清澄庭園のスッポン

2012.06.08(Fri)

7月から清澄白河でインターネット放送の新しいイベントを立ち上げることになりまして、昨日はその企画会議でした。

会議の前にがんばって2時間作り、清澄庭園へ行きました。お目当てはここの池にいるスッポンです。日頃、千葉市内の河川でスッポンを追いかけておりますが、日光浴している以外の状態のスッポンを間近でじっくりと観察する機会はまずありません。野外におけるスッポンがどんなふうに動くかこの目でできるだけ見て、スッポン経験値を上げたいと思ったのです。

初めて足を踏み入れる清澄庭園は、昔のえらい人がお金をかけて造成したものですから、あたりまえですが綺麗なところでございました。池にはカワウ、アオサギ、カルガモ、大きいというよりも太いコイたちをはじめ様々な魚、テナガエビの姿もあります。

スッポン、いました。

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(20120607 東京都江東区)

日頃スッポンスッポン言ってるくせに恥ずかしい話ですが、開放水面でのびのびと泳ぐスッポンをこうして眺めたことは、実は一度もありません。ふんふんなるほど、頸を伸ばしてこうやって泳ぐのか、と初歩的な感動。

このスッポンはおそらく甲長30cm程度の、けっこう大型の個体でした。ところへ、さらにえらくでかいやつがぬぼーっと浮かび上がってきました。

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(20120607 東京都江東区)

清澄庭園には巨大なスッポンがいる、と聞いていましたが、どうやらこのひとのようです。まるでウミガメのような迫力。魚群を従えるようにしながら、岸に沿って悠然と泳いでいきます。

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(20120607 東京都江東区)

割石の上で一休み。

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(20120607 東京都江東区)

この巨大スッポンの素性はいったいどういったものでしょう。この池には、アカミミガメの次にたくさんいるんじゃないかと思うくらい、大小さまざまなスッポンが暮らしています。その多くは、来園者が投げる餌に積極的に集まってくるような ――― いわゆる『奈良の鹿』状態で ――― 人なつっこい動きをしているのですが、この一番大きなのだけは、かなり警戒心を残しているようです。カメラで撮られていることを明らかに意識していたスッポンは、この池でこのひとだけでした。

チュウゴクスッポンはニホンスッポンほど大きくなりませんから、やはり元来野生の個体にせよ飼養下からの逸走個体にせよ、その正体はニホンスッポンの特別大きな個体、と考えるのが一番整合性があるでしょう。スッポンの寿命は大変長く、100年にも達すると言われることもあります。爬虫類基本ルール・「死ぬまで成長し続ける」ことからして、こんなに大きいのはさぞ長生きしてきたに違いないことは確かです。隅田川の水を引き入れて清澄庭園の大泉水が完成したのは明治時代ということです。まさかとは思うけれど、ことによるとその頃から生きていたのかもしれません。

ところで、スッポンは高度に水中生活に適応した特殊なカメです。下の写真、なんだかわかりますか?

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(20120607 東京都江東区)

引いてみるとこうです。ちょうどワニやカバと同じように、目と鼻だけを水面上に出せる仕組みになっているのです。(さっきの巨大スッポンとは別亀です)

P6077010.jpg P6077011.jpg
(20120607 東京都江東区)

こういうのを見ていると、ネス湖のネッシーを初め世界中にたくさんある「首の長い湖の怪獣」の伝説のいくつかは、未知の種の超巨大なスッポンじゃないか、なんて妄想も頭をもたげてきます。長い首、四つの鰭、丸っこい身体など、多くの点が符合します。冬眠動物だからかなり寒いところにも住めるはずです。現生のスッポンの中にも、甲長1m半を越えるような種も実在するのですから、首長竜が生き残っているというよりは真実味があるんじゃないでしょうか。

※スッポン
環境省レッドリスト・DD(情報不足)
千葉県レッドリスト・情報不足
千葉市レッドリスト・X(消息不明・絶滅生物)


▽スッポンに関する過去の記事

スッポンの「小田さん」 2012.5.25

スッポン・2012年 2012.3.30

スッポンの日光浴・その2 2010.7.28

スッポンの日光浴 2010.7.16

スッポン 2010.5.13
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Category: 爬虫類

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大島健夫

Author:大島健夫
1974年11月20日生まれ。千葉生まれ千葉育ち。美浜区在住。

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