ウシガエル・雄同士の決闘

2013.07.19(Fri)

ウシガエルの雄は繁殖期には明確な縄張りを持ちます。その広さは3m四方くらいで、他の雄が侵入すると激しい争いとなります。谷津の奥の池で、ちょうどそんな争いの瞬間に出会いました。



水面で2匹のカエルがグレコローマン・レスリングか相撲のように、胸を合わせて四つに組んでいます。どちらも体を空気で満たしてパンパンに膨らませ、両方の後脚を突っ張って水かきまで拡げています。体を膨らませているのは胴体のマスを大きくして相手を圧倒するためと浮力を高めるため、後脚を突っ張っているのはバランスをとるためと体重を効果的に相手に伝えるためでしょう。大きいほうのカエルはしきりに相手を水面下に抑え込もうとし、小さいほうのカエルはブリッジのような動きをしたり、脇を差している右からすくったりして返そうとします。しかし次第に劣勢になっていき、とうとう崩袈裟固めのような形にがっちりと抑え込まれてしまいます。動くのをやめてしまった相手を水面下に沈め続ける大きなカエルの表情には殺意さえうかがえるような気がしますが、実際、この時期には雄のウシガエルの死体を見つけることが時々あります。

在来種のカエルでは、トウキョウダルマガエルやトノサマガエルのようなカエルも縄張り争いをします。『鳥獣戯画』のカエルはトノサマガエルと思われますから、あそこに描かれていることはまんざら生態学的に間違ってはいないのです。

※ウシガエル
特定外来生物


▽ウシガエルに関する過去の記事

ヤマカガシ、ウシガエルを捕食する 2012.8.9

ウシガエル、ヤマカガシを捕食する 2012.7.17

ウシガエルに抱接するアズマヒキガエル・2012年 2012.4.16

ウシガエル集合 2011.6.7

ウシガエルの日光浴 2011.4.3

アズマヒキガエル、ウシガエルに抱接する 2010.3.18

ウシガエルのオタマジャクシ 2010.3.5

千葉市の両生類 2010.1.24

ウシガエルの幼体 2009.10.16

ウシガエル@泉自然公園 2009.10.5
関連記事
スポンサーサイト

Category: 両生類

22:00 | Comment(0) | Trackback(-) | EDIT

COMMENT

POST COMMENT


プロフィール

大島健夫

Author:大島健夫
1974年11月20日生まれ。千葉生まれ千葉育ち。美浜区在住。

記述の中に間違いや誤解を見つけた方、またそれ以外にも何かございましたら、どうか
inaka_jikan@yahoo.co.jp
まで送っていただけると幸いです。

大島健夫公式サイト

ツイッター

カレンダー

02 | 2017/03 | 03
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
学問・文化・芸術
696位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
自然科学
73位
アクセスランキングを見る>>

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR
↑