垂直壁面で日光浴するニホントカゲ

2012.05.07(Mon)

ニホントカゲは、ニホンカナヘビに比べると登坂能力が低く、そのことが減少の大きな原因の一つにもなっています。つまり、生息域がブロック塀などで分断されると移動できなくなってしまうわけです。

ただし、全く壁などを登れないというわけではなく、手がかりさえあれば苦手なりにある程度はよじ登ることができます。コンクリートの壁で日光浴しているのに出会いました。

P5076416.jpg P5076421.jpg
(20120507 千葉市若葉区)

カラーリングからもわかる通り、まだ若い個体です。体長も10cmほどしかありません。

最初の話に戻ると、ニホントカゲが人為的な環境改変の影響を受けやすいことには、登坂能力が低いこと以外にも、根本的に生態そのものが都市にマッチしていないという点が大きな理由として挙げられます。彼らは休息したり隠れたり、また採餌したりする上で凹凸や小さな穴、植物などの遮蔽物の多い地面を必要とし、アスファルトで平らに均されたような場所では生活することができないのです。人工物であっても、例えば石垣などはニホントカゲの生息に大変適しているのですが、その石垣の隙間をセメントで塞がれたりするともうダメです。

この写真の個体は、この壁面の下部の、コンクリートの割れ目や破れ目などを自然の穴のかわりに用いているのでしょう。壁面が古くなり崩落しかかっているのが、むしろ幸いしているというわけです。

※ニホントカゲ
千葉県レッドリスト・B(重要保護生物)
千葉市レッドリスト・B(重要保護生物)


▽ニホントカゲに関する過去の記事

越冬明けのニホントカゲ 2012.3.21

ニホントカゲの赤ちゃん 2011.8.7

ニホントカゲの幼体 2010.9.27

ニホントカゲの幼体 2010.8.4

ニホントカゲの日光浴 2010.5.23

ニホントカゲ、コバネイナゴを襲う 2009.10.15

ニホントカゲの幼体 2009.8.5

ニホントカゲ、雄同士の闘争 2009.4.26

ニホントカゲ 2008.4.25
関連記事
スポンサーサイト

Category: 爬虫類

18:26 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

COMMENT

ミッドナイト #no8j9Kzg

ニホントカゲ

はじめまして!
ニホントカゲの幼体かわいいですね!
記事にもある通りニホントカゲの好む環境が乱開発により確実に奪われているのは、トカゲファンとして悲しいことです。
石垣にしても僕の地元で見かけるのは石の隙間がコンクリートで固めたものばかりです。
ちなみにカナヘビは庭に沢山いますがニホントカゲは昔は結構いたのですが近年ほとんど見かけません。

2017.01.17(Tue) 17:52 | URL | EDIT

大島健夫 #-

ミッドナイトさん、初めまして。
トカゲは本当に、カナヘビ以上に各地で減っている印象がありますね。
隙間のある石垣など、トカゲのために残されていればよいのですが。

春が来たらまたトカゲに出会要るのが楽しみです。

2017.01.18(Wed) 23:15 | URL | EDIT

POST COMMENT


プロフィール

Author:大島健夫
1974年11月20日生まれ。千葉生まれ千葉育ち。美浜区在住。

記述の中に間違いや誤解を見つけた方、またそれ以外にも何かございましたら、どうか
inaka_jikan@yahoo.co.jp
まで送っていただけると幸いです。

大島健夫公式サイト

ツイッター

カレンダー

01 | 2017/02 | 03
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 - - - -

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
学問・文化・芸術
963位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
自然科学
91位
アクセスランキングを見る>>

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR
↑