ニホンイシガメの追尾・求愛行動

2013.09.25(Wed)

千葉市内の某河川に、各種のカメが大量に集まるポイントがあります。この日は大きなニホンイシガメの後を、小さなニホンイシガメが延々とついて歩くという行動が見られました。

201309251.jpg
(20130924 千葉市若葉区)

知らずに見ればどう見ても親ガメ子ガメのようですがさにあらず。実は大きなカメは雌で、小さなカメが雄です。これは繁殖行動の前段階の追尾行動で、とにかく延々と、文字通り尾のあたりをつけ回します。先にも書いたようにここは多くのカメが集まる場所なので、アカミミガメやクサガメがしょっちゅう映り込んでいます。その中を雌が歩けば雄も歩き、雌が立ち止れば雄も立ち止まり、雌が泳げば雄も泳ぐ。ほぼストーカーというか、ほほえましいようなシュールなような光景です。時にふたりの間を別のカメが横切ったりもします。



雌の方がずっと大きいので、本気で嫌ならやっつけてしまうこともできそうに思えますが、雌は別段そういうことはせず、てきとうに逃げたりてきとうに立ち止まったりしています。この雄のことをどう思っているのでしょう。

さらに、やがて雄は雌の前方に回り込み始め、しきりに掌を雌に向かってかざし、手招くような動作を始めます。これが求愛行動です。



いよいよ本気でくどき始めました。雌が向きを変えて泳ぎ出すと、雄は雌の腹の下に入り込むような奇妙な姿勢で一緒に泳ぎ始めます。そしてアカミミガメとの奇妙な三すくみ状態に・・・

ニホンイシガメの交尾は、秋から春の間に水中で行われます。そして産卵は初夏以降。つまり、ちょうど今の季節から愛の季節が始まり、日本のあちこちの水辺でこのような光景が繰り広げられていることでしょう。そこにアカミミガメが映り込んでいるところが、日本の生態系の現状をも感じさせます。

※ニホンイシガメ
環境省レッドリスト・DD(情報不足)
千葉県レッドリスト・A(最重要保護生物)
千葉市レッドリスト・A(最重要保護生物)


▽ニホンイシガメに関する過去の記事

ニホンイシガメの求愛行動 2012.7.10

ニホンイシガメの日光浴・2012年 2012.6.15

ニホンイシガメの日光浴・2011年 2011.5.20

ニホンイシガメ@綿打池 2011.4.13 

ニホンイシガメの日光浴・11月 2010.11.30

ニホンイシガメの日光浴 2010.7.25

ニホンイシガメ@都川 2010.5.5

ニホンイシガメ@都川 2010.4.20

ニホンイシガメ@不忍池 2009.9.11

ニホンイシガメ@綿打池 2009.7.18



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Category: 爬虫類

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Author:大島健夫
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