青色型のサワガニ

2014.06.26(Thu)

渓流沿いを歩いていたら視界の隅でシャカシャカっと動くものが。そーっと水中に手を突っ込んで石をどけると、立派なサワガニが出てきました。

201406261.jpg 20140626.jpg
(20140626 富津市)

ちょっと困ったように見える顔がなんとなくかわいいですね。片方のはさみが大きいことから、雄であることがわかります。

サワガニと言えば赤いものだと思っていらっしゃる方が、もしかしたら多いかもしれません。しかし地域によってそうとは限らず、房総半島で言うと真ん中から南のほうの個体群は、おとなになるとほとんどこのように青白くなります。南房総で赤いサワガニを見ると、かえってびっくりするくらいです。純淡水産であり、移動能力の低いサワガニは遺伝的な分化が進んでおり、わかりやすく言えばこっちの川のサワガニとちょっと離れた別の川のサワガニでは相当中身が異なっている、なんてこともあります。これは、一度その土地のカニが絶滅してしまったら、もはやその個体群を再び復活させる手立てはなく、別の土地から持ってきたサワガニを放流しても取り返しなどつかないということを意味しているのです。今そこにいるものが住み続けることのできる環境を保つことができないのであれば、悲しいかなそれは保全でも保護でもないのです。

※サワガニ
千葉県RDB・C(要保護生物)
千葉市RDB・A(最重要保護生物)


▽サワガニに関する過去の記事

サワガニの稚ガニ 2013.10.12

サワガニ 2011.11.10
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Category: エビ・カニ類

22:20 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

COMMENT

hayenokaze #-

それって

メダカと一緒なんですね。
メダカの場合、もう取り返しがつかないくらい雑種化が進んでしまっています。
善意からなされている行為だから、余計悲しいですね。

2014.06.26(Thu) 23:00 | URL | EDIT

大島健夫 #-

>hayenokazeさん
本当に、メダカやホタルは、「善意」から行われる放流で遺伝子汚染が進んでしまっていますね・・・。

どこまでが生態系保全のための活動であり、どこからが「〇〇を見たい」というエゴであるのか。それは常に真剣に向き合わなければならないテーマですよね。

2014.06.27(Fri) 22:22 | URL | EDIT

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大島健夫

Author:大島健夫
1974年11月20日生まれ。千葉生まれ千葉育ち。美浜区在住。

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