卵塊を背負ったコオイムシ

2015.06.10(Wed)

隣接した二枚の田んぼで管理者が違っていて、片方は農薬をよく使っていて生き物の姿がなく、もう片方はあまり農薬を使用しておらず畦道一つ隔てて生き物だらけ、という状況をしばしば目にします。

コオイムシも農薬の影響を受けやすい虫で、これが生息しているかどうかはその田んぼがどんなふうに管理されているかのひとつの指標ともなります。目の前をすうっと泳いでいくのが目にとまり、無意識のうちに思わず左手が出てしまいました・・・

20150610.jpg
(20150608 いすみ市)

ちょっと気持ち悪いですが、これは「卵を背負った雄」です。コオイムシは、雌が雄の背中に卵を産みつけ、雄はそれが孵化するまで守るのです。つまり雄は、卵を背負っている間は飛ぶことができません。この個体では、卵はほとんど孵化したあとですね。孵化後の卵塊はやがて剥がれ落ちます。

この「雄が卵を守る」習性は、コオイムシをそのまんま大きくしたような姿のタガメにも見られ、タガメの場合は、卵を背負うのではなく、水面に突き出た杭や植物などに産みつけられた卵塊にずっと侍し、外敵を見張り、水分を与え続けるのです。自然界には、そんな雄もいます。

※コオイムシ
環境省RDB・NT(準絶滅危惧)
千葉市RDB・A(最重要保護生物)


▽コオイムシに関する過去の記事
コオイムシ 2011.5.29
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Category: 昆虫類・カメムシ目

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Author:大島健夫
1974年11月20日生まれ。千葉生まれ千葉育ち。美浜区在住。

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