DAYLIGHT RAMBLER

日々に出会った様々な動植物について綴っていきます。文章及び画像の無断転載禁止。

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繁殖期のキジ

畑のむこうを、大きな雄のキジが歩いているのが目にとまりました。

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(20120425 千葉市若葉区)

ふつう、こういう時にカメラを向けると、後ろの藪あたりに歩いて逃げ込むのですが、この個体は違いました。逃げるどころか逆にまっすぐこっちに歩いてきて、丸太の上によじ登って睨みつけてきたのです。どうやら私を別の雄のキジかなんかと勘違いしたようです。

P4256319.jpg
(20120425 千葉市若葉区)

見れば見るほど、なかなか立派な姿のキジです。ちょうど繁殖期に入っているので、目の周囲の赤い「肉腫」は額の上から顎の下まで大きく広がっています。実はキジの骨格というのはカラスとそう大差なかったりするのですが、長い尾と装飾的ですらある全身の羽のせいで遥かに巨大に見えます。

P4256326.jpg P4256327.jpg
(20120425 千葉市若葉区)

あんまり堂々としているので、こちらこらもすり足でそーっと近づくと、ぐるりと向き直りました。遮蔽物もなんにもない状態です。

P4256343.jpg P4256344.jpg
(20120425 千葉市若葉区)

やおら天を向き、「ケンケーン!」と一声、さらに「ドドドドド」と羽ばたき、いわゆるホロ打ち。

P4256345.jpg
(20120425 千葉市若葉区)

この「ケンケーン」「ドドドドド」って、翻訳すると要するに

「男はあっち行け、女は俺を見ろ」

ということですので、さんざん間近で撮影させて頂いたことでもありますし、あまり逆らわずそのままそーっと後退してその場を離れました。

ところで、ホロ打ちの「ホロ」は漢字だと「母衣」と書きます。これは中世日本の騎馬武者が身に着けた軍装でして、鎧の背中にくっつけて背後からの矢を防ぐための、竹で骨組みを作り、常に袋状に広がるようにしてある、構造的には布製のエアーバッグみたいなものです。この母衣というのは敵味方、所属部隊の識別のために鮮やかな色に彩色されるのが普通であり、また、これの装着を許されること自体が名誉の証でもありました。いわば単なる防具ではなく、戦場で自分の存在をアピールするための装具でもあったのです。そう考えると、昔の人がキジのこの行動にこの名を冠したのも納得がいきますね。

▽キジに関する過去の記事

キジ@大草谷津田生きものの里 2009.6.10

キジ(♀) 2009.4.27

キジ 2008.6.9


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[ 2012/04/26 19:51 ] 鳥類 | TB(-) | CM(4)
敵意
体を横に向けて
横目でしっかり確認
顔を真っ赤にして
胸を張ってドラミング

いったいどんな服装をしていたんですか?
思い切り威嚇されていますね

キジだから威嚇ですが
ヤマドリだったら有無を言わさず飛び掛ってきます
繁殖期の男性は必死ですね
[ 2012/04/26 22:00 ] [ 編集 ]
>うりゅうさん
服装は上下黒だったんですが・・・
ひとつ思い当たるのは、ちょうどこの時、わりと近くで別のキジがしきりにホロ打ちをしていたんです。たまたま目に入った私をそいつだと思い込んだのかもしれません。

実はヤマドリは北総地域にはほとんどおらず、まだ野外で会ったことがないんです。今、会いたい鳥のひとつです。
[ 2012/04/26 23:31 ] [ 編集 ]
私も3月にキジを見たのですが、それは放鳥されたものでした。
一応そのことを記して拙ブログにはアップしたのですが、なんとも複雑な思いでした。
放鳥、放流、特定種の繁殖のためのエサの人工飼育・・・いろいろと考えさせられることが多いですね。
[ 2012/04/29 09:24 ] [ 編集 ]
>hayenokazeさん
キジは各地で放鳥されていますね。
放鳥や放流について、その影響がきちっと検証されていない部分があることには違和感を覚えます。善意だからとにかくなんでもいいというものでは、本来はないはずですよね。
[ 2012/04/29 11:05 ] [ 編集 ]
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