DAYLIGHT RAMBLER

日々に出会った様々な動植物について綴っていきます。文章及び画像の無断転載禁止。

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ヌマガエル

香月泰男美術館周辺の田んぼを歩くと、畦道の草むらからたくさんのヌマガエルが飛び出してまいりました。

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(20161019 山口県長門市)

ヌマガエルは、ツチガエルによく似ていますが、ツチガエルほどイボが目立たず、つるんとした姿をしています。時には上の写真の右のように、背中線のある個体もいます。

元来南方系のカエルで、琉球諸島から本州にまで自然分布しているただ一種のカエルでもあります。本来は中部地方以西に生息しているはずなのですが、近年、関東地方にも人為的に移入された個体群が定着してしまっており、千葉県内でも繁殖が確認されています。「国内外来種」と呼ばれる生き物のひとつです。

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[ 2016/10/31 23:41 ] 両生類 | TB(-) | CM(0)

キマダラカメムシ

香月泰男美術館の中庭に、サン・ジュアンの木というのがあります。これは香月先生がシベリアから持ち帰った豆から自宅の庭に育てた木の子供にあたる木です。

その幹に、こんなカメムシがついていました。

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(20161019 山口県長門市)

キマダラカメムシです。体長2cmを越える大型のカメムシで、エキゾチックな外観にたがわず、東南アジア原産の外来種です。日本には、江戸時代に長崎の出島から侵入したと言われています。近年、分布域を東へ東へと拡げており、既に首都圏にまでやってきています。サクラやカキなど様々な樹木につくので、街路樹などで見かける方もいらっしゃることでしょう。千葉県内にも入り込んでいるという噂もあります。地元で出会うのも時間の問題かもしれません。

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[ 2016/10/28 21:19 ] 昆虫類・カメムシ目 | TB(-) | CM(0)

イトマキヒトデ

星形をしたヒトデのなかでも、このイトマキヒトデは日本全国の海岸、港やら磯やらで出会う機会の多いポピュラーなヒトデです。

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(20161019 山口県長門市)

子供の掌ほどの大きさで、緑や青の体に赤い模様の入った、なかなかカラフルな姿です。しかし、引っくり返すと裏側は強烈なオレンジ色で、ちょっぴり毒々しいものがあります。

そのオレンジ色の中心のところに口があり、そこから胃を吐き出して獲物にくっつけ、体外消化をして食べてしまうという恐ろしい生態を持っています。このようなヒトデやウニ、ナマコなどがは「棘皮動物」という仲間に属しており、なんと実のところ、我々哺乳類が属する脊椎動物の仲間と、わりあい分類上近いところにいるのです。

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[ 2016/10/27 19:47 ] 棘皮動物 | TB(-) | CM(0)

路上で出会ったニホンイシガメ

夕闇の迫る国道9号線を走行中、前方の車が何かを不自然に避ける動きをしました。見ると動物の死体のような感じのものが路上に見えます。ああ、何だろうと思いながら近づくと、その死体のようなものがのそのそと動いています。カメだったのです。

慌てて車を路肩に止め、妻と二人で飛び出してカメをつかまえ、カメの進行方向の路肩に持って行きました。つかまえた時点で首をひっこめているので、地面に置いてみるとこうです。

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(20161018 山口県山口市)

甲長20cmになんなんとする、大きなニホンイシガメです。どうやら山から道路を渡って田んぼに戻ろうとしていたようです。平日の夕方とは言え車の流れは切れ目なく、みんなかなりの速さで走っています。あんな渡り方では絶対に轢かれる気がしますが、このカメはけっこう歳をとって見えるので、意外と長年、こんなことをしていたのかもしれません。

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(20161018 山口県山口市)

数m離れて見ていると、2、3分で首を伸ばしてあたりを窺い始め、

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(20161018 山口県山口市)

目的地だったとおぼしき田んぼの方へのっしのっしと降りてゆきました。旅先でカメを助けるというのもなかなか得難い経験です。長生きしろよ!轢かれるんじゃないぞ!

※ニホンイシガメ
環境省レッドリスト・NT(準絶滅危惧)
千葉県レッドリスト・A(最重要保護生物)


▽ニホンイシガメに関する過去の記事
ニホンイシガメの日光浴・2015年 2015.3.25
ニホンイシガメの日光浴・2014年 2014.4.24
ニホンイシガメの追尾・求愛行動 2013.9.25
ニホンイシガメの求愛行動 2012.7.10
ニホンイシガメの日光浴・2012年 2012.6.15
ニホンイシガメの日光浴・2011年 2011.5.20
ニホンイシガメ@綿打池 2011.4.13 
ニホンイシガメの日光浴・11月 2010.11.30
ニホンイシガメの日光浴 2010.7.25
ニホンイシガメ@都川 2010.5.5
ニホンイシガメ@都川 2010.4.20
ニホンイシガメ@不忍池 2009.9.11
ニホンイシガメ@綿打池 2009.7.18

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[ 2016/10/26 17:14 ] 爬虫類 | TB(-) | CM(0)

ハラアカコブカミキリ

この虫に出会ったのは、津和野の永明寺。森鴎外のお墓があるところです。

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(20161018 島根県津和野市)

カミキリムシなのは一目瞭然ですが、鞘翅に黒い毛の生えたコブが一対あり、なんとも変な感じです。これはハラアカコブカミキリといい、もとは日本国内には対馬にしか生息していなかったカミキリなのです。それが近年、シイタケの原木にくっついて九州に上陸、西日本を中心に分布を広げている真っ最中でして、どこでもシイタケのホダ木を食い荒らす害虫として問題になっています。千葉県でも2014年に発生が確認されています。もしかしたら近いうちに房総半島の皆さまもどこかで目撃することになるかもしれません。

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[ 2016/10/25 16:32 ] 昆虫類・甲虫目 | TB(-) | CM(0)

トホシカメムシ

10月17日から21日まで、中国地方に滞在しておりました。その道中、有馬温泉で一泊し、温泉街をうろうろしている時に出会ったのがこのトホシカメムシ。

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(20161017 兵庫県神戸市)

体長2cmに達する大型のカメムシで、なるほど10個の黒い星のような斑紋があります。山地性の種で、ニレやケヤキのような樹を好み、「肩の張った」体型はなかなか立派です。千葉県では清澄山山系からしか記録がありませんから、こうして旅先で御対面できるのはなかなか嬉しいものです。

※トホシカメムシ
千葉県RDB・C(要保護生物)


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[ 2016/10/24 21:58 ] 昆虫類・カメムシ目 | TB(-) | CM(0)

ササキリ

林縁でよく見られるササキリは、なかなか美しいキリギリスです。

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(20161014 千葉市緑区)

2cmくらいの大きさです。名前の通り、ササやその近縁のイネ科植物をよくかじり、また動物質のものも食べます。この写真の個体は、長い産卵管が雌であることを示していますね。卵で越冬し、翌年の梅雨の季節に孵化、夏の終りには成虫が現れるという生活史です。もうじきこの虫たちも消えたら、冬の訪れですね。

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[ 2016/10/14 21:18 ] 昆虫類・バッタ目 | TB(-) | CM(0)

モモノゴマダラノメイガ

夜の間に、家の中にこのような、ちょっと綺麗なガが入ってきていました。開張は2.5cmくらいといったところでしょうか。

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(20161011 千葉市美浜区)

「桃の」ゴマダラノメイガ、という名前の通り、幼虫はモモ、クリ、柑橘類などにつくため、しばしば害虫として扱われます。拙宅は埋立地にありますが、どこか近所の公園や民家の庭木から発生したものでしょうか。しかし君、どこも開いてないけどどこから入ったの?

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[ 2016/10/11 21:21 ] 昆虫類・チョウ目 | TB(-) | CM(0)

ミドリヒョウモンの産卵

谷津の奥の暗い森を、木漏れ陽を縫うようにミドリヒョウモンがふわふわ飛んできました。

一瞬、私の体やカメラにもとまり、なんじゃらほいと思ったら、スギの木の幹で産卵を始めました!卵を産む場所を探していたのですね。

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(20161002 佐倉市)

10秒前後で位置を変え、この木の数ヶ所に産卵していました。産みつけられた卵はそのまま卵または若齢幼虫で越冬し、来年の梅雨の季節には成虫が見られるはずです。ひとつそれを楽しみに待っていましょう。

※ミドリヒョウモン
千葉県RDB・C(要保護生物)


▽ミドリヒョウモンに関する過去の記事
夏の終りとミドリヒョウモン 2012.8.24
ミドリヒョウモン(♀) 2011.6.24
ミドリヒョウモン 2010.9.19

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[ 2016/10/05 13:04 ] 昆虫類・チョウ目 | TB(-) | CM(0)

モンスズメバチの巣

さて、舞台は房総半島に戻ります。

谷津田の奥の斜面林にスズメバチの巣がある、ということで案内して頂きました。スギの木の根元の裂け目にあるのは、モンスズメバチの巣でした。



ちょうど小雨が降りけむっており、多数の働きバチが巣の入口で待機状態です。モンスズメバチはこうした樹洞や民家の壁の中など、閉鎖空間的なところに好んで巣をこしらえます。夜間も働きバチが活動するのも特徴で、暗くなってからも飛んでいます。セミをよく狩り、肉食性も強いハチです。巣の中の「育房」は、大きな巣だと4000を越える数になります。

▽モンスズメバチに関する過去の記事
コナラの樹液を吸うモンスズメバチ 2015.9.18

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[ 2016/10/04 15:46 ] 昆虫類・ハチ目 | TB(-) | CM(0)

クロベンケイガニ

昨日のエビガラスズメの記事と同じく、旧中浜小学校跡地をご案内頂いている際に、校舎周辺で数頭のクロベンケイガニに出会いました。校舎のあたりは湿地帯になっています。

20161003IMG_4510.jpg 20161003IMG_4530.jpg
(20160927 宮城県亘理郡山元町)

河口域でよく見られるカニで、陸上で暮らしはしますが水からそう遠く離れることはありません。ベンケイガニよりも黒っぽく、アシハラガニと比べると甲羅の側面に切れ込みがありません。色を別にすればアカテガニにやや似ていますが、甲羅の表面がより盛り上がっています。

この地で暮らしていたカニたちは、大津波で一度さらわれたはずです。繁殖のために海と陸とを行き来するこのようなカニたちは、5年半の歳月を経て、校舎の跡地で暮らしています。

※クロベンケイガニ
千葉県RDB・D(一般保護生物)


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[ 2016/10/03 13:29 ] エビ・カニ類 | TB(-) | CM(0)

エビガラスズメ

詩人の桑原滝弥さんにお話を頂き、9月27日から30日まで、桑原さん、津軽三味線奏者の星野通映さんとともに、「山元町ふれあいLIVE2016 ニコニコニコ☆」と題しまして、山元町内の仮設住宅や復興住宅の集会所、授産施設など6ヶ所で詩の朗読と三味線の公演を行いました。

その模様についてはこちらをご覧頂ければと思いますが、左記リンク中にもありますように、「ふらっとーほく」の阿部結悟さんに旧中浜小学校跡地をご案内頂いている際、校舎の壁にとまっていたのがこのエビガラスズメでした。

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(20160927 宮城県亘理郡山元町)

「蝦殻」という名の由来は、腹部上面に紅色と黒のハシゴ状の模様があり、それがエビのように見えるからですが、この写真ではそれは翅に隠れて見えないですね。翅を拡げると10cmに達する、大型のスズメガです。

幼虫はヒルガオ科の植物の葉を食べ、サツマイモなどによくついている、かなり特徴的な姿をしたイモムシです。アフリカ以外のほとんど全世界に分布しています。

愛すべき里山の生き物たち 第1集 ~名前の由来編~愛すべき里山の生き物たち 第1集 ~名前の由来編~
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