DAYLIGHT RAMBLER

日々に出会った様々な動植物について綴っていきます。文章及び画像の無断転載禁止。

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マメハンミョウ

マメハンミョウはその名の通り、大豆の葉等、農作物を集団でもって著しく食害するため、長年に渡って害虫とされてきた虫です。反面、幼虫はイナゴの卵を食べて育つので、変態さえしなければ人間にとって益虫とも言えるのですが。農薬のために減少の一途を辿り、一時はほとんど見られなくなっていましたが、近年、農薬の成分に関する基準が変り、再びけっこうな数が見られるようになってきました。



   

(20081013 千葉市若葉区)


体長は2cmとちょっとくらいでしょうか。赤い頭に白の縦ストライプの入った黒いボディー。口には牙を生やしています。ちょっぴりカッコいいですが、そのカッコ良さはやくざものや犯罪常習者が醸し出す色気に似ていて、どことなく危なげというか毒々しい感じがします。


そしてこの虫、実際に毒があるのです。それもちょっとやそっとの毒ではなく、カンタリジンという物質を体内に含有しており、敵に遭うと脚の関節から分泌する(ついでに死んだふりをしたりもする)んですが、その毒性はわずか0.03グラムで人を死に至らしめるという凄まじいもので、中世には忍者が暗殺用に使用していたとか。俗にいう「斑猫(ハンミョウ)の毒」というのがそれで、このような成虫数匹を乾燥させてすり潰せば、優に人ひとりを葬り去るだけの成分を得ることができるのです!


であるからして、この虫を見つけても、間違っても慌てて手で抑えたりしない方が良いでしょう。体液に触れると皮膚に水ぶくれができ、火傷のような症状となりすごく痛いです。ましてや、その体液を舌でなめたりしたらダメです。とんでもないことになります。


もっとも、漢方の世界ではその桁外れの皮膚刺激作用に注目し、生薬として毛生え薬等に用いたり、また、非常に危険ではありますが、内服することにより利尿剤や催淫剤としても使われてきたのだそうですから、存在自体が劇薬というか、諸刃の剣を地で行くような生き物ですね。


ちなみに、名前は似ているハンミョウ(大変綺麗な虫です)とは実は類縁関係が遠く、そして、紛らわしいことおびただしいですが、ハンミョウの方には毒はありません。

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[ 2008/10/14 20:44 ] 昆虫類・甲虫目 | TB(-) | CM(2)
1. いろんな

虫がいらっしゃるんですねえ・・・

世の中ってすごい。
それを発見してった人間もすごいですね~。歴史を感じます。
[ 2008/10/15 00:32 ] [ 編集 ]
2. ほんとに

>くーこさん
見渡せば見渡すほどいろんな虫がいますよね・・・。

「これは毒がある」とか「これは食べられる」とかを一つ一つ積み重ねていった人間の歴史をも感じますね。
[ 2008/10/16 21:34 ] [ 編集 ]
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