ヒメアトスカシバ

2013.06.23(Sun)

「ベイツ型擬態」というものがあります。ものすごく乱暴に言うと、弱い生き物が強い生き物に姿を似せて身を守ろうとするというたぐいの擬態です。人間でもたまに「喧嘩〇〇戦無敗」とか「武術の奥義を窮めた」とか言って自慢しつつ実はやったことない人とかいますが、考え方としてはああいうのに近いと言えなくもありません。

しかし、人間だったらウソがばれても周りから叩かれるか、せいぜい強い人にぶちのめされるくらいのところで、謝ればまさか命までとられるということはあまりないでしょうけれど、自然界では常に命がかかっているので、ばれたら一巻の終わりです。そのウソというか擬態の重さはまさしく命の重みです。

ヒメアトスカシバは、武器もない開張2.5cmほどの弱いガです。そこで、同じような大きさでありながら誰もが恐れるハチに擬態しています。

IMG_9408.jpg
(20130623 千葉市若葉区)

黄色と黒の模様は、とまっている時もさることながら飛んでいるとかなりハチそっくりに見えます。名前の「スカシバ」というのは「透かし羽」であり、ガでありながら鱗粉を欠いており透明な翅を持っているところもハチっぽいです。主に梅雨の季節以降、林縁の葉上などでその姿を見ることができます。
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Category: 昆虫類・チョウ目

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大島健夫

Author:大島健夫
1974年11月20日生まれ。千葉生まれ千葉育ち。美浜区在住。

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