スッポンの「小田さん」

2012.05.25(Fri)

今年も千葉市内の河川でスッポンの記録に精を出しております。

皆様ご存知のごとく、生き物というのはまず名前をつけると断然、個体識別がしやすくなります。私が見ている範囲だと、スッポンというのは日光浴のため上陸する場所がほぼ決まっている上、他のカメに比べてかなり色や模様の変異が大きく、見分けは比較的容易です。しかし、いつも最低数メートル離れているので、どうも雌雄の判別に確信が持てません。そこで、間違いがないように名前ではなく苗字をつけることにしました。

今までのブログにアップした分から紹介すると、

このひとはとにかくめちゃくちゃ大きくて真っ黒なので「大田さん」です。

で、このひともかなり大きく、赤茶色をしているので「赤田さん」と呼んでいます。

このひとは緑色っぽいので「青田さん」です。

そして今回、今までで一番下流の地点で、明らかに初めての個体と出会いました。なぜ初めてだと断言できるかというと、甲長15cm程度と小さいからです。

P5246892.jpg P5246893.jpg
(20120524 千葉市)

さっそく「小田さん」と命名させて頂きました。

今までで一番下流の地点で出会ったと書きましたが、比較的近いところに「赤田さん」の出現ポイントがあります。実は「赤田さん」がもっと小さなスッポンとともにいるところを以前一度見ています。もしかしたらそれはこの「小田さん」だったかもしれません。

スッポンは基本的にカメですから長命です。成熟するまでに10年ほどかかり、事故や病気がなければ人間並かそれ以上の年月を生きるとも言われています。国内の野生個体群の研究は充分に行われているとは言い難く、千葉県内においても、各地にそれなりの数のスッポンが生息していることは確かなのですが、それが在来のニホンスッポンの残存個体なのか、飼育下(なにしろたくさん養殖されてますからね)から逸走したものに由来するのかが調査・検討されていないのが現状です。形も生態も、見ての通り大変におもしろい生き物であり、歴史的にも日本人の生活のそばにいたにもかかわらず、誰にも顧みられないままにその生息環境を奪われつつあるとしたら、それはちょっと悲しいことだと私は思うのです。

※スッポン
環境省レッドリスト・DD(情報不足)
千葉県レッドリスト・情報不足
千葉市レッドリスト・X(消息不明・絶滅生物)


▽スッポンに関する過去の記事

スッポン・2012年 2012.3.30

スッポンの日光浴・その2 2010.7.28

スッポンの日光浴 2010.7.16

スッポン 2010.5.13

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Category: 爬虫類

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1974年11月20日生まれ。千葉生まれ千葉育ち。美浜区在住。

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