三面張り水路のトウキョウダルマガエル

2011.07.29(Fri)

その一生涯を通じて大きく稲作農業によって形作られる環境に依存し、しかも水辺から遠く離れることのないトウキョウダルマガエル にとって、田んぼそのものの構造の変化は死活問題です。


中でも、夏季に田んぼの水を抜いてしまう「中干し」と、水路の三面張り護岸は、各地でこのカエルを絶滅の淵へと追いやっています。中干しによりオタマジャクシが育つことができず、また三面張り護岸により、移動の自由と避難場所を失い、そしてもっと端的には、一度落ちると這い上がれないのです。


DAYLIGHT RAMBLER  

(20110727 いすみ市)


私の少年時代、母の実家の井戸によくトウキョウダルマガエルが落ちていましたが、彼らは垂直登坂能力を持たないため、足がかりのない水に落ちると、行く末は死あるのみです。


DAYLIGHT RAMBLER  

(20110727 いすみ市)


このカエルも、どこかになだらかになった斜面を見つけない限り、脱出することはおぼつかないでしょう。ひとつ助け上げてやろうと思い、そーっと手を伸ばしてみたら、一目散に潜ってしまいました。手じゃなくて帽子を脱いですくえば良かった、とちょっぴり後悔しています。


※トウキョウダルマガエル

環境省レッドリスト・NT(準絶滅危惧)

千葉県レッドリスト・B(重要保護生物)

千葉市レッドリスト・A(最重要保護生物)



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Category: 両生類

17:26 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

COMMENT

an #79D/WHSg

1. 無題


 農業用の水路って、上手く造れば生物を増やすことも出来るのに、残念ですよね。

2011.07.29(Fri) 19:20 | URL | EDIT

tak #79D/WHSg

2. Re:無題


>anさん
生物多様性の豊かな農地を構築することと生産者の利益をイコールで結ぶための議論が、今後高まってゆけばいいと思います。日本の在来生態系は農業と切っても切り離せないものだと思うので。

2011.07.30(Sat) 17:15 | URL | EDIT

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大島健夫

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1974年11月20日生まれ。千葉生まれ千葉育ち。美浜区在住。

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