ニホンアマガエルの上陸

2009.06.11(Thu)

梅雨の到来を前に、いよいよニホンアマガエル の変態・田んぼからの上陸が始まっています。場所によっては凄まじい高密度で上陸し、畦道を一歩歩くごとに足元から何十匹ものミニガエルが跳び出してきます。



DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20090608 千葉市若葉区)


カエルというのは時折、その動作、姿形が、正視できなくなりそうなほどに人間的です。見ていると胸が詰まるような気持ちに襲われることがあります。宮沢賢治の「なめとこ山の熊」に、猟師の小十郎が熊の親子が喋っているのを聴いてしまう素晴らしいシーンがありますが、アマガエルを眺めていると、そういうことがあっても不思議はないような気さえしてしまいます。ふとした瞬間、彼らの小さな声の会話が聴こえる、なんてことがあっても。



DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20090608 千葉市若葉区)


しかし無論、実際に彼らが生きている今の一瞬はシビアなものです。体の形態を変化させ、生活の場所も変えるという作業は命懸け以外の何ものでもありません。田んぼの水の中を覗き込むと、うまく上陸できなかった、オタマジャクシとカエルの中間くらいの状態の死骸がいくつもいくつも転がっています。周辺ではサギもカラスもヘビも活発に活動しています。彼らがうまく上陸できたのはたまたまでしかなく、そして今後生き抜いてゆくことができたとしたら、それもおそらくはたまたまでしかないのです。


DAYLIGHT RAMBLER  DAYLIGHT RAMBLER  

(20090608 千葉市若葉区)


尻尾がある程度残っている状態でも、どんどん上陸します。左写真のなんか、尻尾だけでなく尾ヒレまで残ってますね。この状態でもピョンピョンとジャンプし、動きはすっかりカエルです。毎年毎年、こんな光景が繰り返されてゆきます。毎年毎年、毎年毎年。

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Category: 両生類

22:03 | Comment(2) | Trackback(-) | EDIT

COMMENT

Bb #79D/WHSg

1. 無題


最後のところにtakさんの思いがたくされていらっしゃいますね~。
生命ってすごいなって感じました。

2009.06.15(Mon) 02:13 | URL | EDIT

tak #79D/WHSg

2. 無題


>Bbさん
毎年、来年も見られればいいな、と思います。
環境が変ることは、その中を生きるこれらひとつひとつの生命にはどうすることもできないことなので。

2009.06.15(Mon) 18:22 | URL | EDIT

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プロフィール

大島健夫

Author:大島健夫
1974年11月20日生まれ。千葉生まれ千葉育ち。美浜区在住。

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