カタクリ・2012年

2012.03.28(Wed)

なんだかんだ言って三月も末です。北総の里山ではカタクリの開花が見られるようになりました。

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(20120328 千葉市若葉区)

カタクリというのは、いわゆるスプリング・エフェメラル ――― はかない春の花、と呼ばれる部類に属する生活史を持っています。三月の半ばに地表に葉を出し、四月の中ごろにかけて花を咲かせ、光合成をし、種子を散布し、五月には葉はもう見えなくなってしまいます。つまり、地上に顔を出している期間は、実は年に二ヶ月くらいでしかないのです。それ以外の期間は、地面の下で鱗茎として過ごしているのです。このサイクルは、北総の谷津の環境、気候など様々な微妙なバランスの上に成り立っていることは言うまでもありません。

その減少の原因については、千葉県のレッドデータブックにも「鑑賞目的の盗採が著しい」と明記されています。おそらく、花が見たくて掘っていく人たちの大半は、こんなブログなんか見ないし、レッドデータブックという言葉も知らないような人たちでしょう。しかし中には、希少な植物の採掘は悪いことだと百も承知で、自分の欲求のために、あるいは金銭のためにそれをやっている人たちがいます。悲しいことですが、モラルに訴えることには限界があります。ならば、罰則を含む法制度の実現を目指すことと、そして何よりもそれを周知徹底させていくことが、保護のために求められるところではないでしょうか。

※カタクリ
千葉県レッドリスト・B(重要保護生物)
千葉市レッドリスト・A(最重要保護生物)




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Category: 山野草

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大島健夫

Author:大島健夫
1974年11月20日生まれ。千葉生まれ千葉育ち。美浜区在住。

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