DAYLIGHT RAMBLER

日々に出会った様々な動植物について綴っていきます。文章及び画像の無断転載禁止。

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ヒトリシズカ

ヒトリシズカは、センリョウ科の多年草です。やや湿った林床などに、白い不思議な形の花を咲かせて群生します。

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(20140412 千葉市若葉区)

その花には花弁も萼もなく、雄しべの葯を支える白い花糸だけが目立つ「裸花」です。この姿を、源義経の愛妾「静御前」になぞらえて「一人静」という名がついています。

静御前は「白拍子」でした。白拍子は源平時代前後より流行した歌舞、そしてそれを演ずる芸人を指します。この源流には巫女舞があるとも言われ、シャーマンとしての要素も含んでおり、また皇族や貴族や有力者の庇護を受けることが多いことから、時には彼らの高級娼婦、と言うよりむしろ愛人としての側面を持つこともありました。平家物語に登場する、平清盛の寵愛を受ける妓王と妓女、その寵愛を奪う仏御前、さらにこの静御前本人などはまさにそうです。さらに妓王と妓女の母の刀自もまた白拍子でしたし、静御前の母の磯禅師もやはり白拍子でした。ものすごく乱暴な表現で現代に当てはめると、静御前というのは、没落していく政治家が囲っていた女性芸能人・・・というのがもしかしたら一番近いかもしれません。また、あまり知られていないことですが、男性の白拍子もいました。

IMG_7154.jpg
(20130412 千葉市若葉区)

義経が兄・頼朝と対立して以降の静御前の運命は数奇なものでした。京都から脱出する義経に吉野山で別れた後、従者に金銀を奪われて山中で彷徨し、逮捕されて鎌倉に護送されてしまいます。そして鶴岡八幡宮において、頼朝の面前で舞うことを命じられた彼女は、臆することなく義経を慕う歌をうたいつつ舞ってみせ、満座の観衆を感動させるのです(頼朝は激怒したそうですが)。

この時、静御前の胎内には義経の子がいました。頼朝は、生まれてきた子が男なら殺し、女なら生かせと命じます。やがて生まれた子は男の子であり、由比ヶ浜に沈められました。静御前と磯禅師は京に帰され、その後の人生は歴史からひっそりと消えていきます。

※ヒトリシズカ
千葉市レッドリスト・C(要保護生物)
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[ 2013/04/14 15:12 ] 山野草 | TB(-) | CM(0)
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