ホソスジキヒメシャク

2014.05.30(Fri)

ホソスジキヒメシャクは、開張1.5cmほど。シルバーの時に薄いイエローの帯が入った、なかなか美しいガです。

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(20140528 袖ヶ浦市)

この写真だと、なんだか実際のサイズよりずっと大きなガのように見えますね。

本州から九州まで分布している普通種ですが、実は幼虫の食草がよくわかっていないなど、ちょっとミステリアスなガでもあります。夜は灯火にも飛来します。この写真を撮ったのは朝8時。林縁の葉陰でじっと休んでいました。
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Category: 昆虫類・チョウ目

22:09 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

アトジロサビカミキリ

2014.05.29(Thu)

アトジロサビカミキリは体長1cmほど。以前紹介したアトモンサビカミキリと、名前も姿もよく似ています。

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(20140528 袖ヶ浦市)

・・・こちらの方が、鞘翅の白い模様がぐっと大きくて帯状なのが見分けのポイントです。

色々な広葉樹の枯れ枝などで発生するところもアトモンサビカミキリと同じ。雑木林に生きるカミキリムシです。

Category: 昆虫類・甲虫目

22:37 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

ヤマトクロスジヘビトンボ

2014.05.28(Wed)

ヘビトンボという名前はついていても、トンボではなく、もちろんヘビでもありません。広い意味では、ウスバカゲロウなどの親戚筋に当たる虫です。朝6時、谷津田の奥で出会ったこのひとは、ヤマトクロスジヘビトンボという種類です。

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(20140528 袖ヶ浦市)

翅を拡げると10cmに迫る、かなり大きな虫です。全体のフォルムは確かにカゲロウに似ていますが、ずっと力強い感じがしますね。

幼虫は清流の石の下などに住み、巨大な顎を持った異様な姿をしています。その顎で様々な獲物を捕食する肉食性で、それが成虫になると樹液などを吸うようになるのですが、やっぱり顎はまだそれなりに大きく、「昔はやんちゃしてたんだぜ」という感じを漂わせています。孵化してから羽化するまでの幼虫時代は2、3年にも達するのに対し、羽化後の寿命は2週間程度と短く、この虫もやはり「繁殖して死ぬために成虫になる」かのような生活史を有しています。

アサギマダラ

2014.05.26(Mon)

夕暮れの迫る林縁で、アサギマダラが翅を休めているのに出会いました。

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(20140524 千葉市若葉区)

アゲハチョウなみに大きなタテハチョウ、アサギマダラは不思議なチョウです。強い移動性を持ち、日本列島で生まれた成虫は秋になると南下して遠く南西諸島や台湾にまで至り、翌年の春、今度はその地で羽化した成虫が北上してくるのです。彼らの旅には謎が多く、多くの点がいまだ明らかになっていません。様々な団体がマーキングによる調査などを行っていますが、それによると移動の過程では一日に200km以上も飛ぶことがあり、総飛行距離は2000kmを軽く越えるという、まことに壮大なものです。幼虫時代に、アルカロイドを含むガガイモ科の植物を食草とするアサギマダラは、体内にそのアルカロイドを蓄積している「毒蝶」であり、それがためにこの移動の間、鳥などに襲われることがないのです。

千葉市内ではしばしばとまではいきませんが、運が良ければ年に一回ほど出会うことができます。この写真のチョウは、どこから来て、どこへ行くのでしょうか。

※アサギマダラ
千葉県RDB・D(一般保護生物)

Category: 昆虫類・チョウ目

21:17 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

オオクチキムシ

2014.05.25(Sun)

公園の樹木の幹に、よく「クヌギ」とか「イヌシデ」とか、木の名前を書いたプレートがくっつけてありますね。ああいうのを裏返すと、けっこういろんな虫がいたりします。

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(20140524 千葉市若葉区)

オオクチキムシは体長1.5cmほど。名前の通り朽木やキノコを食べて暮らしている虫で、越冬も樹皮の下です。広い意味ではゴミムシダマシの仲間で、顔つきは同じゴミムシダマシ科のキマワリによく似ています。

毒を持ってもいなければ咬みつきもしない虫ですが、素手で取り扱うのはちょっと注意したほうが良いでしょう。捕まえると独特の変な臭いを出すからです。

Category: 昆虫類・甲虫目

23:50 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

岸辺で鳴くシュレーゲルアオガエル

2014.05.25(Sun)

カエルが鳴くための「鳴嚢」の位置は、種類によって異なります。例えばトウキョウダルマガエルなどが両方の頬に一対あるのに対し、このシュレーゲルアオガエルやモリアオガエル、ニホンアマガエルは喉の下に鳴嚢があるので、鳴く時はこのようなスタイルになります。

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(20140522 鴨川市)

ちなみに鳴嚢を持っているのは雄であり、水のそばで鳴いて存在をアピールしながら雌を待つのです。動画でご覧ください。



周囲ではモリアオガエルの美しい声もしていますね。恋の季節と言えばロマンティックですが、一方でこの季節は外敵に襲われやすく、雄同士で争い、雌は雌で締め殺されたり溺れ死んだりすることもあります。小動物の繁殖というのは命がけと言えばまことに命がけの勝負です。こうしてカエルが鳴いているのも、言ってみれば源平時代の武士が戦の前に「やあやあ我こそはあ」という感じで名乗りを上げているようなものでもあるのです。

※シュレーゲルアオガエル
千葉県レッドリスト・D(一般保護生物)
千葉市レッドリスト・C(要保護生物)


▽シュレーゲルアオガエルに関する過去の記事

庭のシュレーゲルアオガエル・2013年 2013.6.6

水路に集まるシュレーゲルアオガエル・2013年 2013.5.9

水路のシュレーゲルアオガエル 2012.5.8

シュレーゲルアオガエル、水路に集まる 2011.5.14

路上で寝るシュレーゲルアオガエル 2010.11.13

シュレーゲルアオガエルの幼体 2010.8.28

斑紋のあるシュレーゲルアオガエル 2010.8.23

やっぱりシュレーゲルアオガエル 2010.8.20

シュレーゲルアオガエルとニホンアマガエルの幼体の区別 2010.7.7

シュレーゲルアオガエルのオタマジャクシ 2010.6.4

シュレーゲルアオガエル・2010年初目撃 2010.5.28

千葉市の両生類 2010.1.24

シュレーゲルアオガエル・2009コレクション 2009.12.31

シュレーゲルアオガエル@いずみの森 2009.11.11

路上のシュレーゲルアオガエル 2009.10.23

台風前夜のシュレーゲルアオガエル 2009.8.31

シュレーゲルアオガエルの昼寝 2009.7.28

ミカンの木のシュレーゲルアオガエル 2009.7.26

シュレーゲルアオガエルの上陸 2009.6.30

シュレーゲルアオガエル・今年初目撃 2009.5.24

シュレーゲルアオガエルの幼体・その2 2008.8.31

シュレーゲルアオガエルの幼体 2008.7.29

ツバキの木のシュレーゲルアオガエル 2008.7.19

窓ガラスのシュレーゲルアオガエル 2008.7.8

Category: 両生類

00:13 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

アオハムシダマシ

2014.05.23(Fri)

アオハムシダマシは体長1cm前後。鮮やかな金属光沢を持ち、さらに脚の膝上あたりは胴体と同色という、なかなか美しい甲虫です。

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(20140522 鴨川市)

成虫は様々な花に集まり、一方で幼虫の食性はよくわかっていないようです。ハムシダマシ科はゴミムシダマシ上科に属しています。だいたいがずんぐりして黒っぽい色をしたゴミムシダマシの仲間とこの虫が親戚というのも、なんだかちょっと不思議な気もしますね。

Category: 昆虫類・甲虫目

22:10 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

ヤマカガシ、モリアオガエルを捕食する

2014.05.22(Thu)

今日はイベントの下見のため、鴨川へ行ってきました。帰り道、通りすがりに清澄寺に寄ると、

落葉の上で、70cmくらいのヤマカガシが、けっこう大きなモリアオガエルを呑み込んでいる真っ最中。

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(20140522 鴨川市)

そーっと横に回ってみると、こうでした!

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(20140522 鴨川市)

何と言うか、手を合わせるしかありません。合掌です。

それにしても何度見ても、この顎の開き方は凄いものがあります。よくヘビは顎を外せるから大きなものを呑めるんだ、と説明されますが、正確に言うとヘビの顎の関節は二重になっておりまして、そのためこんなに開くことができるのです。この機能はヘビ独自のもので、その先祖であるトカゲの仲間には備わっておりません。実はヘビがどうやってヘビになったかという点についてはいまだに様々な説があり、わかっていないことが多いのです。身近な謎の生き物・ヘビは全世界で3000種くらいが知られており、千葉県にはそのうちの7種が在来種として生息しています。

※ヤマカガシ
千葉県RDB・D(一般保護生物)
千葉市RDB・C(要保護生物)


※モリアオガエル
千葉県RDB・C(要保護生物)


▽ヤマカガシに関する過去の記事

ヤマカガシ幼蛇vsツチガエル軍団 2013.6.26

ヤマカガシ、ウシガエルを捕食する 2012.8.9

ウシガエル、ヤマカガシを捕食する 2012.7.17

ヤマカガシ、ニホンアカガエルを捕食する 2011.10.12

泳ぐヤマカガシ 2011.9.18

威嚇するヤマカガシ 2011.5.23

ヤマカガシ、ニホンアマガエルを捕食する 2011.5.15

ヤマカガシのとぐろ 2010.11.1

田んぼのヤマカガシ 2010.5.26

ヤマカガシ、ニホンアカガエルを捕食する 2010.3.4

ヤマカガシの幼体 2009.8.24

ヤマカガシの多い日 2009.7.7

ヤマカガシ@原田池 2009.5.4

ヤマカガシ 2008.5.30

▽モリアオガエルに関する過去の記事

ツチガエルがモリアオガエルに抱接、そして・・・ 2012.7.3

モリアオガエル 2012.7.2

モリアオガエル 2011.6.19

Category: 両生類

23:39 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

スイカズラ

2014.05.19(Mon)

スイカズラは、スイカズラ科の常緑つる性木本です。ご覧のように白い花が時間の経過とともに黄色い花となり、それがしばしば一つの枝にも混在していたりするところから「金銀花」とも呼ばれます。

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(20140519 千葉市若葉区)

中国大陸、朝鮮半島、日本列島と東アジア一帯に分布し、道端や林縁などに生育します。花は大変いい匂いがするほか、蜜を吸うとけっこう甘いです。お酒にすることもでき、作り方はネットで検索スレはいっぱい出てきますので興味のある方は調べてみても良いでしょう。

Category: 樹木

22:30 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

オオイシアブ

2014.05.14(Wed)

本日は谷津田の生物調査ミッション。そろそろ終わろうかという頃、こんな虫が飛んできて私のバッグにとまりました。

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(20140514 袖ヶ浦市)

他の虫を口吻で突き刺して捕食する、ムシヒキアブの仲間のオオイシアブです。体長は2.5cmほど。以前紹介したチャイロオオイシアブと並んで、国産のムシヒキアブの中では最大級のサイズを誇ります。全身毛むくじゃらでがっしりとしていて、おそろしく強そうです。他のムシヒキアブ、例えばシオヤアブやなんかと比べると、ミツバチとスズメバチくらいのボリューム感の違いがあります。

生息にはかなり豊かな森林環境が必要らしく、出会う機会は決して多くありません。それほどにレアというわけではありませんが、私は勝手にこっそり「ムシヒキアブ界のタガメ」と呼んでおります。

Category: 昆虫類・ハエ目

21:55 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

ハンミョウ

2014.05.11(Sun)

日本産の美しい甲虫と言えば、タマムシと並んでこの虫を挙げる方が多いかと思います。ハンミョウです。

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(20140511 市原市)

体長は約2cmほど。その色合いは本当に鮮やかなもので、飛んでいても歩いていてもよく目立ちます。太陽光線の当たり方ひとつでかなり異なる趣をも見せ、例えば日陰の土手などにとまるとこんな感じです。

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(20140511 市原市)

実はこんなきらきらした姿をしているのはその太陽光線と関係があり、この体色と光沢とで、光を効果的に反射し、直射日光下での体温の上昇を防いでいるのだそうですから、言ってみればこの美しさは異性にアピールしたりするための美しさではなく(雌雄同色)、実用上の必要性があってそうなっているのが、たまたま我々人間には美しく見えているのだということになります。

そもそも、まがまがしい大顎が示す通り、この虫の本性は獰猛な殺し屋です。成虫は地上を回って様々な虫を捕え、幼虫は穴の中で待ち伏せてやはり様々な虫を捕えます。人間が近づくとスッと飛び上がって少し先に着地するところから「道教え」という異名もあります。私はゆっくーり近づいて撮影させて頂きました。ちなみによく「ハンミョウの毒」ということが言われますが、毒があるのはツチハンミョウやマメハンミョウ。この虫はいっさい無毒です。


※ハンミョウ
千葉市RDB・A(最重要保護生物)

Category: 昆虫類・甲虫目

21:25 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

ヨツモンクロツツハムシ

2014.05.09(Fri)

ヨツモンクロツツハムシは体長5、6mm。四紋型のナミテントウを筒型にしたような体つきとカラーリングをしています。

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(20140508 千葉市若葉区)

食草はコナラやカシワなどの葉ですから、雑木林の虫です。そうした環境ではけっこうよく目立っしてまうこの姿は天敵に襲われないための「警戒色」なのかなんなのか。案外、本当にナミテントウに擬態しているのかもしれません。成虫で越冬し、春の終わりから初夏に活動を始めます。5月の初めというのは、出会える昆虫の種類が飛躍的に増える季節なのです。

Category: 昆虫類・甲虫目

18:39 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

ホソオビヒゲナガ(♀)

2014.05.08(Thu)

原始的なガであるヒゲナガガ科の仲間は、どこか謎めいた姿をしています。夕暮れの迫る森の中で、ホソオビヒゲナガの雌に出会いました。

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(20140508 千葉市若葉区)

以前紹介した雄に比べると触角の長さ自体は短いのですが、より幅広く、黒白のツートーンになっています。このような性差についてははっきりとした原因がわかっているわけではないようです。翅を拡げると1.5cm程度、頭からお尻まででは7mmくらいしかありません。全身くすんだ金色のメタリックに輝く、初夏の森の宝石のようなガです。


▽ホソオビヒゲナガに関する過去の記事

ホソオビヒゲナガ 2012.5.6

Category: 昆虫類・チョウ目

21:52 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

クモンクサカゲロウ

2014.05.07(Wed)

クサカゲロウの仲間は時として、びっくりするくらい美しい姿をしています。日当たりの良い草原で、めったに出会うことのないクモンクサカゲロウに出会うことができました。

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(20140507 千葉市若葉区)

「苦悶クサカゲロウ」ではなく「公文クサカゲロウ」でもなく、「九紋クサカゲロウ」です。頭部に九つの黒い斑紋があるのがその名の由来です。それ以外は全身が瑞々しい若草色で、透き通るかのようです。しかしよく見ると大顎が禍々しい形状をしており、アブラムシを食べている肉食昆虫であることが納得できます。体長は1.5cmほど。先にも書いたように個体数は多くないようで、私自身、市内で見かけたことは数えるほどしかありません。こういう虫に出会えた時にはいつでも嬉しい気持ちになるものです。

プロフィール

Author:大島健夫
1974年11月20日生まれ。千葉生まれ千葉育ち。美浜区在住。

記述の中に間違いや誤解を見つけた方、またそれ以外にも何かございましたら、どうか
inaka_jikan@yahoo.co.jp
まで送っていただけると幸いです。

大島健夫公式サイト

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