カタクリ・2014年

2014.04.08(Tue)

開花が早かった昨年から一転、今年はカタクリの開花が例年より遅れ気味でした。その中でもこの写真の群生地はおそらく私の知る限り千葉市内で最も遅く開花のピークが来る場所で、ちょうど今が満開です。

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(20140408 千葉市若葉区)

元来が北方系の植物であるカタクリは、縄文時代、房総半島が今の地形になった頃に北から進入し、以降、北総台地の谷津と斜面林の組み合わさった環境によく適合することで繁栄してきました。従って今でも、その分布は北総に集中し、南房総では見ることができません。かつては白花のものも見られましたが、近年では鑑賞目的での採掘が著しく、姿を消してしまいました。

カタクリは花を咲かせるまでに8年くらいかかる一方、その寿命は4、50年にも達します。非常に残念なことは、こうした希少な植物の減少の大きな要因に「鑑賞目的の採掘」があることで、そしてそういうことをしていく人たちが、ほぼ例外なく中高年、というよりもお年寄りだったりするのです。情けない年のとり方をするな、恥を知れ、と思いますが、いけないことをしていることよりも、それがいけないことだとわかってないことの方が大きな問題です。おそらく彼らは「花が自分ちで見たいから掘って帰る」といった行為が生態系、生物多様性に及ぼす影響、そしてそれが道徳的にも公共の福祉という観点から見ても反社会的なものであるといったことを考えたことはなく、誰かに指摘されたこともないのでしょう。ならば私たちにできることは、できるだけ丁寧に、機会をとらえて少しでもそれを周知しようとすることしかないのだろうと思います。

※カタクリ
千葉県レッドリスト・B(重要保護生物)
千葉市レッドリスト・A(最重要保護生物)


▽カタクリに関する過去の記事

カタクリの開花・2013年 2013.3.20

カタクリ・2012年 2012.3.28

カタクリの朔果 2011.4.10

カタクリが満開 2011.4.2

カタクリの開花 2011.3.29

カタクリ@泉自然公園 2009.3.29
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Category: 山野草

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1974年11月20日生まれ。千葉生まれ千葉育ち。美浜区在住。

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