イチョウウキゴケ

2012.04.23(Mon)

谷津田のため池に、何やら1cmくらいの半円形をした緑色の葉のようなものが一面に浮いています。

P4226254.jpg P4226256.jpg
(20120422 袖ヶ浦市)

イチョウウキゴケです。日本では、水面に浮かんで暮らすコケ類はこれ一種です。拡大してみると、なるほどイチョウのよう。

P4226259.jpg
(20120422 袖ヶ浦市)

こうした池や水田のような止水に浮かんで暮らし、水がなくなると泥の上で陸生化することもできるというフレキシブルな植物です。この池は昨年の猛暑で一時水がなくなったりしていましたが、それでも生き残ることができた理由はそこらへんなのですね。

しかし、現在このイチョウウキゴケは各地で減少しています。これには乾田化や農薬の問題、水質汚濁などの要因が挙げられ、また千葉県のレッドデータブックには、稲刈り後に刈り取った稲を水田に播く方法が行われるようになったことによって地表部が覆われてしまい、生育しにくくなる、とも記述されています。現在は千葉県内でも、どこででも見られる植物というわけにはいかなくなってきました。

※イチョウウキゴケ
環境省レッドリスト・NT(準絶滅危惧)
千葉県レッドリスト・D(一般保護生物)
千葉市レッドリスト・B-C(重要・要保護生物)
関連記事
スポンサーサイト

Category: 水生植物

20:07 | Comment(3) | Trackback(-) | EDIT

COMMENT

うりゅう #-

浮かぶ苔

現在単身赴任中で安曇野なのですが
ワサビ田などから流れです湧き水の
流れのゆるくなった場所でよくみかけます

やはり水質が悪いとうまく育たないのかもしれませんね

2012.04.23(Mon) 21:09 | URL | EDIT

鰻侍 #L1ch7n1I

ハート型の面白いコケですよね。

まだ割と見かける方ではありますが、場所によっては少なくなっているみたいですね。

昔、東金の雄蛇ヶ池にガガブタとこのイチョウウキゴケがたくさんあったのも、
今は遠い思い出という感じです。

2012.04.23(Mon) 22:54 | URL | EDIT

tak #o/PXu/q6

>うりゅうさん
やはり水質が大きく関係しているのでしょうかね。
ワサビ田の生態系に興味津々です。

>鰻侍さん
昔はほんとにどこにでもありましたよね。
田んぼではなく池や沼でも減っていることを思うと、やはり水質や農薬が疑われますね。

2012.04.24(Tue) 17:14 | URL | EDIT

POST COMMENT


プロフィール

大島健夫

Author:大島健夫
1974年11月20日生まれ。千葉生まれ千葉育ち。美浜区在住。

記述の中に間違いや誤解を見つけた方、またそれ以外にも何かございましたら、どうか
inaka_jikan@yahoo.co.jp
まで送っていただけると幸いです。

大島健夫公式サイト

ツイッター

カレンダー

05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
学問・文化・芸術
925位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
自然科学
101位
アクセスランキングを見る>>

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR
↑