アカボシゴマダラ

2013.08.27(Tue)

世の中にはいろんなゲリラがいます。

中には「放蝶ゲリラ」なんてえのもあります。このアカボシゴマダラを関東に広めたのは、どうやらそのての人たちであったらしいです。

IMG_1230.jpg
(20130825 東京都練馬区)

アカボシゴマダラは元来南方系のチョウで、日本で奄美大島や徳之島などに自然分布するのみでした。それが90年代に入って神奈川県の、どうやら藤沢のあたりから急に出現して増え始め、都内を席巻し、2011年には千葉県内でも記録されました。

幼虫の食草はエノキであり、それがあるところであれば都市公園等でもかなり普通に見られるようになってきている、というよりもどうやら都市公園のような環境がその生育にむしろ好適であるようです。同じくエノキを食草とするゴマダラチョウやオオムラサキとの競合も問題視されています。この件についてはしっかりとした研究が少ない状況であり、滅多なことは言えないのですが、相対的にゴマダラチョウの個体数が各地で減少しているのは確かです。懸念されているような生態学的な競合が本当に成立しているとすると、おそらく中国大陸産であろうアカボシゴマダラを野外に放した誰かの行為は、その目的はどうあれ、ゲリラというよりは結果としてテロ行為に似ています。

よく「外来生物」という言葉が使われます。このアカボシゴマダラも、環境省により要注意外来生物に指定されています。しかし、ここに言葉のトリックがあります。アメリカザリガニだろうがウシガエルだろうがミシシッピアカミミガメだろうがアライグマだろうが、彼らは自分で泳いだりして日本に渡ってきたのではなく、何らかの意図を持って人間が持ち込んだものであるからです。言ってみれば外来生物とはすなわち、人為的移入生物であり、人為的放逐生物です。何はさておき、そのことを忘れてはいけないと思います。

※アカボシゴマダラ
要注意外来生物





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Category: 昆虫類・チョウ目

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大島健夫

Author:大島健夫
1974年11月20日生まれ。千葉生まれ千葉育ち。美浜区在住。

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