生息しています。とりわけ白い花に好んで集まり、また花粉だけでなく樹液にもやってきます。子供の頃、とても好きだった虫のひとつです。だってすごく綺麗でかわいいじゃないですか。

Category: 昆虫類・甲虫目

17:47 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

ホシハラビロヘリカメムシ

2014.04.27(Sun)

ホシハラビロヘリカメムシの名前の「ホシ」というのはすなわち「星」で、背中の真ん中あたりにある一対の黒点のことを指します。

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(20140426 千葉市若葉区)

この季節にこうして出てくるということは、もうおわかりのように成虫越冬の虫です。マメ科の植物の汁を吸うので、しばしば害虫として扱われることもあります。この個体はアジサイの葉にとまっていましたが、そこから1mばかり先には満開のフジが。きっとその茎にとりつこうとしていたのでしょう。

Category: 昆虫類・カメムシ目

19:31 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

コハナグモ

2014.04.25(Fri)

ハナグモに似ているけれど、さらに一回り小さいコハナグモ。この写真のような雌はまだしも6、7mmありますが、雄は3、4mmくらいしかありません。

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(20140424 千葉市若葉区)

・・・微妙な人面っぽい模様がなかなか趣がありますね。この褐色斑には個体によってかなりの変異があります。

網を張らず、植物上などで待ち伏せ型の狩りをするところもハナグモと同じです。これまたハナグモと同じように、とんでもない大きさの獲物を捕食していてびっくりさせられることもあります。こうした小型のクモの捕食能力というのは非常に高いのです。

Category: 鋏角類

11:52 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

ニホンイシガメの日光浴・2014年

2014.04.24(Thu)

房総半島では年々、希少動物となっているニホンイシガメ。毎年千葉市内の河川で記録を続けています。昨年秋の台風による増水以来姿が見えず、少し心配しておりましたところ、昨年まで非常にしばしば出没していたポイントから300メートルばかり下流で日光浴しているのに、今年初めて出会うことができました。

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(20140423 千葉市若葉区)

数mの間隔を置いて大小の2頭、いずれもなぜかミシシッピアカミミガメと一緒にいます。右写真の、アカミミガメの背中にのっかってる小さいやつは、昨年、追尾・求愛行動を記録した時の雄の方の個体に間違いないと思います。大きい方も、十中八九、その時の雌の方です。すぐそばで互いに別種のカメと一緒にいるとは、相変わらずこのカップルの空気感は微妙でちょっと笑えます。

人間でも動物でも、「どうしてるかな、元気でいるかな」と思っていた相手が元気でいてくれるのは嬉しいものです。元気でいるっていいですね。ほんとにいいものです。

※ニホンイシガメ
環境省レッドリスト・DD(情報不足)
千葉県レッドリスト・A(最重要保護生物)
千葉市レッドリスト・A(最重要保護生物)


▽ニホンイシガメに関する過去の記事

ニホンイシガメの追尾・求愛行動 2013.9.25

ニホンイシガメの求愛行動 2012.7.10

ニホンイシガメの日光浴・2012年 2012.6.15

ニホンイシガメの日光浴・2011年 2011.5.20

ニホンイシガメ@綿打池 2011.4.13 

ニホンイシガメの日光浴・11月 2010.11.30

ニホンイシガメの日光浴 2010.7.25

ニホンイシガメ@都川 2010.5.5

ニホンイシガメ@都川 2010.4.20

ニホンイシガメ@不忍池 2009.9.11

ニホンイシガメ@綿打池 2009.7.18

Category: 爬虫類

22:10 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

ホソミオツネントンボの産卵・2014年

2014.04.23(Wed)

田んぼに水が入り始めると、一気にその周辺の生き物たちの色彩が豊かになってきます。立ち止まって目を凝らすと、越冬明けのホソミオツネントンボが、水際をすうっすうっと飛んでいるのが見えてきました。

さっそく連結産卵をしているカップル。

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(20140423 千葉市若葉区)

水面上に突き出た植物の組織内に産卵するわけです。雌が単独で産卵をしている姿も散見されます。

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(20140423 千葉市若葉区)

卵が孵り、そして生まれたヤゴが羽化するまでにはおよそ2ヶ月かかりますから、この日産みつけられた卵は、梅雨の季節に成虫となることでしょう。成熟した成虫は冬を越え、来年の春にまたこのように繁殖行動を行うのです。


※ホソミオツネントンボ
千葉市レッドリスト・B(重要保護生物)


▽ホソミオツネントンボに関する過去の記事

ホソミオツネントンボの産卵 2013.5.10

越冬明けのホソミオツネントンボ 2013.3.31

ホソミオツネントンボの未成熟個体 2010.7.9

ホソミオツネントンボ 2009.5.7

Category: 昆虫類・トンボ目

22:57 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

ネコハエトリの狩り

2014.04.22(Tue)

フジの花びらの上で、ネコハエトリの雌が双翅目の昆虫を捕えていました。

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(20140422 千葉市若葉区)

こないだブログで取り上げたのと模様が違うじゃないかあ、という声が聞こえてきそうですが、ネコハエトリの模様には様々な変異があるのであります。

よく見ると捕脚と顎で、頭部と翅の付け根をしっかり確保しています。しかも相手は裏返し。絞めながらの上四方固めみたいな感じでしょうか。抑えられている昆虫は脚をばたつかせていますが、こんなにしっかり極まったら逃げられません。

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(20140422 千葉市若葉区)

引いて見るとこんな感じ。小さな花びらの上で、生命のやりとりは今日も繰り返されています。


▽ネコハエトリに関する過去の記事

ネコハエトリ 2014.4.7

Category: 鋏角類

11:48 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

オオアカマルノミハムシ

2014.04.18(Fri)

オオアカマルノミハムシは体長5mmくらい。どこから見ても丸っこい体つきの、愛嬌のあるかわいらしいハムシです。

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(20140417 千葉市若葉区)

似た種類が実はけっこういるのですが、足が黒くて「太腿」の部分が赤いのが見分けのポイントです。センニンソウやボタンヅルのような、キンポウゲ科の毒草を食草とし、それらのあるところで春先に成虫が見られます。このセンニンソウとボタンヅルというのは互いに外見がそっくりで、プロトアネモニンという刺激性の物質を有しており動物が口にしないことから「ウマクワズ」すなわち「馬喰わず」の異名を持っているような植物です。そんな植物にも、自然界にはちゃんと天敵がいるのですね。

Category: 昆虫類・甲虫目

17:32 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

モモブトカミキリモドキ

2014.04.17(Thu)

畦道に点々と咲いているハルジオンに、7、8mmくらいの藍色の甲虫が来ています。モモブトカミキリモドキです。

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(20140417 千葉市若葉区)

名前の通り、後脚が非常に太くなっているのですが、これは雄だけで、雌は細い脚をしており、こんな感じです。

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(20140417 千葉市若葉区)

ところでこの虫、取り扱いには若干注意を要します。体液に毒、マメハンミョウやツチハンミョウの項でも取り上げた、例の「カンタリジン」を有しており、へたに触れると皮膚に炎症を起こすからです。もっとも、積極的に攻撃するような虫ではなく、こうして花の蜜や花粉を食べて暮らしています。

カミキリモドキの仲間はカミキリムシに似ていますが、カミキリモドキ科はゴミムシダマシ上科に属しており、けっこう違う系統です。翅はやわらかく触角は細く、比較的多くの種類が毒を持っているのです。

Category: 昆虫類・甲虫目

21:18 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

ミツボシツチカメムシ

2014.04.16(Wed)

森が近くにある建物の壁というものには、よく見ると意外と色々な昆虫が集まっています。この5mmくらいの小さなカメムシは、ミツボシツチカメムシです。

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(20140416 千葉市若葉区)

春の野原に多いカメムシで、ヒメオドリコソウやホトケノザでよく見かけます。体長は5mmくらい。「三ツ星」の名の由来となっている黒地に白の三つの斑紋に加え、体の縁取りも白で、よく見れば非常にシックで上品と言ってもそうひどい間違いではないような姿です(これではなんだかあんまり誉めている感じがしないな)。白い斑紋は顔みたいにも見えますね。いや、むしろ顔文字と言った方がいいかな?

Category: 昆虫類・カメムシ目

21:22 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

ニホントカゲ雄同士の闘争・2014年

2014.04.11(Fri)

春来て、ニホントカゲは繁殖期を迎えています。この時期のニホントカゲは、雄同士が出会うと激しい戦いを繰り広げます。

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(20140410 千葉市若葉区)

日当たりの良い土手でやり合っているところに出くわしました。この闘争は交互に頭を差し出しては咬みつかせるという不思議なもので、真剣勝負の戦いというよりはむしろルールのあるスポーツに近いものです。

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(20140410 千葉市若葉区)

アップで撮ると大迫力。喉や顔が赤くなっているのはこの時期の雄に現れる「婚姻色」で、流血しているわけではありません。また、頭以外の場所を咬むこともありません。

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(20140410 千葉市若葉区)

動画でご覧頂くと、その「ラウンド制」とも言えるような戦いのあり方がよくわかるかと思います。防御をしない、相手にも攻撃させる、というのは興味深いところです。



とは言え、縄張りや、ひいては雌との交尾がかかっているのですから、簡単に「まいりました」というわけにはいきません。どっちが強いか勝負がつくまでやり合うわけですので、互いの力が接近しているとこの戦いはなかなか終わらないのです。

※ニホントカゲ
千葉県レッドリスト・B(重要保護生物)
千葉市レッドリスト・B(重要保護生物)


▽ニホントカゲに関する過去の記事

シマヘビ、ニホントカゲを捕食する 2013.10.7

婚姻色の出たニホントカゲ 2013.3.22

穴を掘るニホントカゲ 2012.10.25

垂直壁面で日光浴するニホントカゲ 2012.5.7

越冬明けのニホントカゲ 2012.3.21

ニホントカゲの赤ちゃん 2011.8.7

ニホントカゲの幼体 2010.9.27

ニホントカゲの幼体 2010.8.4

ニホントカゲの日光浴 2010.5.23

ニホントカゲ、コバネイナゴを襲う 2009.10.15

ニホントカゲの幼体 2009.8.5

ニホントカゲ、雄同士の闘争 2009.4.27

ニホントカゲ 2008.4.25

Category: 爬虫類

17:40 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

夏羽のユリカモメ

2014.04.10(Thu)

春来て、冬鳥はそろそろ繁殖地へ飛び立ち始めました。東京都の鳥・ユリカモメもシベリア方面へ去る日が近づいています。それを前に、夏羽姿が散見されるようになりました。

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(20140410 東京都江東区)

ご覧の通り、頭部が黒くなるのです。これはこれで鮮やかですが、冬羽とはまるで別の鳥みたいですね。

移行しかかっている鳥もまた散見されました。なんだかちょっと、顔が汚れてるみたいに見えますね。

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(20140409 東京都江東区)

日本では基本的にはこの時期から少しの期間だけ見ることのできる、夏羽のユリカモメ。いろいろあった今年の冬もほんとうに終わりです。

▽ユリカモメ

ユリカモメの水浴び 2013.1.22

ユリカモメ@綿打池 2010.3.9

ユリカモメ@不忍池 2009.3.16 

Category: 鳥類

21:51 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

アオサギの採餌

2014.04.09(Wed)

清澄白河でしばしば朗読イベントを開催しています。とりあえず用事があるたびに立ち寄るのは清澄庭園。アオサギが何かを狙っていました。

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(20140409 東京都江東区)

横顔をアップで。なかなか真剣です。

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(20140409 東京都江東区)

コサギだったらここで、嘴を水面で震わせて波紋を起こし魚を誘引したり、足でガサガサをしたりするところですが、アオサギはそういうことはせず、じーっと獲物を待っています。いいポジションに獲物が現れると、のろいような速いようなサギ独特の動きで首を動かし、

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(20140409 東京都江東区)

小魚を見事にくわえました。ブルーギルかな?

アオサギの食性は、ほとんど水辺の猛禽に近いようなものです。基本的には魚や甲殻類をよく食べるのですが、他のサギに比べるとかなり大きな獲物も捕え、「小魚」とは到底言えないようなサイズの魚と格闘していることもしばしばで、時には他の鳥の雛鳥を襲うことさえあります。もしも話が通じるなら、こうやって外来魚やウシガエルやアメリカザリガニだけを食べていてもらいたいと伝えたいところなのですが・・・


▽アオサギに関する過去の記事

アオサギのお昼寝 2012.11.27

アオサギの営巣 2012.4.9

アオサギ@谷津干潟 2010.4.9

アオサギ 2008.12.19

Category: 鳥類

22:58 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

カタクリ・2014年

2014.04.08(Tue)

開花が早かった昨年から一転、今年はカタクリの開花が例年より遅れ気味でした。その中でもこの写真の群生地はおそらく私の知る限り千葉市内で最も遅く開花のピークが来る場所で、ちょうど今が満開です。

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(20140408 千葉市若葉区)

元来が北方系の植物であるカタクリは、縄文時代、房総半島が今の地形になった頃に北から進入し、以降、北総台地の谷津と斜面林の組み合わさった環境によく適合することで繁栄してきました。従って今でも、その分布は北総に集中し、南房総では見ることができません。かつては白花のものも見られましたが、近年では鑑賞目的での採掘が著しく、姿を消してしまいました。

カタクリは花を咲かせるまでに8年くらいかかる一方、その寿命は4、50年にも達します。非常に残念なことは、こうした希少な植物の減少の大きな要因に「鑑賞目的の採掘」があることで、そしてそういうことをしていく人たちが、ほぼ例外なく中高年、というよりもお年寄りだったりするのです。情けない年のとり方をするな、恥を知れ、と思いますが、いけないことをしていることよりも、それがいけないことだとわかってないことの方が大きな問題です。おそらく彼らは「花が自分ちで見たいから掘って帰る」といった行為が生態系、生物多様性に及ぼす影響、そしてそれが道徳的にも公共の福祉という観点から見ても反社会的なものであるといったことを考えたことはなく、誰かに指摘されたこともないのでしょう。ならば私たちにできることは、できるだけ丁寧に、機会をとらえて少しでもそれを周知しようとすることしかないのだろうと思います。

※カタクリ
千葉県レッドリスト・B(重要保護生物)
千葉市レッドリスト・A(最重要保護生物)


▽カタクリに関する過去の記事

カタクリの開花・2013年 2013.3.20

カタクリ・2012年 2012.3.28

カタクリの朔果 2011.4.10

カタクリが満開 2011.4.2

カタクリの開花 2011.3.29

カタクリ@泉自然公園 2009.3.29

Category: 山野草

19:17 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

ネコハエトリ

2014.04.07(Mon)

ネコハエトリは生態で越冬するので、春先わりあい早くからその姿を見ることができます。道端のフェンスに大きな雌がいるのに出会いました。

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(20140407 千葉市若葉区)

カメラを近づけるとプッとこっちを向くのが何ともかわいらしいところ。とは言えそう感じるのはこのクモが7、8mmしかないからで、これで大きかったらたまったものではありませんね。このくらいのハエトリグモでも3cmくらいある昆虫を平気で捕食するので、もし1mもあったら人間などあっさりやられてしまうことでしょう。幸い、節足動物は外骨格であり、現在の大気のもとではそんなには大きくはなれません。

このネコハエトリ、繁殖期に雄同士が戦う習性があり、それを利用した「クモ合戦」をさせるという遊びが千葉県内にも残っています。房総半島では多くの地域で普通に見られるハエトリグモです。

Category: 鋏角類

22:14 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

スズメノヤリ

2014.04.06(Sun)

お花見の季節です。この時期はみんな上を向いてサクラの木などを見上げておりますので、ひとつ私はじっとうつむいて歩いてみましょう。

茎の高さ10cmほどのスズメノヤリの頭状花序だって、サクラと同じくらい美しくてかわいらしいものです。

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(20140406 千葉市若葉区)

一見するとイネ科っぽく見えますが、実はイグサ科。なので、ご家庭の畳表の、顔の似ていないイトコのようなものです。「雀の槍」という名前の由来は、この頭状花序が、大名行列の先頭の毛槍に似ていることからきています。植物の名前につく場合の「雀の」というのは、要するに小さいということで、他にはスズメノカタビラとかスズメノエンドウとかがあります。これに対して大きいことを表す場合には「カラスノ」すなわち「烏の」がつけられ、その例としてはカラスノエンドウとかカラスノゴマとかがあるわけです。

Category: 山野草

18:56 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

プロフィール

大島健夫

Author:大島健夫
1974年11月20日生まれ。千葉生まれ千葉育ち。美浜区在住。

記述の中に間違いや誤解を見つけた方、またそれ以外にも何かございましたら、どうか
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まで送っていただけると幸いです。

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