水温上昇とマツモムシ

2015.07.29(Wed)

さて、昨日の記事のキイトトンボの産卵を観察した谷津の奥の池は、本来湧水が流れ込んでいるのですが、この日はイノシシの活動により奥の方が掘り返されて水の手が止まっており、午後になると直射日光を受けてぐんぐん水温が上昇してきました。

掌を突っ込んでみると完全にお風呂になっています。すると、こんな光景が見られました。

201507291.jpg
(20150720 袖ヶ浦市)

水面を泳ぎ回っていたマツモムシたちが、次々と植物の茎に這い上がり始めたのです。なるほど、水が熱くなった時には彼らはこうするのですね。しかもちゃんと、自分の位置が日陰になるように這い上がっています。よく見ると、シマゲンゴロウも交じっていました。

201507292.jpg
(20150720 袖ヶ浦市)

とは言えシマゲンゴロウはマツモムシより水温上昇に強いようで、こうして這い上がっているのは1頭だけ、他のは40℃以上もありそうな水の中で元気に泳ぎ回っていました。

ちなみにこれを撮影した直後、管理者の方が水路を再びつなげたため湧水の流入が復活し、以降はこの池、安定して低水温が保たれています。おそらく、このような水生昆虫が暮らしている止水では、夏場には何らかの事情で水温が上昇するケースはあちこちであるはずです。このような行動を観察できたのは興味深いことでした。

▽マツモムシに関する過去の記事
越冬明けのマツモムシ 2012.3.14
マツモムシ 2011.5.21

ちょっと少なくなってしまった里山の生き物たちちょっと少なくなってしまった里山の生き物たち
大島 健夫

マイナビ 2015-06-17
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Category: 昆虫類・カメムシ目

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Author:大島健夫
1974年11月20日生まれ。千葉生まれ千葉育ち。美浜区在住。

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