ゴイサギ@千城台野鳥観察園

2009.04.13(Mon)

DAYLIGHT RAMBLER 

(20090410 千葉市若葉区)


いきなり前回のダイサギの項の写真の使い回しからスタートですが、池のほとりのこの小山、その名も「おむすび山」というのですが、ここにやってくるゴイサギは毎年、三ケタの数に達します。


ちょいとアップにするとこんな感じで、



DAYLIGHT RAMBLER 

(20090409 千葉市若葉区)


さらにアップにしてみると中はこのように大変ビジーな状態。



DAYLIGHT RAMBLER DAYLIGHT RAMBLER 

(20090410 千葉市若葉区)


何か心なしかみんな眠そうに見えますが、ゴイサギは基本的に夜行性で、夜になると空を飛びながら「ゴアー」と鳴いたりするので、「夜烏」という別名もあるのだそうでして、そのせいか江戸時代の怪談話にも不気味な役どころで登場します。



DAYLIGHT RAMBLER DAYLIGHT RAMBLER 

(20090410 千葉市若葉区)


濃い紺色の背中と頭、真っ赤な瞳。後頭部から垂れ下がった冠毛。身体はダイサギなんかよりよほど小さいように思えますが、首も脚も短いからそんな気がするだけで、胴体部分の長さは実はそれほど大きく違いません。


ゴイサギは、実はたいそう由緒正しい鳥でもあります。その名の「ゴイ」とは「五位」の位階のことでして、それは醍醐天皇から直接に賜ったものなのです。


「大鏡」や「源平盛衰記」の他、「平家物語」の第五巻にも、その経緯が記されています。それは醍醐帝が神泉苑に遊びにいった際のこと、池のほとりに一羽の鷺がいたので、身の回りの役人を呼んで「捕まえてきなさい」と命じました。役人は「そいつは無理だろう」と思ったけれども、命令なので仕方なく捕まえにいくと、鷺は羽繕いをして立とうとしていたので、「宣旨である」と呼びかけたところ(このへんが、役人もやぶれかぶれになっている感じで面白いです)、何と鷺は飛びもせずにその場に平伏してしまったのです。で、それを抱えて醍醐帝のところに持っていくと、帝は喜び、「宣旨に従うとは神妙である」ということで、鷺に五位の位を与えたばかりか、「今日より後は鷺の中の王たるべし」という札まで首にかけてやって放してやった、というのです。


五位というがどれほどのものかというと、六位以下は「地下人」と呼び、昇殿もできないのに対し、五位より上の人間は昇殿が許される立派な貴族なのです。平家物語の中の登場人物で言うと、かの源頼朝が平治の乱後に初めて叙任されたのが従五位下・右兵衛権佐でした。そして、醍醐帝の命令で鷺を捕まえにいった役人はというと、これが六位の蔵人であったわけで、この人にとっては、自分が捕まえてきた鷺にさえ官位で負けてしまうという気の毒な事態になったのでした・・・


人は悪くないんだけど何でも意のままになり過ぎて思いつきで気紛れなことをする権力者のおかしみと、それに振り回される実直な末端の部下の悲哀が滲み出ていて、私の好きなエピソードのひとつです。

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Category: 鳥類

22:21 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

COMMENT

Bb #79D/WHSg

1. ゴイサギって


由緒ある鳥さんなのですねえ。

いいお話ですねー。

しかし、ほんとビジーな状態ですねえ。
でもコロニーなんでしょうねえ(^^;

そういえば、これを見てて思い出したのが、うちのほうでも鳥島て呼ばれてる小さな島があります。
こんなふうに鳥の白い羽がたくさん島の木にビジーになってます。
一度行ってみて写真撮ってみようと思います(^^



2009.04.23(Thu) 02:08 | URL | EDIT

tak #79D/WHSg

2. なのです


>Bbさん
こう見えて由緒があるのです。

きっとその鳥島もコロニーですね。写真を撮るなら春のうちですよ~

2009.04.23(Thu) 21:38 | URL | EDIT

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プロフィール

大島健夫

Author:大島健夫
1974年11月20日生まれ。千葉生まれ千葉育ち。美浜区在住。

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