ニホンアカガエルの卵塊・2015年

2015.02.27(Fri)

この記事タイトルにつけた「2015年」というフレーズを見るにつけ、いつの間にやらこのブログも開設してから7が経つのだなあと、ちょっと感慨がわき上がってきます。7年間いろんなことがありましたが、生き物たちはその生命のサイクルを繰り返し続けています。今年もまた春が来て、千葉市のカエルでもっとも早くに産卵するカエル、ニホンアカガエルが谷津田に産卵しています。

20150227.jpg
(20150225 千葉市若葉区)

この写真を撮った谷津田の卵塊の数は、年によってずいぶん変動があります。昨年、一昨年は非常に少なかったのですが、今年はそれ以前の水準近くまで回復しているようです。

こうしたひとつの卵塊には、500から3000個ほどの卵が含まれています。既に付近では孵化が始まっており、オタマジャクシの姿も見ることができました。オタマジャクシを経て、子ガエルになって上陸してゆくのは梅雨の時期。性成熟するのには、だいたい2年くらいかかるということです。

※ニホンアカガエル
千葉県レッドリスト・A(最重要保護生物)
千葉市レッドリスト・A(最重要保護生物)


▽ニホンアカガエルに関する過去の記事
ニホンアカガエルの上陸・2012年 2012.6.12
ニホンアカガエルの孵化・2012年 2012.3.13
ニホンアカガエルの卵塊・2012年 2012.2.10
ヤマカガシ、ニホンアカガエルを捕食する 2011.10.12
ニホンアカガエルの遅い産卵 2011.4.20
ニホンアカガエルの孵化・2011年 2011.3.8
ニホンアカガエルの卵塊・2011年 2011.2.19
庭のニホンアカガエル 2010.10.20
鹿島川沿いの田んぼにおけるカエルの卵塊 2010.3.13
ヤマカガシ、ニホンアカガエルを捕食する 2010.3.4
休耕田のニホンアカガエルの卵塊 2010.2.20
ニホンアカガエルの卵塊・2010 2010.2.4
千葉市の両生類 2010.1.24
ニホンアカガエルのいろんな体色 2009.9.5
ニホンアカガエルの幼体 2009.6.1
ニホンアカガエルの卵塊@大草谷津田生きものの里 2009.2.2
秋の田んぼのニホンアカガエル 2008.10.28
ニホンアカガエル 2008.9.9
ニホンアカガエルの上陸 2008.6.2
ニホンアカガエルの卵塊 2008.2.28

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マイナビよりAmazon Kindleストアにて、拙著「愛すべき里山の生き物たち ~第4集・繁殖行動の秘密編~」が発売となりました!
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大島 健夫

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「愛すべき里山の生き物たち」は、里山の生き物たちの魅力を、ふつうの図鑑や解説書とは違った切り口で伝える電子書籍のシリーズです。第1集「名前の由来編」は2014年8月20日より、第2集「弱者の生存戦略編」は10月30日より、第三集「里山のハンターたち編」は12月19日より、それぞれ好評発売中です。

今回の第4集では、繁殖行動に特徴のある12種類の生き物を取り上げ、里山を舞台に他の生き物を襲って生活する捕食動物を12種類取り上げ、神秘的で、ドラマチックで、おもしろくて、切なくて、厳しい、恋愛と生殖の世界に迫ります。どうぞお楽しみください!定価250円です。電子書籍はちょっと敷居が高く感じられるかもしれませんが、Kindleをお持ちでなくても、スマートホン、タブレット、そして PCからでも、無料アプリをインストールすることによりお読み頂けます。

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Category: 両生類

22:18 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

マツバガイ

2015.02.24(Tue)

山口県で出会った生き物シリーズ、まだ続きます。今日はマツバガイです。

20150224.jpg
(20150215 山口県下関市)

このような、昔の笠みたいな、二枚貝の片っぽだけみたいな恰好をしている貝は、カサガイというグループに属しており、原始的な巻貝の仲間です。マツバガイは磯で岩にへばりつき、藻類を食べて暮らしています。名前の由来になっている放射状の松葉みたいな模様は個体によって様々な変異があり、なかなか美しいものです。

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Category: 貝類

20:13 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

ミサゴ

2015.02.20(Fri)

山口県で出会った生き物シリーズの第三弾です。昨日の記事と同じく青海島で、遠くの岩のてっぺんにとまっているミサゴを見つけました。

20150220.jpg 201502201.jpg
(20150215 山口県長門市)

「魚鷹」という異名をとるミサゴは、その名の通りもっぱら魚をとって暮らしている猛禽類です。英名をオスプレイといい、これが例の、米軍のティルトローター式の垂直離着陸輸送機の名前に用いられているのは新聞とかで皆様も目にする機会がおありでしょう。確かにこの鳥がホバリングする様子や、足の爪でもって魚を捕えるべく水面に降りてゆく様子は機能美の到達点のようなものを感じさせるもので、人間のテクノロジーが生み出した機械の歴史というのは、ある意味では所詮は自然の生命が持つ機能を追いかけ続けてきた歴史なのかもしれません。

ミサゴは翼を広げると1m半を越える大きさがあり、こうしてたたずんでいる姿を遠目に見てもなかなか貫禄たっぷりです。広く世界中に分布する鳥で、海岸の他、大きな川や湖沼でも見られます。しかし今、各地でその生息環境は少しずつ厳しいものになっています。環境省のレッドリスト、この写真を撮った山口県のレッドリストにミサゴは準絶滅危惧種として記載されており、私の住む千葉県のレッドリストにも、重要保護生物として記載されています。

※ミサゴ
環境省RDB・NT(準絶滅危惧)
千葉県RDB・B(重要保護生物)


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Category: 鳥類

22:32 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

ミドリイソギンチャク

2015.02.19(Thu)

山口県の旅は続きます。15日は青海島に立ち寄りました。日本海の荒波により浸食された奇岩が立ち並ぶ、大変に景色の美しい島です。

・・・波打ち際に降り、やっぱり水の中をのぞきます。真ん中あたりが緑色をしたこのイソギンチャクは、ミドリイソギンチャクです。

20150219.jpg
(20150215 山口県長門市)

北海道から九州に至るまで、こうした潮だまりでよく見られるイソギンチャクです。触手の色はピンク色など様々なパターンがあるのですが、この写真のは白っぽいですね。姿が美しいので熱帯魚の水槽などによく入れられます。大きいものでは直径7cmほどにまで達します。

前に述べたように強い波がザッパンザッパンと打ち寄せるこの海岸。こうしたイソギンチャクが、それでも流されずに岩や石にくっついていられる決め手は、体の下側の「足盤」というものにあります。ここには放射状に走る「足盤筋」という強い筋肉があってしっかりと物にくっつき、のみならずこれを使って、非常にのろい速度ながら体を移動させることができるのです。つまり、イソギンチャクは、「歩く」ことができるんですね。

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Category: 刺胞動物

22:31 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

イシダタミガイ

2015.02.18(Wed)

この13日から16日まで、私用で山口県に行っておりました。

その間、14日は北九州市で朗読の仕事があり関門海峡を渡ったのですが、その途中で巌流島に寄りました。もともと剣道をやっていた私にとっては、巌流島はやっぱり、一度は行っておかなければならない場所です。

・・・島の奥、宮本武蔵と佐々木小次郎の像が立っている丘の下は人工海浜になっております。ちょいと波打ち際をのぞきました。

IMG_2539.jpg
(20150214 山口県下関市)

直径2cmほどのこの美しい巻貝は、イシダタミガイです。確かに殻の質感は石畳みたいですね。北海道から九州まで、こうした潮間帯の岩場では普通に観察できる貝です。茹でて食べることもできます。日本全国を歩き回り、中国地方や九州には深い縁のある武蔵もこの貝を目にしたことがあるに違いなく、おそらくは食べたことだってあるかもしれませんね。

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Category: 貝類

21:07 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

シオフキガイ

2015.02.12(Thu)

潮間帯の生き物の記事が続きます。今日は潮干狩りなどで出会う機会の多い、シオフキガイです。

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(20150210 千葉市中央区)

波打ち際の砂の中から、体半分出しているのを見つけました。シオフキガイはバカガイの仲間で、アサリに比べると殻がつるんとしていて、放射状の模様がありません。シオフキガイという名前の由来は潮をよく吹くところ。こうしてピュンピュン吹きます。

201502121.jpg
(20150210 千葉市中央区)

静止画だとなんだか小便小僧みたいなので、動画でご覧ください。この動画では一分間に四回吹きます。決定的瞬間をお見逃しなく!(それほどのものでもありませんが)



こうした二枚貝には入水管と出水管というものがあります。入水管から水と一緒に餌を吸い込み、老廃物を出水管から水と一緒に放出しているのです。要するに、呼吸と食事の過程を両方兼ねているわけですね。

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Category: 貝類

20:32 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

シロスジフジツボ

2015.02.11(Wed)

昨日のイソギンチャクに続いて、フジツボもDAYLIGHT RAMBLERに初登場ですね。シロスジフジツボは直径が1cmないし1.5cm程度の、河口や内湾で普通に見られるフジツボです。

20150211.jpg 201502111.jpg
(20150210 千葉市中央区)

名前の通り、紫っぽい体に盛り上がった白い筋が入っています。

フジツボというものは19世紀までは貝の仲間であると考えられていましたが、実際にはエビやカニなどの親戚筋にあたる甲殻類です。幼生時代は水中を自由に泳ぐことができ、その形状はなるほど甲殻類と一目でわかるようなものです。

最終的に、岩などにくっついて動かない、このおなじみの形になるのですが、動けないということは繁殖相手を探しに行けないということですので、成体になる時には必ず、あらかじめ同種の仲間が近隣にいる場所にくっつきます。従ってフジツボというものはいつもびっしりと群れているというわけです。

くっついた時、隣にいるフジツボが同性だったらやっぱり繁殖できないじゃないか、という疑問を持たれる方もいらっしゃることでしょうが、そこは心配ありません。フジツボは雌雄同体なので、同じ種類でさえあればそれでOKなのであります・・・

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Category: 蔓脚類

18:08 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

タテジマイソギンチャク

2015.02.10(Tue)

何かととりまぎれている間に、「一ヶ月以上更新していないブログに表示されます」の広告が表示されるようになってしまいました。どうも申し訳ありません。

2月に入って最初の更新、というより今年2回目の更新です。DAYLIGHT RAMBLERにイソギンチャクが初登場です。

201502101.jpg
(20150210 千葉市中央区)

よく引き潮の岩などにくっついている、暗緑色の体に黄色い線が入った、ぷにぷにしたこの生き物はタテジマイソギンチャクといいます。こうして空気の中に露出している時はもちろん閉じた状態で、触手は中にしまいこまれています。サイズは大きくても直径3cmほどです。

20150210.jpg
(20150210 千葉市中央区)

・・・撮影している私が映り込んでいます(笑)。

イソギンチャクの仲間は、クラゲやサンゴなどとともに「刺胞動物」というものに属しています。刺胞というのはこのての生き物が持っている毒針器官のことで、イソギンチャクの中にも、種類によってはずいぶん毒性の強いものもいますが、このタテジマイソギンチャクに関しては、つついていじめたりすると白い「槍糸」を出すのでちょっとびっくりすることはあるものの、刺されて大変なことになったという話は聞いたことがありません。

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Category: 刺胞動物

20:37 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

プロフィール

大島健夫

Author:大島健夫
1974年11月20日生まれ。千葉生まれ千葉育ち。美浜区在住。

記述の中に間違いや誤解を見つけた方、またそれ以外にも何かございましたら、どうか
inaka_jikan@yahoo.co.jp
まで送っていただけると幸いです。

大島健夫公式サイト

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