ウラナミアカシジミ

2014.06.01(Sun)

一度見たら誰でもすぐ覚える、オレンジの地に幾何学的な黒い模様の「裏地」を持ったウラナミアカシジミは、雑木林のシジミチョウです。クヌギやコナラ、アベマキなどで幼虫が発生します。

20140601.jpg
(20140601 千葉市若葉区)

このチョウは近年、各地で著しく減少しています。クヌギやコナラならまだけっこうたくさんあるのにどうしてでしょう?それは、このチョウがそれらの木の新芽や若い枝に好んで産卵するからなのです。つまり、昨今の手入れがされなくなった里山では古い木が切られず新しい木が育たず雑木林の更新がなされずじまいになってしまいがちなため、こうした性質のチョウは生きていけないのです。

私のような者が言うのは口はばったいのは百も承知なのですが、元来が定期的に決まった形で人の手が入ることを前提としてきた「里山」の生態系の維持管理というのは、なんでもかんでも「今ある古くて大きなものをそのまま保護」すればいいわけではなく、「適切なサイクルで物事を回してゆくこと」が非常に大切なことです。ウラナミアカシジミの減少は、ある面でそのことを端的に象徴していると言えるでしょう。

※ウラナミアカシジミ
千葉県RDB・C(要保護生物)
千葉市RDB・C(要保護生物)
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Category: 昆虫類・チョウ目

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大島健夫

Author:大島健夫
1974年11月20日生まれ。千葉生まれ千葉育ち。美浜区在住。

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