ミノウスバ

2015.10.31(Sat)

秋が深まると、マサキやマユミの周りをこんなような虫が大量に飛び回る光景に出会うことがあります。

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(20151030 千葉市緑区)

一見して何の仲間かわかりにくい姿のこの虫は、ミノウスバというマダラガ科のガです。黄色と黒のカラーリングはハチに擬態しているのだということですが、うーむ、だとしたらそれほどハチにそっくりでもなく、いささか中途半端な擬態というか、独自の虫に見えます。

卵で越冬し、春来て孵化した幼虫はこうしたマサキやマユミの葉を食べ、しばしば垣根をボウズにしたりして嫌われます。そしてもうじき初霜という季節になると、成虫が羽化して飛び回ります。成虫には口がなくものを食べず、雌は産卵後の卵に自分の毛をかぶせて寒さから守り、次世代に命をつないで死んでゆくのです。

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Category: 昆虫類・チョウ目

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アシグロツユムシ

2015.10.30(Fri)

キリギリス科のツユムシの仲間で、脚が褐色をしているので脚黒露虫。名は体を表すネーミングですね。

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(20151027 鴨川市)

お尻の先端の鎌のような産卵管が、雌であることを示しています。関東地方以南では夏と秋の年二回、成虫が発生し、卵の状態で越冬します。人家の周りよりも丘陵地や山地に多い虫です。この写真を撮ったのは、渓流の脇の砂地でした。

▽アシグロツユムシに関する過去の記事
アシグロツユムシの幼虫 2011.8.1

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Category: 昆虫類・バッタ目

23:26 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

ミルンヤンマ

2015.10.28(Wed)

今月の24日、千葉県生物多様性センター主催の「生命のにぎわい調査団・現地研修会」で梅ヶ瀬渓谷に行きました。

大勢で行ったら、一人でもういっぺん行ってみたくなるのが私のような人間の性。3日後にこっそり再訪しました。

渓流沿いを、たくさんのミルンヤンマが舞っていました。コケの生えた土手だとでも思ったのか、私の緑のフリースにとまろうとしたやつがいたので、思わず左手を伸ばします。

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(20151027 市原市)

ミルンヤンマは、渓流のヤンマです。夏の間は朝や黄昏時に飛ぶのですが、秋が来て気温が下がると、このように日中でも飛び回るようになります。日本固有のトンボであり、それなのにどうして洋風な名前がついているのかと申しますと、これは明治時代に来日して東京帝国大学名誉教授ともなったイギリスの地質学者、ジョン・ミルン氏にちなんでいるのでした。

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Category: 昆虫類・トンボ目

20:05 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

イソガニ

2015.10.15(Thu)

名前の通り、磯やテトラポットの陰のようなところでよく見られるイソガニ。どうしたわけか、真昼間から砂浜を無防備にとことこ歩いているやつがいました。

20151015.jpg 2015010151.jpg
(20151015 千葉市美浜区)

甲幅は3cmほど。北海道以南の岩場のある海岸に分布し、小動物、死骸、海藻など何でも食べる雑食性です。複雑な模様のある甲、しましまの脚、紫のドットが入ったハサミなど、よく見るとなかなかおしゃれな姿をしていますね。

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Category: エビ・カニ類

17:40 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

イソヒヨドリ(♀)

2015.10.07(Wed)

この4月に若葉区の田園地帯から美浜区の埋立地に引っ越したことで、当然ながら、日常の中で海のそばに生息する生き物との出会いの機会は格段に増えました。このイソヒヨドリとも近所でしょっちゅう顔をつきあわせます。

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(20151007 千葉市美浜区)

イソヒヨドリは、海岸の磯のようなところに住んでいてヒヨドリっぽい姿をしているところからその名がついている、ツグミ科の鳥です。フナムシのようなものを食べているところをよく見かけます。

雄はこの写真のような雌とはカラーリングが全然違っており、鮮やかなブルーにお腹がオレンジの美しい姿です。いずれそう遠くないうちに、このブログで紹介することになるでしょう。

※イソヒヨドリ
千葉県RDB・C(要保護生物)


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Category: 鳥類

23:13 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

アオイトトンボの産卵・2015年

2015.10.03(Sat)

私がひそかに、千葉市内で見られる最も美しいトンボのひとつだと思っているアオイトトンボ。オオアオイトトンボとほとんど同じ姿をしているにもかかわらず(オオアオイトトンボだって綺麗なトンボですよね)、複眼がコバルトブルーに輝いているというだけで、何か見入らずにはいられないものがあります。

2009年以来ずっと、この季節に繁殖行動を観察している池で、今年もたくさんの、連結・産卵しているカップルに出会うことができました。

20151003.jpg 201510031.jpg
(20151002 千葉市若葉区)

毎年この池に観察に出かけているところからして、近隣に他に生息地があまりないということは推察されるかと思います。千葉市内ではこのトンボの繁殖に適した、挺水植物の多い、開けた池沼は多くなく、毎年ここに出向くたびに「もし今年見られなくなっていたらどうしよう・・・」という一抹の不安が頭をよぎります。実際、当然そこに目当ての生き物がいるつもりで久しぶりの場所に見に行ったら、環境が激変していてもうなんにもいない・・・などという事例には様々なパターンで遭遇してきました。今年もまた出会うことができた。去年と同じような様子で、生き物たちも元気で生きていた。そんな時には、いつもほっとするものを感じます。

※アオイトトンボ
千葉県RDB・C(要保護生物)
千葉市RDB・B(重要保護生物)


▽アオイトトンボに関する過去の記事
アオイトトンボの産卵・2013年 2013.10.2
アオイトトンボ・2011年 2011.10.9
アオイトトンボの産卵 2010.10.15
アオイトトンボの交尾 2010.10.9
アオイトトンボ 2009.10.17

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Category: 昆虫類・トンボ目

22:42 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

プロフィール

Author:大島健夫
1974年11月20日生まれ。千葉生まれ千葉育ち。美浜区在住。

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まで送っていただけると幸いです。

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