ニホンイシガメの日光浴・2015年

2015.03.25(Wed)

今年もニホンイシガメが冬眠から覚め、日光浴のために川岸に姿を現す季節がやってきました。2015年最初に出会ったイシガメは、このカメです。

201503251.jpg 20150325.jpg
(20150323 千葉市若葉区)

千葉県におけるイシガメの減少には、特定外来生物・アライグマによる食害、河川工事による生息環境の破壊、ミシシッピアカミミガメなど外来種のカメとの競合など様々な原因が挙げられています。その中で、この川のこのあたりにはまだアライグマは侵入している形跡はないものの、河川工事は近辺で行われており、近年になって工事がなされた、この写真を撮った場所よりやや上流部ではイシガメの姿は消えました。また、交雑のおそれのある外来のカメ・ハナガメも付近に既に定着しています。毎年、春になってイシガメに出会うことができると「ああ、今年もまだいるな」と思い、本当にホッとします。

口で「素晴らしい日本」とか「世界に誇れる日本」とか言うのは誰にだってできることです。

この国を愛していると自称する人の数は日ごとに増えているムードです。けっこうなことですが、そのような方々が、こうした、ごく身近にいる、あるいはいた外国にはいない日本固有種の生き物、そしてそれを育む在来生態系の素晴らしさにもより一層に目を向け、その大切さを認識してくださることを私は願っています。

※ニホンイシガメ
環境省レッドリスト・DD(情報不足)
千葉県レッドリスト・A(最重要保護生物)
千葉市レッドリスト・A(最重要保護生物)


▽ニホンイシガメに関する過去の記事
ニホンイシガメの日光浴・2014年 2014.4.24
ニホンイシガメの追尾・求愛行動 2013.9.25
ニホンイシガメの求愛行動 2012.7.10
ニホンイシガメの日光浴・2012年 2012.6.15
ニホンイシガメの日光浴・2011年 2011.5.20
ニホンイシガメ@綿打池 2011.4.13 
ニホンイシガメの日光浴・11月 2010.11.30
ニホンイシガメの日光浴 2010.7.25
ニホンイシガメ@都川 2010.5.5
ニホンイシガメ@都川 2010.4.20
ニホンイシガメ@不忍池 2009.9.11
ニホンイシガメ@綿打池 2009.7.18


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Category: 爬虫類

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ハシブトガラスの集団水浴び

2015.03.24(Tue)

川のそばに何事かと思うくらい大量のハシブトガラスが集まって何かしています。近寄ってみると、水浴びをしていました。


(20150322 千葉市若葉区)

これがリアル「カラスの行水」ですね。そんなに極端に短いわけではなく、一度に数十秒くらいはパシャパシャやっています。鳥というのは羽が命ですからなべて清潔を好むもので、カラスも例外ではありません。こうして水を浴びて、寄生虫やホコリを落として羽を綺麗にするわけです。この寒いのに感心なことです。羽から水を振るい落としているカラスたちはいかにも気持ち良さそうに見えますね。

▽ハシブトガラスに関する過去の記事
ハシブトガラスの採餌 2012.9.23
ハシブトガラス 2009.6.24

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Category: 鳥類

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クビキリギスの褐色型

2015.03.23(Mon)

クビキリギスは成虫越冬ですので、こうして3月後半から姿を見られることがあります。頭の先から翅の先まで6cm近くにもなる、大型のキリギリスの仲間です。

20150323.jpg
(20150322 千葉市若葉区)

緑色型と褐色型があり、この写真のものは褐色型。噛みつくと首がとれても離さないということからこのような穏やかならぬ名前がついておりますが、食性は植物食の強い雑食、動きも春先ということもありのんびりしており、午後の陽を浴びているとなんとなく「今年も春ですねえ」という感じがします。

▽クビキリギスに関する過去の記事
クビキリギス 2009.11.23

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Category: 昆虫類・バッタ目

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トウキョウサンショウウオの卵嚢・2015年

2015.03.18(Wed)

里山の生き物を扱うブログでは、春が来ると両生類の記事が多くなるのが毎年の恒例パターンですね。

千葉県に生息する唯一のサンショウウオ・トウキョウサンショウウオは、房総半島では2月の半ばから産卵を始めます。湧水の流れ込む谷津田の土水路で、今年もバナナ型の卵嚢を見ることができました。

20150318.jpg
(20150318 袖ヶ浦市)

通常、卵嚢は二つくっついて一対をなしています。この写真のは合計四つですので二対ですね。卵嚢の内部では既に幼生が細長い形に育ち始めているのがわかります。うまく育てば5月末くらいには孵化を迎え、一つの卵嚢から数十~百数十匹の幼生が誕生します。

しかしその道は険しいものです。房総半島においては、野生化した特定外来生物・アライグマによる捕食が、トウキョウサンショウウオの生存をあちこちでおびやかしています。この水路脇の泥の上にも、子供の掌のような形のアライグマの足跡が散見されました。

201503181.jpg
(20150317 袖ヶ浦市)

アライグマの雌は生後1年で繁殖能力を持つようになり、毎年数頭の子を産みます。環境適応能力が強く、日本の自然には彼らの天敵もいません。千葉県ではトウキョウサンショウウオのみならず、ニホンイシガメなどに対する食害も大きな問題となっています。

※トウキョウサンショウウオ
環境省レッドリスト・VU(絶滅危惧Ⅱ類)
千葉県レッドリスト・A(最重要保護生物)
千葉市レッドリスト・A(最重要保護生物)


▽トウキョウサンショウウオに関する過去の記事
トウキョウサンショウウオの卵嚢 2013.2.22
トウキョウサンショウウオの幼生 2012.5.13

トウキョウサンショウウオの卵嚢 2012.4.19
トウキョウサンショウウオ 2012.2.14
トウキョウサンショウウオの幼生 2010.5.24

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Category: 両生類

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蛙合戦?いや蛙団子?アズマヒキガエルの繁殖行動

2015.03.17(Tue)

引き続き、谷津の奥の池でアズマヒキガエルの繁殖行動を観察しています。池に降りてくるカエルの数はどうやらピークに達したようです。

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(20150316 千葉市若葉区)

雄に比べて雌がずっと少ないことはこれまで何度も書いてきた通り。そのことがヒキガエルの繁殖に様々な人間模様、いやカエル模様を生み出します。この池においても、雌を奪い合って激しく争う雄たち、雌を奪うのに失敗しても一息入れてはまた突撃する雄、隅っこでちゃっかりといつの間にか成立しているカップルなど、実に様々な姿が見られます。雄同士は足蹴りで戦い、それは足底で蹴る足刀もしくは後ろ蹴りです(体の構造上、前蹴りはできない)。打撃のインパクトそのもので効かせる空手やキックボクシングの蹴りとは異なり、当たってから押し込んでいく相撲の突っ張りに近いメカニズムのものです。それでも威力は凄まじく、クリーンヒットすると蹴られたカエルは吹っ飛んでいきます。

普段のんびりと穏やかな、あのヒキガエルのたたずまいはここにはありません。皆、何かに取り憑かれたかのように、血走った目をして、まるでラグビーのラックのようにゴチャゴチャになったカエルの塊の中に突っ込んでいきます。その中心には雌がいます。あたりには締め殺された雌、蹴り殺されたか溺れさせられたかしたらしき雄などの死体も見られます。恨みも憎しみもない相手の命を奪うことを前提としてしか自分の目的を果たせないとすれば、それは戦争と同じです。命がけなのはわかっているはずなのに、雄も雌も、毎年この池に降りてきます。動物の繁殖行動は、ダイナミックで凄まじい熱量を発散している半面、時として生きることそのものへの哀しみに満ちています。

動画でもご覧ください。



※アズマヒキガエル
千葉県レッドリスト・C(要保護生物)
千葉市レッドリスト・C(要保護生物)


▽アズマヒキガエルに関する過去の記事
アズマヒキガエルの繁殖行動・2015年 2015.3.13
アズマヒキガエルの繁殖行動・2014年 ~蛙合戦~ 2014.3.20アズマヒキガエルの上陸 2013.5.15
アズマヒキガエルの繁殖行動・2013年(2013.3.19)
アズマヒキガエルの繁殖行動(2012.4.5)
アズマヒキガエルの休眠(2011.6.2)
アズマヒキガエルの幼生が上陸間近(2011.5.19)
アズマヒキガエルの幼生(2011.4.26)
アズマヒキガエルの繁殖行動が最盛期(2011.3.30)
アズマヒキガエルの繁殖行動・2011年(2011.3.18)
アズマヒキガエル、ウシガエルに抱接する(2010.3.18)
産卵後のアズマヒキガエル(2010.3.16)
鹿島川沿いの田んぼにおけるカエルの卵塊(2010.3.13)
アズマヒキガエルの卵塊(2010.3.8)
アズマヒキガエル出現(2010.3.3)
千葉市の両生類(2010.1.24)
アズマヒキガエルの繁殖行動(2009.3.25)
アズマヒキガエルの午睡(2008.4.15)
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アズマヒキガエルの繁殖行動・2015年

2015.03.13(Fri)

房総半島北部では、春、もっとも早く繁殖行動を行うのがニホンアカガエル、そしてその次がこのアズマヒキガエルです。今年もそのシーズンが始まっており、谷津の奥の池では、雄が雌に抱きつくことにより産卵を促す「抱接」を行っているカップルがあちこちに見られました。

20150313.jpg
(20150312 千葉市若葉区)

雄に対して雌がぐっと少ないので、少数の雌を奪い合って大混乱に陥っている光景も毎年のお約束。

201503131.jpg
(20150312 千葉市若葉区)

この際、雄は体当たり、足蹴りを駆使して戦います。ほとんど跳ねることのないヒキガエルでもいざとなるとその足の力は非常に強く、クリーンヒットすると蹴られたカエルは吹っ飛ばされるほどの威力です。それでもめげずに雌に向かっていく雄たちの姿は鬼気迫るものがあります。

雌とてそんな雄たちの戦いをのんびり眺めて「一番強いのは誰かしら♡」なんてやっているわけではありません。常に複数の雄にとびかかられ、締めあげられるその肉体的負担は激しく、こうした繁殖シーズンのあとではしばしば死体が散見されます。ふだん陸地で暮らすアズマヒキガエルたちは、繁殖行動のために一年にたった一度だけ水に入ります。そして、命がけで戦うのです。

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▽アズマヒキガエルに関する過去の記事
アズマヒキガエルの繁殖行動・2014年 ~蛙合戦~ 2014.3.20アズマヒキガエルの上陸 2013.5.15
アズマヒキガエルの繁殖行動・2013年(2013.3.19)
アズマヒキガエルの繁殖行動(2012.4.5)
アズマヒキガエルの休眠(2011.6.2)
アズマヒキガエルの幼生が上陸間近(2011.5.19)
アズマヒキガエルの幼生(2011.4.26)
アズマヒキガエルの繁殖行動が最盛期(2011.3.30)
アズマヒキガエルの繁殖行動・2011年(2011.3.18)
アズマヒキガエル、ウシガエルに抱接する(2010.3.18)
産卵後のアズマヒキガエル(2010.3.16)
鹿島川沿いの田んぼにおけるカエルの卵塊(2010.3.13)
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千葉市の両生類(2010.1.24)
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プロフィール

大島健夫

Author:大島健夫
1974年11月20日生まれ。千葉生まれ千葉育ち。美浜区在住。

記述の中に間違いや誤解を見つけた方、またそれ以外にも何かございましたら、どうか
inaka_jikan@yahoo.co.jp
まで送っていただけると幸いです。

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