両生類の卵をあさるアライグマ

2016.03.13(Sun)

今年も谷津田に春がやってきました。

冬眠から覚めた両生類が水辺に降りてきて、繁殖行動を始めています。すると、それを捕食するために様々な動物が集まってきます。

畔に仕掛けたトレイルカメラに、アライグマが映し出されていました。


(20160307 袖ヶ浦市)

水中にするすると入って行き、器用に両手を動かして餌を探し、何かをしゃくい取っては食べたりもします。食べているのはアカガエルの卵塊に違いありません。この、手を巧みに使う採食行動は、この季節、同じように水辺に集まってくるタヌキやイタチにはないものです。千葉県内のアライグマは年々増加しており、農業被害とともに希少な両生・爬虫類、とりわけこうしたアカガエルやトウキョウサンショウウオ、またニホンイシガメなどへの食害が次第に顕在化しています。房総半島では、と言うよりも日本ではアライグマには天敵がいないため、自然状態ではその増加に歯止めはなかなかかかりません(原産国の北米ではオオカミやピューマなどが天敵となります)。これは、本来の生息圏ではない土地に移入された生物が爆発的に増加してしまう、典型的なパターンのひとつです。

この動画のアライグマは尻尾が妙に細く見えます。ことによると疥癬にかかっているのかもしれません。アライグマの疥癬は、ネコの疥癬と同じダニによって引き起こされる、という研究もあります。さらに注意して見守りたいと思います。

※アライグマ
特定外来生物


▽アライグマに関する過去の記事
アライグマの足跡 2012.4.22
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大島 健夫

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Category: 哺乳類

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Author:大島健夫
1974年11月20日生まれ。千葉生まれ千葉育ち。美浜区在住。

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