マメコガネ

2008.07.13(Sun)

今まで、このブログでは動物・植物を問わず、外来生物が日本の自然環境に与えた影響についてけっこう言及してきましたが、実際には日本がその「外来生物」の発信元になることだってあるのです。



 

(20080711 千葉市若葉区)


マメコガネ。体長1cm前後、見ての通り、なかなか美しい虫です。元来、日本の固有種なのですが、20世紀の初めに何かに紛れ込んで北アメリカ大陸に渡ってしまうと、さあ大変。大発生に次ぐ大発生を繰り返して大豆を初めとする様々な農作物を食害しまくり、「ジャパニーズ・ビートル」と呼ばれて悪魔のように恐れられる存在になってしまったのです。


マメコガネは大食漢であることに加え、大量の卵を産みます。日本ではだいたいその大半が成長段階で肉食昆虫などによって淘汰されてしまうのですが、天敵の少ないアメリカでは生存率が日本とは比較にならないくらい高くなってしまい、気がつけばどこの畑もマメコガネだらけということに・・・。


因果応報・輪廻転生(それは違うか)。日本産の生き物では、他にもコイやワカメなどが海外で侵略的外来種として扱われていますし、西ナイル熱を媒介するヒトスジシマカだってもとは日本のカです。私たちは物事を考える時、どんなことであっても、つい被害者という観点、もしくは一方向的な視点からのみ入りがちですが、だいたいの現象というものは多方向的な素因の上に成り立っているものであるという認識の上に立たないと、時には解決への糸口はより遠くなってしまうでしょう。

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Category: 昆虫類・甲虫目

21:17 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

COMMENT

くーこ・ぶるーばーど #79D/WHSg

1. 無題


へええ。そうなんですか。知らなかったです・・・・。世界って狭いのですね・・・。

2008.07.14(Mon) 03:00 | URL | EDIT

tak #79D/WHSg

2. そうなんですよね


>くーこさん
世界って意外と狭いんですよね。
他にも日本発で海外で害をもたらしている生き物はけっこういるのです・・・

2008.07.14(Mon) 20:47 | URL | EDIT

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プロフィール

大島健夫

Author:大島健夫
1974年11月20日生まれ。千葉生まれ千葉育ち。美浜区在住。

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