DAYLIGHT RAMBLER

日々に出会った様々な動植物について綴っていきます。文章及び画像の無断転載禁止。

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トウキョウサンショウウオ

千葉県に生息するサンショウウオは、トウキョウサンショウウオ一種類のみです。トウキョウサンショウウオは群馬以外の関東各県と福島県相馬地方に分布し、地域、気候によって変動はあるものの、房総半島においては12月下旬から4月上旬にかけて繁殖期を迎えます。


繁殖の場所は、主に山間の、湧水のある湿地や水たまり、谷津の奥の田んぼなどです。そうした場所で、日中は水底などに隠れ、夜間に交尾・産卵行動を行うのです。

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(20120214 袖ヶ浦市)


そうして産まれた卵嚢は、二つで一対のバナナ型で、一つの卵嚢に数十から百数十個ほどの卵が入っています。孵化した幼生 は初夏には変態を開始し、夏にはだいたいが上陸して地上生活に移ります。成体は繁殖期以外はほぼ水には入らず、その近辺の湿った林床などに分散し、主として小型の無脊椎動物を捕食して暮らすのです。サンショウウオというとオオサンショウウオのイメージが強い方もいらっしゃるかもしれませんが、あんなに大きいのは日本ではオオサンショウウオだけで、このトウキョウサンショウウオは最大でも16cm程度、他の種もまあほぼ似たり寄ったりの大きさです。房総半島の方言で、「ハタケドジョウ」なんていう異名もあります。畑を耕作している最中に掘り起こされたり、落葉の層の中から見つかったりすることがあるからです。


つまり、この種を保全するためには、繁殖場所である水辺と、それに連結する森林をセットで保全することが必要とされるのです。トウキョウサンショウウオもまた、谷津田での稲作と伝統的な里山環境に適合した生物のひとつであると言えるでしょう。


そうした環境そのものの荒廃、またアライグマやアメリカザリガニのような外来生物による成体、幼体、卵嚢への捕食圧が近年の減少に拍車をかけています。房総半島においては、一度野生絶滅もしくはそれに近い状態になってから狩猟目的で人為的に放獣されて爆発的に増加したイノシシによる捕食と地形改変による影響も無視できません。2011年度の千葉県レッドデータブック改訂により、そのランクは「B(重要保護生物)」から「A(最重要保護生物)」へと引き上げられています。


※トウキョウサンショウウオ

環境省レッドリスト・VU(絶滅危惧Ⅱ類)

千葉県レッドリスト・A(最重要保護生物)

千葉市レッドリスト・A(最重要保護生物)



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[ 2012/02/14 21:27 ] 両生類 | TB(-) | CM(3)
1. トウキョウサンショウウオ

初めまして

同じ県内在住ということもあり、ブログ読ませてもらっています。

寒いですがこの時期だと、比較的楽に親個体と出会えますよね。カワイイです。

トウキョウサンショウウオもイモリも県内では激減しているみたいですね。

またお邪魔させていただきます。
[ 2012/02/15 01:02 ] [ 編集 ]
2. Re:トウキョウサンショウウオ

>鰻侍さん
初めまして!
コメントありがとうございます。
意図的に出会おうとして出会えるのはこの季節をおいてほかになかなかないですね。この写真のは15cmくらいあるかなり大きな個体でした。

イモリは、私の住んでいる千葉市ではほぼ絶滅寸前の状態です。有尾目には住みづらい世の中になってきたみたいですね。

またいつでもお待ちしております~。
[ 2012/02/15 17:42 ] [ 編集 ]
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[ 2012/05/21 14:05 ] [ 編集 ]
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